2011年01月26日
【成功法則】『ダメなときほど運はたまる ~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント~』萩本欽一
ダメなときほど運はたまる ~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント~ (廣済堂新書)
【本の概要】
◆今日お送りするのは、お馴染み欽ちゃんこと萩本欽一さんの自己啓発本。私自身は、あまり「運」という言葉は意識したくない(努力を軽んじているようで)のですが、本書の帯に書かれた次のフレーズを見て、リアル書店で手に取りました。
●失敗は運の定期預金だ確かに読んでみると、「運」の話ではあるものの、広い意味での人生訓のよう。
●はじめに損をすれば運が向いてくる
●向いてない場所に運がある
●「がっつく」と運は消えていく
意識しておくと、成功に近づけそうな教えが多々ありましたよ!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
はじめに 目の前には三つの運がある
1章 向いていない場所に運がある
2章 ダメな人ほど運がたまる
3章 運に見放されない生き方
4章 運をつかむには言葉を磨け
5章 家族は運でバランスを保つ
6章 仕事も人生も「運」で生きてきた
おわりに お金より運をためて豊かに生きよう
【ポイント】
■1.つらいときにもめげずに明るくふるまう「あいつをクビにしないでくれ! 才能はないけど『はい〜っ!』ってあんなに気持ちのいい返事をする奴はいない。だからあの返事だけでここに置いてやってくれ」
池さんの話をしてくれたあと、緑川先生はこう言ってくれました。
「この世界で大事なのは、うまいとかへたじゃない。お前のようなドンケツを劇場のトップが『やめさせないでくれ!』って言ってきた。こういうのが芸の世界では大事なんだ。あいつを応援したい、助けたいって師匠に思わせたんだから、お前きっと一人前になるよ。一人でも応援してくれる人がいたらやめるな。生涯やめるんじゃないぞ!」
■2.欠点を克服していくと個性になる
僕はアドリブが得意と思われているけど、それも欠点から生まれたの。極端なあがり症だったから、決められたセリフがあると緊張しちゃってぜんぜん言えない。だから、アドリブでその場をしのぐしかなかったんです。
自分のラジオ番組『欽ちゃんのドンといってみよう!!』(ニッポン放送)を始めるとき、リスナーからのハガキを読むことにしたのもそう。コント55号時代、「坂上二郎は芸があるので残るだろうが、萩本欽一は芸がないので残らないだろう」って活字に書かれたことがショックでね。そうか、僕には芸がにのか、それなら一人でなにかやるときは「芸」とは関係ないもので勝負すればいいやと思ったの。
■3.いじめられているときは「運がたまってる」と思う
才能がない子でも、運の神様が「スーパースター」の座を用意しておいてくれる場合があります。たとえばいじめられている子に、運の神様はやさしい。いちばんつらいときには声をかけてくれないかもしれないけれど、その子がつらい状況をバネにして頑張っていれば、必ず道を開いてくれます。
だから「いじめられているな」と思ったら、「ラッキー! 今、大きな運がたまってるんだ」と思ったほうがいい。
■4.愚痴をこぼすと運は消える
運をためるチャンスって、日常にいくらでも転がっているんです。なにかちょっとでもつらいこと、苦労することがやってきたとき、運は確実にたまっています。ところが、たいていの人は、その運をつまらないことで使っちゃう。いやなことがあると、普通の人はすぐに愚痴をこぼしたり、ヤケになったりするんですよね。
たとえば、仕事場で上司に注意されたら、その瞬間い運はちょっとたまってるのね。でもそのとき上司に腹を立てて、「くそっ、今日は飲んで帰るぞ」なんてことをすると、注意されたときにたまった運は消えちゃいます。
しかも、飲んでるあいだ同僚にぐちぐち言ってたりすると、運はよりマイナスになるんです。
■5.人とのつきあいは損から入る
ほとんどの人は「損をしたくない」と思って生きてますよね。だけど、そういう生き方をしていると、自分でも気がつかないうちにずるくなったり、意地悪になったりしやすいと思うの。(中略)
