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2011年11月27日

ダメ人間のための『「やめること」からはじめなさい』の7つのコツ


「やめること」からはじめなさい (星海社新書)
「やめること」からはじめなさい (星海社新書)

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、最近も精力的に本を出されている千田琢哉さん、初めての新書。

版元も、これまた話題の星海社さんということで、スルーするわけにはいきません!

アマゾンの内容紹介から。
朝から晩まで、月曜日から日曜まで、予定はパンパン。つねにやらなければならないことが控えている――。そんな「いっぱいいっぱい」の人生に何かを足そうとしても、それは無理な話だ。実は、今のあなたに必要なことは「やめる」ことなのだ。本当に大切なことにあなたの命の時間を費やすべきだ。「もっと」いう発想から卒業しよう。人生を変えたいなら「やめること」からはじめよう。
かなり過激な提言が並びますが、「なるほど!」と刺さる部分が多々ありました!

なお、タイトルは微妙にデフォルトのようですけど、「ホッテントリメーカー」作となっております。


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【ポイント】

■1.上司の言うことを聞くのをやめる
 上司の言うことなんて聞き流せばいい。
 その代わりたった1つだけ条件がある。
 あなたは仕事で圧倒的な実績を残して、あなた抜きでは上司が生きていけなくしてしまうことだ。
 上司はあなた抜きでは生きていけないことを百も承知だから、虚勢を張るものの、たいていのことは許してくれるようになる。
 あなたも上司の小言を聞いてあげるふりをして許してあげよう。


■2.名刺に頼るのをやめる
 あなたがプロか否かは会社名を外してから初めてわかる。
 サラリーマンとしてはそこそこ優秀だった人が独立してから、「お久しぶりです! 鈴木です」と意気込んで電話しても相手は絶対に気づかないだろう。(中略)

 プロだったのは「○○物産」という看板であって、断じてあなた自身ではなかったのだ。
 相手はあなたの名前なんて憶える気がなかったからこそ、「課長!」「次長!」と連呼してくれていたのだ。
 プロになりたかったら会社の看板を執勧なほど意識的に取り払っていくことだ。
 24時間365日すべてにおいて会社名をつい口走ってしまう回数を、グッと堪えて減らすことだ。


■3.言い訳をやめる
 仕事ができるようになるためのコツを1つだけに絞れと問われたら「言い訳はしない」ことだと私は即答する。(中略)

 自分もサラリーマン時代はこんなに言い訳ばかりしていたかと思うと、本当にゾッとさせられる。
 同時にサラリーマンの言い訳は100%相手に見抜かれていることにも気づかされる。(中略)

 プロを目指すのであれば、相手に理由を聞かれない限りすべての言い訳を飲み込むことだ。
「高速が渋滞しているので遅刻します」ではなく「遅刻します。ごめんなさい」と言うべきだ。


■4.どうでもいい話をやめる
 成功者たちの話を聞いていると驚くべき事実が見えてくる。
 どうでもいい話をしないということだ。(中略)

 世の中には「言わなければならない話と言ってはいけない話」のいずれかしかないのだ。
「どうでもいい話」は「言ってはいけない話」だということに気づくところからが成功へのスタートだ。


■5.頻繁なメールチェックをやめる
 メールなんて24時間以内に返信すればOKだと考えておこう。メールが届いた時間の翌日の同じ時間までに返事をしておけば怒られる筋合いはない。(中略)

 本当に忙しい人はメールなんて1日に1回しか開かない。
 毎日メールが数百件届くようなエグゼクティブは早朝5時に起床してすべてに目を通し、その日のメールチェックはすべて終了だ。
 時間帯には個人差はあるものの、メールチェックは1日に1回という成功者は多い。


■6.夢を語るのをやめる
 夢を語る人の特徴として「○○だったらいいのに」「いずれピッグになってやる」といった口癖がある。
 実はこれは夢が叶わない人の典型的な口癖なのだ。
「○○だったらいいのに」というのは「……でも現実は違うのよね」というメッセージが潜在的に含まれている。
「いずれビッグになってやる」というのは「……でも今はスモールだけど」というメッセージが潜在的に含まれている。
 前半の「○○だったらいいのに」「いずれピッグになってやる」は建前であって嘘なのだ。
 後半の「……でも」という部分こそが本音であり真実なのだ。


