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2011年09月14日

『「怒り」のマネジメント術』に学ぶ「怒りと付き合う7つのTIPS」


「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)
「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の未読本記事の中からの1冊。

著者の安藤俊介さんは、以前『アンガー・マネジメント』という単行本を、当ブログで記事にしたことがございます(ちなみにこの本、今現在、マーケットプレイスで高値が付いております)。

アマゾンの内容紹介から。
つまらないことで怒って、信頼、チャンス、成功をふいにしていませんか? 仕事で、最も足を引っ張る感情―それは「怒り」。その怒りをどれだけマネジメントできるかが重要です。エグゼクティブほど大事にしている「怒り」のマネジメント術を徹底指南。この1冊で「怒らない人」になれる!
新書ということもあり、『アンガー・マネジメント』より分かりやすいですし、実践もしやすそうでした!


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【7つのTIPS】

■1.相手の怒りに巻き込まれずに怒らないでいる
相手の言動にカチンときても、まずは相手の主張を受け入れる。相手の言葉に耳を傾ける。
「聞く耳をもっている」という姿勢を示すことで、たいていの相手は態度を軟化させてくれます。こちらに好意的に接してくれるようにもなります。
「怒らない人」には、「怒らない」のです。
 相手の怒りにまきこまれず怒らないでいると、たいていの場合、相手も怒らないようになるのです。


■2.まわりを変えるのではなく自分を変える
「怒らない人になれる」というと、まわりが自分の思いどおりに動いてくれるようになり、その結果、自分は怒らずにすむようになる、と誤解している人かいます。
 実際は、その逆です。
 まず変わるのはあなた自身です。(中略)

 自分を変えるほうが、他人を変えるよりも圧倒的に速いんです。
 そして、エネルギーもかからない。

 もっと少ない時間とエネルギーで自分自身を変えていけば、これまでのイライラした毎日から解放されるのです。


■3.「怒り」をレベル分けする
まず、セミナーでお話しして、「実用的!」「イライラが消えた!」ともっとも好評なテクニックをお教えしましょう。
 それは、「いまの怒りをレべル分けする」です。(中略)

 怒りの感情はとても幅広いのです。
 そこで、イラッとか、カチンとか、ムカッなどの怒りの感情を感じたら、それがどの程度の強さなのかを、0〜10段階のレべルに分けてみるのです。


■4.心を落ち着かせる「魔法の言葉」を用意しておく
 たとえば、イライラしているとき、大好きな恋人や友人に、「わかるよ」「君は悪くない」と言われたら、スーッと落ち着いたという経験はありませんか。
 そういった心を落ち着かせる言葉をあらかじめ用意しておいて、怒りを感じたときに自分に言うのです。(中略)

 ちなみに私の最近の「魔法の言葉」は、「アンガーマネジメント」という言葉そのものです。
 こうつぶやくことで、「アンガーマネジメントをすれば、うまくいく」と、自分に気づかせることができるからです。


■5.「かわいい毒」を吐く
 怒りを感じたとき、自分の気持ちを鎮めるために、「『かわいい毒』を吐く」という方法もおすすめです。
 ただし、ロに出して言ってはいけませんよ。あくまでも、自分の心の中で悪態をつくのです。
 ちなみに、最近の私のマイプームは、「犬のうんこ、ふんじまえ」。
 電車などの公共の場で、やたらと失礼な態度をとる人を見かけたりすると、心の中でそんな悪態をついています。


■6.イライラしたらケータイの傷を数える
ケータイの傷を数えている間は、あなたの意識は「いま、ここ」にあります。
「いま、ここ」にくぎ付けにされている状態です。
 実は、この「状態」が重要です。
「いま、ここ」に自分の意識をくぎ付けにすることで、あなたの頭の中で、過去のことを持ち出して、思い出し怒りをしたり、未来への報復に意識が飛んでいくのを阻止することができます。


