スポンサーリンク

       

2011年07月30日

【読書術】『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』千田琢哉


人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の未読本記事で取り上げた、千田琢哉さんの読書本。

「大学に入学するまで本を読まなかったのに、その後の4年間で1万冊、計1000万円分以上の本を読んだ」という千田さんだけあって、本や読書に対するお考えも、独特のモノが。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書は、そんな著者による20代30代へ向けた、「本」「書店」を軸にした自己啓発書です。
「同じテーマで好き・嫌い・初めての著者の3冊を買う」「20代のうちに30代向けの本を読む」など、「多読&行動」を方法論にした独自の読書術と自己投資のポイントが2ページ見開きで80項目、具体的なアクションプランとともに実践しやすくまとめられています。
読みやすい割りには、なかなか「深い」1冊でした!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【ポイント】

■1.読書をしてから実践すると、成功率が桁外れに高まる
 何か新しいことに挑む場合、読書せずに挑むのとたっぷりと読書してから挑むのとでは、結果は雲泥の差となります。
 今どき「読書なんて所詮は机上の空論だよ」と馬鹿にするライバルがいたら逆に大喜びしましょう。
 そんな人は最初からスタートラインに立っていないも同然なのですから。


■2.棚差しの地味な本こそ、あなたの運命の本
 ところで、本好きの人ならみんな知っていますが、この"見せ筋"と"売れ筋"以外に運命の本に出逢いやすいコーナーがあります。
 それが"棚差し"と呼ばれる店の大半を占めている、本棚に入って背表紙だけ見せて圧倒的多数として陳列されている本です。
 一見地味で目立ちません。
 本好きかどうかは、この"棚差し"にいる滞在時間と、背表紙を見る眼光でわかります。
「こんな本いったい誰が買うの?」というような本がいつまでも棚に差し込んであるということは、店側の判断で「買う人がいる」と判断されているからです。


■3.本をプレゼントされたら、24時間以内にお礼状を出す
 僕は本をプレゼントしてもらったら、できるだけプレゼントしてくれた人と友だちになりたいと思います。
 だから本をプレゼントしてくれた人に、その日のうちにお礼状としてハガキを書いて出し続けてきました。
 たいていはその日のうちに読んでしまうので「この一節が響きました」と書きます。(中略)

 でも正直に告白すると、その日のうちにどうしても読めないときもありました。
 そんなときは嘘の感想を書くわけにはいきません。
 僕はこう書きました。
「今から読ませていただきます」
 たったこれだけで人生が変わります。


■4.会いたい人の本をすべて読むと、会ったときにチャンスを掴める
 本当に会いたい人がいるのなら、今からその日がくることを想定して1冊の例外もなく完璧に読み込んでおくことです。
 やがて出逢ったときに開口一番こう言うのです。
「先生の本は100冊すべて読んでいます。このひと言を伝えるために今日までがんばってきました」と。
 これで相手は完全にノックアウトされます。
 出逢いを創っていくというのは、こういうことなのです。


■5.「まえがき」の面白い本を選ぶ
 自分が膨大な読書をしてきた経験と、実際に著者になった経験を踏まえて断言できることはたった1つだけです。
 本は「まえがき(プロローグ)」が最も面白いということです。
 まえがきがつまらない本で内容が面白いということはありませんでした。(中略)

 そもそも、まえがきがつまらなかったら、その本が売れないことはよくわかっていますから、特上に面白いネタを持ってきます。
 小説を除くピジネス書や自己啓発書は、まえがきをピークにしてだんだんボルテージが下がっていくのです。


■6.1分間立ち読みして、1ワードでも引っかかれば買う
 自分にとって読む価値があるか否かの決定打は、「まえがき」の次に1分間の立ち読みでわかります。
 内容の見出しにざっと目を通して、心の琴線に触れる言葉がひと言でもあるか否かです。(中略)

 1分で琴線に触れるひと言を見つけることができなけれぱ、現段階では何時間粘ってもその本から琴線に触れるひと言は見つかりません。
 稀に見つかるのかもしれませんが、それなら1分以内に琴線に触れる本ばかりを読んでいたほうがずっと面白いのです。


