2011年04月01日
【新たな時代に向けて】『新「伸びる人」の条件〜天才じゃなくても結果が出る「5つの力」の鍛え方〜』安達元一
新「伸びる人」の条件~天才じゃなくても結果が出る「5つの力」の鍛え方~ (フォレスト2545新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、放送作家の安達元一さんの自己啓発本。安達さんと言えば、「視聴率200%男」の異名がありますが、当ブログの読者さんとしては、むしろ本田直之さんとの共著、『「できる人間」を目指すなら、迷うのはやめよう』でお名前が知られているかもしれません。
さて本書では、新しい時代に生き残るための力を5つ挙げ、それらについて安達さんの経験を踏まえた上で言及。
確かにこれからの時代で尖った人材でいるためには、安達さんのようなアイデア系のスキルの方が、より重要になってくる可能性が高いと思います。
類書とはちょっと違った仕上がりを、お試しアレ。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
まえがき フェイスブック、ツイッター…ソーシャルメディア時代突入!「伸びる人」の条件は変わった!
第1章 新「伸びる人」の仕事力―今すぐできる圧倒的な差を生むテクニック
第2章 新「伸びる人」の人間力―リアルなフォロワーがいないと成功できない
第3章 新「伸びる人」のまとめ力―多くの人をまとめる人がヒーローになる
第4章 新「伸びる人」のコンテンツ力―ソーシャルメディア時代はネタ数の勝負
第5章 新「伸びる人」の脳力―成長し続けるための脳の使い方
【ポイント】
■1.自分を甘やかさずに追い詰めてみる人気者のタレントも、俳優も、みんなできない理由を乗り越えて、自分を追い詰めて、何かを成し遂げた経験を持っているものです。とにかく
自分を甘やかさないで、一度追い詰めてみましょう。
誘惑的な「できない理由」を頑張って押し返して、直視するのが苦しい、「それでもやらなければならない意味」を心に刻んで、やり遂げてみましょう。
きっと、成し遂げる前には出会えなかったような、自信に満ち溢れた自分に出会えるはすです。
■2.「生きる方法」ではなく「生き方」を考える
誰が見ていなくても、誰も褒めてくれなくても、正しいことをする。
そんな、あなたの心づもりが、時間はかはかかるかもしれませんが、あなたをゆっくり輝かせていくのです。
「どう生きるのかではなく、いかに生きるのか」を考える時代なのでしょうね。
今は必要最低限の安全と食料と住居は、保障される時代です。だからこそ、「生きる方法」を考えるのではなく、「生き方」を考えたいものです。
■3.迷ったら「ヤバイほう」
どうしようか迷ったときは絶対に「ヤバイほう」を選びましょう。
なんとなく先がわかる「安全な道」より、何が起こるかわからない「未知の道」のほうが絶対に面白いです。あなたの人間の経験値を上げます。
もし、そのときは失敗しても、経験値が上がったあなたは、きっと最後はどんな難関も乗り越えられる人間に成長していることでしょう。新しく失敗したことから実現可能なアイデアを生み出す能力を身につけているでしょう。
■4.他人と違うところを常に意識する
まず紙を1枚用意してください。
そこに、あなたの特徴(セールスポイント)を書き出していきましょう。なんでもいいです。とにかくたくさん書き出してください。(中略)
さあ、その次の作業、ここからが重要ですよ。
あなたの周りにいる仕事仲間を思い出しましょう。先輩、後輩、同僚、ライバル、親友、いけ好かない人…、さあ、それらの人物をよく思い出して、先ほど出した項目のうち「あなたと同等以上にそれができてしまう人」、がいる場合は、その項目を消してください。さあ、何項目残るでしようか?
