2011年12月29日
【達人集結!】『文具200%活用術』が文房具好きにはたまらない件
仕事がはかどる!結果がすぐ出る! 文具200%活用術
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、今年最後の文房具のご本。登場される「達人」の面子を見ただけでも期待できる力作です。
アマゾンの内容紹介から。
文具は仕事の「ツール」だけでなく、「武器」でもあります。この手のサイズの単行本でフルカラーというのもありがたい限りです。
その機能を最大限に使いこなすことで、仕事の効率や精度がぐっと高まるだけでなく、ストレスも大幅に軽減されます。
本書では、文具やビジネスの“達人”や売り場の目利きたちに使いこなし方法やおすすめの文具などを取材。
さらに、発想力や整理術、コミュニケーション力など、ビジネスに欠かせない能力アップに欠かせないすぐれた定番&最新文具を紹介します。
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.達人たちの活用術●美崎栄一郎さん
◆Part1は「達人たちの活用術」ということで、文房具の本を出されている「達人」の面々による活用法を。
まずは美崎栄一郎さんから。
ビジネスにおいて、新しい道具は自分への投資です。私が投資の基準として大切にしているポイントは、仕事のスピードがアップするかどうかの一点。そういう意味では、デザインよりも機能面に注目して選んでいます。実は、不便だなと感じるものには、必ずそれをカバーしてくれる道具があるのです。美崎さんの「お気に入り」の中から、こちらをご紹介。
震えてお知らせ バイブレーション機能付き カード型デジタルタイマー 「バイブカード」 ブルー T-155BL
実は私もコレを持っているのですが、買った時点で入っている電池があっつーまになくなるのにご注意を(アマゾンのレビューでもありました)
●土橋 正さん
◆文具コンサルタントの土橋さんは、アナログに着目。
実際、私もパソコンをよく使いますが、以前より「書く」という時間を大切にするようになりました。お気に入りの万年筆を取り出して極上の原稿用紙にペンを走らせると、たとえそれが難しい仕事でもとても気持ち良く仕事が進みます。完成されたデザイン、手に馴染んだ握り心地、滑らかな書き味など、五感を刺激するペンの感覚が、私を幸せな気分にしてくれるのです。この幸福感は、なかなかデジタルでは得られないものです。それに合わせて、続くページでは、土橋さんの「ペンの使いこなし」が紹介されています。
なるほど、多機能ペンを使うのではなく、用途別に使い分けてらっしゃるんですね(詳細は本書を)。
ということで、土橋さんのお気に入りから。
パイロット 万年筆キャップレス デシモ パールホワイト 細字 (F) FCT-15SR-PWF
ノック式の万年筆なのはいいとして、注目したいのがクリップの向きです。
胸に挿した時に、ペン先が上を向いているという。
しかも、アマゾンだと何故か32%OFFと絶賛大幅値下げ中。
●高畑正幸さん
◆続いて、「文具王」の高畑正幸さん。
今も文具を買うときは、何のためにそういう形、仕様なのかという道具それ自体の機能をよく考えてから選びます。デザインや手触りなどといった外観的な要素は、人それぞれの嗜好があるでしょう。しかし機能は決まっています。製図用の筆記具は何となく製図用の筆記具というわけではありません。たとえば一定の太さの線を書く機能など、作業にフィットさせている。そういった道具の成り立ちや意味を知ることが最適の道具を選ぶのにはとても大切です。なるほど、奥が深い……。
DAHLE(ダーレ) スーパーシザース (ハサミ) 【26cm】 50010
こちらは、その高畑さんお気に入りのハサミ。
子どもの頃から図画工作が好きだった高畑さんは、ハサミには格別のこだわりがあるそうなのですが、とにかくこのハサミは「よく切れる」とのこと。
●オダギリ展子さん
◆作業効率化のプロであるオダギリさんからは、文具を選ぶメリットについて。