■7.どんな1冊にも10万円の価値があると心得る
 本はすべて10万円でも安過ぎて申し訳ないくらいだと思っています。
 1冊10万円とすれば1000円と1500円との差なんて単なる誤差に過ぎません。
 3000円や5000円、1万円でもまだ安過ぎます。
 あなたが大人ならば、著者がその本に書いてある知恵を披露するまでにかけた時間とお金を想像してみると、すぐにわかるはすです。


【感想】

◆以前読んだ著作で、千田さんは沢山ご本をお読みだということは知っていましたが、実は大学に入学するまで、マンガ以外の本を読んだことがなかったのだとか。

そこから冒頭で触れましたように「大学4年間で1000万円分1万冊以上」の本を読破。

来る日も来る日も仙台の丸善金港堂に通い続けたのだそう。

ちなみに、そのきっかけとなったのが、仙台の丸善で手に取ったこの本。

昨日までの自分に別れを告げる
昨日までの自分に別れを告げる

ふと気がついたのですが、この本の作りも、中谷彰宏さん風のような?


◆私も「本好き」のはしくれとして、「そうそう」とうなずくことが多かったです。

例えば「棚差しの本」との出会い。

思い起こせば、川田浩志先生とお知り合いになったのも、小さな書店で棚差しになっていたこの本を、たまたま見つけたからでした。

サクセスフルエイジングのための3つの自己改革
サクセスフルエイジングのための3つの自己改革

参考記事:【抗加齢】「サクセスフルエイジングのための3つの自己改革」川田浩志(2008年02月19日)

今じゃ、川田先生、フジテレビの「ホンマでっか!? TV」続けざまに出演されるくらいの売れっ子ですからね〜。
     ____
   /__.))ノヽ
   .|ミ.l _  ._ i.)
  (^'ミ/.´・ .〈・ リ
  .しi   r、_) |  川田先生はわしが見つけた
    |  `ニニ' /
   ノ `ー―i´



◆また、第8章で披露されている「本の選び方」も、書評系ブロガーである私にとってはありがたかったところ。

上記ポイントにあるように「まえがき」をチェックする事は当然ですが、むしろ「あとがき」や目次を含めて、全体的な観点から私は評価していました。

それに比べると千田さんの場合は、かなり「まえがき」重視。

確かに普通のケースを考えれば、まえがきつまらなかったら、続きを読んではもらえなさそうですし、これも納得。

他にも、当ブログの読者さん(=本好き)だったら、参考になる点が多々ありましたので、リアル書店等でチェックされる場合は、まえがき以上に(?)ここは要チェックでお願いしますw


◆なお、各章の終わりに関連した3冊が紹介されており、この部分はある意味「ブックガイド」の佇まい。

何冊か見繕ってみますと……。

成功の心理学―勝者となるための10の行動指針 (ライフ&ビジネスシリーズ)
成功の心理学―勝者となるための10の行動指針 (ライフ&ビジネスシリーズ)

「愚直」論  私はこうして社長になった
「愚直」論 私はこうして社長になった

組織の中で成功する人の考え方
組織の中で成功する人の考え方

それぞれ、どの辺がスゴイのか、については本書にてご確認を。

ちなみに、初っ端の『成功の心理学』は、『スーパーエリートの受験術』で激プッシュされていて、私も購入しました(確かにいい本です)。

ただ、ちょっと中古のお値段が……。


◆実は付箋を貼ったものの、割愛した項目が結構ありました。

なるほどー、と思ったのが、「子どもを本好きに育てるには、親が普段から本を楽しそうに読む姿を見せればよい」というお話。

しかもできれば隠れながら読書すると、子どもの好奇心をそそるのだとかw

私も家族で電車で出かける際には、わざと座らず、ちょっと離れたところに立って本を読んでいるのですが(このブログのためw)、そのせいか、子どもは二人とも本好きのようです。

よーし、パパ、ますます本読んじゃうぞ〜w


この本読んで、今まで以上に当ブログをご贔屓にw!

