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2010年11月28日

【ヤバ本】『仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法』菅谷義博


仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法
仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、個人的にはかなり「ツボ」「起業&仕事術」の本。

タイトルは情報商材チックぁゃιぃですし、装丁もドラクエというよりエヴァンゲリオン風なので、どこの出版社かと思いきや、なんと東洋経済新報社さん。

しかも、著者もパッと見、誰だか分からなかったのですが、よく見たら『ロングテールの法則』で一世を風靡した菅谷義博さんじゃありませんか!

いやぁ最近音沙汰なくて「どこ行ってもうたんや……」状態だったんですが、こんなスゲー隠し玉を出してくるとはw


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【目次】

はじめに

第壱章 仕事の仕組み

 「仕事の貯金」ができる仕事をする
 「仕事の仕組み」に働いてもらう
 「マイ・ベーシックインカム」をつくる ほか

第弐章 成功の方法論

 ネットビジネスと不動産経営で成長と安定を両立する
 成功への道のり「ドラクエ流成功法」

第参章 お金をつくる

 ネットビジネス
 不動産経営
 ネットと不動産、どちらを先に始めるか ほか

第四章 時間をつくる

 戦略レベルで時間をつくる
 できる限り外注化する
 コンピュータで徹底的に自動化する ほか

第伍章 人生を楽しむ
 
 星 輝さん
 山田 仁さん

まとめ

おわりに


【ポイント】

■1.「仕事の貯金」ができる仕事をする
 世の中には色々な仕事がありますが、ある観点で大きく2種類に分けることができます。
ひとつは、仕事をすればするほどきつくなる仕事
もうひとつは、仕事をすればするはど楽になる仕事。(中略)

 たとえば「ホームページ制作」という仕事は前者の「きつくなる」ほうの作業ですが、「自社のホームぺージ制作」は後者にあたります。一見よく似ていますが、長期的に見るとまったく異なる仕事なのです。


■2.ネットピジネスと不動産経営で成長と安定を両立する
ネットビジネスと不動産経営を同時に行うことにより、それぞれの弱点を補完し、長期的に安定しかつ可能性としては大きな成長もありうる仕組みをつくることができるのです。ですから片方だけでなく、両方を並行して取り組むことをお勧めしています。
 なお、ネットビジネスと不動産経営のどちらも、いったん「仕事の仕組み」ができればあまり自分の時間を使わなくて済むという大きなメリットがあります。ですから並行して行っても、どちらかに時間を取られすぎるということはありません。


■3.ネットビジネスで追うべきたった2つの数字
売上=アクセス数×成約率

 どんなネットビジネスも、結局日々やることは、この式の2つの要素、「アクセス数」と「成約率」をアップさせていくということに過ぎません。ですから変にそのための手段にとらわれて、手段と目的を混同しないようにしましょう。
 実際にビジネスを始めると、どうしても手段のほうにとらわれがちです。ブログが流行っていると聞けばブログをやらなくてはいけないような気になりますし、ツイッターが流行れば、ツイッターをマーケティングに使うのがこれからのビジネスの常識のように思えてしまいます。
 しかしブログにせよツイッターにせよ、前述の式に当てはめれば、単にアクセス数を増やすためのものにしか過ぎません。


■4.「いい物件がない」と言ってる人のほとんどは、単に見ている物件数が少ないだけ
意外に不動産で掘り出し物を見つけるというのは、手間と時間がかかるだけで難しいものではありません。きちんと勉強をしたうえで、エリアをある程度限定して図面を1000枚、実際の物件を100件も見てまわれば、かなり相場感が分かってくるでしょう。面倒ではありますが、逆にその程度の努力で数百万、場合によっては数干万の得をするのです。サラリーマンの給料なら、1年以上の働きになるわけです。そう考えれば、非常に時間対効果の高い仕事だということが分かるでしよう。


■5.バブル期の不動産「投資」と現在の不動産「経営」は違う
 バブル期の不動産投資は、基本的に売買による差益、つまリキャピタルゲインを狙うものでした。数ヶ月〜数年単位で売買を繰り返す手法ですから、借り入れも数年単位の短期が普通です。(中略)

 これに対し、現在の不動産「経営」は、家賃による定期収入、つまリインカムゲインを目的としています。ですからもともと長期的な保有を前提としており、借り入れも住宅ローン並みの15〜35年程度の長期ローンが普通です。


■6.ディスプレイは3台使う
 普通ノートパソコンは外部ディスプレイ用の出力端子がありますから、それに余っているディスプレイを接続すれば、特に新たな支出なしで複数ディスプレイ環境がつくれます。
 さらに、私が使っているノートパソコンのレッツノートCF-S9は、外部ディスプレイ端子の他にHDMIというハイビジョンテレビ出力用の端子がありましたので、1000円程度の変換コネクタをつけた上で、外部ディスプレイのDVI端子に接続しました。これで2台。
 さらに、6000円程度のUSB接続のディスプレイ増設機を使い、3台目のディスプレイを接続しています。

Letsnote CF-S9シリーズ
Letsnote CF-S9シリーズ

BUFFALO USB2.0用 ディスプレイ増設アダプタ GX-DVI/U2
BUFFALO USB2.0用 ディスプレイ増設アダプタ GX-DVI/U2
(中略)

 さらに私はこの他に、USB接続の10インチディスプレイを携帯用として使っています。

センチュリー 10.1インチUSB接続サブモニター PLUS ONE LCD-10000U
センチュリー 10.1インチUSB接続サブモニター PLUS ONE LCD-10000U


