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2011年01月15日

【読書】『本は絶対、1人で読むな!』中島孝志


本は絶対、1人で読むな!
本は絶対、1人で読むな!


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、スキルアップ系の本を数多く出されている中島孝志さんの読書術のご本。

過去、『キラー・リーディング』『仕事力・マネー力・運気力がアップする すごい読書!』といった中島さんの読書術本を当ブログでもご紹介してきましたが、今回のメインテーマは「読書会」です。

とはいえ、単なる「読書会のススメ」ではなく、「実体験に基づく読書会運営の注意点」、さらには「バーチャル読書会」の指南もアリ。

また、「書評系ブログのアドバイス」もありますので、ブログ関係者やこれからブログを始めようとされる方は、こちらもお見逃しなく!


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【目次】

第1章 「おひとりさま読書」はこんなに損!
 「おひとりさま読書」はなぜいけないか
 読書会に参加する最大のメリット ほか

第2章 読書会で「掛け算読書」をしよう!
 読書会はだれにでも開ける
 メンバーをどうやって集めるか ほか

第3章 ブログ&ツイッターでバーチャル読書会を開催する!
 読書会レポートをブログにアップする
 原作とドラマ・映画・舞台を比較して愉しむ ほか

第4章 朝にこそ読書をしよう!
 朝読書で脳をアイドリングしよう
 人生を変えたければ朝型生活 ほか

第5章 速読なんていらない!感動の読書会
 速読なんて必要ありません
 本に騙されないための読書 ほか)


【ポイント】

■1.読書会には「大切なことを気づかせてくれる」人がいる
情報には軽重もあれば濃淡もある。Aさんには重要であっても、Bさんにはそれほどでもないということがたくさんある。そんなときはノーマークでスルーしてしまう。ところが、Aさんがいかに重要かを話すと、「あれ?これって自分にも大切なことなんじゃないか?」とBさんも気づく。
 これが、おひとりさま読書ではできない点だ。おひとりさま読書では、だれも指摘してくれる人がいないから、大切なことが書いてあっても見落としっぱなしだ。「これは大切なことだよ!」と気づかせてくれる人がいる。これが重要なのだ。


■2.人によって情報は変わる
 情報は本に書いてある段階で、それほど希少価値のあるものではなくなっている。だが、そんな情報でも、だれが読むか、どう読むかでレベルが段違いに変わるのだ。シャープな人が体験談を交えて解説したり、視点を変えて予測してくれたりすると、たくあんがシャキシャキの大根に変わったりするのだ。同じ情報でもこれだけ変わる。(中略)

 ここで思い出したのはアインシュタインの名言である。すなわち、「1人の天才より10人の凡才のほうが素晴らしい情報を持っている」ということだ。


■3.仕事に役立つ本の見分け方(抜粋)

 ●経営者など実践者=実戦者が書いた本
 松下幸之助さんや本田宗一郎さん、ドラッカーなどの著作は古典的名著である。必読の書だと思う。評伝ならば300ページ以上でなければ読まないほうがいい。薄い本は、たいてい内容も薄い。

 ●業界の名物男(女)の本
 名物男(女)には必ず、ドラマとその人ならではのスキルがある。『えこひいきされる技術』(島地勝彦・講談社)は傑作だとおもう。

えこひいきされる技術 (講談社プラスアルファ新書)
えこひいきされる技術 (講談社プラスアルファ新書)

参考記事:【処世術?】「えこひいきされる技術」島地勝彦(2009年11月23日)

 ●歴史物ではベストセラーがお勧め
司馬遼太郎、藤沢周平、浅田次郎……どれもよし。


■4.課題図書を指定しない読書会での注意点
このスタイルだとどうなるかといえば、「ふ〜ん。そうなんだ。勉強になりました……」と聴かせてもらうだけということになりそうだ。情報交換は? そんなものはあまり期待できない。
 それぞれが読んだ本の感想大会になりかねない。ではどうするか?
 自分が紹介する予定の本のエッセンスを、読書会当日までにメーリングリストで送っておく。メンバーは、それをプリントアウトしたりPCでチェックする。そして、質問したいこと、気づいた点、仕事にこう活かせそうだというアイデア、同じ著者、作家の別の本を読んだことがるなら、そのタイトル……などをメモっておく。ここまでみんなで準備して臨めば、効率的、かつ有意義な情報交換ができる。


■5.読書会用ノートの取り方
 まず1ページ目は使わない。すなわち、必ず左右見開きで使うのだ。左ページは発言者のメモ。右ページは自分が感じたこと、閃いたこと、連想したことを書く。箇条書きにしたり、キーワードだけ、数字だけ。ポンチ絵だけ、ということも少なくない。
 他人が見たらなんのことだかわからない。それでOK。なにも他人に見せるものではないからだ。
 どんな形でもいいから、あちこちに書き散らすのではなく、読書会といえば、このノートにすべて記してある、というものを用意しよう。必ず役に立つ。


■6.ブログ開設に際してのポイント(抜粋)

 ●何を提供するか
 百貨店型か? 専門店型か? すなわち、ベストセラーならなんでも扱う百貨店型ブログにするか、推理小説のみ、ホラー小説のみ、ビジネス書のみ、マンガのみ……という専門店型を志向するか、という選択である。