■7.むやみに人に会うのをやめる
 むやみに会いたがる人は、一度会って終わりの人だ。
 一度会って終わりということは、永遠に人脈の新規開拓をし続けなければならないと、いうことに他ならない。
 完全歩合制のセールスパーソンたちが途中でやっていけなくなる理由は、既存顧客を雑に扱うからだ。
 既存顧客はもう契約をもらった過去の人だという理由で雑に扱っていると、どんどん契約が途切れていくし紹介をもらえなくなっていく。
 結果として永遠に新規開拓をし続けなければならないわけだ。


【感想】

◆アマゾンの画像では表示されていないのですが、本書の帯には、著者名やタイトルより大きく「ツイッターをやめよう」とあり、思わず手に取ってしまいました。

それから著者が千田さんであることに気がつき、そういえば、新書は初だったな、と。

特に千田さんの場合、「20代」をターゲットにした本が多いのに対し、本書はほぼ全ての年齢層に対するもの。

さらに、「新書」であることから、従来のビジネス書以外の読者の目にも触れることが予想されます。

そういう今まで千田さんのことを知らなかった方にとっては、本書の内容は、かなり過激に映るのではないでしょうか?


◆下記目次にもあるように、「職場」「人間関係」「お金」「情報と勉強」「人生」といったカテゴリーごとに、「やめる」べき事柄が全部で51。

非常に同意できるものもあれば、それほどでもないものまで様々です。

私もよくブログで書くのですが、本を読んでいて「全部の主張がピッタリ合う」なんてことは基本的にないので、「なるほど」と思えるもののみ、取り入れていけば良いかと。

上記ポイントで挙げたメールチェックの件も、「1日1回(又は数回)」という人もいるでしょうけど、逆にこまめにチェックして、それを成功に結びつけている人もいますから。


◆ただ、1つ言えるのは、従来の本でもそうだったように、千田さんは仕事や人生に対して、常に真摯であろうとされているということ。

それが時として「過激」に見えることはあっても、本質的には正しいのではないでしょうか?

たまたま、千田さんのブログの最新記事に仕事を断った話が掲載されているのですが、いい加減な気持ちで仕事をやっちゃいけませんよね。

自分自身を省みて、襟を正したくなった次第です。


◆本書は、200ページない薄い作りですが、込められた「熱量」は厚い単行本に負けないもの。

千田さんのメインの読者層である20代以上に、私のような上の年代が読んで、今からでも努力すべきかもしれません。

ちなみに、上記の「ツイッターをやめよう」の理由は、私は「時間を浪費するから」かと思いましたが、見事「ハズレ」w

気になる方は、本書の114ページにてご確認ください。


成功者に少しでも近づくために!

「やめること」からはじめなさい (星海社新書)
「やめること」からはじめなさい (星海社新書)
職場で「やめる」11のこと
人間関係で「やめる」11のこと
お金で「やめる」7のこと
情報と勉強で「やめる」9のこと
人生において「やめる」13のこと


【関連記事】

【読書術】『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』千田琢哉(2011年07月30日)

本当は恐ろしい『20代で使ってはいけない100の言葉』(2011年08月04日)

【Amazonキャンペーン有】『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』千田琢哉(2011年04月11日)

【反常識?】『仕事をしたつもり』海老原嗣生(2011年09月25日)

社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』(2011年01月23日)


【編集後記】

◆今現在のアマゾン1位はこちら。

采配
采配

いい本らしいんですけど、ここ数年野球って観たことないんで、なんとも手が出しにくいという……。


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この記事へのコメント
               
探して読んでみます!
Posted by みみ〜 at 2011年11月27日 17:45
               
ブログに書いてくださって、

ありがとうございます!

ただ、

それだけが伝えたくて。
Posted by 千田琢哉(せんだ・たくや) at 2011年11月27日 20:30
               
>みみ〜さん

ぜひぜひご一読を!

>千田琢哉さん

著者様直々のコメントありがとうございます。
ホントにTwitterやられてないようで、ちょっと驚きましたw
今後とも宜しくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年11月28日 03:58