2012年01月28日
20代で知っておくべき『「見えてる人」になるたった1つの法則』のこと
「見えてる人」になるたった1つの法則
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、米国の人気作家で世界的なマーケッターでもあるセス・ゴーディンの最新作。ただ本書は、マーケティング本とは異なり、自己啓発色の強い1冊となっています。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
どうすれば「今すぐ、行動する人」になれるのか。そうなることで、どんな素晴らしい人生が開けるのか。
新しいことを始めるリスクや恐怖をいかに克服するか……。
そんなグローバル時代の生き方・働き方の本質を、具体的なエピソードとともに説いた、アクティブでポジティブでパワフルな自己啓発書。
私のように「実践しない人」には、なかなかに耳イタイ内容でした!
なおタイトルは、伝家の宝刀(?)「ホッテントリメーカー」作であります。
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.外野を気にしないあなたがたくさんの新しい物事を始めると、周囲の人は、その仕事の品質は? とか、将来性は? などを、頼みもしないのに心配してくれるだろう。
もしそうなら、かえってその仕事は成功するに違いない。
外野はいつもそうだ。人を批判するのは楽しいことだから。
世の中になかったまったく新しい仕事をどんどん推し進め、社会にとって有益な事業を、どんどん開拓していけばいい。
■2.ありきたりを受け入れない
高いお金を払ってでも食べたいと思うメニューがあるレストランはとても少ない。
これならしっかり税金を払ってあげよう、と思える課税政策など、まずあり得ない。
どうしてだろう。
どうも僕たちは、壊れてさえいなければよしとして、あまりにも多くのありきたりな製品やサービス、組織を受け入れてしまってはいないだろうか。
壊れているものを修理するのは当然だが、より大切なことは(もちろんやるのは難しいが)、ありきたりを排するエネルギーと意志だ。
■3.自身で選び、自ら始める
いわれたことを一所懸命やることが、エクセレントなのではない。
やる価値かあると自分で決めたことを、自ら始めることこそ、エクセレントなのだ。
これは、時間や行動管理に関するまったく新しい提言だ。
操業ラインで仕事をするリーダーにとっても、官僚機構で働く官吏にとっても、またすべての組織の上長といわれる人たちにとっても。
個人に対して今こそ必要なこと、すなわち、自身で選び、自ら始める。
トム(・ピーターズ)はそれを言い続けている。
■4.アイデアだけの人は、仕事をしているとは言えない
アイデアだけで終わってしまう人は、能力を見せびらかして、単なる時間の無駄遣いをしているに等しい。口先だけの人だ。
それは、一所懸命に製品をつくってはいるものの、結局市場に投入しないという企業と同じだ。
僕には本当に信じられない。
市場に出荷しなければ、製品やサービスは存在しないことと同じ。
そして、いったん出されれば、必ず市場や顧客から評価を受けることになる。
その評価がないなら、それは単なる趣味の域を出ず、仕事とは呼べない。
■5.始める前に評価を気にしない
原稿を書くというのは、僕にとってなかなか骨の折れる仕事だ。
最終的に原稿を書き終えて、書籍として発表することで、僕の主張は批判されたり、共感を呼んだりしつつ、広がっていく。
そこまできてようやく僕の仕事は終わる。
大切なことは、書くこと自体に集中することで、書いた後に何が起こるかを(書く前から)心配することではない。
■6.成功の陰には常に失敗がある
あなたがこれまで一度も失敗したことがないなら、とてもラッキーな人だといえる。
あるいは、大変失礼な言い方を許してもらえるなら、実は今まで、一度も何かを自ら始めた経験がないだけではないだろうか。
あなたがこれまで成功続きであったとしたら、そろそろ失敗のしどきだ。
失敗、成功、そして失敗、失敗、失敗、その次にやっと成功、これが普通だ。
誰でもいいから、成功していると思う人と話してみるといい。
喜んで、過去の多くの失敗話をしてくれるだろう。
■7.ナイキの"just do it"の"just"の真意
アイデアはあっても、それを皆にシェアしない限り、何かを始めたことにはならない。
アイデアを説明して理解してもらうには、それ相当の力量も必要だから、それができていないうちは始めたことにはならないのだ。
スポーツの場合も、トレーニングしているだけでは始めたことにならない。
