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2011年12月15日

【大集合!】『40代男塾』には、ビジネス書著者30人が大集合の巻


40代男塾
40代男塾


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ビジネス書著者30人へのインタビュー集。

たまたま、いつもお世話になっている吉澤 大先生のブログでアナウンスされているのを拝見したのが本書を知ったきっかけ。
同世代の女性が「アラフォー世代」などと言われ元気一杯なのに対し、男性は今ひとつ元気が無いようで。

そんな同世代の男性たちに、35-45歳を中心としたビジネス書の著者たちが「我々の世代とは何なのか」「この時代の仕事観は何か」などをそれぞれの専門の立場から語り尽くし、これからの時代を生き抜くための指針を示したインタビュー集がこの本です。
当ブログでもお馴染みの人気著者さんも登場します!


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【ポイント】

■1.起業するハードルを低くする
 たとえば、私は起業して会社を運営しているわけですが、法律のことで悩んだときに頭のなかに浮かぶ顔は数人しかいません。それは学生時代の友逢だったり仕事で知り合った人だったりするわけですが、同じように、「税金だったらこの人」とか「不動産だったらこの人」というように何人かの知り合いの顔が浮かぶわけです。だったら、起業をしたときに、友達や知り合いの頭のなかに「あっ、そうだ、この人」と浮かんでくるくらいの個性や特徴が打ち出せていればそれでいいと思っています。そういうふうに考えれば、ぐっとハードルが低くなってくるのではないでしょうか。(藤井孝一さん)


■2.ポータブル・スキルに磨きをかける 
 たとえば、私は会社にいるときにプレゼンのスキルを磨こうと思ったのです。プレゼンのスキルは会社の普段の仕事で鍛えられるし、個人のスキルとして会社内でも会社外でも通用するものです。実際、このスキルを会社内で鍛えておいたことが、いまの講演活動などにすごく役に立っています。
 あと私の場合は、会計のスキルや仕事の宣伝PRのスキルなども会社で積極的に学ぶようにしていました。これらも、いまとても役に立っている。そういうものがポータブル・スキルです。(美崎栄一郎さん)


■3.ビジネスメールの3つの注意点
 わかりやすいところでいうと、「レスポンスを24時間以内にする」「いままではしょっていた行間を書いてあげる」「ねぎらいの言葉を入れる」の3点です。これを実践するだけでも、すごく変わってくると思います。(平野友朗さん)


■4.時間単価を上げるには、まず偉くなる
たとえば、いま勉強会や交流会が流行っていますが、私はあまりそういうのを評価していません。なぜなら、部下が5時半に席を立って「じゃあ、勉強会に行ってきます」という状況を上司は評価しますか? 「それよりも、自分の目の前の仕事をもっとがんばってくれよ」と思うのが本筋だと思うのです。
 私は「時間価値を上げる近道は、偉くなることだ」といっています。だって、基本的にみんな偉い人の都合に合わせるわけではないですか。決定権が大きいから自分の裁量で時間を決めることもできるし、周りもそれに合わせくくれやすい。結果、偉くなることで使える時間が増え、時間効率が上がるのではないかと思っています。(吉澤 大さん)


■5.これからの時代に求められるリーダー像
 いささか極論ではありますが、私はこれからは正しいかたちの「オレについてこい」的なリーダーが台頭してくるのではないかと思っています。ちょっとこれまで「コーチング」的な下から支えていく手法がもてはやされすぎたので、経済に揺り戻しがあるように、逆に先頭に立って、多少強引に引っ張っていくような方向へ揺り戻されていくのではないかと感じています。(嶋津良智さん)


■6.悩んでいないで踏ん切りをつける
もう悩んでいる場合ではないのです。私には悩んでいる意味がわかりません。時代が流れていく方向はもう見えています。だったら、とるべき道は、チャレンジするか、チャレンジをあきらめるかの2つに1つです。あきらめるなら会社に居座ると腹を決めて、徹底的に寄生する道を模索していく。チャレンジするならするで、それに向けてのスタートを切る。この期に及んでどっちつかずのまま悩んでいることは、自分をどんどん窮地に追いやるだけ。まったく意味がないと思います。(大石哲之さん)


