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2011年02月22日

【55のルール】『初対面の3分で誰とでも仲良くなれる本』新田 龍


初対面の3分で誰とでも仲良くなれる本
初対面の3分で誰とでも仲良くなれる本


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日もお届けしたばかりなのに、性懲りもなく「誰とでも仲良くなれる」本。

ただし、上記の本と違って(?)、比較的ビジネスシーン寄りなので、職場で回し読みしても大丈夫ですw

アマゾンの内容紹介から。
人と会うのが楽しくなる!打ち合わせ、営業、交流会、合コンetc.「名刺交換」から「メール」まで!すぐ使える55のルール。
結構オーソドックスですが、自分自身、意外とできていない点もあって反省しきり……。


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【目次】

第1章 これだけやれば大丈夫! 「初対面の心がまえ」

第2章 一瞬で心をつかむ「あいさつ」の基本

第3章 どんな人とも会話が続く! 「初対面のコツ」

第4章 この「質問」で会話がどんどん盛り上がる!

第5章 「会話がとぎれたら使いたい」8つのテクニック

第6章 ワンランク上のステージへ! 「できる人の話し方」


【ポイント】

■1.言葉よりも「気持ち」に反応しよう
 聴き手として心がけるべき重要な点は、「出来事」よりも相手の「気持ち」に焦点を当てる、ということです。(中略)

 相手が話しているのは「ポジティブ」なテーマでしょうか。それとも「ネガティブ」なテーマでしょうか。
 話をきちんと聴いて察知し、ニュアンスを感じとりましょう。そして、そのニュアンスに合った「感情を具体的に表現する言葉」を返すことで、「あなたの話をキチンと聴いています」「言ってることを理解してますよ」と示すことができます。


■2.効果的なほめ方、3つのコツ

(1)感じた瞬間、すぐに言う
「そんなことか……」と思われるかもしれませんが、実に重要です。初対面であれば、印象、服装、持ち物、話の面白さ。二度目以降であれば、髪型、オンとオフのギャップなど。「すぐに」というスピード感は、なんといっても、相手へ強い印象を与える効果があります。

(2)いいと思った点を具体的に脱明する
 一般的な形容詞を言うだけでは、相手の印象に残らないばかりか、かえってウソくさく聞こえてしまうものです。せっかく勇気を出してほめたのに、これでは不本意ですよね。相手にそのように感じさせないポイントは、具体性です。

(3)印象ではなく、自分の感情を言う
印象面だけの話だとどうしても表面的に聞こえてしまいます。ぜひ自分がどう感じたのか、どう思ったのかという主観を伝えてください。


■3.印象に残る名刺交換の仕方
 これまで私自身も何万人という方とお会いして、「この人ともっと話したいな」「話してて心地よいな」と感じ、特に印象に残った人は確実にいらっしゃいました。思い返してみると、共通していたのは次のような点です。

(1)最初のあいさつが丁寧

(2)会話を広げようとしてくれる

(3)今後もつながっていきたいという姿勢を示してくれる


(詳細は本書を)


■4.知っておきたい「相づち」3原則

(1)相づちのバリエーションを増やす
カウンセラーなど、「聴く」ことを職業とする人は、この相づちのバリエーションを増やして使い分けて、気持ちを込めて打つように訓練を受けているものです。

(2)相づちで、相手の話への興味関心を示す
「ええー!」「そうなんですか!?」「驚きました!」(中略)
 このように積極的な反応が返ってきたら、話すほうとしても「ああ、きちんと聴いて興味を持ってくれているな」と張り合いが出ますよね。相づちには、会話をさらにはずませる効果もあるのです。

(3)相づちで相手の話を促す
「それからそれから」「で、どうなったんですか!?」「続きを聴かせてください!」
 これくらいの能動的な反応があれば、話し手は確実に盛り上がります。もっといろいろなことを話したい気分になりますし、積極的な興味を持って聴いてくれている聴き手に対して親近感を持つことでしょう。


■5.メールに貢献できること、手伝えることを明記して印象づける
会ったときの会話の内容をフオローすることも有効ですが、それ以上に相手に印象づける方法があります。それは、
「自分か相手に貢献できること、手伝えることについて明記する」
ことです。