■7.キーポード&マウスは外付けワイヤレス
 私はワイヤレスの外付けキーボードとマウスをノートパソコンにつなげています。これによリノートパソコンを閉じたまま、邪魔にならない場所に置いておくことができますし、ノートパソコン本体のキーボードよりも速く快適にタイピングすることができます。
 私は普段は机の上の棚にノートパソコンを閉じた状態で置いています。ですから外時以外でノートパソコン本体に触るのは、電源スイッチを入れる時くらいです。


■8.FAXはメールで受信する
 私はFAX受信は、「D-FAX」というサービスを使っています。このサービスは、割り当てられた専用の番号にFAX送信すると、それがメールの添付画像ファイルとして、あらかじめ登録しておいたメールアドレスあてに届くというものです。(中略)

 実際、過去に不動産仲介業者に自宅のFAX番号を教えたところ、夜中に何十枚もFAXを送ってこられたことがありました。このようなことをされると、音はうるさいし、紙もインクも無駄にされます。ですがメールとしてFAXが来るのなら、あまり気にせず気軽に番号を教えられます。また、FAXの確認を外出先でも行えるというのもメリットです。



【感想】

◆まずは、タイトルにある「ドラクエ流」という部分について。

本書では、ズブの素人状態から、実際にビジネスを立ち上げるまでの6つの段階について、順を追って解説されています。

ただ、まともに取り上げたらそれだけで記事が終わってしまいますし、選んで引用しても意味がないので、丸ごと割愛

もっとも、やることは意外とオーソドックスというか、皆、成功するような人は、似たようなことをやっているとは思います。


◆むしろ、菅谷さんのやり方の特徴は、ネットビジネス不動産経営を両輪とさせること。

どちらかを推奨する本は多いのですが、一見関係のないこの2つのビジネスを相手の弱点を補完するために両立させる、というのが非常にユニークです。

確かに、「仕事の仕組み」さえできてしまえば、どちらも最低限の工数で運営できるのは同じこと。

考え方として、応用が効くのかもしれません。


◆また、「ネットビジネスで追うべき2つの数字」に関しては、多少なりともアフィリエイトをやったことのある方なら、実感として分かるハズ。

「手段と目的を混同しないように」というのも、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

ちなみに、2つの数字のうち、飛躍的な成長を遂げるためには、「アクセス数を重視せよ」とのこと。

理由は本書を読んで頂くとして、さすがに「ネットビジネス」に関しては古くから携わられていただけのことはあります。


◆なお、第3章までは、比較的「考え方」というか「戦略的」な話が多かったのに、第4章以降は、上記でディスプレイやFAXサービスの件を挙げたように、いきなり個別戦術論に突入していますw

このあたりは、菅谷流の『「どこでもオフィス」仕事術』状態で、好きな人はたまらないかも。

最近お約束の(?)「スキャンネタ」や、「電話秘書」果ては「電力線LAN」まで登場しております。

私の事務所は無線LANなのですが、たまに電波状況が悪くなるので、電力線LANはちょっと検討してみたいところ…。


◆ところで、本書を読んで思い出したのが、この2冊(関連記事に該当エントリ有り)。

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)
小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?

いずれも、「起業」「仕事術」について言及したもので、それぞれ読み応えがありました。

本書は、その日本版というか、もうちょっと繁雑なバラエティーに富んでいる感じw


個人的にこれはオススメせざるを得ませんw!

仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法
仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法


【関連記事】

【ノマドなう!】『「どこでもオフィス」仕事術』に学ぶ8つのポイント(2010年06月04日)

【起業&仕事術】「小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則」(2010年02月26日)

【超仕事術?】「仕事するのにオフィスはいらない」佐々木俊尚(2009年07月20日)

【スゴ本!】「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー(2008年09月10日)

【起業&仕事術】「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」ティモシー・フェリス(2007年09月27日)


【編集後記】

◆新たなオシム本。

オシム@愛と勇気
オシム@愛と勇気

昨夜の記事に入れ忘れたのですが、この本も要チェックです。


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この記事へのコメント
               
smoothさんどーも。
著者のすがやです。
ごぶさたしてます。
つかレビュー早いっすねw

もー本書くのはいいかな・・・って思ってたんですが、東洋経済の編集者さんにまる
めこまれてwひさびさに書いてみました!

次はまた2年後かな・・・
Posted by すがや at 2010年11月28日 19:10
               
>すがやさん

著者様直々のコメントありがとうございます。
こちらこそ大変ご無沙汰しております。
そもそも、著者がブログにコメントをガンガン残すようになったのは、菅谷さんがハシリだったわけでw

今回の本は、菅谷さんらしくて面白かったですw
東洋経済さんも、随分と装丁で冒険するようになったんだな、とビックリしましたがw

また機会がありましたら。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年11月29日 01:37
               
smoothさん

エヴァ装丁は僕の趣味ですw

エヴァ風でよろしくって頼んだらデザイナーさんと編集者さんが頑張りすぎてくれてあーなりましたww
Posted by すがや at 2010年11月29日 09:04
               
>すがやさん

いや、中小の出版社さんだったら何でもアリですけど、よりによって東洋経済さんでやらなくてもwww

そういえば、装丁だけじゃなくて、目次の数字部分もエヴァ風ですよね。
いや、これはこれで全然OKなんですが、折角、注釈でツッコミ入れるスタイルなんで、イラスト入れてPOPにまとめても良かったかな、とは思いました。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年11月30日 02:09