スポンサーリンク

       

2011年04月26日

【決定!】『このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011』


このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011
このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「ビジネス書大賞2011」のオフィシャルガイドブック。

今年は震災の影響もあり、色々とスケジュールが変更になったのですが、最終的にはこのような結果となりました。

オンライン書店ビーケーワン ビジネス書大賞2011

さて、昨年同様、選考委員のコメント他、書評系ブロガーとしては見逃せないコンテンツが多々ある中、今回注目したいのが、巻末の「[緊急対談]これからの日本を救うビジネス書とは」

エリエスの土井英司さん、ディスカヴァーの干場弓子社長、オトバンクの上田 渉さんというビジネス書界のキーパーソンが、アツく語ってらっしゃいます。

それを踏まえて、この本の読みどころを順番に押さえてみようかな、と。


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【ポイント】

■1.「ビジネス書大賞2011」各受賞作について

●大賞

◆まずは、大賞を獲得した2作品。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)

参考記事:【スゴ本】『ストーリーとしての競争戦略』楠木 建(2010年10月20日)

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

決戦投票で1位だった『ストーリーとしての競争戦略』は当然として、1次投票で1位、決戦投票でも2位だった、『もしドラ』も文句ないでしょう。


◆それぞれの著者さんと、担当編集者さんのインタビューも大変興味深かったです。

例えば、『ストーリー〜』の楠木さんは、この本をイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』にしたいと思って書かれたそう。

ホテル・カリフォルニア
ホテル・カリフォルニア

また、『もしドラ』の岩崎さんは、『ゴッド・ファーザー』を徹底的に読み込んでから書いたのだとか。

ゴッドファーザー〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
ゴッドファーザー〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

それぞれ、どういう意味なのか、については本書にてご確認を(ネタバレ自重)。


●最優秀著者賞

◆上記のBK1のサイトでは、何故か触れられていないのですが、大賞の2作品他、各賞についてはこちらに記載があります。

「ビジネス書大賞2011」が発表、オンライン書店bk1が特設ページ - デジタル・トゥディ(Digital Today)

まず、「最優秀著者賞」は、佐々木常夫さん。

働く君に贈る25の言葉
働く君に贈る25の言葉

そうか、君は課長になったのか。
そうか、君は課長になったのか。

理由は、唯一2冊ノミネートされたこと、並びに、この2冊の得票合計は、1位の『ストーリー〜』を2票上回ること。

つまり、著者としての獲得票数は最高であり、これも納得。


●ベスト翻訳ビジネス書賞

◆次に、これまた新設の「ベスト翻訳ビジネス書賞」は、『20歳のときに知っておきたかったこと』。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

参考記事:【スゴ本】「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」(2010年04月06日)

この本は、総合得票数は3位ながら、1位投票した人数は『ストーリー〜』を上回っていた、とのこと(細かいデータまでは収録されていませんでしたが)。

ちなみに昨年は、大賞に『ブラック・スワン』という翻訳本が選ばれていたため、この賞はありませんでした。

もっともそれ言ったら、昨年も「最優秀著者賞」はなかったんですけどね。

結局、今年は震災の影響で2次選考会がなくなり、「書店賞」「出版社賞」「マスコミ・ブロガー賞」が決定できなかったからかも。

この辺の各賞については、来年以降も不確定なのかもしれません。


■2.ビジネス書大賞 全ノミネート書籍 推薦者の声

◆上記の各賞受賞作品については、賞ごとに、それぞれ推薦者の声があわせて収録されていたのですが、実は、賞を逃した各作品の推薦者の声も、本書では全て収録

当然のごとく、これがかなりのボリュームになっております。

ここでは、出版社の方、書店員さん、ブロガー、書評家等々、「誰がどの本を推薦したか分かる」仕様。

第一次審査の時点では、私は迷った挙句、「対象期間内売上上位3冊」を推薦していました。

結果的に、この本のみ、2次審査に進んだのですが。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

【スゴ本】『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』カーマイン・ガロ(2010年07月11日)

残りの2冊やそのコメントについては、本書にて。

個人的には、書店員さんの皆さんの声が、日頃あまり接してない分、選書の参考になりました。


■3.私たちが選ぶビジネス書の名著

◆こちらでは、ビジネス書大賞の対象期間関係なく、選考委員の皆さんのお薦め本を、コメントとともに一挙公開!

これも昨年はなかった試みです。

私は当然のように(?)、この本を推薦。

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

参考記事:【速報!】最強のビジネス本「影響力の武器」の[第二版]がいよいよ登場!!(2007年08月18日)

「またか!」と言われようが、オールタイムで1冊選ぶとしたら、この本しかありませぬ(アサマシ的な意味でも)。


◆また、他の方の推薦本も、「その人らしさ」が出ていて面白かったです。

そして、自分以外で丁度50冊あるのに、当ブログでご紹介しているのが、たった5冊という有様!?

