2010年12月18日
【ブログ心得】『マキコミの技術』でブロガーが確認すべき8つのこと
マキコミの技術
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、今や名コンビとなった、『ネタフル』のコグレマサトさんと、『みたいもん!』のいしたにまさきさんの最新刊。私もかつて拝読させて頂いた名著、『クチコミの技術』の続編に当たるのが本書です。
『クチコミの技術』出版時はブログ全盛期でしたが、現在はそれにTwitterやFacebookといった、新たなソーシャルメディアも参入。
本書では、企業での活用事例を含め、多角的に現在のシーンを描いているのですが、個人的に「ビビビ」と来たのが、ブログ運営上でのお二人からのアドバイスでした。
そこで今回は、本書の中から「ブロガーとして改めて確認すべきポイント」を8つ選んでみましたので、ご覧下さい!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 時代は「クチコミ」から「マキコミ」へ
リヤカー書店「ネタフル堂」開店
ツイッターで近づいたリアルとネット
ソーシャルメディアの「深い」影響力 ほか
第2章 コツコツ「継続」がソーシャルメディア上の土台
ネットで存在を認識されるために必要な「継続」
コグレマサトの「継続」の歴史
いしたにまさきの「継続」の歴史
第3章 つながりを育てる「ギブ&ギブ」の精神
「つながり」こそがネットの醍醐味
味わったらやめられない! リアルでつながる「オフ会」の楽しさ
コラム:転んでもただでは起きなかった「ONEDARI BOYS」 ほか
第4章 「マキコミ」から生まれる新しい価値
巻き込み、巻き込まれて、従来にない価値が生まれる
時間をかけてユーザーと付き合う「豚組」のスタイル
幅広くパートナーと手を組むエバーノートの人気の仕組み ほか
巻末特別座談会 野村宗弘×コグレマサト×いしたにまさき
【ポイント】
■1.コツコツ「継続」して土台を作ろう「続けていたら結果的に」という言葉で表されるように、ソーシャルメディアでの活動は長く継続することが重要です。この行為をショートカットすることはできません。
■2.コミュニケーションは「ギブ&ギブ」の精神で
一般には「ギブ&テイク」という言葉がありますが、それよりも「ギブ&ギブ」、つまり与え続けることを心がけて、情報を発信し続けたり、疑問に答えたりしていくことが重要なのです。そのように継続していくことで強い信頼感が生まれ、「結果的に」いいことが起きたり、なにか問題が起こった際にも誰かが現れて助けてくれる、というような環境ができあがっているものです。
■3.敏感に「変化のきざし」を見つけ、対応しよう
ブレイクスルーのきっかけは、メールが届くとか電話がかかってくるとかいった、わかりやすい形ではないかもしれません。どこかのブログで記事が紹介される、ツイッターで話題になる、といった小さな「変化のきざし」を逃さず見つけましょう。そしてそこでの文脈やユーザーの感じていることを察知し、要求に対応する、情報を提供するなどのリアクションを取りましよう。
■4.ソーシャルメデイアの活動はブログをべースにしよう
例えば動画の撮影・編集が得意なのでユーチューブでたくさん動画を発表したい、というような場合でも、ユーチューブのチャンネルだけで活動するよりもブログを組み合わせたほうが有効です。ブログで動画を紹介しながら付加情報を公開したり、自分の活動記録を残しておいたり、といったことができるためです。ブログはシステムとしてはほぼ成熟していることもあり、ブログのためのツールやノウハウは数多くできあがっていますから、これらを活用しない手はありません。
■5.微妙な材料もがんばって記事にしてみよう
ブログを続けていると、気になる材料ではあるけれど、書く必要があるのかな? と思うような微妙な材料と出会うこともあります。そのような場合、書いておいたほうがいいかな? と少しでも感じたら、内容の吟味は必要ですが(事実と違うようなことは書かないほうがいいですから)、消極的になって手を止めてしまうのではなく、少しがんばって記事にしてください。それが結果的に、読者とのおもしろい関係を作ります。これはお約束します。
■6.アクセス解析では日々の変化をチェックしよう
まずはアクセス解析を利用し、どのようにブログが読まれているのかを確認しましよう。ただ、アクセス解析のデータを見るには慣れが必要です。そのため、始めはデータを目にする習慣を付けるといいでしょう。私はグーグルのアクセス解析サーピス「アナリティクス」を利用して、レポートメールをエバーノートで受け取り、一日に一回は目にするようにしています。
