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2010年11月27日

【気くばり】『好感度200%のマナー術』に学ぶ、差がつく7つのツボ


好感度200%のマナー術
好感度200%のマナー術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ビジネスパーソンなら押さえておかねばならない「マナー」指南本。

著者の自覚(じかく)真由美さんは、「アピールコンサルタント」「マナーアドバイザー上級」「日本秘書協会会員」といった肩書きの持ち主です。

本書では、「名刺の渡し方」のような基本的なところから、「人から信頼される方法」のような応用的な部分まで「気くばりのツボ」59個収録。

新人さんなら(新人でなくても)知っておきたいTIPSが数多くありました。


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【目次】

第1章 挨拶と客先訪問の基本を知る

第2章 席次の重要性を心得る

第3章 電話応対にはコツがある

第4章 社内で好かれるマナー術

第5章 コミュニケーション力で社外の人に好印象を残す

付録 知っておきたい冠婚葬祭のマナー



【ポイント】

■1.挨拶にはプラスアルファの一言をつけ加える

「挨拶をする」ことは基本中の基本

ただ、その定例文に一言加えることで、包容力やホスピタリティを表現することができます。
・雨の日の来客に対して、
「いらっしゃいませ。雨、大丈夫でしたか
・営業先からの同僚からの電話に、
「お疲れ様。気をつけてお帰りください
なるほど、一言つけ加えただけで、めちゃくちゃ印象いいですねw


■2.訪問した方が、帰る時間を告げておく

◆打ち合わせで訪問を受けた際に、「そろそろお帰りください」とはなかなか言えないもの。
そこで、相手に気を使わせないためにも、アポイントをとったときに、開始時間と合わせて、終了時刻を伝えておくのも大事です。
だからといって、やはり訪問を受けたほうが「そろそろ時間ですね」とは言いにくいですから、キチンと訪問した方が時間を見計らう必要はありますがw

そう言えば、今までキチンとした会議なら終了時刻も決めていましたが、単なる打ち合わせだと、確かに決めてなかったかも。

これはちょっと留意したいところです。


■3.お礼のハガキはサンプル文面だけで出さない

◆そもそも、お礼状お礼ハガキをキチンと出している時点で、一歩リードしているとは思うのですが、さらにリードするために。
 そこで、書く内容をどうするかですが、当日の状況や、相手の行為でありがたかったことを、一言お礼として伝えましょう。
「おいしいお茶を出してくださって、ありがとうございました」
「応接室の焼き物の花器が印象的でした」
など、会ったときの場面を思い出してオリジナルの文面を書くことです。
そう言えば、以前読んだ本にあったのですが、できる人になると、常にハガキを持ち歩いて、「別れた直後に喫茶店で書いて出す」なんて荒業も駆使するそう。

そこまではいかなくとも「オリジナルな文面」がキモだと思います。


■4.電話を待たせてしまったら少し高めの声で出る

◆そもそも電話は鳴ってから「2回以内に出る」のがマナーです。

それが3回以上鳴って、やっと出たと思ったところに「トーンの低い声」だと「感じ悪い」と思われてしまうかも。
 これを防ぐためには電話に出たとき、少し高めの声で明るく、「お待たせしました」と言いましょう。
 そうすることで、基本的なマナーに加えて、お待たせして申し訳ないという気持ちが、顔が見えない受話器の向こうにまで伝わるのです。
それと「申し訳ない」と思ったら、相手からは見えなくとも「実際に頭を下げると良い」とも言いますよね。

