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2010年12月06日

【3000万】『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人』竹内正浩


30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人
30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、当ブログ的には今まであまり取り扱ってこなかった「お金稼ぎ」に関する1冊。

土井英司さんだけでなく、鮒谷周史さんもメルマガで取り上げたためか、かなり品薄状態になってしまっております(版元が東洋経済さんなので、直に復活するとは思いますが)。

アマゾンの内容紹介から。
成功者と凡人は違うのか?成功者には何か秘密があるはず。普通の人はそう考えたくなる。学歴が高い?豊富な知識をもっている?いろいろなコネがある?もともとお金をもっていた?本書は、30代で年収3000万円を実現した人、300人に調査をする中でわかってきた成功者と凡人の違いを明らかにしていく。
私はもはやアラフィフなのですが、大変参考になりました(←手遅れ?)。


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【目次】

序章 なぜ「30代で年収3000万円を実現した人」を調査したのか

第1章 彼らは普通の人とどこが違うのか

第2章 データから見た実像

第3章 変われる

第4章 本気で働く

第5章 成功への手順を踏む


【ポイント】

■1.30代で年収3000万円を実現した人に特定のタイプがあるわけではない
 また、「こういう人が30代で年収3000万円を実現した人だ!」という典型的な人もいません。いろいろな人がいました。ガンガンと押しの強い人、威圧的な人。その一方で、おっとりとした人、本当に人のよさそうな人もいました。夜遊びが好きな人もいれば、そうでない人もいました。朝が早い人、朝遅い人。酒が大好きな人、酒をまったく飲まない人。
 「30代で年収3000万円を実現した人は、必ずこうである」というような、特定のタイプかあるわけではないのです。


■2.30代で年収3000万円を実現した人は「変われる人」
 二代目などの後継者である場合をのぞいて、30代で年収3000万円を実現した人は、きっかけは何であれ、人生を変えた経験をもっています。最も代表的なものが、独立・起業ですが、他にも転職や就職など、人生を左右する大きな人生の転機を経験しているといえます。
 また、調査での「自分の人生は、自分の意思で判断して決めてきたと思いますか?」との質問に対しての答えは、「はい」が92.0%。「いいえ」が8.0%という結果が出ています


■3.目線・基準を高くもつ
 私は、30代で年収3000万円を実現した人を取材していて、このような話をよく耳にしてきました。
 「仕事を一生懸命にやっていたら、社長が引き上げてくれた」
 「ある事情で会社を辞めなければならなくなったとき、取引先の社長さんが誘ってくれた」
 「がんばっていたら、いろいろな人がお客を紹介してくれた」
 詳細は微妙に異なるのですが、これらの話と同じような話は、頻繁に耳にしてきました。これらのことは、つまり、仕事に対する目線や基準が周囲の人よリも高かったために、いろいろな人から自分を高く評価してもらうことができたということです。


■4.英語習得の時間を別のことに使うと決めた経営者の話
「たいていは、英語は必要ないでしょう。もし、本当に英語が必要になるときがあったら、たとえば、アメリカで仕事をするとか、日本で重要な話し合いを外国人とするときとかは、通訳をつければいいだけの話ですから。重要なのは、自分のリソース(資源)をどこに、どのように配分するのかなんです。たいていの人は、余計なことをやリすぎですよ。大事なのは、しないことを決めるってことです。ムダなことをしすぎですよ


■5.読書量は二極化している
 1カ月の平均読書量は、全体では9.88冊なのですが、0冊という人か全体の16%も存在します。1冊から3冊だという人が全体の27.7%。合計すると、1ヵ月に3冊以下の人が全体の43.7%となっているのです。その一方で、1ヵ月に10冊以上、本を読むという人か全体の39.3%。つまリ、本を読むという人は、大量に読み、本を読まない人は、ほとんど読まず、それらの層は2つに分かれて、二極化しているというわけです。


■6.弟子入りする先のメンター(師匠)・組織の選び方
「それぞれ、自分なりの、自分が定義したゴールがあるでしょ?それを逢成した人がモデルになるわけですよ。たとえば、IT業界で成功したいと思ってるんだったら、IT業界で成功している人のところで働く。飲食店で成功したいと思ってるんだったら、飲食店で成功している人のところで働く。要は、自分がなりたい自分を実現している人のところで働くこと」


■7.自分の好きなことや強みを社会の二ーズと結びつけていく
 好きなことや強みを収入に結びつけていく方法とは、自分の好きなことや強みを社会の二ーズと結びつけていくということです。まず、自分自身の好きなことや強みを見つけ、その後、実際の社会のニーズやビジネスと結びつけて考えてみるのです。すると、漠然とではあるかもしれませんが、どういうものかがわかるはすです。
 たとえば、子供のころからイベントをたくさんやってきたという強みがあって、人を祝福するのが好きな人が、社会のニーズとして結婚式というものがあることから、ブライダルビジネスをしていく、というケースがあります。