その残った項目が、他の人と違うあなたの価値なのです。
■5.捨てることを恐れてはいけない
9捨てることを恐れてはいけません。
1しか知らずに書いたものより、10調べて9捨てて書いたものは、それこそ天と地の違いが出てくるのです。
「事実と調査と体験を徹底的に重視し、そこから本質だけを抜き出す」
それが大切なのです。無駄を恐れてはいけないのです。
■6.企画は1行で説明できなくてはいけない
長い説明を要してやっと伝わるような企画は、絶対に優秀ではないのです。それは結局、視聴者のみなさんに理解していただくのも、長い時間がかかってしまうということですから。単純明快でなくては、広く世の中に伝わって愛されてゆく企画にはならないようです。
・タレントが5品料理を食べて、その中の嫌いな1品を当てる――「食わず嫌い王」ですね。
・男女でお見合いをして、最後に気に入った人を指名する――「フイーリングカップル5vs5」、「ねるとん紅鯨団」ですね。(中略)
このように、長年に渡りみなさんに愛されるヒット企画は、必ず1行で説明できるものなのです。
■7.ポストイットにアイデアを書いて目につく壁に貼りまくる
書いた本人以外にはなんの意味もない単語でしょうが、当人にとってはとても重要なワードなのです。もうちょっと正確に言うと、「当人の潜在意識」には大切な単語なのです。
さあ後は、折あるごとにこれを眺めてみましよう。何かを思いつこうと自分を追い込んではいけませんよ。ただ、ボーッと海を眺めるように見ていればいいのです。
そうしているうちにも、あなたの脳はピクピクと刺激を受けています。
そして思わぬときにそれらが大連結を起こすのです。
【感想】
◆実は本書の帯には、かなり大きく「フェイスブック時代に生き残るための43の方法」とあり、パッと見、フェイスブック関連本のようにも見えます。しかし、今回の記事でも触れてないように、ぶっちゃけ本書は「フェイスブックとは全く関係ない」という。
確かに「フェイスブック」ではなく「フェイスブック時代」ですし、さらに小さな吹き出しで「フェイスブック時代とは、個人のコンテンツ力と信用力で生き抜く時代のこと」とありますが、書店で見た人は「お!フェイスブック?」と手に取っちゃいそうな気がしないでもなく。
おまけに紛らわしいことに、各章の最初の扉のページにも、フェイスブック初め、TwitterやLinkedIn、mixiやMyspaceのアイコンが出ているんですよね。
書店で本書を見かけて、気になっている方もいらっしゃるかと思いますので、ここで一応アナウンスをば。
◆さて、内容については、目次にもあるように「仕事力」「人間力」「まとめ力」「コンテンツ力」「脳力」 の5つの力に関連して、安達さんのお考えが述べられています。
1〜3章までは、自己啓発系。
この辺は、ひょっとしたら本田直之さんとの仕事が影響しているかもしれないテイストです。
思わず巻末にレバレッジコンサルティングの表記がないか見てしまったワタクシ。
もちろん、事例として登場するのが安達さんのフィールであるテレビ業界がメインなので、かぶりネタというわけではないですが。
◆一方、後半の4,5章は、本来の安達さんのフィールドに近い「企画ネタ」がメイン。
この辺の充実振りは、水を得た魚というか、本来1冊の本として出すようなものを、半分以下の分量に凝縮しているワケですから、それはもう濃いです。
ただし、従来からこういった「企画ネタ」の本は、当ブログはもちろんのこと、ヒットしたという話はあまり聞かないのもまた事実。
少なくとも、本のタイトルや表紙、帯からは、ここまでこのネタを掘り下げているようには見えないので、純粋に自己啓発系の本がお好きな方はご留意下さい。
◆とはいえ、これからの時代(それこそが「フェイスブック時代」か?)は、こうした企画力や発信力が問われるようになる可能性が高いと思います。
何たって、パソコンや海外の労働力に代替させるのが難しいわけですから。
そういう意味では、これを機会に多くの方が読んでくださることを、元からアイデア系の本が好きな私としては望むところです。
会社がなくとも通用する力を得るために!
新「伸びる人」の条件~天才じゃなくても結果が出る「5つの力」の鍛え方~ (フォレスト2545新書)
【関連記事】
【本田本集大成】『「できる人間」を目指すなら、迷うのはやめよう』本田直之(監修),安達元一(ストーリー原案)(2010年02月27日)【スゴ本】『あなたを天才にするスマートノート』岡田斗司夫(2011年02月27日)
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【編集後記】
◆今日のご本の著者である安達元一さんは、本田直之さん以外にも、ビジネス書系の著者さんと組んで作品をだされてらっしゃいます。脳のリミッターを外せ!
伝説のキャバ嬢コンサルタント舞ちゃんの 世界一たのしい社長の教科書
これもなかなか面白い試みですね。
ご声援ありがとうございました!
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