■7.「しつこい怒り」に対処するは「最高に気持ちいい場面」を思い出す
 私の場合は、これまでの人生で最高のゴルフのショットを思い出し、それを思い浮かべる、ということをよくやっています。
「しつこい怒り」の場合は、イライラの原因となった出来事や相手をなるべく思い出さないことがポイントです。
 だから、そんなときにおすすめしたいのが、自分にとって「最高に気持ちいい場面」を思い出す、という方法です。


【感想】

◆冒頭で申しあげたように、本書は前作『アンガー・マネジメント』に比べると、非常に分かりやすかったです。

その理由は、ひとつには具体例が豊富になったこと。

もう1つは、難しい言葉づかいが激減したこと。

特に後者については、今般久しぶりに『アンガー・マネジメント』を読んだのですが、テクニックにそれぞれ名称が付けられていて、それがかえって分かりにくく感じさせていたことに気がつきました。

あ、いえ「アンガーマネジメント」の本国アメリカでは、実際にこのように呼んでいるのだとは思いますが。

その点本書は、名前にはこだわらず、「具体的にどうするのか」の方を簡潔に列挙していて、実践しやすいことウケアイ。

さっそく私も「犬のうんこ(ry」


◆なお「怒りのマネジメント」には、大きく分けて2つの手法があるそう。

それは、瞬間的な怒りを抑える「対処療法」と、その根本から改善する「体質改善」の2つです。

このうち、安藤さんのセミナーに来る方の多くが、前者を希望。

今回抜き出した部分も、3番目以降は、実はすべて第4章の『「いま」「この場」の怒りをなんとかする』からになっております。

これで瞬間的な怒りを抑えることができたら、今度は「怒りっぽい体質」を変えるために、第5章をお読み頂きたく。

ここでは「怒りを記録する」、「アンカーログ」等の手法が解説されており、まさに「体質改善」が望めそうです。


◆ところで、今回丸ごと割愛してしまったことが惜しまれるのが、第6章の『「怒らない人」が習慣にしている会話のルール』。

正直、ここだけで記事を書いた方が、アクセスが集まった気がしないでもなくw

「〜べき」「いつも」「なんで?」といった「NGワード」や、「怒っているときは、主語を『私』に変える」といったTIPSは、自分自身、今日からでも実践したいところ(詳細は本書を)。

私はムスメを叱るとき「なんで?」を連発しておりましたが、今後気を付けます。


◆なお、第2章の『怒りをマネジメントできれば、人生か変わる』には、『異性にモテたいなら「怒らない人」を目指す』というお話もありました。

これは、怒りを抑制することによる「包容力」とか「やさしさ」だけでなく、怒りをマネジメントできれば、「物事に対する許容度」が広がってくるから。

特に結婚は、相手の考え方や価値観を受け入れる必要があるため、許容度が広いことは大事です。

なるほど、仕事から私生活まで、怒りをマネジメントできたら、良いことづくめなのだな、と。


下手な自己啓発よりも幸せになれそうな予感!

「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)
「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)
第1章 「ムダな怒り」で、人生、損していませんか?
第2章 怒りをマネジメントできれば、人生か変わる
第3章 なぜ、人は怒ってしまうのか?
第4章 「いま」「この場」の怒りをなんとかする
第5章 「怒らない体質」の自分に変わる
第6章 「怒らない人」が習慣にしている会話のルール
第7章 「怒らない環境」を整える


【関連記事】

【怒りの制御】「アンガー・マネジメント」安藤俊介(2008年10月14日)

【会話術】相手を傷つけないようにモノをいう「8つのポイント」(2011年05月08日)

【話し方】「たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック」アラン・ガーナー(2010年06月06日)

【平常心】「平常心の鍛え方」6つのヒント(2009年11月02日)


【編集後記】

◆「怒らない」と言えば、やはりコレですかね?

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

すいません、まだ読んでないんですが。


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