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2012年01月17日

【出世心得?】『やはり、肉好きな男は出世する』に学ぶ7つの出世のポイント


やはり、肉好きな男は出世する ニッポンの社長生態学 (朝日新書)
やはり、肉好きな男は出世する ニッポンの社長生態学 (朝日新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「社長」を目指す方なら必読の1冊。

既に土井英司さんがご紹介してらっしゃるので、ご存知の方も多いことかと。

しかも某カリスマ書店員さんのアンテナにも引っかかっているようで、皆さん鼻が利くことこの上ないですね。

さてこの本について、土井さんのように内容全体に触れるのもいいんですが、当ブログ的にはやはり「如何に出世するか」にフォーカスしてみようと思います。

社長を目指せば、役員くらいにはなれるハズ!?


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【ポイント】

■1.本当の「オヤジ殺し」であれ
ここで言うオヤジ殺しとは、可愛がられることを確信犯的に演じる人ではない。自分に正直に、真撃な態度で仕事に取り組むことで、紡ぎだされる懸命さ。それによって、上司は、その人に対して「感心」するのではなく、「感動」する。それが、上司にその部下のことを信用させる契機となる。そこに上司に気を遣う、何気ない「可愛げ」があれぼ、それが本当のオヤジ殺しの人だ。


■2.感情に走らない
 人間関係を大事にするなら、どんな困難があろうと大組織では感情に走ってはならない。自分の提案が受け入れられなかったり、理不尽な対応をされても、何らかの解決策がある限りにおいては、決して感情に走ってはならないのだ。(中略)

 感情で動くことは、ある文脈で考えれぱ、美徳とされる。だが、実際に困難や理不尽なことに遭った際に、感情で解決できた人がどれだけいるのだろうか。(中略)

 結局のところ、組織は論理で動く。だからこそ、いくら自分の気持ちに収まらなくても、感情だけで動いては駄目なのだ。


■3.40代が勝負の分かれ目
 しかし、この時期にがんばらなければならないのも事実。ここで頭角を現せるようになると、あとの人生が変わってくるのだ。社長たちの経歴を見ると、ほぼこの時期に大きな失敗をしたり、上司とけんかをしたり、必死にもがき苦しむ姿がある。それがあとになって良い経験として浮上してくる。「あのときから自分は変わった」と振り返って思うのは、ほぼ40代の頃だ。


■4.会社の内側と外側のバランスを取る
一日の大半を会社で過ごすわけだから、会社の仕事のことを中心に考えるのは当たり前のことだが、それが度を越してしまっては元も子もない。(中略)

 会社側にとっては、会社に忠誠を尽くす社員を育成するという意味合いではいいのだろうが、やはり出世していく人にはこうした傾向はほとんど見られない。会社のことも考えているが、自分の会社がどのような状況で、対外的にどう見られているのか。積極的に会社以外の人と交流することによって、自分自身の実力や社会での位置がよくわかってくる。会社の内側と外側のバランスをきちんと取っている人が、結果として、出世していくのである。


■5.社内に敵をつくらない
社内にはあまり敵をつくらないほうがいい。敵が多い人はやはり出世しにくいのだ。単にプライドの問題や些細なことで人を批判したりしてはいけない。自分の胸にしまって、鍵をかけておくべきなのである。それでも、上司や同期とケンカをすることがある。そのときは、時が過ぎることを待ってから、関係修復に努めることだ。(中略)

どんな会社であろうが、様々な価値観をもった人間の集まりなのだから、衝突はある。しかし、絶交してはだめなのだ。やはり出世した人は度量が大きく、そうでない人は小さいというのが、これまで私が見てきた印象だ。


■6.資格と出世は関係ない
勘違いしてはいけないのは、サラリーマンの出世に限っていえば、資格は出世とあまり関係ないということだ。例えば、社内的に英語や財務などの資格取得を奨励している企業もあるが、それは基礎的な社員トレーニングの一種で、そもそもその資格を取得していなければ仕事自体ができなかったり、あるいは、モチべーションを高めるための施策として、推奨しているに過ぎないものだ。
 出世は資格ありきではない。社長になるのに資格はいらないのだ。社長や役員になる人は、上層部が認めた人であり、人として組織を引っ張っていける力量があるかどうかということにある。