ウチの母親の世代だと、当たり前のように電話の前でアクションとってますがw


■5.電話に出るときは、会社の名前をいきなり名乗らない

◆基本的には、ベルが鳴って受話器を取ったら、すぐに会社名を名乗るのがマナーです。

しかし、かけた方にしてみたら、いつ相手が出るのかわからない以上、繋がった途端に、いきなり会社名を名乗られても、聞き逃してしまう可能性が大。
 そこで会社の電話に出るときは、会社の名前をいきなり名乗らないようにするのも気づかいです。ただ、「もしもし」は使いません。電話に出たら
「お電話ありがとうございます。○○会社でございます」や、
 一番短くても
「はい! ○○会社です」
と会社名の前に聞き流してもいい言葉を入れましょう。
ふと思ったのが、急いで電話をとったイキオイなのか、「受話器が口元に来る前に話し始めている」人がいるのではないか、ということ。

いずれにせよ、受話器を取って話し始めのときは、スルーしてもいい言葉を言うようにしましょう。


■6.ほめるのが難しければ、見たままを伝えればよい

◆私自身、あまりほめられるのもほめるのも得意ではないので、これは結構「目からウロコ」(?)
はじめて会った人や、付き合いが浅い人へのほめ言葉は難しいものです。
 そんなときは、見たままの事実を具体的に言葉にしてみましょう。
 女性に対して、「素敵ですね」と言うよりも、
「髪をアップにされてるんですね」
と言った方が、なぜかほめられたように聞こえます。
確かに「全くほめてません」w

ただ、「相手に関心がある」ように伝えているのは事実なので、やってみる価値はあるかと。


■7.「なります」「〜ほう」は、誤用に注意!

◆敬語と勘違いされている「バイト言葉」でも、この2つはあったような。

まずは「なります」
「こちらお水になっております」「ランチメニューはとろろ丼になっております」など、あちこちで使われていますが、日本語としては正しくありません。
これは本来、「変身、変更、変化の場合に使うもの」なので、敬語のつもりで使わないこと。

もう1つの「〜ほう」は、「比べるものがあるときだけ使う」もの。
×お手元のほうにお配りしました資料のほうをご覧ください (中略)

○お手元にお配りした資料をご覧下さい
×のついた、間違った使用例に似たようなフレーズはよく耳にしますが、こちらも注意したいものです。


【感想】

◆今回は、新入社員ではない私が、現時点でも実践したいものを中心にセレクトしてみました。

その結果、冒頭で触れたような「名刺の渡し方」「応接室での席の位置」といった、モロに「マナー」である項目は丸ごと割愛しております。

ただし本書は、そういった内容を中心とした「社会人としての基本項目」は、第1章と第2章を割り当てており、新人さんや、これから社会人になる方なら、必読

丁度、こういう記事がホッテントリ入りしていましたが、ある意味、本書の方がマストだと思われ。

今から社会人になる人が読んでおくべきビジネス書23冊 | nanapi[ナナピ] 今から社会人になる人が読んでおくべきビジネス書23冊 | nanapi[ナナピ]


◆そして、「基本的な部分」を押さえた上で、「デキるビジネスパーソン」となるためにマスターしたい項目が、上記の7つ。

その多くに共通するのが「相手への思いやり」です。

「マナー」というと、どうしてもマニュアルチックな感じがしますが、その根底にあるのは、やはり「思いやり」

「自分がされる側だったら」を意識すれば、納得できるものばかりです。


◆なお、本書の最後では、「冠婚葬祭」に関するマナーを付録として収録。

10ページちょっとですが、そのためだけにマナー本を買うくらいだったら、こちらで最低限の知識を得ておくのも良いかもしれません。

ただ、本書はマナー本とはいえ、対象が「ビジネスパーソン」である分、当ブログの読者さんにとっても、有益な記事が多いはず。

自分自身、新卒時にこういう本を読んでいなかったことが、今でも悔やまれるくらいですから(遅すぎw)。


出世したいビジネスパーソンなら読んでおくべし!

好感度200%のマナー術
好感度200%のマナー術


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【編集後記】

◆昨日のアマゾンアタック。

仕事の9割は「依頼術」で決まる (双葉新書)
仕事の9割は「依頼術」で決まる (双葉新書)

どちらかと言うと私は「依頼される方」なんですがw


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