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2012年01月05日

【貴方は大丈夫?】『ビジネスマンのための「人物力」養成講座』に学ぶ7つのチェックポイント


ビジネスマンのための「人物力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
ビジネスマンのための「人物力」養成講座 (ディスカヴァー携書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、小宮一慶先生の人気シリーズの最新刊。

今回のテーマは、「人物力」ということで、「長期間にわたって尊敬される人」(本書では〈人物〉と呼んでいます)になるための方法を指南してくれています。

アマゾンの内容紹介から。
若くして一時代を画しながら、結局一時のブームに終わってしまう経営者と、亡くなったあとも長く尊敬される経営者、どこが違うのでしょうか?本書では、長く人から尊敬される、本物の人の条件を「人物力」と呼び、それを身につける方法をお話ししていきます。あなたを「人物」にする12の要件と8つのステップ。

今回の記事では、特に私が個人的に刺さったポイントを7つ挙げてみましたので、ご覧ください。


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【7つのチェックポイント】

■1.人の話を素直に聞いているか?
 東洋哲学の大家の安岡正篤先生は、「話の聞き方で、その人物の練れ具合が分かる」と書いておられましたが、わたしも講演などで話していて、ほんとうに熱心に話を聞いておられる人のほうが、あとで聞いてみると地位の高い人だったことが多いということに気づきます。中途半端な人ほど、斜に構えたような聞き方をしているものです。


■2.周りのことも考えているか?
 たとえば、狭くて人通りが多い道路に、大きくはみ出して看板を出しているお店がありますが、通行の邪魔ですし、ときには危険です。そういう店を見ると、きっとその店の主人は、自分のところだけ売れればいい、通りすがりの人の迷惑は考えない、公共性という概念の少ない人なんたろうな、と感じます。
 逆の意味で、オーナーの「人物力」を表していると思うのが、青山のホンダの本社ビルです。あの本社ビルにはべランダが付いているのをご存じですか?
(答えは本書にて)


■3.誰にでもフランクに接しているか?
 本物の人物は、人がだれであろうが、フランクです。岡本アソシエイツに勤めていたころには、ソニーの盛田会長ともお会いしましたが、若造のわたしにもじつにフランクに接してくれました。ほんとうに偉い人は、だれに対してもフランクです。相手の肩書や持ち物で人を差別したりしません。
 偉くなって虚勢を張る必要がないからだと思うかもしれませんが、そうではなくて、だれにでもフランクに接することができるから、偉くなれたのではないかと思います。「小物」というのは、小物になるように行動しているから、小物で終わるのです。


■4.相手や立場が変わると、コロコロ言うことを変えたりしないか?
 自分の立場によって、言うことがコロコロ変わる、地位や業務、職制によって、自分にとって正しいことが変わってしまう人は、〈人物〉ではないと思います。きちっとした正しい価値観――何が正しくて何が正しくないか――を持っておらず、そのときの自分の利害しか考えていないからです。自分の利害だけを主張する場合、立場が変わると利害は変わりますから、言うことが変わるわけです。一貫性がないわけです。


■5.会社や上司の批判や噂をしていないか?
 あえてここで言う必要もないほど当たり前のことですが、会社や上司、部下の批判ばかりしている人で、成功する人はいません。(中略)

 前向きな話、夢を語れるのがほんとうのリーダーです。困難な状況なら、それをどう切り抜けるのかを考えなけれぱなりません。批判だけをしているのは「評論家」です。


■6.すぐに、「でも」とできない理由をロにしていないか?
 会議や仕事を指示する場で、何かというとすぐに、「でも」と言う人と、まずは、「はい!」といったん受け入れる人がいますが、当然、成功するのは後者です。反論したいときも、卓球のように即座に打って返すのではなく、いったん受け入れたのちに、よく考え、言葉を選んで反論するのが、〈人物〉です。
 中途半端に頭のいい人は、なにかにつけて反論したり、理屈をこねたりしがちですが、学生時代ならともかく、社会人にもなってもそれを続ける人で、仕事のできる人は滅多にいません。


■7.体力はあるか?
 体力というのは、〈人物〉に重要な要素です。だれでも体力的にぎりぎりの状態では、精神的にも余裕をもてなくなります。人に怒鳴り散らしたり、わがままが出たり、冷静な判断ができなくなったりします。ほんとうの〈人物〉はそんなときにも余裕をもてるのでしょうが、わたしたち凡人は、体力的に余裕がないと、できないことがたくさんあります。


【感想】

◆いかがだったでしょうか?