人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
プロローグ 僕の出身校は、仙台の丸善と金港堂だ。
第1章 本さえ読めば、どんな時代になっても知恵で生き抜いていける
第2章 本が背中を押してくれる「行動力」
第3章 本が教えてくれる本当の「コミュニケーション力」
第4章 本が伸ばしてくれる効率的な「勉強力」
第5章 本が磨いてくれる結果を出す「仕事力」
第6章 本が導いてくれるお金の不安から自由になれる「経済力」
第7章 本が加速させれくれる「成長力」
第8章 人生を変える本の「買い方・読み方」
エピローグ つらいときに群れるな、本を読め


【関連記事】

【ホッテントリ入りの秘密?】『10分間リーディング』鹿田尚樹【掲載感謝!】(2010年10月30日)

【オススメ】『実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ 』成毛 眞(2010年07月10日)

【小飼邸動画アリ】「新書がベスト」小飼 弾(2010年06月11日)

【読書術】『「眼力」をつける読書術』吉岡友治(2009年11月30日)

【「最強」アナログ読書術?】「ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング」6つのポイント(2009年10月20日)

【読書力】『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』小宮一慶(2008年09月19日)


【編集後記】

◆同じく、今日の千田さんの本の中で紹介されていた作品。

恋愛小説
恋愛小説

「男女の会話術の勉強」ができるみたいですw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「読書・速読」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               
著者です。

ブログに書いてくださって、

ありがとうございます。

ただ、

それだけが伝えたくて。
Posted by 千田琢哉(せんだ・たくや) at 2011年07月31日 00:10
               
はじめまして。福田将太郎と申します。いつも、ブログを拝見しております。書籍購入の際、非常に参考になります。ありがとうございます。
先日、セミナーに行った所、後田良輔氏も「その日のうちにお礼を出す」「勧められた本はすぐ買う」とおっしゃりました。僕も早速実行します。
Posted by 福田将太郎 at 2011年07月31日 00:57
               
>千田琢哉さん

著者様直々のコメントありがとうございます。
本好きとして楽しませて頂きました。
それにしても、高校まで本を読まずして、よく国立大学に(汗)。
元々の素材は良かったということなんでしょうね〜。
今後ともよろしくお願いします。

>福田将太郎さん

はじめまして、コメントありがとうございます。
また、日頃からブログをご覧頂き感謝しております。
「その日のうちにお礼状」は結構キモみたいですよね。
私の場合、ご本を勧められても当ブログに合わないとスルーしちゃうことが多いのですが、ちょっと反省です。
今後ともよろしくお願いします!

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年07月31日 04:52
               
な、なんと私(と拙著)のご紹介まで!
ありがとうございます!!

昨日もホンマでっか!? TVの収録に行ってまいりました。8月のオンエアも宜しくお願いします!

smooth様がブログに、あの緑本をご紹介して下さったときは、ほんとうに嬉しかったです。そうそう、あれで知り合ったのでした。昨日のことのように思い出しますデス。あれから私の運気が上がったような。。

今後とも、頼りにしておりますので、本のご紹介を宜しくお願い申し上げま〜す。


Posted by 川田浩志 at 2011年07月31日 12:57
               
>川田先生

先生が私のブログをきっかけにビジネス書を多く読まれるようになったことが、後の『HEALTH HACKS!』につながったのであれば、私が先生の本をご紹介したことが、先生のブレイクのきっかけの1つと言えるかもしれませんね〜。

また、8月の放送も楽しみにしております。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします!!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年08月01日 06:20
               
ええ、まだまだブレイクまでには達しておらず、ブ あるいは ブレ ぐらいですが、このブログもひとつのきっかけであることは間違いないです。勝間さんの本でこのブログを知り、マーク(オオゲサ??)するようになっていたところ、私自身の本が紹介されたので、たいへんビックリしたのでした。
今後とも末永く宜しくお願い申し上げます!!
Posted by 川田浩志 at 2011年08月01日 11:18
               
>川田先生

こんだけテレビに出てブレイクしてない、と言うなら、ホントにブレイクしたら大変なことになっちゃいますよ〜w

最初に干場社長にアプローチされたのは川田先生ご自身ですし、私が紹介したわけではないですから、川田先生ご自身のお力だと思います。
そもそも、干場さん、私が川田先生の本紹介しているのご存じなかったみたいですしw

こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年08月03日 05:15