2011年06月02日
【敏腕スタイリスト発】『男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない』森岡 弘
男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、久々の着こなし本。今まで何冊かこの手のご本を取り上げて参りましたが、本書の著者である森岡 弘さんは、雑誌や広告等で活躍されているガチなスタイリストであり、俳優や芸能人のスタイリングもされているそう。
それだけに、本書での教えはシンプルながらも的を射たものであり、珍しく付箋を貼りまくってしまいました。
私も久々に、スーツやネクタイを買いに行きたくなりましたよ!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.スタイルの「核」を決め、それに集中する自分のスタイルの「核」を「紺」と決めたら、その先数シーズンは徹底的に紺に集中してみるのです。逆に言えば、「紺」と相性の悪い色は買わない。そうすればワードローブも整理されるし、何より非常に効率的です。
たとえば濃紺のスーツに白地にブルーのストラィプシャツ、そしてネイビーのドットタイ。休日であればネクタイをはずし、スラックスの代わりにデニムを合わせれば、それなりのお酒落は楽しめます。
■2.3つのアイテムのうち、柄を取り入れていいのは2つまで
コーディネートの原則として、スーツ、シャツ、ネクタイという3つのアイテムのうち、柄を取り入れていいのは、2つまで、と覚えておきましょう。
つまリシャツとネクタイがストライプなら、スーツは無地。あるいはスーツとネクタイがストラィプなら、シャツは無地。このルールさえ守れば、著しく「センスに乏しい」着こなしにはならないはずです。
とはいえ、「どうしても柄を3つ重ねたい」のなら、同系色でまとめるのがコツ。ピンストラィプのシャツに太いレジメンタルのタイといった具合に、柄と柄に大小の変化をつけるとなじみもよく垢抜けます。
■3.ビジネスアイテムへの正しい「投資配分」
スタイリストとしての立場でアドバイスすると、投資すべきは第一に靴、そしてシャツ。極端な話、靴さえ上質なものを履いていれば、スーツは3割増しに見えますね。
たとえば予算が20万円あったとしましょう。ほとんどの人は多分、まずスーツに半分以上は投資してしまうでしょう。でもこれは間違い。
僕がビジネスマンだったら、8万円くらいの靴を買い、スーツも同額程度で抑えます。そして残りの金額で、シャツとネクタイを買いますね。
■4.シャツの衿型はセミワイドが基本
美しい衿の収まり方からしても、トレンドの観点からも、現在の主役は断然、セミワイドです。
自分の顔型によって、似合う衿型はありますが、セミワイドは最大公約数で、誰にでも似合うかたちと言えます。
■5.センスいらずの単色ネクタイを活用する
ネクタイの柄の基本は、ストライプやドット、小紋などの古典柄ですが、ここ最近、俄然注目を集めているのが、まったく柄のない単色ネクタイです。(中略)
カラーの基本は、やはりネイビーとグレー。淡色から濃色まで、色の変化に素材の違いを組み合わせれば、単色とはいえ、バリエーションは無限。
コーディネートに頭を悩ます必要がまったくないうえに、正統派でありながら、実にモダン。べーシックなネイビースーツも、一気に洗練された印象に仕上がります。
■6.持つべきものは「休日ジャケット」と「白パンツ」
男性の多くが休日のジャケットを敬遠しがちなのは、多分、堅苦しい着心地を想像するからでしょう。その悩みを解決するのがジャージィ素材のジャケットです。
ジャージィ素材なら、布帛のジャケットほど堅苦しくなく、カーディガンほど頼りなくない。チェックのシャツにデニムを合わせたり、あるいはシャツにネクタイでちょっと改まった食事の席にも。男の休日すべてを網羅してくれる、万能の一着です。
そしてもうひとつのおすすめは白のパンツ。最初は「白」に抵抗があるかもしれませんが、弱気にオフホワイトなんぞを選んではいけません。潔い「純白」だからこそ、はくだけで「いつもの組み合わせ」が一気に洗練されるのです。
■7.シャツはオヤジの七難隠す
衿付きのシャツは、スーツのインナーというイメージが強いためでしょうか、休日にシャツを活用する人が、日本人にはまだまだ少ない気がします。(中略)
特に年齢を重ねた男性ほど、もっとシャツを着てほしい。理由は、「アゴや首など、年齢が表れやすいパーツを、シャツの衿が隠してくれるから」。
少々体型に難があったとしても、Tシャツと比較して、シャツの体型カバー力はかなりのものでしょう。
【感想】
◆基本的に、「ビジネススーツの着こなし」というのは、ベーシックなセオリーがあって、それ自体はどの方もおっしゃっていることはそれほど変わりません。ですから、着こなし本を買ってきても、どれもあまり違いがなく、付箋を貼ることは実はそんなになかったりします。
ところが本書の場合、セオリーは押さえつつも、著者の森岡さんのテイストが程よく出ており、非常に勉強になりました。
ちなみに本書の帯では、俳優の澤村一樹さんが「森岡さんに出会ってから洋服のムダ遣いが驚くほど減りました」と推薦文を寄せているのですが、それも納得。
◆例えば、ビジネスシーンでやたらとプッシュされているのが紺(ネイビー)のアイテム。
特にマストアイテムと言えるのが、ネイビーのスーツです。
「白シャツに濃紺無地のネクタイという組み合わせなら、まさに王道」ですし、「シャツやネクタイを含め、全身を無地のグラデーションでまとめれば、ドレッシーでさりげないモード感が演出可能」とあっては、活用しない手はありません。
私はネイビーのスーツは一応持っているので、とりあえずネイビーの無地のネクタイを買わねば……。
◆一方、NGアイテムもいくつか挙げられており、当たり前なんですけど、「ボタンダウンシャツ」は、目上の人の前に出る時や、ミーティング等にはアウト。
……私なんてオーダーシャツは残らず、セミワイドのボタンダウンにしちゃったんですけど、どうしましょうかね。
同様に「ブラックスーツ」は「ビジネスシーンにはありえない」とバッサリです。
特に「欧米のエグゼクティブたちにフォーマルウエア以外で黒のスーツを着る人はいない」そうですから、ここ一番のミーティング等で格式ばったつもりでブラックスーツを着たりしたら、かなりヤバいことになりそうな。
ブラックスーツをお持ちの方はご留意してください。
◆冒頭で申しあげたように、本書には沢山の付箋を貼ったものの、実はページ数で言うと150ページ弱しかありません。
また、装丁以外にカラーページはなく、終章の「シーン別コーディネート」もモノクロなのがちょっともったいなかったりします。
ただし、ベーシックな装いのエッセンスを、オン・オフ両方についてコンパクトにまとめてある、という点で本書は高く評価されるべきではないか、と。
アイテム選びに迷うビジネスパーソン(含む漏れ)には、救いの1冊となるのではないでしょうか?
ヨメよ!久しぶりに服屋に行ってもいいよね!?
男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない
第1章 「お洒落なんて」は言い訳と自覚しよう
第2章 ルールを知れば、スーツは男の武器になる
第3章 小物選びの基本を知り、スーツをより素敵に着こなす
第4章 おじさんスタイルにおさらば!休日だってお洒落!
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【編集後記】
◆昨日コンビニで見かけた一品。どこでもライト
電池3本付きのLEDライトなんですけど、これも「本」扱いなんですよねw
ご声援ありがとうございました!
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