2011年02月15日
【リスト化】『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』ドミニック・ローホー
ゆたかな人生が始まる シンプルリスト
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、様々な事柄をリスト化することによって、日々の生活を豊かにしよう、という自己啓発系の1冊。お馴染みToDoリストはもちろんのこと、「目からウロコ」的な項目のリストまで、収録されているのは、効果がありそうなものばかりでした。
アマゾンの内容紹介から。
自分に「問い」を持つ、いらないものを見極める、質の高い自分に出会える、簡潔に、具体的に書きだすだけで確かな幸せに手がとどく。ベストセラー『シンプルに生きる』実践編。ノート術等がお好きな方なら、きっと参考になるハズ!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
1 本当の自分に出会うためのリスト
2 毎日をシンプルに生きるためのリスト
3 幸せが再生産されるリスト
4 五感を磨くリスト
5 自分と人生をもっと好きになるリスト
6 悩みから解放されるためのリスト
7 恋愛の苦しみを昇華するリスト
8 魔法のようなリスト
9 人生の脚本家は私
【ポイント】
■1.絶対にしたくないことリスト自分が好きでないものを知ることは、自分を知ることでもあるのです。
人生では多くの決断をしなければなりません。もし決断をしなかったら、そこから先に進めなくなってしまいます。選択肢を前にして、ただ迷い、時間だけが過ぎていくのです。決断をするのなら、悔いのない選択ができるように、好きなものと好きではないものがはっきりしているのは望ましいことなのです。(中略)
「二度としたくないことのリスト」は、簡単に作ることができます。しかも、それは人生におけるあらゆる局面で効果を表します。誰にでも、自分がどうしたいのかわからなくなる瞬間があります。そうしたとき、人生において望まないことを書いておくことで、はっきりと道が見えてきます。
■2.あなたが感じる他人の長所や短所リスト
私たちが他人のなかに見いだした長所や短所は、自分自身の長所や短所でもあるのです。心理学的にも、私たちが他人のなかに発見する長所は、もともと自分のなかに持っていたものだと考えられています。
「人物描写リスト」を作り、他人の長所、好奇心をそそられる部分や心惹かれる部分、あこがれるところを書きとめていくと、そうした長所を自分自身も身につけたいと意識するようになります。つまりそれが、新しい自分を手に入れるための第一歩になるのです。
■3.かけがえのない瞬間リスト
私たちが、時間がないという焦燥感にかられるのは、段取りが悪いからではありません。多くの場合それは、うまく集中できていないところに原因があるのです。長時間働いているけれどもクオリティは低い、遊んでいても心から楽しめないなど。こういうときは思い切って、今していることの手を止め、心からリラックスして自分の思う「完璧な行動」リストを作ってみてはいかがでしょうか?
■4.小さな幸せの瞬間リスト
小さな幸せの瞬間を集めたリストは、じつは幸せな人生そのものです。本当の幸せとは他人に自慢するものでもなければ、他人の期待するイメージに添うことでもありません。それは日々の暮らしのなかにあるのです。
遠くから聞こえるピアノの音や、公園の子どもたちのはじける笑顔。夕暮れの空を行く渡り鳥。そんな小さな幸せの情景の集まりこそが、私たちの人生における幸せの本質なのです。困難に直面したときにそのことを思い出しましょう。幸せのリストは人生の見方を変えてくれるかもしれません。
■5.人生という一冊の本の著者になる
書くという行為は、心を鎮めるだけでなく、心を解明するのにも役立ちます。幼いころの思い出は、どのような大人になり、どのような考え方をするようになるということに大きく影響します。ですから、自分の生きてきた歴史を振り返ることが大切なのです。
今までにしてきたことをリストにするだけで、これからの人生の質は、はるかによくなっていくことでしょう。まず、過去の影響から解放されます。過去を整理して組み立て直したり、「創造」したりすることも可能になり、それは未来に立ち向かうための大きな力となります。
■6.パートナーの不安や不満リスト
不平や不満は、一度紙の上に吐き出してしまうと、あなたを離れ、それ以上あなたに影響を与えることはありません。不満はすでに紙のなかに「閉じ込められた」のですから。不安に耐えられなくなるのは、不安の対象がなにかわからないときなのです。なにかわからないから、吐き出すことができないのです。医者も病名がわからなければ治療が難しいのと同じ理屈です。
自分がなぜ苦しいのかその理由を意識することができれば、置かれた状況も見えてきて、窮地を脱することができます。リストは一種のサバイバルメカニズムなのです。
■7.これまで耐えてきたつらいことリスト
これまでに耐えてきたつらいことをすべて思い出し、それをリストにまとめることは、人生の知恵と経験が詰まった真の宝物を作るようなものです。そうすることで、今あなたが直面している困難の意味にも気づくことができるはずです。
このようなリストを作ると、人生の苦しみや過ち、忍耐、挑戦、経験を通して拾い集めた知恵を決して忘れません。リストを作ることで、苦しみや恐れに直面したときに立ち止まるための力と勇気、自信が得られるのです。
【感想】
◆今日ご紹介した本と直接は関係ないのですが、下記ブックマークをご覧頂きたく。社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』:マインドマップ的読書感想文
これは当ブログで先月投稿した記事のもので、現時点での「当ブログの最多ブクマ数」となっています。
そして、ここのブクマコメントや、さらにはTwitterで言及されている内容で一番多かったのが、「寝る前にその日あった良いことを3つ書き出す」というものでした。
これはもうダントツで、逆に、もし私がその部分を拾わなかったら、ここまでブクマやリツイートされることもなかったのではないか、と思うくらいw
私自身そのリストを、記事を書いた日の前日から今日まで毎日続けていますが、確かにポジティブになれた気がします。
◆一方本書では、「ゆたかな人生」のための、ありとあらゆるリストが登場。
「好きなものリスト」や「ロールモデルのリスト」、「心の本棚リスト」や「心地よくなれる音楽リスト」などなど。
さらには、あのGTDも紹介されています。
確かにGTDのキモの1つは、一番最初の「気になることをすべて書き出す」ことですから、まさに「リスト化」。
GTDが効果があるように、様々なことをリスト化することに、効能があってもおかしくはありません。
◆また本書では、それぞれのリストに対して、具体例を挙げてくれています。
例えば、上記では挙げておりませんが、『「自分の証」リスト』はこのような感じ(一部抜粋)。
*ほかの人とは違う自分の精神的特徴「何を書いたらいいのかワカンネ」という方は、これらに沿って書いていけば出来上がりw
*誇らしく思う50のこと
*これまでに学んだ専門や積んだ経験
*自分の才能
*ほかの人に提供できるもの
*自分を必要としてくれる人々...etc
これは読者に対して、親切だと思われ。
◆私は受けたことがないので、はっきりとしたことは言えないのですが、本書の教えや指示は、ある種のカウンセリングに近いのではないか、と感じました。
何か悩んでいたり、もやもやとしていたり、何となくネガティブになっている方なら、この「リスト化」はきっと有益なハズ。
もちろん、現状で何ら問題のない方でも、本書のサブタイトルにあるように「ゆたかな人生を始める」ために読んでみるのもよいと思います。
ゆたかな人生をおくるために!
ゆたかな人生が始まる シンプルリスト
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【速報】
◆今日発売のアソシエは、お待ちかねのノート術特集!日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 3/1号 [雑誌]
このあいだ『CIRCUS』を取り上げたばかりなのですが、これまた雑誌とはいえ濃い内容です!
【編集後記】
◆今日のご本の前作にあたるのがこちら。シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう
中古でもあまり値崩れしてないようです。
ご声援ありがとうございました!
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