トレーニングをやり続けて、それが習慣になるくらいになって初めて、ようやく上達するためのスタート地点に立てたようなものだ。
もうおわかりだろう。
アクションを起こし、やり続け、そして次のアクションステップに移れるかどうかは、あなた次第なのだ。
【感想】
◆「口先だけでやらない人」というのは、日本人の特性かと思いきや、どうもかの国でもそのようで、本書はほぼ全編に渡って、「実行せよ」のオンパレード。上記では挙げませんでしたが、子どもが「補助輪なし自転車に乗れるようになりたがらない理由」をあれこれ言い連ねたとしても、それは結局「単に怖いだけ」であるように、色々な理屈をつけるな、と。
ひたすらブログでノウハウだけを紹介して、ほとんど何もやらないワタクシ、「涙目の巻」であります。
まぁ、もともと自己啓発書に書かれている内容は似たようなものが多く、本気でやるなら読書なんてするな、となりかねないので、書評系ブロガーとしては「実践を犠牲にしても本をご紹介しなくてはならない」……と言ってみるテスト。
◆ちなみに巻末で簡単に触れられているのですが、本書は、アマゾンとセス・ゴーディンが立ち上げた「ドミノ・プロジェクト」の第1作なのだそう。
Domino Project―ベストセラー著者のセス・ゴディンとAmazonの新たな出版ビジネス
Amazonの協力を得て運営される直接出版プラットフォーム。入稿後6週間でハードカバー、ペーパーバック、Kindle版が出版可能。当初は「イノベーションに役立つアイディア」を盛り込んだ短いエッセイを中心とする。出版費用等は未定。なるほど、あらかじめ「短いエッセイを中心とする」という制約があったので、本書も翻訳書にしては、比較的薄めだったのかと。
一応、洋書版では、このようなバージョンもすでに販売されています(さすがにKindle版はないですが)。
Poke the Box (ハードカバー)
Poke the Box [MP3 CD]
Poke the Box [Audiobook] [CD]
◆それを踏まえて本書を読むと、また違った受け取り方ができる気が。
よりによって大事なプロジェクトの1冊目にこういうテーマを持ってくるとは、まだ本を出したことのない著者志望の人に
「YOU!、書いちゃいなYO!」
と呼びかけている気がするのですが、考えすぎでしょうかw?
以前読んだこの本が、いよいよ現実味を帯びてきたというか……。
私にはもう出版社はいらない~キンドル・POD・セルフパブリッシングでベストセラーを作る方法~
参考記事:【アマゾン攻略法】「私にはもう出版社はいらない」は業界関係者必読な件(2010年06月13日)
◆そこまで深読み(?)しなくとも、本書は興味深いエピソードが多々。
ネタバレを自重して割愛しておりますが、小見出しから拾うとこんなところが。
●お金よりも人脈よりも大切な資本
●ジグ・ジグラーの最高の教え
●グーグルとヤフー。なぜこんなに差がついたのか
●フォードのプロジェクト vs アップルのプロジェクト
●スターバックス第1号店の失敗
●ブーイングを浴びた後のボブ・ディラン
立ち読みで済ませるには、ちょっと量が多いですかねw?
やる気にさせる1冊!
「見えてる人」になるたった1つの法則
解説●今すぐ始めて、突き抜けよう!(佐藤可士和)
STEP1●扉を開けよう。あなたの番がやってきた。
STEP2●変化する者だけが抜け出せる。
STEP3●グーグルは決して昼寝をしない。
STEP4●人生も仕事も自分でコントロールしよう。
STEP5●これからのイノベーション。
STEP6●スターバックスの「失敗の成功」。
STEP7●始めたからには遂行あるのみ。
STEP8●ブーイングを浴びた後のボブ・ディラン
STEP9●楽しくなければ仕事じゃない。
STEP10●先駆けて、主導権を握る。
STEP11●始めることを習慣化する。
LAST STEP●今すぐ、実行!
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【163のヒント】『エクセレントな仕事人になれ!』トム・ピーターズ(2011年10月04日)
【好きを極める】「才能を引き出すエレメントの法則」ケン・ロビンソン&ルー・アロニカ (著), 金森 重樹 (監修)(2009年08月04日)
【編集後記】
◆アマゾンのオススメに挙げられていて、つい買ってしまいました。コンタクト 特別版 [DVD]
先日記事にも書いたように、元々好きだったのに加えて、アマゾンで激安だったものでw
ご声援ありがとうございました!
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