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2011年01月29日

【必読】『FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学』緊急レポート


FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学
FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ノンバーバル(非言語的)・インテリジェンスに関するノウハウ本。

同じ著者による前作(『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』)が、ノンバーバルから相手の心理を読み取る「導入編」だとすれば、本書はそれを活かす「実践編」とも言うべき内容です。

確かに自分自身や、自分の職場環境の「第一印象」を変えれば、ビジネスでの成功も近づくというもの。

役立ちそうなネタの連続に、思わず付箋も貼りまくり!

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学









なお、今回のタイトルは、いつものと似ていて紛らわしいのですが、ホッテントリメーカー作であります。


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【目次】

第1部 言葉を用いないコミュニケーションの基本

 第1章 今すぐ使える力

 第2章 快適/不快のパラダイム―言葉を用いないコミュニケーションの基礎
 
 第3章 体はどのように話すか

第2部 言葉を用いないコミュニケーションの応用

 第4章 行動の威力

 第5章 外見の威力

 第6章 第一印象のアピール―組織がまわりからどう見えるかを考える

 第7章 状況のコントロール―最高の結果を生む成功事例

 第8章 感情のコントロール

 第9章 ウソについて


【ポイント】

■1.顧客と同じ言葉を使って言葉のミラーリングをする
顧客が、「何ドルかかるの?」と尋ねてきたら、「統一小売価格は……」などと返事をしないように。相手の使っていない難しい言葉を使うと、話はしていても効果的に通じ合うことができず、心の響くコミュニケーションにはならない。もし顧客が「今の景気は本当におそろしい」と言うなら、相手が「おそろしい」と思う気持ちを理解していると伝える必要がある。だから「不安なお気持ちはわかります」と言ってはだめだ。顧客は「不安」なのではなく、「おそろしい」のだ。相手の(自分中心ではなく、相手中心の)言葉を使えば、相手にすっかり共感していることを表現できる。相手は無意識のうちに、心の深いところで自分が理解されていると感じ、打ち解けて会話がはずむようになる。


■2.体のノンバーバルのサインを見抜く
上司と話しているとき、その上司が体の真正面をこちらに向けずに少し横にずらしているか、利き足の先を出口のほうを向けていたら、もう話をやめたいという意図の手がかりを発している。ムキになる必要はない。上司は無意識で、単に「もう行かなくちゃ」と言っているだけなのだ。理由が何であれ、このような手がかりを発している人はどこか行くところがあって、時間がない。こちらからていねいに話を切り上げれぱ、感謝される。


■3.男性が仕事をするときの服装に関する経験則(抜粋)
・パリッとして清潔なことが肝心。
・スーツの袖は長すぎないこと(長すぎると、初めて学校に行く子どものような印象になる)。
・茶色のスーツは避ける――調査ではほとんどいつも、評価がとても低い。
・ポロシャツを着るのが適している場合を除いて、半袖シャツは着ない。
・シャツのポケットはペン立てではない。空っぽにしておくように。
・迷ったら、二つボタンの紺のスーツ、白いシャツ、色の引き立つトラッドなネクタイ、黒い靴が好ましい。


■4.第一印象で店も選ばれる
 ガソリンスタンドも、どこでも同じ商品を売っているという点で、銀行によく似ている。賢いスタンド経営者は、照明が明るいスタンドほどドライバーはガソリンを入れたいと感じることを、経験から学んできた。隣り合ってふたつのガソリンスタンドがあり、一方は照明が明るくて手入れが行き届き、もう一方は照明が暗くて手入れが悪いとき、たとえガソリンの値段が少しだけ、一セントかニセント高かったとしても、みんな明るくてよく手入れされたスタンドのほうに入っていく。


■5.顧客と最初に接する人材の第一印象に留意すべし
 とても実際的な意味で、受付係、フロント係、電話交換係は、会社の握手のようなものだ。顧客が会社との出会いで接する最初の人間になる。私はクライアントにいつもこう言っている。「あなたは雇用に何十万ドル、教育に何万ドルもかけているのですから、顧客が出会う最初の人間のことを忘れてはいけません。それはあなたではないでしよう。外部からの最初の接点は、まちがいなく、ほかの誰かの代理です。でもその接点が、あなたの組織を訪問するすべての人が抱く印象を決定づけています。その接点が一般の人にどう対応するかを、自由裁量に、成り行きに、まかせておいてはいけません」。


