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2012年01月07日

【オススメ】『変われる人 8000人のキーパーソンと会食してわかったこと』鮒谷周史


変われる人 8000人のキーパーソンと会食してわかったこと
変われる人 8000人のキーパーソンと会食してわかったこと


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、メルマガ『平成進化論』でお馴染みの、鮒谷周史さん、久々の新刊。

前作、『仕事は、かけ算。』が、2006年6月ですから、約5年半ぶりということになります。

アマゾンの内容紹介から。
自分の可能性に気づき、殻を破ることができるほんの一握りの人とは?

周りからは信頼され期待され、今の仕事にそれほど不満はない。でも、「自分にはもっと違う可能性があるのではないか、もっと変われるのではないか---」と思っている人はたくさんいる。
一方で、どんどん自らを作り替え、進化、成長し続ける人もいます。では、両者の違いは何か。
読者数およそ20万人、通算3000号を数えるビジネスメルマガ「平成進化論」発行人の著者が、約8000人のキーパーソンと会食し、そこでの学びや気づきから導き出された「自分の殻の破り方」。

寡作なだけあって、内容的には「濃厚そのもの」でした!


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【ポイント】

■1.多くの人に会い、ロールモデルを見つける
 誰とも会おうとせず、ずっと同じ会社にいて、朝から晩までその価値観の中に浸かっていたら、世界はそれ以上広がらないでしょう。自分はどんな強みをもっているのか、もっと自分の価値観と合致する世界はないのか、自分に合ったやり方で戦える世界はないのかがわからないまま、生きていかざるを得ません。
 ぜひ、できる限りたくさんの人と出会ってください。たくさんの人と会えば世界が広がり、自分に適合する世界が見つかります。自分の強みを活かせ、価値観が合致する世界が見つかるのです。


■2.読書は一気呵成に「著者ごと」「ジャンルごと」
 関連性のない本を手当たり次第に百冊読むよりも、「同一著者の著作間」「著者の友人・知人関係」のつながりに注目して選んだ本を百冊読むほうが、数倍どころか十倍以上、記憶に定着します。当然、得るものも多くなります。だからこそ読書で何かを学び取ろうと思ったら、縦軸、横軸のつながりを重視して「著者ごと」「ジャンルごと」に一気呵成に攻め上げることが大切です。


■3.「没入×組み合せ」で独壇場をつくりだす
 何かに没頭、没入することは、自分を変える上でとても大切です。
 もしもこれまでの人生において「あるジャンルに深く没頭してきたた」、さらには「2つ、3つの分野で没入体験を重ねてきた」のであれば、それらを組み合わせたり、掛け合わせたりすることによって、独自の世界、新しい市場を確立する大きな可能性を有しているのです。
 しかも没入してきたのがマイナーな世界であればあるほど、「希少性」の高い世界を生みだすことができます。


■4.抽象化能力を磨いて、ビジネスの成功パターンを捉える
成功事例の「型」を把握せずに真似ようとしても上手くいきませんが、型を抽出して参考にすれば成功の確度も、再現性も高まります。
 要するに、「型の把握能力」すなわち「抽象化の能力」があれば、他者の事例を見て、自分に適用できる学びに変えることができ、成功の確度が高い手法を用いて、何度でも再現できるようになるのです。コンサル業界で使われるフレームワークも型の1つと言ってよいでしょう。


■5.学びや経験を通して掴んだことを言語化し、脳内に定着させておく
学びや経験から成功パターンを抽出し、言語化することができれば、それは理論となります。その理論こそ、自分オリジナルの「成功方程式」に他なりません。
 成功方程式をもっていれば行動が理論に裏付けられるので、迷わず判断できるようになるでしょう。躊躇なく、成功に至る行動を再現することができます。


■6.短期投資を抑え、長期投資に振り分ける
 事業を立ち上げた当初は、すべての時間を短期投資に注ぎ込まざるを得ない状況になってしまうものですが、それではいつになっても将来的な展望はひらけてきません。目先の業務に100%の時間をとられそうなところを、歯を食いしばって1%でも、5%でも、長期的な視点に立った時間の使い方ができるかどうかが、後々のビジネスに直結してくるのです。(中略)

 自分を変え、人生を変えることができるのは、未来の自分の姿に投資できる人です。「長期的な視点」を持って未来の自分に投資できるかどうかは、人生を変えられるかどうかの分岐点となるのです。