■7.ルビコン川を渡れる人、渡れない人
 それには私は、3つの選択肢があると思います。1つ目は、勇気を出して川を渡って自立した人間としてやっていく道。2つ目は、いまの会社で高いパフォーマンスを発揮して成果につなげていく道。その際は仕事に工夫を凝らし、毎日を自分から新鮮にしていく姿勢が必要です。3つ目は、会社にいながら積極的に他流試合をして社外のつながりを強化していく道。勉強会や交流会を通して人脈をつくっていけば、たとえば「NPOを発足させよう」「社会貢献団体をつくろう」といった展開になるかもしれません。そういったことが自分の市場価値を見直すきっかけになる可能性も十分あります。(高城幸司さん)


【感想】

◆他にも著名なビジネス書著者さんがわんさか登場されているのですが、この辺で。

本書は300ページを超えるボリュームながらも、一気に読み通すことができました。

もっとも30名もの登場人物がいらっしゃるので、一人当たりのページ数はそれほどでもないわけでして。

もっと深く知りたい方は、それぞれの著者さんの本に当たれ、ということなのかもしれません。


◆本書は「起業をすすめる本」ではないものの、前提として、今の40代が定年になるまでには、現代の「会社システム」は、存続していない可能性が高そうです。

ならばどうするか?

本書ではさまざまなアドバイスがなされています。

見切りをつけて独立するか、引き続き留まるか、もしくはそれ以外の道か。

また、起業するまでの間にも、どんな点に注意すべきか。

これらアドバイスは、同世代の私たちはもちろん、その下の世代の方にも有益だと思われ。


◆私自身は、実は本書に登場された方々よりは、若干上の世代になります。

かつ、自分自身すでに独立しているため、残念ながら手遅れというか、もっと早く知っておきたかった、という事もちらほら。

美崎さんの言われているポータブル・スキルは、色々な方も言われてますが、会社にいるうちに身に付けられるものは、身に付けておくべきでしょう。

私も未だに心残りなのは、会社員時代に身に付けたスキルのほとんどが、その仕事特有だったこと。

社内にいるときは重宝されていたのが、一歩外に出たら誰からも必要とされなかったという……。


◆本書は、ほぼ同世代のビジネス書著者の皆さんを俯瞰できる、という点で、贅沢な1冊だと思います。

既に著作を読んだことのある著者さんはもちろん、まだ知らなかった著者さんの考えをしることができる意味でも、一読の価値アリ。

私もちょっと気になる著者さんがいらっしゃったので、著作をチェックしてみるツモリです。

もちろん、40代やそれ以下の世代の皆さんにとっては、ひとつの指針となるのではないでしょうか?

……私は既にアラフィフなんですけどね。


ビジネス書著者陣の「今の考え」を知りうる1冊

40代男塾
40代男塾
収録著者は以下の30名(掲載順、敬称略)安河内 哲也/吉澤 大/午堂 登紀雄/木田 知廣/木山 泰嗣/和仁 達也/藤井 孝一/島居 里至/松尾 昭仁/四ツ柳 茂樹/安東 邦彦/菊原 智明/美崎 栄一郎/永田 豊志/押切 孝雄/平野 友朗/福田 剛大/井上 和幸/伊庭 正康/小倉 広/内田 和俊/嶋津 良智/浜口 隆則/中原 圭介/一圓 克彦/常見 陽平/山崎 将志/岡田 充弘/大石 哲之/高城 幸司


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【編集後記】

◆本来、この中に入っていてもおかしくないお年の本田さんの新刊。

ハワイが教えてくれたこと。あなたの人生がぐっと快適になる70の言葉
ハワイが教えてくれたこと。あなたの人生がぐっと快適になる70の言葉

どうもプレゼントに良さそうな感じです。


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