■7.改善は少しずつ行なおう
アクセス解析やソーシャルメディアでのコメントを確認し、ブログの課題が見つかったら、ぜひ改善をしていってください。(中略)
ただ、変える際には、一度に全部変えることはしないでください。一度に全部変えてしまうと、どの改善がどのような結果に結び付いたのかが見えなくなってしまいます。改善は少しずつ行なって、それぞれの要素をひとつひとつ検証していきましよう。
■8.勇気を出して一歩を踏み出そう
ぼくはもともと人に会うのが得意なほうではないのですが、思い切っていろいろなオフ会に参加してみたり、自分で主催してみてよかったと、本当に思います。もし、まだ思い切れていない人には、ぜひ、オフ会への参加をおすすめしたいと思います。
よく言うことなのですが、ソーシャルメデイアでは「一歩前に出る」ことが非常に重要です。それはオフ会への参加も、また、ソーシャルメディア上で他の人に話しかけることなども同様です。待っていても、誰かが自分を見つけて近づいてきてくれるとは限らないのですから。
【感想】
◆Twitter全盛時の今、ブログだけやって、Twitterをやってない方、というのは結構少ないと思います。『ツイッター 140文字が世界を変える』や、『できる100ワザ ツイッター Twitterパーフェクトテクニック』といったTwitter本を書かれているお二人だけに、本書もTwitter中心になると思いきや、意外とブログについても言及アリ。
もちろん、『クチコミの技術』の頃の「ほぼブログオンリー」状態とは違いますから、Twitterによる「ユーザーのマキコミ」についても当然ページはかなり割かれています。
ただ、「フロー」のTwitterに対して、「ストック」のブログにも再注目すべき、というコグレさんの意見にはなるほど納得。
ツイッターが盛り上がって「ブログが書けなくなった/書かなくなった」と公言する人が多い今だからこそ、ブログを書いていくべき、という考え方もあります。タイミング良く(?)、こんなエントリーも上がってますし。
15分あったらブログを書こう。 - かみんぐあうとっ
◆ちなみに、本書とは関係ないものの、私が常日頃「Twitterスゲー」と思っているのは、「情報の受け手」が、即、「情報の発信者」になれるという点。
例えば、私がちょっと気の利いた記事を書いたとしても、それをブログで紹介してくれる人なんて、そんなに多いわけではありません。
しかも、ブログは基本的に「プッシュ」ではなくて「プル」のメディアですから、RSSリーダー等使ってない限り、読みに行かないと読めないワケです。
ところがTwitterは、ほぼ「プッシュ」のメディアであるだけでなく、受けた人が「RT」という形で、それを発信できる仕組み。
今までは情報の伝達において、エンドユーザーであった人でも、今度は「伝達の当事者」になれちゃうのですから、これぞまさに「マキコミ」ですよ!
『影響力の武器』じゃないですけど、ブログで「豚組」の記事を見て食べに行くだけでなく、自分で「豚組なう」とツイートする方が、「コミットメント」となって、お店に忠誠を誓いそうですしw
◆本書はそんな「豚組」だけでなく、実際に「マキコミ」を起こした企業やイベント等の事例も収録。
初っ端に登場する「ネタフル堂」には、私もお邪魔させて頂きました。
【サイン本プレゼント】「できる100ワザ ツイッター Twitterパーフェクトテクニック」著者サイン本プレゼントのお知らせ
いやもう、事務所を出た時点で閉店間際でしたし、到着した頃は真っ暗で、皆さんの顔もろくすっぽ見えなかったのですが、こういうのも上記「教え」にある「勇気を出して一歩を踏み出す」ですよw
一方で企業の事例は、「企業なりの難しさ」が分かりえましたし、ブログが流行ると「ブログ書け」、Twitterが流行ると「つぶやけ」という上司の方の机にそっと置いておいて欲しいくらいでした。
◆そして、当ブログにも多くいらっしゃるであろうブロガーの方々には、改めて、上記の「ブログ運営でのポイント」をご確認頂きたく。
ポイントの最初に「継続」が挙げられていましたが、本書にはお二人それぞれの『「継続」の歴史』について触れられており、Twitterブームからお二人を知られた方にとっては、新鮮かもしれません。
私にとっても、音ネタ仲間の中で、自分ひとりがHPを開設できないでいたところに現れた「ブログ」というシステムは、まさに「天の恵み」のようでした。
今まで何度か「金にもならないのに何故書くの?」と聞かれたこともありましたが、「タダで自分の書きたいことが書けるなんて、嘘みたい!」と初めてブログに出会った時に感じたキモチを忘れずにいたいな、と。
「ブログ書き」なら、きっと響く1冊です!