幸せになりたいと思うなら、進んで損をしたほうがいいの。人とつき合うときは、率先して損な役回りをすると、だれかが幸運を持ってきてくれます。自分のために損をしてくれた人がいたら、うれしくなるでしょ。だから人間関係が円滑になるし、一緒に仕事をするときも信頼関係が早く結べるんです。
■6.運は言葉で変化する
いい運を引き寄せるには、言葉がとっても大事なんです。運がたまっているときも、言葉の使い方を間違えるとス〜ッと運は消えていきます。運の神様が嫌うのは否定の言葉。「ノー」より「イエス」に運があるの。
「君、ちょっとこの仕事やってくれないか?」
と言われたとき、「いやです!」なんて言うと、運はそのとたん消えますね。この言い方だとパッと消えちゃう。いやだな、と思うことは、積極的にやると運がついてくるんです。
■7.運で選んだ真屋順子さん
「この人はどんな役をやっている人?」
僕は女優さんのことなんかほとんど知りませんから、そばにいたスタッフに聞いたんです。そうしたらびっくりしちゃった。
「真屋さんは『太陽にほえろ!』で悪役をやったり、山口百恵ちゃんのドラマでは敵役をやってました。悪女役で有名なんです」
って言うんだもん。
「えっ、このやさしい顔で悪役女優なの? きっと本人もつらいだろうから、ものすごく運がたまってるんじゃないかな」
それが理由で順子さんに決めたんです。この人を僕の番組で日本一のお母さんにしてあげようと思って。
【感想】
◆今の若い人たちにとっては、「欽ちゃん」といったら、『全日本仮装大賞』なんでしょうか?それとも、社会人野球の「茨城ゴールデンゴールズ」?
そういう世代の方にとっては、かつて欽ちゃんが、テレビを席巻していたことは、「どこかで聞いた話」なんでしょうね。
私は欽ちゃんが「視聴率100%男」(1週間の番組視聴率合計が100%)と言われた時期を知っているだけに、その番組制作の裏で、本書に書かれているような出来事があったと知り、正直驚きました。
「そんな決め方や、やり方でいいんかい!」みたいなw
◆ただ、言われていることを一つひとつ見てみると、それほど突飛なことではなく、意外とオーソドックスかも。
「愚痴らない」なんてのは、カツマーの皆さんにとっても「三毒追放」でお馴染みですし、「『ノー』より『イエス』」というのも、自己啓発系の本ではよく見かけるお話です。
……って、そういえば、このDVD、買ったきりまだ観てなかったや。
イエスマン “YES”は人生のパスワード 特別版 [DVD]
あ、あれ?いつの間にか1000円未満になってますよ、これ。
◆いずれにせよ本書の内容は、基本的には「運」と言いつつも「成功」「自己啓発」の領域ではあるのですが、逆にどう考えても「運」かな、というお話も実はあります。
それは「ヒットする番組は野外撮影のときに必ず晴れる」というジンクス。
そのことに気付いてからは、新しい番組が始まると早い段階でロケを入れて、確認をするようにしたのだそう。
実際にそれで打ち切られたり、途中で企画を変えたりした番組の存在を、今般改めて知って、またもやびっくり。
ただ、それとは逆に、遊びのゴルフで雨に降られるのは「運がたまる」ことなので、びしょ濡れでもプレーを続けたのだとか。
◆なお、本書の「はじめに」の部分には、欽ちゃんの考える3種類の「運」が述べられています。
「生まれながらの運」「だれかが持ってきてくれる運」「努力した人の元へやってくる運」
これだけ見ても極めて普通ですが、さすが欽ちゃん、ひと味違います。
「生まれながらの運」は「つらい環境や子育てに向かない親の元に生まれてきた人」。
「誰かが持ってきてくれる運」は、もらえるための条件アリ。
そして「努力した人の元へやってくる運」には、ちょっとしたコツが。
詳細は本書にてご確認をw
私は、ここだけ読んで購入を決意しました!
ダメなときほど運はたまる ~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント~ (廣済堂新書)
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【編集後記】
いつもお綺麗な小室淑恵さんの新刊も出ております。「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす! ― 「欠員補充ゼロ」の職場術
私の場合一人なんですが、大丈夫でしょうか?
ご声援ありがとうございました!
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