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2010年11月25日

【片づけ力】『1分で身につく片づけ力』小松 易


1分で身につく片づけ力 (ベスト新書)
1分で身につく片づけ力 (ベスト新書)

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、『たった1分で人生が変わる 片づけの習慣』が20万部を突破した小松 易さんの初の新書

最近小松さんご自身を雑誌等でも目にするようになり、「1冊くらいは買わねば」と思っていたので、「渡りに船」とばかりにゲットしましたw

アマゾンの内容紹介から。
片づけの「カタ」には、3つの漢字が当てはまります。「片」「型」「方」です。「片づけ」とは、整理整頓のこと。「型づけ」とは、片づいた生活を維持するための習慣を作ること。「方づけ」とは、どういう生活をしたいのか、どういう生き方をしたいのかを見つけること。この3つのカタをつけることで、自然と片づけ力が身につき、習慣となっていくのです。
整理整頓な苦手な私にとっては得るところが多い1冊でした!


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【目次】

1章 財布でわかるあなたの片づけ力

2章 片づけないのは大きな損失

3章 片づけられない4つの理由

4章 片づけ力の6つの波及効果

5章 片づけられない「前中後」の3タイプ

6章 片づけられる人の三原則

7章 3つのカタをつける片づけ

8章 片づけ力の磨き方


【ポイント】

■1.財布はあなたの行動や仕事ぶりの縮図
 たとえば、小銭やレシートで財布があふれてしまうのは、「小銭やレシートをどのように受け取って、扱うのかというルール」を作っていないからです。こういう方は、仕事のうえでも、雑用ばかりに追われて、本来やらなければならない仕事ができなくなるほど忙しくなっているかもしれません。


■2.バッグは中身を一旦外に出してみる
「いったん外に出してみる」というのは、バッグだけでなく、冷蔵庫や収納、引き出しなど、ありとあらゆる整理整頓の基本ともいえるものです。しかも、いったん外に出して、必要なものを戻すだけですから、バッグであれば1、2分で終わる作業です。それだけで、バッグの中がすっきりとして、すっきりした思いで外出できるようになるのですから、ぜひやってみてください。


■3.片づけで身につく「決断力」
 片づけの基本は、不要なものを処分することから始まります。片づけは、この決断カのかっこうの訓練になります。「この品物を捨てていいのかどうか」ということを決断しなければなりません。
 毎日、オフイスや自宅には新しい品物が入ってくるので、これもその場で「捨てるのか、保存するのか」を決断しなければなりません。この決断をぐずぐずしていると、デスクの上に書類の山ができたり、家のリビングが余計なものだらけになったりしてしまいます。


■4.周りに関わらず黙々と片づける
 片づけができないことを人のせいにする人がいます。
「ダンナが散らかすばかりで片づけてくれないから、家が乱雑になってしまう」
「子供がちっとも自分では片づけなくて、私がいくら片づけても片づけても追いつかない」
 これらはすべて言い訳です。
 確かに家族も片づけないのかもしれませんが、そういっている本人がそもそも片づけていないのです。これを解消する方法はただひとつです。周りが片づける片づけないにかかわらず、自分が黙々と片づけていくしかないのです。


■5.最初は小さな片づけから始める
 最初は15分ぐらいで片づけられるデスクの上、テーブルの上だけに限定するのが効果的でしょう。最初に無理のない片づけをしてみて、その効果を実感してください。きれいになってすっきりした。そういう感覚を味わい、「片づけって気持ちがいい」という体験を自分にしみ込ませていくのです。
 そうすることで、次の片づけがしたくなります。これを繰り返しながら、徐々に30分の片づけ、1時間の片づけにチャレンジしていってください。


■6.整頓と"しまう"は同じように見えて、実はまったく違う
"しまう"には、三段活用があるのるのです。
 しまう→押し込む→隠す。
 そして、さらにもう一段活用して"忘れる"。
「お客さんが来るから、散らかっているものをしまわなくては」。これはいいことなのですが、お客さんが来る15分前になると、押し入れの中に"押し込む"ようになり、5分前になると、どこでもいいから"隠す"ようになります。そして、お客さんが帰ってしまうと、押し入れに入れたまま"忘れて"しまう。


