2011年03月23日
知らないと後悔する『本屋さんへ行こう』を極める14の法則

本屋さんへ行こう (エイムック 2149)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ネット書店ならぬリアル書店を満喫するためのムック本。地震の影響で、当然のように書店の売上も減ったというお話も聞きますが、本書を読んでぜひリアル書店にも顔を出して頂きたく。
内容的にも、いつも当ブログで扱う違うジャンルとは異なる本が多かったので、色々と勉強になりました。
なお、タイトルは久しぶりにホッテントリメーカーにお世話になっております。

【内容】
■決定!My本屋大賞。●2011年 本屋大賞
◆「ビジネス書大賞」の審査員はやっていても、「本屋大賞」は、ノミネート作品はおろか、大賞受賞作も知らなかったワタクシ。
本書ではノミネート作10作品が紹介されています。










そして、このノミネート作とは別に、各書店員さんの「個人的My本屋大賞。」も列挙。
計32人の皆さんが、3冊ずつあげてらっしゃるのに、重複があるとはいえ、私が読んだことがあるのがコレ1冊だけだなんてw

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
参考記事:【スゴ本】『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』カーマイン・ガロ(2010年07月11日)
超アウェー感パネェっす。
●過去の本屋大賞並びにノミネート作
◆また本書では、2004年から2010年までの過去の本屋大賞のノミネート作並びにランキングまでも完備されております。
それぞれ年度ごとに10冊ノミネートされていて、それらすべてに内容紹介があるので、何かのついでに知ったかぶるにはうってつけかも(?)。
せめて、各年度の大賞ぐらいは知っておきたいものです(って自分が知らなかっただけなんですが)。
2004年

博士の愛した数式 (新潮文庫)
2005年

夜のピクニック
2006年

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)
2007年

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-
2008年

ゴールデンスランバー
2009年

告白
2010年

天地明察
●カテゴリー別My本屋大賞
◆ここでは「文庫」「新書」「文芸」「社会、経済、法律」「人文」「芸術」「コンピュータ」「児童書」「実用書」「コミック」「写真集」のカテゴリーごとに、書店員さんたちのオススメを紹介。
まぁ、そもそも当ブログで取り扱ってないカテゴリーがほとんどなんですが、私は、新書以外はほぼ全滅でございました。
一応ご紹介済みだったものを……。

プロアナウンサーの「伝える技術」 (PHP新書)
参考記事:【名手の技術】『プロアナウンサーの「伝える技術」』石川 顕(2011年02月21日)

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)
参考記事:「考えないヒント」小山薫堂(2006年12月05日)

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
参考記事:【新マーケティング】『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』佐々木俊尚(2011年02月09日)

アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門
参考記事:【時間管理術】『アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門』Staffan Noeteberg(著), 渋川よしき,渋川あき(翻訳)(2010年12月19日)
■本屋はアミューズメントパークだ。
◆品揃え以上に、「個性」で勝負している書店さんあれこれ。
その中からいくつかご紹介してみます。
★青山ブックセンター本店
★リヤカー・ブックス
★SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS
★on Sundays
リンク先のサイトですと、必ずしもリアルショップの雰囲気が伝わりきれないので、できれば本書の画像を見て頂きたいところ。
また、後半部分では、スペースは小さいものの、専門ジャンルごとのお店紹介もあるので、こちらも必見。
■プロがオススメする。シチュエーション別リコメンドBook。
◆こちらでは5人の「プロ」(ブックコンシェルジェ&書店員)が、シチュエーション別にオススメ本を紹介。
「元気が欲しいとき」「ワクワクしたいとき」「泣きたいとき」「上司に叱られて凹んだとき」「子供が生まれたとき」等、全部で10の状況ごとに各人が1冊ずつ挙げてらっしゃいます。
そしてこれまた、私にとっては「読んだことがない本だらけ」なので、どれがオススメとか選びようがなく。
一応、個人的に気になる本はこんなところかと。
●上司に叱られて凹んだとき

就職しないで生きるには
●泣きたいとき

わたしが救われたたった一言
●元気が欲しいとき

それでも「人と会おうよ」 (新講社ワイド新書)
私もこれらのシチュエーションでオススメ本を選んでみようとしたのですが、当ブログで取り上げているような本はなかなか難しいので断念。←ヘタレ
■POPは本を物語る
◆リアル書店ならではの販促グッズ「POP」。
ここでは、POPがスゴイお店とそのお店の「POPマスター」にPOP作りの秘訣をインタビュー。
ただでさえインパクトのあるPOPが、「これでもか」、とばかりに列挙されていて、ぶっちゃけ目がチカチカしましたがw
なお、登場されているPOPマスターの中には、本までお出しになっていらっしゃる方も!

書店ポップ術―グッドセラーはこうして生まれる
実際、POPのおかげで爆発的に売れて話題となった作品もあるわけですから、書店員さんや出版社の方なら一読の価値はありそうです。
そう言えば、当ブログでも、こんなジェネレーターを使ったことがありましたっけw
参考記事:【ネタ満載】「仕掛力」村松美尚(2009年03月03日)
【おわりに】
◆簡単ですけど、この辺で。できるだけご紹介してみたつもりですが、下記目次にもあるように、割愛しているコーナーもいくつか。
特に、装丁のコーナーは本来取り上げるべきだと思ったものの、存じ上げている方がいらっしゃらなかったので、泣く泣くカットしました。
この辺は、文芸系の書籍中心の装丁家さんだからなんでしょうかね……と自分の無知を棚に上げてみるテスト。
◆また、装丁のコーナーに限らず、本書は基本的には文芸系というか、「非ビジネス書」色が強いです。
それ故、今回ご紹介するかどうか迷ったのですが、何やかんや言っても、自分自身本屋さんが好きなもんでw
小学校の文集で「本屋さんになりたい」(「著者になりたい」にあらずw)と書いたのは伊達ではありませぬ。
それに、音楽の好みもハードロックからプログレ、R&B、ヒップホップとそれぞれのジャンルを聴いている時は、まさか他のジャンルにハマるとは思ってなかった、というタイプなので、いつか文芸にハマる日もくるかもしれないワタクシ。
そうでなくとも、たまにはこういうセレクトも「アリ」だと思いまする。

本屋さんへ行こう (エイムック 2149)
書店はみんなのパラダイス!
●決定!My本屋大賞。
・本屋大賞とは一体!?本屋大賞理事に教えていただきました。
・今年の栄光はどの手に?2011年本屋大賞ノミネート作。
・決定!個人的My本屋大賞。
・過去の本屋大賞を振り返ってみる。
・今、買うべきリコメンド本。
●本屋はアミューズメントパークだ。
・青山ブックセンター本店
・SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS
・リアカーブックス
・COW BOOKS
・BROOKLYN PARLOR
等など…
●奥深き専門書の世界
・プロがオススメするシチュエーション別珠玉のリコメンドブック。
・POPは本を物語る。
・本屋で発見した新しいBookのカタチ。
・知られざる装丁の世界。
・ブックカバー、読書の愉悦
・あらためて文学賞
【編集後記】
◆今日ご紹介した本に関連して。
12人の優しい「書店人」
書店経営の最先端が分かる本。紙から電子の時代へ。激動する出版業界を、販売面から支えるリアル書店。流通する「知」の最前線にある挫折、芽吹く希望。紙の本と生身の人間とが交差する、12の人生を追う―渾身のルポルタージュ。書店員でもないのに興味津々の自分w

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