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2010年11月13日

【成功本】『口説く―人は必ず心を開く』に学ぶチャンスをつかむ7つの習慣


口説く―人は必ず心を開く
口説く―人は必ず心を開く

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ご存知つんく♂さんによる、ビジネススキル指南本。

タイトルには「口説く」とありますが、その相手は異性のみならず、ON/OFFで関わる人全てであり、単なる仕事術ではない人生訓とも言えるものでした。

今回は本書の中から、これからの時代にチャンスをつかむための習慣7つご紹介してみようかと。

ビジネスパーソンからアーチストのタマゴまで、幅広く応用が利くことウケアイです!


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【目次】

出版社サイトより

序章 「口説く」人になれ!

第1章 「口説き」とは対面コミュニケーションの最大の武器!

第2章 コミュニケーションを円滑にする「口説き」術

第3章 仲間や顧客を増やす「口説き」術

第4章 自信と勇気を与える「口説き」術

第5章 部下やパートナーを動かす「口説き」術

第6章 自分のモチベーションを高める「口説き」術

終章 この本も口説かれてつくられた


【ポイント】

■1.常に自分をアピールする
 たとえば、高橋愛にはこんなことを話しました。
「モーニング娘。の高橋愛じゃなくて、『高橋愛商店という個人商店の店主』だと思ってほしい。『モーニング娘。』というショッピングモールのフロアの中で、君は高橋愛商店を経営しているんだよ」
「商品は高橋愛。だからしっかり高橋愛を売りなさい」
 歌を歌っているときも、MCのときも、自分をアピールすることを孝えなければいけない、ということです。


■2.事前準備を怠らない
 僕は大学2年生か3年生のころまで、かなリテレビドラマを見ていました。それは、合コンに行ったときのネタとして、テレビドラマがもってこいだったからです。(中略)

 今は時代も変わったので、ドラマのネタで合コンをどれくらい盛り上げることができるかはわかりません。
 大切なのはドラマを見ることではなくて、
「女の子にウケるネタはなにか」
「どんな話題をもっていけば、みんなで盛り上がれるか」
 を考えて、準備するということです。
 人の心をつかもうと思ったら、アイデアを練ったり、準備したりすることも必要です。


■3.まずは小さな目標をクリアする
 いきなり1000人を目指してはいけません。現実的に無理だし、実現できなければ自分のやる気もなえてしまいます。
 だから、まず30人。まずは小さな目標をクリアすることが大切です。
 でも人によっては、そういう努力をしないまま、いきなり「500人のお客さんを集めよう」とか「雑誌のインタビューを受けたい」とか、大きすぎる目標を立ててしまいがちです。それで挫折してしまう人も少なからずいます。
 そうではなく、街角でビラを配ってもいいし、今の時代なら、毎日ツイッターやミクシィにはりついて、PRするといった方法でも何でも構いません。30人の心をつかむことを考えるべきなのです。


■4.「つっこまれシロ」を作っておく
 ときどき、いじられることを怖がったり、嫌がったりする人もいますが、そんなふうに思うのは損です。
 いじられるということは、個性があるということです。魅力があるということなのです。
「いじられる」部分「いじってもいい部分」というのはいわゆる「つっこまれシロ」と呼んでいる部分で、紙の模型なんかにあるノリシロのシロと同じで余白みたいなものです。車でいうハンドルの遊びの部分ですね。
 この「つっこまれシロ」のない人は、絶対に人気が出ません。もしくは一時出たとしても長続きしません。
 人につっこんでもらえるような人生を歩める人が、芸能界では人気も出るし、長続きしていくわけです。


■5.その場で即決する
「この雑誌で水着になれますか?」とか、「罰ゲームのつらい番組に出ますか?」なんていうチャンスに「明日、結論を出します」とか「お母さんと相談して決めます」では、その番組やその雑誌の出演はほかの事務所のタレントに決まってしまうでしよう。
 芸能界には即決が必要なときが多いものです。
 悩んでいるうちは伸びません。その場で瞬間的にOKできない人は、どんな場面でも蹟踏するでしょう。


■6.自分で締め切りを作ってそれを守る
 僕は、スランプに陥らないようにするために、自分で締め切りを作って、それを守るようにしています。(中略)