 ●頻度をどうするか
 週1か? 月1か? わたしはブログ自体は毎日休み無しである。うち、読書ブログだけは月〜金の平日のみ。つまり、祝祭日と土日はインタバルとしている。

 ●中身をどうするか
 ズバリ言うと、独断と偏見。あなたがどう思うか、おもしろかったか、つまらなかったのか、ミシュラン並みに☆印で示してもいい。わたしはおもしろいと思った本しか紹介しない。だから、評論という名の避難、悪口は述べない。


■7.ツイッターでバーチャル読書会
 いま、このツイッターを読書会で活用している人が少なくない。たとえば、レコーディング・ダイエットで知られる岡田斗司夫さんは、「今夜、『Twitter読書』やります&コミケのお知らせ」と称して、公開読書なるものを仕掛けている。(中略)

 こういう有名人が主催・運営するツイッターなら覗いてみたい気がするという人は多いかもしれないが、実は、あなたが無名人であっても、ツイッターの威力は絶大で、3人でツイッター読書会をしたところ、500人ものツイート(ツイッター投稿)がありました、といった報告がいくつも入っている。


【感想】

◆厳密には読書会とは違うのですが、私も以前、土井英司さん「スパルタ読書塾」というセミナーに通っていたことがありました(今でも可能であれば参加してます)。

当初このセミナーは、課題図書を当日会場で配って、土井さんが読みどころを指導する、というスタイルだったのですが、受講生がその場で1冊読み切れるワケがないですし、また、配られる本が自分に合わないと、目も当てられない、ということもあったためか、次第に変化。

結局、少人数で集まって、自分のオススメ本をプレゼンするスタイルに落ち着きました。

ちなみに、下記DVDと本は、いずれもこのスパルタ読書塾で仕入れたネタです。

紳竜の研究 [DVD]
紳竜の研究 [DVD]

参考記事:【紳助のヒミツ】「紳竜の研究」はスゴかった(2008年03月14日)

モテる技術 (ソフトバンク文庫NF)
モテる技術 (ソフトバンク文庫NF)

参考記事:【モテ】あの"幻の名著"「モテる技術」が文庫本になって復活した件(2008年07月11日)


◆また新ネタだけでなく、自分がかつて読んだ本についても、他の受講生の方のオススメポイントを聞いて、「なるほど」と思ったことも多々。

どの本とは申し上げませんが、いったんはスルーしようとしていた本を復活させたこともありました。

中島さん曰く「おひとりさま読書は、1+1は2の世界だが、読書会は、10×10=100の世界」である、と。

本書を読めば、26年前(!)から読書会を開いてきた中島さんならではの「読書会運営ノウハウ」をゲットすることができます。

色々なパターンを試されているので、これから読書会を開かれようと思っている方なら、この辺りは必読かと。


◆そして、ブログやツイッターも、この読書会と並行でやるべきである、というのが中島さんのお考えです。

面白いところでは、アマゾンのレビューを仲間でどんどん投稿して、「アマゾン・ベスト500レビュアーの読書会」を開く、というもの。

読書会にも色々ありますが、こういう独自性を持たせれば、マスコミ等に取り上げられるかもしれません。

そう言えばたまたま昨日、個人のアマゾンレビューがホッテントリに入る、という珍しいこともありましたし。

Amazon.co.jp: もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらのインクさんのレビュー Amazon.co.jp: もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらのインクさんのレビュー

「このレビュー読んだら読みたくなってきたwww」という意見もありますw


◆ご存知の方も多いかもしれませんが、中島さんは、ご自身のブログの1つのカテゴリーとして本を紹介されています。

通勤快読 年3000冊の毒書王|中島孝志のキーマンネットワーク

ただこれは、SEO的な観点からはあまりオススメできるやり方ではないですし、書評をやるにせよ、読書会のレポートをやるにせよ、「本ネタ」だけ(もしくは「本ネタ」中心)でブログを立ち上げた方が無難。

アフィリエイトについても触れられているものの、中島さんご自身は「手を抜かれている」、とのこと。

なお、私自身が思うところについては、下記記事(やそこで紹介している参考記事)をご覧ください。

【目指せdankogai】書評ブログでアマゾンアソシエイトに挑戦!?(2008年06月27日)


ただ読むだけでなく、より良く読むために!

本は絶対、1人で読むな!
本は絶対、1人で読むな!


【関連記事】

【読書】「仕事力・マネー力・運気力がアップする すごい読書!」中島孝志(2009年07月27日)

【速読・多読・省読】「キラー・リーディング」中島孝志(2007年09月29日)

【お知らせ】『アウトプット・リーディング』で当ブログをご紹介頂きました(2010年10月29日)

【オススメ】『実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ 』成毛 眞(2010年07月10日)

【本ネタ】当ブログの人気「読書本」はコレだ(2009/11)!(2009年11月04日)


【編集後記】

◆現時点でのアマゾン総合1位がこちらw

プリキュアぴあ
プリキュアぴあ

プリキュアはムスメが大好きなので、私も思わずアマゾンアタックしましたが、そういう層が買いまくっているのか、それとも大きなおともだちなのか。


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