■7.弁当男子は出世しない
 また、最近は弁当男子が流行っていて、ランチ時に社員同士で自分でつくった弁当を広げる姿が見受けられるが、私は仕事ができて出世しそうな人が手作り弁当を食べているところを見たことがない。会議が昼時に終わったときなど、同僚とちょっと外へランチを食べに行ったり、取引先と会食したり、独りでランチを食べに出る人のほうが、出世しているケースが多い。


【感想】

◆本書の著者である國貞文隆さんは、東洋経済やGQの編集を経験された方。

そこで取材した300人以上の経営者の姿や経歴が、本書のバックボーンとなっています。

タイトルとなっている「肉好き」の話も経営者の共通点の1つ。

序章の見出しにもあるように、帝国ホテルやホテルオークラ等の一流ホテルでは、朝からステーキを食べることができ、そこで社長たちは「モーニングステーキ」を食べているのだとか。

要は、それくらい食欲旺盛なワケで、國貞さん曰く「少食の社長などほとんど見たことがない」とのこと。

30過ぎてから、カツ丼が重いsmooth涙目の巻……。


◆上記ポイントでは、「当ブログ仕様」で「出世」にフォーカスしていますが、そのすべてを本書の1章「大企業のサラリーマン社長に商売の才能はいらない」から引用しています。

私自身、新卒時には本社ビルに何千人もいる会社に入ったので、ここで描かれている社長像や、出世の心得は納得できるもの。

たまたま昨年末に、四半世紀ぶりにそのときの同期会があったのですが、昔は横並びだった同期の面々も、今では役職に差があったりして、微妙な違和感を感じました。

面白かったのは、昔「こいつは出世する」と私が個人的に思っていたヤツらが皆転職していて、意外な人物が出世頭だったこと。

もちろん、まだ事業部長になったワケでもないので、役員からもまだ遠いのですが、本書を読むと、彼の出世の理由がなんとなく理解できた気がします(「オヤジ殺し」とかw)。


◆ところで、丁度はてな界隈では、こんな記事が話題となっていたのですが、大企業に勤められている方が多いのですかね?

GoTheDistance - 大企業で働くということ GoTheDistance - 大企業で働くということ

大企業で働くということ - yumulog | 社会人博士の日記 大企業で働くということ - yumulog | 社会人博士の日記

私は結局5年程で辞めてしまっており、さらに辞めたのも20年近く前なので、何か語るのもおこがましいのですがw


◆一方で、税理士となった私の顧問先にも多いのが、家族経営のいわゆる同族企業。

本書では2章において、同族企業の社長の実態が明らかにされています。

大企業でも理不尽に思うことは何度かありましたが、同族企業だと基本的にオーナー社長のやりたい放題(?)なので、場合によっては大企業の比ではない位、社員の方は理不尽な目にあうことも。

その分、社長は個人で会社の借金の債務保証をしており、返せなかったら生命保険で、という話もあるわけで。

本書によると、日本電産の永守社長が創業した頃、周囲の知人7人が事業を始めたものの、そのうちの3人は自殺しているのだそう(しかも残り4人のうち2人は行方不明)。


◆本書は、全体のテイストとしては「読み物」としての色合いが強いのですが、こと、自分の属する企業ジャンルのお話だけは、読んでおくべきだと思います。

また、それ以外のジャンルであっても、転職を考える方なら、一読の価値アリ!

もちろん、出世したい方なら1章を中心に読み込めば、冒頭で申しあげたように、社長は無理でも役員レベルにはなれるかもしれません。

……と、新入社員時の挨拶で「社長を目指します(キリッ!)」とぶち上げた私が言ってみるテストw


タイトルは微妙ですが、中身はかなり詰まった1冊です!

やはり、肉好きな男は出世する ニッポンの社長生態学 (朝日新書)
やはり、肉好きな男は出世する ニッポンの社長生態学 (朝日新書)
序章 一流ホテルに"モーニングステーキ"がある理由
1章 大企業のサラリーマン社長に商売の才能はいらない
2章 同族系オーナー社長は社内を信じない
3章 外資系社長は人格を問われない
4章 あなたの隣の中小企業社長が日本を支えている
5章 変わりゆくベンチャー企業の社長像


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【出世する仕事術】「仕事ができる人に変わる41の習慣 朝イチでメールは読むな! 」酒巻 久(2010年03月19日)


【編集後記】

◆同じ出世でも、もうちょっと身近なところで。

課長になれない人の特徴 (PHP新書)
課長になれない人の特徴 (PHP新書)

私も会社員を続けていたら、課長になっていないといけない年齢なんですが、果たして!?


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