2010年12月10日
【書店員お薦め】「新年 飛躍への1冊」@日経産業新聞

【はじめに】
◆日経産業新聞12月9日号の18面にあったのが、「書店員お薦め ビジネス書」という特集。題して「新年 飛躍への1冊」ということで、大手書店の3名の書店員の方が、6冊ずつビジネス書を推薦されています。
そこでその中から、当ブログで記事にしたものを中心に、いくつかご紹介してみようかと。
「ボーナスで買っておくべき1冊はコレだ!?」

【書店員お薦め ビジネス書】
■紀伊国屋書店梅田店 星真一さん
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業
「20歳のときに知っておきたかったこと」と「ビジネスで一番、大切なこと」は米ハーバード大のマイケル・サンデル教授の"正義本"がヒットするのと前後して数多く紹介されるようになった米国の大学の講義録。ハウツー本のようにすぐに何か回答を導いてくれるわけではないが、米国の高等教育の最前線を基に深く考える経験は、大きな糧になるに違いない。
◆この2冊は、当ブログでもご紹介済みで、いずれもクオリティが高いと感じました。
内容は、前者が「起業」、後者は「マーケティング」と、ジャンルは違いますが、いずれもオススメ。
参考記事:【スゴ本】「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」(2010年04月06日)
参考記事:【必読】『ビジネスで一番、大切なこと』ヤンミ・ムン(2010年09月12日)

THINK, IT'S FREE 才能を解き放ち 成果をもたらす 84の黄金律

遊ばない社員はいらない
「THINK, IT'S FREE」はスペインの広告会社、「遊ばない社員はいらない」は、国内インテリア・雑貨販売の経営トップの著書。それぞれがクリエーティブであるためにどう振る舞うべきかを教えてくれる。若いビジネスパーソンにも読み進めやすい編集になっている。
◆前者を当ブログではご紹介済み。
何といっても「スペイン発の自己啓発書」というのが新鮮でした。
後者はフランフラン創業者、高島郁夫さんのやはり自己啓発書で、大手リアル店舗でも好評のようです。
参考記事:【仕事術】『THINK, IT'S FREE 才能を解き放ち 成果をもたらす 84の黄金律』ホアキン・ロレンテ(2010年10月12日)
■三省堂書店神保町本店 北川 毅さん

不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
「不合理だからすべてうまくいく」は行動経済学研究の第一人者の最新刊だ。私たちがなぜ、どんな不合理な決断をしてしまうのかを数々の独自の実験エピソードを基に軽妙なタッチで解説している。
◆当ブログで激オススメだった、『予想どおりに不合理』の著者、ダン・アリエリーの最新作。
私もチェックせずに即購入しましたが、アリエリー作品に「外れはない」と思われ。
参考記事:【オススメ】『不合理だからすべてがうまくいく』ダン・アリエリー(2010年11月26日)

世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで
「経済は損得で理解しろ!」は経済学の入門書。気鋭の経済学者が現状の経済を解説しつつ、目の前の状況や問題を論理的に整理、理解、行動できるようになるための経済学的思考法の初歩を伝授する。
◆こちらの本は未読なのですが、表紙の勝間さんの「こんな本を待っていました!最高の経済入門本です。ぜひ読んでください。」という推薦文に目を奪われました。
そこまでおっしゃるなら、読んでみような、とw
■丸善丸の内本店 高橋祥子さん

「WHY型思考」が仕事を変える (PHPビジネス新書)
一押しは「『Why型思考』が仕事を変える」。目の前の出来事の一歩先を読み取ろうとする思考法を説いており、コミュニケーションなどさまざまな場面に応用できる。「地頭力を鍛える」で話題となった著者の近著だが、「地頭力」より分かりやすい。
◆細谷 功さんのこの本は、書店で見かけたものの、相変わらず「地頭力」を読んでないのでスルーしてました。
丸善丸の内の方に「イチオシ」と言われてしまっては、これまた読んでおいた方が良いかも。

大いなる不安定
「大いなる不安定」はリーマン・ショックが起こった理由を解説した本。やや取っつきにくい部分もあるが、複雑な金融の仕組みを詳しく解説している。
◆折角の年末年始ですから、日頃トライできない分野に挑戦してみたいワタクシ。
この本も、ぶっちゃけ難しそうなんですが、時間があるときに読まないと、永遠に無理そうなw

モレスキン 「伝説のノート」活用術〜記録・発想・個性を刺激する75の使い方
「モレスキン 『伝説のノート』活用術」は、ブランド品のノートを題材に、スマートな使い方を解説している。情報の海を泳ぎ抜くためにも、「書き留める」作業は有効だ。来年に向けて新しい習慣を作るきっかけにしてはどうだろう。
◆確かに、今回の特集のテーマ的には、この本が最も適している気がします。
来年早々、モレスキナーになってみるのも良いかもしれません。
参考記事:【MOLESKINE】『モレスキン 「伝説のノート」活用術』堀 正岳,中牟田 洋子(2010年09月09日)
【感想】
◆最初に登場された星さんのセレクトで、半分読んでいたので、「これはどんだけかぶるやら」と思ったのですが、途中から尻すぼみw結局18冊紹介されているうち、5冊しか読んでおりませんでした…って、1/3以下というアリサマ。
選んだ冊数が、一人6冊と比較的多めだったせいか、書店員さんたちのセレクトも、結構趣味が出ていた感じ。
もちろん、「新年 飛躍への1冊」というテーマがあるので、皆さんそれなりに考慮しているようですが。
◆なお、特集のテーマとは別に、お三方それぞれ独自のテーマがあって、それは次の通りでした。
●星さん ⇒「若者へ励ましと知恵」
●北川さん⇒「人間の心 深く考察」
●高橋さん⇒「思考法・ノウハウを学ぶ」
日経産業新聞には、全18冊と、それぞれの推薦理由も記載されていますので、ご覧になりたい方は図書館等でご確認を。
【関連記事】
【目利きがオススメ】「夏休みお薦めビジネス書」@日経産業新聞(2010年08月09日)【お知らせ】日経産業新聞に選書が掲載されました【ネタではありませぬw】(2010年04月01日)
【上半期ビジネス書】「売れ筋から関心読み解く」@日経産業新聞(2009年07月08日)
【メモ】「新任管理職にお薦めの本」@日経産業新聞(2009年03月13日)
【編集後記】
◆最近出たばかりのこの本も、実は今回の特集で紹介されていました。
グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
バイアスがかかるので、私はアマゾンレビューをあまり読まないようにしているのですが、この本のレビューは結構ためになりました。

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