■7.目先の仕事の結果だけにこだわらない
 個人の存在価値を高めてくれるのは、自分だけが持つ「差別化要因」に他なりません。「自分の差別化要因、自分らしく能力を発揮できる分野」に対して「合理化、効率化のノウハウ、テクニック」というレバレッジをかけることではじめて、自分らしく、ストレスなく、楽しい人生が送れることを忘れてはいけません。
 にもかかわらず、肝心の差別化要因を切り捨てて効率化を図り、目先の仕事の結果さえ出せればそれでいいと考えるのは、本末転倒ではないでしょうか。


【感想】

◆本書はサブタイトルは「8000人のキーパーソンと会食してわかったこと」

そう、鮒谷さんこそ「人との出会い」によって、自らを大きく変えることができた人であり、その模様はメルマガ『平成進化論』紙上にて、日々報告されています。

実際、メルマガの読者さんの中には、メインコンテンツよりも、むしろ「鮒谷さんが誰と会食しているか」をチェックしている方もいらっしゃるくらい。

そして私もまた、「鮒谷さんとの出会いで変わった」と言える人間の一人だと思います。


◆最初の出会いは、2005年7月。

まだ私がブログを始めて半年ほどのことでした。

そもそも、私がブログを始めるきっかけとなった方が鮒谷さんに心酔していたため、私も影響を受けてメルマガを購読を開始したのですが、まず驚いたのが、日々の活動内容。

有名・無名を問わず有能なビジネスパーソンや経営者と会食をし、様々なセミナーに出席し、同時に膨大な書籍を読み漁る鮒谷さんは、私にとって憧れの存在となりました。

そこでどうしても一度お会いしたくなり、鮒谷さんご自身が主催した、当時の私にしては破格の高額セミナーに参加。

そのセミナーでの体験や、参加された方々との出会いが、今の私に多大な影響を与えていることは間違いありません。


◆ただ、こうした「ロールモデル」との出会いは、セミナーだけではなく、本を通じて行えることも事実。

鮒谷さんも、日経新聞に連載されている「私の履歴書」はシリーズで揃えてらっしゃるそうですし。

私の履歴書 経済人 1
私の履歴書 経済人 1

私の履歴書 経済人 2
私の履歴書 経済人 2

私の履歴書 経済人 3
私の履歴書 経済人 3

「経済人」だけでなく「文化人」シリーズもあるのですが、とりあえず割愛。

さらには、上記ポイントにもあるように、「縦軸」「横軸」を意識して読み進めるならば、読むべき書籍はとんでもない数にのぼるかと。


◆鮒谷さんの前作である、『仕事は、かけ算。』も素晴らしい内容でしたが、あちらは、メルマガのコンテンツの魅力をできるだけ損なわないように仕上げられていました。

それに対して本書は、メルマガとは切り離して、コンテンツのエッセンスを抽出し、再構築して整えた感じ。

メルマガ『平成進化論』を全く知らない方であっても、何の違和感もなく読めますし、内容的にも「非常に濃い」と言えると思います。

本書も「出る出る」と言われながら、なかなか出ず、首を長くして待っていたのですが、その甲斐がありました。


自己投資をする全てのビジネスパーソンに捧ぐ!

変われる人 8000人のキーパーソンと会食してわかったこと
変われる人 8000人のキーパーソンと会食してわかったこと
第1部 出会いが人生を変える

 1 封印されていた好奇心が解き放たれる瞬間
 2 多くの人生に触れ、理想のあり方を編集する
 3 ロールモデルは普遍的な存在ではない 他

第2部 人との出会いでわかった成長する人の考え方

 33 賢者は他人の経験に学び、愚者は自分の経験に学ぶ
 34 抽象化能力を磨いてビジネスの成功パターンを捉える
 35 「人生年表」が人生の波を教えてくれる 他


【関連記事】

続「仕事は、かけ算。」鮒谷周史(著)(2006年06月15日)

【Free】『7つの制約にしばられない生き方』本田直之(2011年04月23日)

社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』(2011年01月23日)

【スゴ本】『20代で人生の年収は9割決まる』土井英司(2010年12月21日)

【3000万】『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人』竹内正浩(2010年12月06日)

【自分軸の大切さ】『「思考軸」をつくれ』出口治明(2010年06月27日)


【編集後記】

◆これはまた興味深い本がw

観察眼 (角川oneテーマ21 A 149)
観察眼 (角川oneテーマ21 A 149)

サッカー日本代表の遠藤保仁選手と、今野泰幸選手の共著(?)。

それにしても、人選が渋いっす!


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