2011年04月23日
【Free】『7つの制約にしばられない生き方』本田直之
7つの制約にしばられない生き方
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、昨日に引き続き、本田直之さんのご本。ただし昨日とは変わって、自己啓発的なテイストの読みやすい作品です。
その内容は「時間」「場所」「働き方」「人」「思考」「服装」「お金」という7つの制約から逃れるための「本田流の秘訣」が述べられている、というもの。
本当の意味での「自由」を手に入れたい方なら、見逃せない1冊です!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.さまざまな制約を外して考えてみるわたしは大学を卒業して最初に入社した会社で新入社員が行うあいさつの中で、「電車に乗らない人生を送れるようになりたい」と宣言しました。
そのときは「こいつは頭がおかしいんじゃないか」「満員電車に乗らずに仕事ができるわけない」など周囲の反応は冷ややかでした。電車に乗らないと仕事ができない、とみんな信じ込んでいたのだと思います。
しかしわたしはこの「当たり前」をまずは疑いました。
ほんとうにそうだろうか、と。
■2.しばられない生き方をするための会社選び
しばられない生き方をするには会社選びが重要になってきます。
しばられない生き方は誰にでもできることですが、会社や職種選びを間違えると実現することが難しい場合があります。
なるべく避けたほうがよいのは、「時間の制約が強い」職場と「会社の都合で転勤が多い」職場です。
■3.自由を得るために、覚悟しリスクを受け入れる
自由に生きたいと本気で思うならば、人からどう思われてもいい、と覚悟すること。そして、「あんなやつにきちんとした仕事ができるのか」と思われてくやしいのならば、それだけの努力をして実力をつけるべきなのです。
覚悟もリスクも受け入れず、かつ努力もしたくないのであれば、しばられない生き方など目指さないほうがよいでしよう。
■4.すべてを得ることはできないと知る
自分にとって何が1番大切なことなのか、それがわかっていないと何でも欲しくなってしまいます。自分にとって大切なものが何かわかっている人は、すべてを得ることができないことを知っています。だからこそ、最短距離で一番ほしいものを手にすることができるのです。
わたしの場合は、「制約を受けないで生きること」がとても大事なことでした。ですから、制約をなくすことによって失うものについては、何の未練もありませんでした。
■5.タイムマネジメントは自分自身に負荷をかける
自分自身に負荷をかけるタイムマネジメント法として、わたしが以前からやっているのが次の2つです。
(1)「締め切りをつくること」
(2)「時間割をつくること」 (中略)
また、単に「締め切り」を設定しただけではまだ負荷が弱いので、わたしの場合、「人に会う」という設定を付け加えました。(中略)
わたしは絶対に夜7時以降は働きたくないと思っていたので、まずはじめに7時から人と会う約束を入れていました。そして7時の約束に問に台うように、自分に負荷をかけて仕事を終えるようにしたのです。
■6.お金にはしばられないようにする
ローンでものを買うことは借金をすることと一緒なのだということをわかっていないと一生お金に追われ続ける人生になってしまいます。
お金にしばられてしまうと、仕事も自由に選べなくなります。
たとえば転職しようとしたときに、今の会社よりも給料は下がるけれど、高いスキルが身につく会社があったとしても、借金返済を考えるとその会社は選べなくなります。
つまり、お金にしばられているがゆえに、自分にとっての大きなチヤンスを逃すかもしれないのです。
■7.独立に向いているかを見極めるポイント
ひとつは、ビジネスを始めて3年くらい稼げなくてもいいと思える「覚悟」を持ってやれるかどうか。(中略)
次に、実際にビジネスを始めて資金がゼロになったときや何らかのトラプルに巻き込まれたときに、精神的に参らずに生き残れる能力があるかどうか。(中略)
貧しい生活に耐えられるか。あるいは、病気にならない丈夫な精神と身体を持っているかも重要です。(中略)
さらに、できれば会社の仕組みを自分で作れる人が独立するのに向いています。仕組みとは、起業から実務に至るまでのビジネスのノウハウなどのことです。この仕組みがつくれなければ、どんなに営業力があっても独立するのは難しいでしょう。
【感想】
◆本書は「見るからに自由人」である本田さんが、その生き方を実現するために、今まで「何をどうされてきたのか」について、かなり詳しく述べられています。さすがに新卒の会社員時代に、今のようなラフな格好はされていなかったハズですが、上記のように初っ端で「電車通勤を否定」。
その後別の会社で経営企画担当役員としてIRの仕事をしていた際にも「カジュアルスーツ+長髪&日焼け」。
もっとも、そのように振る舞うからには、それ相当の覚悟がいるワケで、IR担当時には、アナリストの試験に受かるくらいの猛勉強をされていたのだそう。
この辺りは確か、今まで明かされていなかったと思います。
◆また、「残業をしなかった」という話は、以前から著書で明かされていたものの、「実際はどうだったのか」については、私は下記講演会で初めて知りました。
【イベント】本田直之さん&田島弓子さんご夫妻のトークイベントにお邪魔してきました(2009年01月18日)
かつて同じ職場にいらっしゃった奥さんの田島弓子さんによれば、「本当に残業しなかった」とのこと。
本田さんは笑いながら「帰っちゃってましたね」みたいに言われてたのですが、そのためには、裏ではとんでもない負荷をかけて、仕事をなさっていたということを、本書で初めて知りました。
結局、本書の「おわりに」にあるように、「20代のうちこそ仕事に打ちこもう」ということなのかと。
◆もちろん、皆が皆、本田さんの挙げた7つの制約から無理に自由になる必要はないと思います。
私も正直、服装にはこだわらないので、クライアントさんに安心を与えるためなら、これからも普通のスーツを着るつもりですし。
ただ、それ以外の「自分の人生の選択肢」を狭める制約にしばられたくない、という点は非常に同意。
両親やヨメの考えに逆らって、私が居住用不動産を持たないのは、ひとえにそれが大きいです。
……って、もっと貯金貯めてから言うべきセリフですけど。
◆本書はそのテーマの広さゆえに、過去の本田さんの著作をなぞっている部分がいくつか見られます。
上記で挙げた以外でも、「多読」「パーソナルブランド」「英語」「カラダマネジメント」等々。
そういう点では、本田さんの「集大成」と考えることもできますし、その生き方に憧れるなら、ここまでやる必要があるということ。
今までスマートに振る舞われていた本田さんの、泥臭い一面が垣間見れる力作だと思います。
「本田直之」という生き方を目指すなら必読!
7つの制約にしばられない生き方
プロローグ
第1章 7つの制約にしばられない生き方とは?
何も制約がなければ、あなたはどんなライフスタイルを送っているのか?
具体的に書いてみる
制約されないメリットとは? ほか
第2章 7つの制約にしばられないための考え方は?
覚悟する・リスクを受け入れる
すべてを得ることはできないので、捨てる物を決める
ゴーイング・コンサーン、継続していくことを考える ほか
第3章 7つの制約にしばられないためのスキルは?
タイムマネジメント力
検索力
営業力・パーソナルブランド力 ほか
第4章 7つの制約にしばられないための実践方法は?
住む場所は大事
会社以外の仲間や趣味を持つ
定期的に物を減らす ほか
おわりに――20代のうちこそ仕事に打ちこもう
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【編集後記】
◆名著、『20歳のときに知っておきたかったこと』のティナ・シーリグさんの「DVD付き講義本」が登場!ティナ・シーリグのスタンフォード大学白熱講義 (DVD付き)
『20歳のときに〜』の冒頭にあった「5ドルと2時間で稼ぐ方法」の模様が収録されているようです。
ご声援ありがとうございました!
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