例えば、粗悪な消しゴムを必死に使ってもストレスがたまるだけですが、よく消える消しゴムでサッと消せば気持ちがいいし、仕事も早く終わります。使い勝手のいい文具を使うだけで、「ミスゼロ」「きれいに仕上がる」「ストレスゼロ」といった素敵なメリットが手に入れられるのです。確かに、ジェットストリームを初めて使った時には、どんどん書き仕事がしたくなったものです。
さて、オダギリさんのオススメは、さすが「作業効率化のプロ」と言うべき逸品。
OSTRICH/オーストリッチ 40-1125 【アメリカ生まれのスーパー消しゴム】 マルチリスイレイサー
先日出たオダギリさんのご本にも登場していましたが、「書類を軽くこするだけで、用紙を傷めず印刷物やコピーの修正が簡単にできる」この消しゴムは、「まさか」の時に手元にあると助かりそうです。
●小倉 広さん
◆当ブログは初登場である、コンサルタントの小倉 広さん。
小倉さんからは、文具を選ぶ基準について。
私が選ぶ基準は、大きく分けて2つ。まずは機能性。いくらデザインが気に入っても、仕事をするうえで使いにくいものはNGです。そして、高級感があるもの。品質がいいものは、相手に対してさりげなく「クオリティの高い仕事をします」と信頼感をアピールするのと同時に、自分自身のモチベーションが上がるというメリットもあります。いい文具には、使う人に魔法をかける力があるのです。上記の高畑さんが「機能性」のみに着目しているのと対照的ですね。
小倉さんのお気に入りからは、あえて(?)こちらを。
パナソニック ICレコーダー (ブラック) RR-XR800-K
ワンボタンで録音できるので、車を運転しながらでも使えるそう。
●小山龍介さん
◆HACKS!シリーズでお馴染みの小山さんからは、体とツール(文具)の関係について、こんなお話が。
例えば、0.3mmの細いペンは分析や細かいチェックをする作業に有効です。アイデアを考えるときなどは、0.7mmの太いペンのほうが自由な発想が生まれたりします。つまりペンの太さの違いで書いたもののイメージや書き心地が変わる。それによって自分の発想や考え方、気持ちが変わり、やがて振る舞いまでが変わっていく。そういう関係があると思います。確かに私も、アイデア出しをする時は、日ごろ使わない太いペンで書きなぐっていますね。
一方、オススメの文具の中からは、こんなデジタル製品を。
Portable Projector SHOWWX+
パソコンやiPhoneにつなぐだけですぐに投影できる、手のひらサイズのコンパクトなプロジェクター。
少人数のプレゼンや会議は、これで十分対応できるとのこと。
■2.自分にぴったりの文具の見つけ方
◆こちらの章では、主に都内にあるリアル店舗のご紹介を。
東急ハンズ渋谷店
渋谷ロフト
銀座・伊東屋
丸善丸の内本店
山田文具店
世界堂新宿本店
私個人としては、最後の2つは行ったことがありませんでした。
それぞれのお店ごとに「売れ筋Best5」が紹介されており、意外なものがあったりして、なかなか楽しめることウケアイ。
そんな中、フリクションボールが、多くのお店で入っているとか。
パイロット フリクションボール0.5mm【ブラック】 LFB-20EF-B
■3.仕事に活かせる文具・ツール
◆こちらの章では、「シチュエーション別」に文房具をセレクトしていますので、それぞれ1つだけご紹介。
達人のオススメ文具については、一言コメントも付されています。
●1.発想力アップの文具
色辞典 30色 第一集
⇒日本の色を中心とした90色の色鉛筆
●2.コミュニケーション力アップの文具
トーキングメモ(A)[CN100]
⇒マンガの吹き出しのようなメッセージを残せる付箋
●3.整理力アップの文具・ツール
コクヨS&T クリヤーブック<ノビータ>固定式 A4 ウェーブカット20枚 青 ラ-TN560B
⇒書類の量に合わせて背幅が変わるクリヤーブック
●4.スピードアップの文具
ホルダー消しゴム モノワン【スタンダード】 EH-SSM
⇒3文字以下を素早く消せる消しゴム
●5.ノマドワーキングのための文具・ツール
RUBYTEC SOLAR FLASHLIGHT ルビーテック ソーラー充電 LED ライト [ グリーン/Green ]
⇒ハンドル及びソーラーパネルの両方で蓄電可能なLEDライト
●6.オリジナル文具をつくろう!