 そうすることによって「スランプ」という言葉は僕の辞書から消えていくわけです。だって絶対に書き上げるからです。
 だから「スランプにならないのですか?」と聞かれても、「ならない」と応えることができます。


■7.Noと言わない
 僕は、アメーバーのように、こちらがぐにゃぐにゃになって、なんでも受け入れようと思っています。
 僕の中には、今までの経験にもとづいたこだわりがあるのですが、他の人の中にも、違う経験とこだわりがあるわけです。
 人の意見をはじめから拒んだりしないで、一度自分の中に取り込んだほうがいいと思っています。
 どんな難題でも、ぐにゃぐにゃになって、とにかくへばりついておくのです。そうすると、難題のほうもぐにゃぐにゃと形を崩すようになり、あまり難題ではなくなるのです。こっちがガチガチだと、難題もガツンとはね返ってくるので、痛い思いをすることになるのです。


【感想】

◆芸能関係の方の本としては、当ブログでは以前こちらの本をご紹介したことがありました。

企画脳 (PHP文庫)
企画脳 (PHP文庫)

参考記事:【濃厚】「企画脳」秋元 康(2009年08月16日)

この本もなかなか濃厚でしたし、芸能界だからと言って「色メガネ」で見てはいけないな、と思った記憶が。

そう言えば、秋元さんとこのつんく♂さんの立ち位置は、作詞をしたり、「アイドルグループのプロデュース」をしたり、といった点で、非常に近いと言えるかと。


◆そして、お二人とも「見えないところでの努力」が半端ない点も同じです。

たとえば、上記参考記事に書いたように、秋元さんが飲みに行くのを断って作詞していたのと同様に、つんく♂さんはテレビやマンガのないストイックな部屋で黙々と曲作りをしていたという。

ただ、つんく♂さんは秋元さんと違って、自身がパフォーマーでもある分、より「アピール」にフォーカスされている印象を受けました。

今まで知らなかったのですが、つんく♂さんの実家は東大阪市にある「乾物屋」であり、5,6歳の頃からお店の手伝いをしていたそう。

ここでつんく♂少年は、大人相手にあの手この手で商品を売り込む術を学んでいったワケです。

それは大きくなったら「口説け」ます罠!


◆そんな小さな成功体験から、つんく♂さんは、やがてシャ乱Qとして「大阪城公園ストリートライブ(「城天」)」を敢行。

そこで得た教訓の1つが上記にもある「30人の壁」でした。

実はこの30人を超えたあたりから「伝道者」が発生するらしく、今回のテーマから外れているため省きましたが、「クチコミによるブームの発生」の現象として興味深いところ。

そしてその後は広く知られているように、シャ乱Qの成功から、モーニング娘。の大ヒットへと続くワケで、一連の成功の裏で、つんく♂さんが何を意図していたのかが、本書では明らかにされています。

ここでは、各人ごとの「ウリ」の作り方等、ブランディング面が参考になるかと。


◆そういった芸能ネタもまじえながらも、今現在つんく♂さんはご自身の会社の代表でもあるわけで、本書ではマネジメントについても言及が。

さらには、つんく♂流の「企画書の書き方」なんてお話もアリ。

まさに、ビジネスパーソンに必要とされる、幅広いスキルをカバーする1冊だと思います。


装丁やタイトルからは想像できない(?)充実した1冊!

口説く―人は必ず心を開く
口説く―人は必ず心を開く


【関連記事】

【濃厚】「企画脳」秋元 康(2009年08月16日)

【発想】「もったいない主義」小山薫堂(2009年04月08日)

【アイデア】『「考え方」の考え方』指南役(2008年10月30日)

【アイデア思考法】『ビジネスマンのための「儲かる発想」』鳥井シンゴ(2008年02月27日)


【編集後記】

◆桜木センセイの新刊を見落としてたなんて!

イケメンはなぜ腰を振らないのか
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婚活女子のホンネは「イケメンなんかいらない!」“合コン1000人斬り”の超・恋愛マスターが教える独身非モテ男がこれから幸せになるための法則。
こ、これはやっぱ読まないとマズイかも??


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