■7.整理と整頓は、整理が8割で、整頓が2割
 整理するには勇気が必要ですが、整頓するには知恵が必要です。勇気と知恵を同時に使うのはたいへんですから、分けてやることをおすすめします。
 実は、ほとんどの人は、整理ができるようになれば、整頓も自然にできていくようになりまず。何が必要で何が必要でないかを考える整理の作業の間に、一つひとつのものが「どう必要なのか」も考えるからです。


【感想】

◆本書の著者である小松さんの肩書きは「かたづけ士」

普通に考えたら「片づけ(片付け)士」となるべきところ、何故ひらがな表記しているのか疑問でしたが、本書を読んでやっと理由がわかりました(冒頭部分参照のこと)。

そして本来、この3つの「カタ」は、「方」「型」「片」という順番で決まるはず。
生き「方」が明確であれば、生活習慣である「型」が明確になり、そうなれぱ自然と「片づけ」もできるようになります。
ところが、そもそも「生き方」自体が明確でない人の方が多いハズ。

そこで小松さんは、「3つのカタを逆方向からたどる」ことを提案されています。
 まず始めに、「片」をつける。身の回りの整理整頓から始めてみるのです。周りが片づけば、どのように生活するかが考えられるようになるので、「型」がついてくる。生活の習慣ができてくれば、自分のライフスタイルがどのようにあるべきかが見えてきて、生き「方」がついてきます。
なるほどそうかも!


◆そこで私も早速、デスク周りの片付けを敢行。

容器から溢れ出していたダブルクリップのうち、古いものを処分し、ギューギューだったペン立てから、ノベルティでもらったボールペンを間引くと、かなりスッキリしました。

そのイキオイで、一番上の引き出しの整理を始めたのですが、留意したのが作業時間

上記ポイントにもあるように、15分程度でいったんストップし、「もっとやりたい」気持ちをキープすることにしました。

なお、本当なら「マップを作って、小分け」してから作業をするのですが、詳細は第8章の「片づけ力の磨き方」をご参照のこと。

「3週間続けると習慣化される」そうなので、年末に向けて、引き続きやってみたいと思っています。


◆また、本書で興味深かったのが、せっかく片づけても元に戻ってしまう「リバウンド」についての考察でした。

こういう場合は例外なく、『自分で「また散らかってもいいよ」というOKサインを出してしまっている』とのこと。

例えば、片づけて空いたスペースにちょっとしたモノを置いてしまうと、それが「OKサイン」となって、次から次へとモノを呼び込んでしまいます。

そしてそうなるのを防ぐためには、「そこに最初に置くモノは何なのか」に注意を払え、と。

それを見極め、止めさえすれば、「OKサインは作られない」のだそうです。


◆本書は、私にとって初めての小松さんの本でしたが、腑に落ちる点が多く、かつ、参考になりました。

問題を抱えている人が多いところはダイエットと同じものの、すぐに効果が見られる分、こちらの方が「成功体験」も得やすいかと。

さらに言えば、ビジネスパーソンにとって、「仕事をする上でのインフラ整備」という意味で、やって損はないことでもあります。

後は、片づけること自体が目的化しないよう注意するくらいかも。

……って、そういうことは3週間続けてから言うべきですねw


片づけのテクニックのみならず、考え方までためになった1冊!

1分で身につく片づけ力 (ベスト新書)
1分で身につく片づけ力 (ベスト新書)


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【編集後記】

◆今日ご紹介した小松さんも登場するこのアソシエも見逃せません!

新・整理術 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 12/7号
新・整理術 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 12/7号

結果的にアマゾンレビューでdisられている(?)ように、「整理術」というより「捨てる」内容が多い分、今日の本と併せて読むと良いかと。


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この記事へのコメント
               
さっそく購入しました!!自分の財布・・
汚すぎて恥ずかしくなりました(汗)
探し物に時間を取られないようにまず15分の片づけからチャレンジします(+o+)
Posted by mishia at 2010年11月30日 23:43
               
>mishiaさん

ご購入ありがとうございます!
実はこの本読んでから、私も毎日少しずつ机周りを整理しております。
これで年末の大掃除もラクになるかな、とw
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年12月01日 05:41