今度のシャーボは自分好みに合わせられる [ステーショナリー] All About
⇒シャーボXは、自分の好きな組み合わせが楽しめる
■4.現場で見る!聞く!文具のひみつ
◆こちらでは、製品開発秘話等を。
具体的には「ジェットストリーム」「ポストイット」「能率手帳」の3製品。
私自身、ジェットストリームはおそらくかなり昔から追っていたツモリでしたが、知らなかったことがいくつかありました。
例えば、海外で先行発売されて人気を博していたものの、インクの開発にてこずり、日本でノック式で発売するまで、それから3年近く経過してしまった等。
最初に開発を始めてから、なんと7年もかかっていたんですね……。
◆また、ポスト・イットもアメリカと日本では、売れ筋が違うとのこと。
アメリカでは「メモサイズ」、日本では「付箋サイズ」が人気らしく。
住友スリーエム ポスト・イットポップアップふせん75×25 2冊
また、日本で最初にポスト・イットに目をつけたのは、お役所だったとか。
確かに税務調査でも、75×25のサイズの付箋使ってますw
ちなみにこのサイズ、日本での人気を受けてアメリカでも発売したものの、あまり良くなかったそう。
この辺は、国民性というか仕事のやり方の違いなのかもしれませんね。
【感想】
◆簡単ですがこの辺で。文房具好きとしては、なかなかいい線を突かれた感じです。
私は中を見ないでアマゾンアタックしてしまいましたが、実際にリアル店舗でご覧になっても、文房具好きならば思わず買ってしまうのではないか、とw
やはり、フルカラーというのは大きいのではないでしょうか?
逆に本書が、2色刷りだった場合、果たしてリアル書店で手にして買っていたかどうか。
◆内容的にも、達人の面子を見ただけで、私は「買い」だと思いました。
皆さんそれぞれ、自分なりの「こだわり」をお持ちなので、オススメの言葉にも説得力があります。
特に私の場合、達人陣のご本を比較的よく読んでいるので、なおさら納得感が強かった気がw
特に高畑さんの「何のためにそういう形、仕様なのかという道具それ自体の機能をよく考えてから選ぶ」という一節には、うなずきまくり。
高畑さんの場合、自著で文房具のデッサンもなさってますし。
◆また、上記ではご紹介しそこねましたが、本書の巻末には、「ウェブショップガイド」もアリ。
いつも、アマゾンでばかり買っている私には、知らないところだらけでした。
というわけで、リアル、ウェブ、製品紹介、達人のお話と全方位外交的(?)な本書。
しいて弱点を挙げるなら、新製品が少な目なこと位ですが、カタログ本ではないので、これは致し方ないことかと。
いずれにせよ、文房具好きなら、「マスト」だと思います。
今年最後のオススメの1冊!
仕事がはかどる!結果がすぐ出る! 文具200%活用術
Part1 達人たちの活用術
Part2 自分にぴったりの文具の見つけ方
Part3 仕事に活かせる文具・ツール
Part4 現場で見る!聞く!文具のひみつ
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【編集後記】
◆本書の中でも達人のオススメとして登場しているトライアングルクリップが、知らぬ間にアマゾンでも発売されていました。YAMASAKI DESIGN WORKS トライアングルクリップ
送料考えると、楽天とどちらがいいのか微妙なんですがw
ご声援ありがとうございました!
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