実は本書の装丁には、上記のものもいくつか含むチェックポイントが、11個ほど列挙されています。

アマゾンの個別ページの書影画像で「イメージを拡大」をクリックすると、読める大きさになるので、気になる方はそちらでご確認をw

小宮先生曰く「行動を見れば、人が分かる」、と。

なるほど、見る人が見ると、こういう部分でチェックされてしまうんですね(くわばらくわばら……)。


◆ただし、本書の目的は、単に〈人物〉を見分けるだけではありません。

小宮先生重ねて曰く「行動を変えれば、人は変わる」

「人の振り見て、わが振り直す」ことにより、人物力を上げていく。

本書はそのガイドブックとなってくれるワケです。


◆自分自身、特に若い頃を思い出してみると、「人の話は斜に構えて聞く」は、「できない理由を速やかに挙げる」は、とまるで「成功できないタイプ」そのものでした。

でも、新人の頃から一部の管理職に可愛がられていたので「フランクに接していた」……って、「節子、それ逆やww」

いやもう、あのまま会社勤めをしていたら、今頃窓際にいたのかもしれません。

一応、仕事は速かったんですけど、若手ですから所詮「作業レベル」ですし、「知らぬ」というのは、恐ろしいことだな、と。


◆また今回は、記事のテーマの関係上、ほとんど本書の「第1部」からの引用となってしまいましたが、後半部分である「第2部」にも見逃せないネタがありました。

まず第3章では『心理学から見た「人物力」』として、「ストローク」や「レッテル」といった、心理学のコンセプトの解説が。

さらに第4章では『人物力養成 8つのステップ』として、実際に〈人物〉になるための具体的な方法が紹介されています。

このシリーズのお約束で、ページ数はそれほどないものの、私のように、仕事上、経営者の方とお会いする人はもちろん、かつての私のような新人さんレベルの方まで、読んで損はない内容ではないか、と。


新年早々、気が引き締まりました!

ビジネスマンのための「人物力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
ビジネスマンのための「人物力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
はじめに

第1部 〈人物〉の見分け方
 第1章 人物力とは、何か?
 第2章 〈人物〉をどうやって見分けるか?

第2部 〈人物〉になる方法
 第3章 心理学から見た「人物力」
 第4章 人物力養成 8つのステップ

あとがき


【関連記事】

社会人なら押さえておきたい『報われない人の9つの習慣』(2011年12月14日)

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【163のヒント】『エクセレントな仕事人になれ!』トム・ピーターズ(2011年10月04日)

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【新境地!?】『残念な努力』美崎栄一郎(2011年01月28日)


【編集後記】

◆ふとアマゾンランキング見てびっくりしたのが、こんな本が1位になっていたこと。

グアルディオラのサッカー哲学
グアルディオラのサッカー哲学

どうも、ワールドビジネスサテライトの「スミスの本棚」で、サッカー日本代表の遠藤選手が紹介されたみたいですね。

annex 〜リーダーの条件〜:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京


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この記事へのコメント
               
私の『ビジネスマンのための「人物力」養成講座』についての丁寧な書評有難うございます。
ディスカヴァーの干場さんの編集で、とても読みやすく仕上がっていると思います。私の「人物」についての考え方やその養成方法を書いた本ですが、読者の皆さんの参考になればとてもうれしいです。

引き続きよろしくお願いします。
Posted by 小宮一慶 at 2012年01月07日 11:20
               
>小宮一慶先生

著者様直々のコメントありがとうございます!
確かに干場さんと先生のコンビは、毎回秀逸だと思います。
ご本も読みやすくて、かつ、気を付けたい点が多々ございました。
きっと私を含め、読者の皆さんの参考になったことかと。

今年もよろしくお願い申し上げます。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年01月08日 04:14