2011年01月07日
【脳活性】『100歳までボケない101の方法』白澤卓二
100歳までボケない101の方法―脳とこころのアンチエイジング (文春新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「脳と健康」に関する1冊。たまたま今日これから胃カメラ飲みに行くので、思い立って記事にしてみました(←そういうもんか?)。
本書には実際に「101個の方法」が収録されているのですが、その中でも特に当ブログ的にニーズのある、「脳」に効果のあるものを8つセレクト。
脳に関する本を結構読んでいるツモリでいた私も、知らないものが結構ありましたよ!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
1 何を、どう食べるか?それが問題です 食事編
01.115歳の女性の大好物はニシンとオレンジジュース
02.脳のエネルギー不足にご用心
03.朝食抜きは肥満のもと ほか
2 日常生活の一工夫で脳とこころが活性化します 習慣編
47.長寿遺伝子は誰でももっている
48.健康長寿の第一歩は階段の上り下り
49.ひとくち30回は噛もう ほか
3 超簡単!アンチエイジング・トレーニング入門 運動編
83.世界一の長寿者カルマンさんがしていた運動
84.まずは足腰を鍛える
85.1万歩の目標も500歩から ほか
【ポイント】
■1.ザクロジュースが脳に効くアミロイドβたんぱくが脳に蓄積すると、周辺の脳細胞を殺してアルツハイマー病が起こるといわれています。
このアルツハイマー病を起こすマウスにザクロジュースを飲ませて実験をしました。するとザクロジュースを飲ませたマウスでは、脳に沈着するはずのアミロイドβたんぱくの量(面積)が58%も少なかったのです。
■2.記憶力の低下を防ぐ羊の肉
脳細胞を減らさない、ボケない脳を作るのに欠かせないカルニチン。牛肉や豚肉にも含まれていますが、いちばん多いのが羊の肉で、牛肉の約3倍、豚肉の9倍含まれています。赤身の肉で活発に動くところ、足の部分に多いのです。
■3.2日前の日記をつける
長期記憶を忘れないようにするには、長期記憶に少なくとも1回はアクセスしなければなりません。それが2日前のできごとを思い出す方法です。前日のことなら、かなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
それを意識して思い出します。2日前の日記を書くというのもいい方法です。日記がまさに備忘録になります。2日前に食べたもの、食事内容を思い出すのはどうでしょう。これなら日記より簡単です。
■4.脳に酸素がいきわたるベルカント唱法の呼吸法
(1)なるべく静かに、少しずつ口から息を吐ききります。
(2)お腹に手をあてて、お腹全体が膨らむのを意識しながら息を鼻から吸います(腹式呼吸)。
(3)これを1日1回5分間くり返します。
■5.笑顔をつくるだけで脳は活性化される
ほぼ毎日笑う人では認知機能の低下が少なく、ほとんどなし(笑わない)という人と比較すると、笑わない人は毎日笑う人より認知機能の低下がみられる人は2倍以上もいました。
よく笑う人は認知症になりにくいといえるようです。
■6.人工的な音を遠ざける
現代社会は、人工的な音にあふれています。身近な音でいえば、携帯電話の着信音、テレビの音、駅のホームでのアナウンスなどなど、意識して聞いてみると、たくさんの音で満ちているといってもいいでしょう。
こうした人工的な音が一切聞こえてこない状況は、脳にとってもストレスが非常に少ないといえます。脳を少し休ませてあげましょう。
■7.太極拳で脳を活性化させる
太極拳は、軽く膝を曲げた状態を維持して上体を動かします。動作はすべてゆっくりですが、休みなく体を動かしていきます。なかでも、いちばん鍛えられるのは太ももの大腿四頭筋といわれる筋肉ですが、この筋肉は体の中でも大きな筋肉で、ここが刺激されると基礎代謝が向上したり、脳が刺激されたりするのです。
■8.著名な絵の塗り絵は脳の運動になる
塗り絵が脳に働くのは、まず記憶にある絵ですから、それを思い出します。次に色をつけていくときにこれも記憶の倉庫からかつて見たことのある絵の色を出してきます。もちろん、画家が描いたような色を出すことはできませが、できるだけ近づけようとすると脳もかなり働きます。
大人がたのしむ 塗り絵帖 [世界の名作16選]
【感想】
◆アマゾンのレビューが結構高いので、前々から気にはなっていたのがこの本。いざ読んでみたところ、なるほど納得の濃厚さでした。
まず分かりやすいところで言うなら、「ネタが101個も収録されている」点。
そしてそのネタも、「食事編」「習慣編」「運動編」とカテゴライズされているのもありがたいところ。
トマトや緑茶のカテキンのように、健康に良いことが結構知られているものも含まれているとはいえ、100個を超えるネタを出されると、「お得感」がありますよね。
◆逆に、まったく知らなかったのが、上記で挙げた「ザクロジュース」や「羊の肉」の効果。
これらはいずれも、「脳」に関するネタとして持ってきているので、それ以外の「長寿」「アンチエイジング」や「肥満防止」の部分では、これ以上に知らないネタがいくつもありました。
たとえば、「抗加齢」という目的からだと、魚の王様は「サケ」なのだそう(知らなんだ)。
一方、野菜の王様は「ブロッコリー」。
具体的にどの栄養素がどういう効力を持っているかは、本書にてご確認を。
◆また、本書では実際に長生きをされている方々への調査も行っています。
有名なところでは、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんのお父さんの三浦敬三さんや、本書の帯にも登場されている、日野原重明先生。
日野原先生は昨年の今頃、私もホールでスピーチをお伺いしたことがあるのですが、ぶっちゃけ「100歳間近の人間の頭の働き具合じゃない」っすよ、マジで。
体が健康というより、あのしゃべり方は全然ふつうのビジネスパーソンですって!
本書では、「日野原先生の1日の献立」も掲載されているので、年を取ってもバリバリ働きたい方ならご覧アレ。
◆肝心の「脳の働きをよくする」という点に関しては、上記ポイントの方法を実践しても、即効性や劇的な効果は、難しいと思います。
ただ、毎日少しずつでも続けたり、何かを選ぶ際に効果がある方を選択していれば、多少なりとも改善されるのではないか、と。
そもそも私のようなアラフィフだと、すでにちょっと前の記憶も怪しいのがツライです。
なにせ、「2日前に何食べたか、すぐには思い出せない」んですから……。
頭脳明晰&健康長寿を目指すために!
100歳までボケない101の方法―脳とこころのアンチエイジング (文春新書)
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【編集後記】
◆Vol.1、Vol.2と、ヨメにせがまれて買っている『ハイパーアングルポーズ集』のVol.3が出ておりました。ハイパーアングルポーズ集 vol.3 feminine beauty
今回のモデルは佐々木はるかさんという方なんですが、けしからんカラダのようですね……。
ご声援ありがとうございました!
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