マキコミの技術
【関連記事】
「クチコミの技術」コグレマサト,いしたにまさき(2007年03月28日)【鳩山総理も読んだ?】「ツイッター 140文字が世界を変える」コグレ マサト,いしたに まさき(2009年10月11日)
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2時間で覚える「目立つ力」絶対攻略マニュアル(2009年10月02日)
【blog】書評ブログで売上をあげるための13の方法(2007年09月01日)
【編集後記】
◆本書に関する本として、つい先日いしたにまさきさんが出されたコチラをご紹介。ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
まさに「継続」ですね!
ご声援ありがとうございました!
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こちら、ご紹介を読み購入しました!
個人でも役に立つことがたくさん書いてあったことと、今まで自分がこつこつ記事を書いてきたことが確かにギブとして誰かの役に立っていることを確認するような出来事があったので確かに!と思いました。
逆に普段、検索してブログなどで疑問が分かったときにお礼のコメントとかしてないのを反省しました。
継続はホント大事ですよね〜。
よい本のご紹介、ありがとうございました!
個人でも役に立つことがたくさん書いてあったことと、今まで自分がこつこつ記事を書いてきたことが確かにギブとして誰かの役に立っていることを確認するような出来事があったので確かに!と思いました。
逆に普段、検索してブログなどで疑問が分かったときにお礼のコメントとかしてないのを反省しました。
継続はホント大事ですよね〜。
よい本のご紹介、ありがとうございました!
Posted by あきのり♀ at 2010年12月20日 16:16
>あきのり♀さん
おぉ!当ブログの記事でのアマゾンアタックありがとうございます(涙)。
あきのり♀さんのブログも、確かにどなたかのお役に立って「ギブ」してると思いますよ〜。
そして私もお礼コメントはしてないですね(反省)。
ただ、ご自分のブログでその記事をご紹介する等すれば、お相手も喜ぶと思います。
そういう用途では、Twitterはすごく便利かもしれませんね。
「よい本」と言って頂けると、私よりもコグレさんやいしたにさんの方が嬉しいと思います。
レスが返ってくるかはわかりませんが、ツイートされてみてはどうでしょうか?
おぉ!当ブログの記事でのアマゾンアタックありがとうございます(涙)。
あきのり♀さんのブログも、確かにどなたかのお役に立って「ギブ」してると思いますよ〜。
そして私もお礼コメントはしてないですね(反省)。
ただ、ご自分のブログでその記事をご紹介する等すれば、お相手も喜ぶと思います。
そういう用途では、Twitterはすごく便利かもしれませんね。
「よい本」と言って頂けると、私よりもコグレさんやいしたにさんの方が嬉しいと思います。
レスが返ってくるかはわかりませんが、ツイートされてみてはどうでしょうか?
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年12月21日 06:11
smoothさん
確かに、この本の中にはツイートでつぶやく課題もありましたね。
感想もブログに載せるつもりでしたので、ついでに載せましたよ〜とつぶやいてみたいと思います♪
しかし、著者の方と簡単につながれるとはスゴイ時代ですねぇ〜。
確かに、この本の中にはツイートでつぶやく課題もありましたね。
感想もブログに載せるつもりでしたので、ついでに載せましたよ〜とつぶやいてみたいと思います♪
しかし、著者の方と簡単につながれるとはスゴイ時代ですねぇ〜。
Posted by あきのり♀ at 2010年12月21日 18:00
>あきのり♀さん
ぜひぜひツイートしてみてください!
そして確かに、著者の方とダイレクトにつながれるのは、スゴイと思います。
かつて、ファンレターを書いていた世代から見たら、信じられないでしょうね〜。
ぜひぜひツイートしてみてください!
そして確かに、著者の方とダイレクトにつながれるのは、スゴイと思います。
かつて、ファンレターを書いていた世代から見たら、信じられないでしょうね〜。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年12月22日 06:37
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