■6.1分間の「自分プレゼン」を仕込んでおく

(1)基本事項(名前、会社名・学校名、業種・職種、現在の仕事・アルパイトなど)

(2)あなた自身の「USP」(Unique Selling Proposition=あなた独自のウリ、強み)

(3)あなた自身の思い(目標、夢)について

(4)USPによって、相手に提供できる、貢献できるメリット

(5)だから、こんな情報や引き合いかほしい



【感想】

◆今回は個々の項目のボリュームが多いのでこの辺で。

一番最後の「自分プレゼン」は、俗に「エレベータートーク」と呼ばれるもので、「誰とでも仲良くなるため」、というよりは、基本的には「売り込み」のテクニックです。

ただ、パーティや懇親会等、どこでどんな人と遭遇するか分かりませんので、そんな時に備えて、あらかじめこのエレベータートークを用意しておくのは、ビジネスパーソンとして必須だと思われ。

そもそもそういう場面で、著名人等に単に名刺を渡しただけでは、まず100%忘れられます

逆に、しっかりとアピールさえできるのなら、名刺は連絡先だけあればいいワケですし、備えあれば憂いナシ。


◆もちろん「話す」だけでなく、「聴く」方も大事。

ポイントの最初の「気持ちに焦点を当てる」というのは、モテネタ系の本で読んだ記憶がありましたが、確かにビジネスシーンでも言えるお話です。

話し手がどんな気持ちで発言してきたのかを推察し、その気持ちを共有する。

言葉づらだけ追ってしまうと、つい見過ごしがちなことではあります。

特に日本語の場合「あうんの呼吸」ではないですが、コンテキストから判断することもありますし、そもそも男性は他人の気持ちに共感するのが下手だったりするので、より一層気をつけたいもの。


◆なお、今回割愛した中では、「どんなときも否定語は使わない」というのも、心がけたいポイントの1つです。

さすがに初対面で真正面から「それは間違ってますよ」と言う人は少ないと思いますが、気がつきにくいのが、「逆説語」

「でも」「しかし」「けど」「〜ですが」といった言葉は、使わないにこしたことはありません。
「なるほど、そういう考え方は面白いと思います。そうすると、実現させるには困難がいろいろとありそうですね」
これは本書に収録された事例でして、確かに逆説語を使っていません。

そうでなくとも、文章をつなげるときに「〜ですが」とやりがちな漏れ、涙目の巻……。


◆本書は、冒頭でも申しあげたように、ビジネスシーンでの「出会い」を意識した内容と言えるかと。

そして収録されている「55のルール」も、オーソドックスなものが中心ですし、類書で見かけるものもなきにしもあらず。

ただし「知っていること」「実践していること」が別物であることは、言うまでもありません。

「人脈作りの秘訣」があるとしたら、本書で指摘されているような内容をおろそかにしないことだと思うワタクシ。


意外と「奥が深い」1冊!

初対面の3分で誰とでも仲良くなれる本
初対面の3分で誰とでも仲良くなれる本


【関連記事】

【会話力】『誰とでも仲良くなれる人の聞き方・話し方』岩崎一郎(2011年02月19日)

【話し方】「たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック」アラン・ガーナー(2010年06月06日)

【これは使える!】「“聞き上手”の法則―人間関係を良くする15のコツ」澤村直樹(2010年01月23日)

【これは使える!】「キラークエスチョン」山田玲司(2009年08月19日)

【人脈術】「出逢いの大学」千葉智之(2008年05月17日)


【編集後記】

◆「人脈」というキーワードでアマゾンをググったところ見つけた1冊。

超人脈術―政財界から芸能界まで幅広い交友関係を形成した男が伝える本物の人脈の作り方!
超人脈術―政財界から芸能界まで幅広い交友関係を形成した男が伝える本物の人脈の作り方!

アマゾンの人物紹介だけだとフツウですが、こっちを見るとなかなか面白いバックボーンの方みたいですねw

一木広治 - フレッシュアイペディア


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