■6.数百万ドルを節約した「わずかな表情の変化」
 私の提案どおりに交渉は進められた。契約の条文を順に検討しながら、私は隣の席に座ったイギリス側代表に、テーブルの下でメモを渡し続ける――ここに問題がある……ここにも……ここにも。あらゆる争点を、こちらが狙いを定めたように指摘できたことを、フランス側代表は不思議に思ったにちがいない。彼は嫌いな言葉を目にするたびに唇をきつく結んでいた自分の表情に、気付かなかったようだ。結局、イギリスの私の依頼人は、折り合いをつけるために覚悟していた金のかかる改造を避けることができ、数百万ドルの経費節減に歓喜していた。


■7.「落ち着いて」と言わずに効果的に落ち着かせる方法
溢れるほどの感情にノンバーバルで対処するには、次のようにいい方法がある。
 自分の声のノンバーバルを減速する――ゆっくり、低い声で話すようにする。それによって自分の感情のレべルが下がり、その鎮静効果が相手にも伝わる。なぜだろうか? 私たちの体は恒常性または安定性を求めており、それが自分の中で見つからないと、ほかの人の中で探そうとするからだ。子どもが転ぶと、両親がなだめてくれるやさしい声を聞きたがるように。
 深呼吸をし、息を吸うより吐くほうに長い時間をかければ、相手も無意識のうちにそれを模倣し始める。


【感想】

◆本書は、まず第1部で前作の中心となった「相手のしぐさを見抜く方法」を簡潔にまとめ、第2部では、それらを駆使してビジネスシーンで成功するための方法を伝授しています。

そして「第一印象」と言えば、まずは外見。

清潔感を保つことは当然としても、自分の選んだスーツやシャツ、靴等が、どのような印象を相手に与えるか、ということまで、意識しておくのは当然です。

さらにこれらは、キチンと手入れもしておく必要アリ。

シワだらけのスーツを着ていては、「デキるビジネスマン」には見えません。

と言うワケで、当ブログではお馴染みのコチラを推奨w

シュアー ハンドスチーマー SSH-601
シュアー ハンドスチーマー SSH-601

参考記事:【業務連絡】あの「蒸気スゴ杉ハンドスチーマー」に後継機種が出ていた件(2010年01月25日)


◆この「第一印象」のお話は、自分自身のことだけでなく、当然職場の環境にも言えること。

本書には具体例として2つの投資顧問会社が登場します。

片方は玄関脇の植え込みの枝が伸び放題、受付嬢の応対は片手間で、面会相手は腕まくりしてネクタイを緩めたまま&電話が終わらず待たせまくり。

もう片方は、建物の外壁も窓もピカピカ、受付嬢の応対は丁寧で、面会相手はキチっとしたスーツ姿&待たせることなく話が始まる……。

あまりに極端な例ですが、私たちのオフィスも、この両端の間のどこかに位置してるハズです。

……この部分を読んで、打ち合わせテーブルの上を片づけ始めたワタクシ。←遅杉w


◆なお、本書内で「しぐさ」の特徴を示すのは、写真ではなく、下のようなイラストです。

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学













下手に白黒写真だとかえって分かりにくいところ、こういう細密画のおかげで、ちょっとした特徴もよく理解できました。

これは、細かいことですけどクリーンヒットだと思われ。


◆本書は、第1部のノンバーバルサインの見抜き方の部分だけでも、読む価値アリ。

さらに、その知識をアクティブに活かすためには、第2部もマストでしょう。

今回は割愛しましたが、「プレゼンテーション」や、「面接」といったシーンでのチェックリストも付されています。

やはりノンバーバル・インテリジェンスは、これからのビジネスパーソンにとって必須なのだと思った次第。


「相手を読み取る」だけでなく、「自分を活かせる」1冊!

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学
FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学


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【編集後記】

◆昨日発売された、美崎栄一郎さんの文房具本。

[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術 楽しんで仕事の効率をあげる!
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Twitter等で見る限り、現場レベルでの評判もいいようですし、これはヒットの予感!?


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