■8.目標設定は「数字」や「名詞」で行う
 「目標設定についてなのですが、どのように目標設定すればいいのでしょうか」
 この質問に対して、数々の修羅場をくぐってきた経験をもつ、IT企業の経営者はこう話してくれました。
 「目標を設定する上で、大事なのは数値に落とし込むこと。『数字』
 「数字ですか」
 「そう。次は『名詞』」
 「なるほど。名詞。たとえば、フェラーリを買う、とかですか」
 「そう。それで、最悪なのは『形容詞』だね


【感想】

◆著者の竹内さんは、幼い頃、お父さんが事業上の多額の借金を残して他界され、お母さんの頑張りで普通の生活を送れたものの、一歩間違えば自己破産や生活保護の可能性もあったのだとか。

大きくなってからお母さんのその苦労を知った竹内さんは、以後、「何があっても、自力で稼ぐ人になる方法」を模索し始めます。

そして、1年半の時間やその間の収入と引き換えに、出来上がったのが本書。

過去、「お金持ち本」は色々あったと思うのですが、お金の「ストック」ではなく、「フロー」、つまり「稼げる力」にフォーカスしているのには、そういう理由がありました。


◆インタビューやアンケートの結果から、導き出された「30代で年収3000万円を実現した人」とそうでない人との違いは、次の3つ。

(1)「変われる」という違い

(2)「本気で働く」という違い

(3)実現に至るまでの「手順」という違い


それぞれについては、一部上記ポイントでご紹介しているものの、詳しくは本書にて。

項目だけ見ても、漠然とし過ぎていてピンとこないと思いますが、本書にある具体例等と併せて読むと、納得して頂けるかと。


◆個人的に大きいと感じたのが「変われるか否か」ということ。

今の日本では、学校を卒業して会社に就職するだけだと、後継者でもない限り、「30代で年収3000万円」にはなれません。

どこかで「起業」なり、「ベンチャーに転職」なり、「歩合制のフルコミッションセールス」なりに「変わる」ことが必要である、と。

これは言わば「リスクを取る」ということであり、心理的な壁が大きいことは分かるのですが、彼らはそれを乗り越えているわけです。


◆もちろん、「本気で働く」ことも重要で、本書を読むと、彼らの「本気」がどういうものかが分かります。

今、自分自身が「本気で働いている」と思っている方でも、「もっとできる!」と思われること必至。

そういう意味では、実際に3000万稼げるか否かはさておき、本書は日々の仕事のクオリティを高めてくれるのではないでしょうか?


あらためて身が引き締まる1冊!

30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人
30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人


【関連記事】

【ヤバ本】『仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法』菅谷義博(2010年11月28日)

【スゴ本!】「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー(2008年09月10日)

【起業&仕事術】「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」ティモシー・フェリス(2007年09月27日)

「小さな飲食店 成功のバイブル」鬼頭宏昌(2007年02月06日)

「仕事は、かけ算。」鮒谷周史(著)(2006年06月14日)


【編集後記】

◆今日ご紹介した本に関連して。

年収が上がる人はどっち? 稼ぐ人の思考法
年収が上がる人はどっち? 稼ぐ人の思考法

こちらも「稼ぐ力」が身につきそうです。


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この記事へのコメント
               
このたびは、拙著をご紹介いただきまして、誠にありがとうございます!
著者の竹内正浩です。
品薄状態になってしまっており、申し訳ございません。
ご参考になったとのこと、大変うれしく思っております。

お書きいただいた通り、約2年間の時間やお金をかけてきちんとした調査を元に本書をまとめました。
今回、貴ブログにご紹介いただき、その苦労が報われたような気がします。
誠にありがとうございます!
Posted by 竹内正浩 at 2010年12月07日 22:55
               
>竹内正浩さん

著者様直々のコメントありがとうございます。
大変な労作、謹んで拝読させて頂きました。
自分自身は既に30代をとうに過ぎているのですが、今からでも挽回すべく、努力したいと思います。
ありがとうございました!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年12月08日 04:48
               
わざわざ、ご返信いただき、ありがとうございます!
竹内正浩です。
労力をかけた背景をご理解いただき、誠にありがとうございます!
少しでもご参考になる部分がございましたら、書きまとめた甲斐があったというものです。
ありがとうございます!
Posted by 竹内正浩 at 2010年12月09日 00:24
               
>竹内正浩さん

たびたびのコメントありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年12月09日 07:08