2012年01月14日
【動画アリ】『スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン』を片手にジョブズのプレゼン動画を見ました
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「ジョブズ流プレゼン」を英語表現の観点から分析した1冊。何でもジョブズのプレゼンからは、学ぶべき表現が50あるのだそう。
当初、英語が苦手な私には「ハードル高杉」と思ったのですが、実際にジョブズのプレゼンを解説してもらうと、意外と真似できそうなフレーズもありました。
そこで今回は、本書に書き起こしが収録されているiPhone発表時のプレゼンから、ポイントを7つご紹介。
YouTubeにアップされている動画から、その部分を探してきましたので、併せてご覧ください。

【ポイント】
■1.魅力的な報告で盛り上げるWell, I'm pleased to report that now, in the U.S., Macs are selling through all channels; over half of them are being sold to people who have never owned a Mac before.
さて、うれしい報告がある。アメリカでは、Macはあらゆるルートを通して販売されているけれど、その半数以上が今までMacを買ったことがない人たちに売れているんだ。
■2.3点ルールで示す
The first one is a widescreen iPod with touch controls.
The second is a revolutionary mobile phone.
And the third is a breakthrough Internet communications device.
最初に、タッチコントロール式のワイドスクリーンiPod。
2つ目に革命的な携帯電話。
3つ目に画期的なインターネット・コミュニケーション・デバイスだ。
■3.問題点を提示する
The problem is that they're not so smart and they're not so easy to use.
問題は、これら(スマートフォン)はあんまリスマートでも、使いやすくもないことだ。
■4.細部を突き詰める方向に誘導する
So how are we going to take this to a mobde device?
では、どうやってこれをモバイル機器に使うか?
■5.デモへ誘導する
So rather than talk about this some more, let me show it to you.
じゃあ、これ以上説明するよりも、製品をお見せしよう。
■6.賛同を得る
I think when you have a chance to get your hands on it, you'll agree we have reinvented the phone.
手にとる機会があったら、きっと納得してもらえると思う。私たちが電話を再発明したってことを。
■7.アナロジー 身近なものにたとえる
iPhone is like having your life in your pocket.
iPhoneは、まるで生活をポケットに入れているみたいなものだ。
【感想】
◆本書で紹介されている50の表現は、全てがこの「Macworld San Francisco 2007 Keynote Address」からのものではないものの、冒頭で申しあげたように、この2007年のプレゼンだけは、巻末に原文とその対訳が掲載されているため、今般利用させてもらいました。
こんな感じで、左ページに原文、右ページに対訳が。
そして、50表現に該当する部分は色が変わっており、具体的に何番目のものかも明記されているという。
これはじっくり読み込めば、かなり勉強になりそうな。
◆また、あのスタンフォード大学卒業式の祝辞も、同様に原文と対訳を収録。
この書き起こしと対訳だけでも、本書を持ってる価値があるかと。
ただ、こちらは上記プレゼンほどビジネスライクではないせいか、50の表現はそれほど頻出していませんでした。
◆さらに「付録1」として、「自己紹介、会社紹介、質疑応答、トラブル時の場つなぎ」と題した、英語の例文を多数収録。
「付録2」でも「プレゼンの慣用句、数字、グラフ、役職名」という英語表現のアンチョコがw
この辺は、ジョブズは関係ないものの、英語でプレゼンをする方、もしくは「これからやりたい」という方にはマストだと思われ。
もちろんお目当ての50表現も、ジョブズのフレーズだけでなく、その応用例もしっかり掲載されていますので、ご安心を。
ジョブズのプレゼンが身近に感じられる1冊!

スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン―聞き手の心をつかむストーリーと50表現
はじめに
スティーブ・ジョブズの英語プレゼンを解剖!
スティーブ・ジョブズの50表現
50表現の流れをもう一度つかもう
伝説のプレゼン、感動のスピーチで実感!
iPhone発表のプレゼン
スタンフォード大学卒業式の祝辞
付録1 自己紹介、会社紹介、質疑応答、トラブル時の場つなぎ
付録2 プレゼンの慣用句、数字、グラフ、役職名
参考資料
【関連記事】
【スゴ本】『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』カーマイン・ガロ(2010年07月11日)【スゴ本再び】『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』カーマイン・ガロ(2011年06月27日)
【神話完結】『スティーブ・ジョブズ II』ウォルター・アイザックソン(2011年11月03日)
【速報】『スティーブ・ジョブズ I』が想像以上に濃厚だった件(2011年10月25日)
【編集後記】
◆昨日の記事でご紹介し損ねた1冊。
あんぽん 孫正義伝
この方もジョブズ並みに個性が強いので、面白そうです。

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