……まぁ、それだけ、当ブログの読者の皆様は、新しい良書に出会えるということで。

個人的に、選書並びに書評で最も光っていたと思うのが、小林啓倫さん

選ばれたご本はこちら。

感染地図―歴史を変えた未知の病原体
感染地図―歴史を変えた未知の病原体

小林さんのコメント(と言うか、この長さだともはや十分「書評」ですが)を読むと、この本も読みたくなることウケアイです。


■4.[緊急対談]これからの日本を救うビジネス書とは

◆巻末を飾る(という言い方をするのか?)のが、冒頭で激プッシュした鼎談、「これからの日本を救うビジネス書とは」

もっとも上田さんは、空気読んで(?)若干発言控えめなのですし、干場さんも「出版社社長」という立場もあるので、最終的には自由に言いまくれた土井さんの「土井英司劇場」のような気も。

今回のビジネス書大賞受賞作の成功の要因だけでなく、「売れる本」「支持される本」のヒントが多々ありましたので、土井さんの発言をいくつかご紹介しておきます。

脳を活かす勉強法
脳を活かす勉強法
 なぜあの勉強法だけがあんなに売れるのかというと、どの世代でも読めるようにつくられているからです。
 著者が小学校のとき、中学校のとき、高校のとき、大学入試のとき、それぞれの時期の経験を社会人になってから全部書いている。

マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]
マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]
 『超訳 ニーチェの言葉』が売れたことからもわかるように、本とは、知性なんです。知的にふるまいたい人が読む商品ですよね。
 そう考えたときに、自分がドラッカーの『マネジメント』を知らなくて、変なやつに『もしドラ』を読まれて語られたら、やばいなと焦る。話を振られたらどうしよう、と(笑)。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
 この本が売れた背景として、アマゾンが立ち上がった2000年くらいから今までに、読者が入れ替わっているという事実があります。
 つまり、『ロジカル・シンキング』を読んでいない読者がいるということです。だから、この本が売れたんですよ。
 去年20代本がたくさん売れたのも、それが理由です。
なーるほど!


◆もちろん、タイトルにもあるように「これからのビジネス書」のお話もアリ。

やはり震災の影響で、支持される本も変わってきたようです。

「●●関連の本」が売れるんですかー、とネタバレ自重してみたり。

いずれにせよ、雑誌やムックで土井さんが語ってらっしゃることはちょくちょくあるのですが、エリエスのセミナーやCD以外で、ここまでのボリューム(27ページ弱)、というのは記憶にないです。

これはもう、出版関係者や著者の方なら、要チェックですね!


もちろん、ビジネス書好きなら読んでおきたい1冊です!

このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011
このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011
ビジネス書大賞2011開催にあたって
ビジネス書大賞2011受賞作決定!
ビジネス書大賞2011受賞作
・総合順位BEST9
・一次選考BEST10
・生中継!最終選考会
・大賞、最優秀著者賞、ベスト翻訳書賞、著者・編集者特別インタビュー
・ビジネス書大賞全ノミネート書籍推薦の声

[特集]デール・カーネギー 『人を動かす』『道は開ける』
私たちが選ぶビジネス書の名著
[緊急対談]これからの日本を救うビジネス書とは


【関連記事】

【速報】「ビジネス書大賞 Biz-Tai 2010」が届きました!(2010年01月22日)

【速報】ビジネス書大賞 Biz-Tai2010 結果発表されました!(2009年12月18日)

【Biz-tai2010】「ビジネス書大賞Biz-tai2010」で私が選んだ本(2009年11月27日)

【裏?】「ビジネス書大賞Biz-Tai2010」の本を並べ替えてみましたw(2009年11月22日)


【編集後記】

◆昨日のアマゾンアタック。

東京ディスコ 80's&90's
東京ディスコ 80's&90's

当ブログの読者さんからは完全スルーかもしれませんが、当時を知るものとしては、涙なくして読めなさそうな感じです。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「読書・速読」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               
初めまして。

ブログ拝見させていただきました。

とても面白そうな本ばかりですね。

早速、読んでみようと思います。
Posted by 起業するには?起業支援の世界平和株式会社 at 2011年04月28日 00:45
               
>起業するには?起業支援の世界平和株式会社さん

初めまして、コメントありがとうございます。
この本は色々と参考になる点が多いと思いますので、お勧めですよ〜。
私のコメントはさておきw

今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年04月28日 10:08