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2010年11月06日

【実践的】『逆算メモ術 ~結果を出している人の実践テクニック~ 』


逆算メモ術 〜結果を出している人の実践テクニック〜 (マイコミ新書)
逆算メモ術 〜結果を出している人の実践テクニック〜 (マイコミ新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ビジネスパーソンなら身につけておきたい「メモ」に関する実践的な1冊。

10月の小飼さんのブログの売上第3位だったくらいですから、既にお持ちの方も多いことかと。

アマゾンの内容紹介から。
さりげない工夫で結果は何十倍も変わる。そんな魔法のようで、実は論理的思考に裏打ちされたメモ術。マイコミジャーナルで連載中の「メモの極意」を大幅加筆。ビジネス書で大ヒットした著者・美崎栄一郎氏、奥野宣之氏、アルファブロガーとして著名な小飼弾氏など、メモの達人たちの実践テクニックを徹底的に分析、解説。どんな目的のときにどんなメモをとればよいのか、自分が得たい成果に分けて、達人たちのメモ術を紹介している。
アマゾンでなかなか即日配送にならずに買い損ねておりましたが、リアル書店にて無事ゲットし、やっと記事にできました!


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【目次】

第1章 超基本、仕事がうまくいく簡単メモ術

第2章 多忙な人が質の高い仕事をするためのメモ術

第3章 アイデアをカタチにするためのメモ術

第4章 相手の心をつかむメモ術

第5章 「気づき」を成果に変えるメモ術

第6章 人生を豊かにするメモ術

第7章 結果を出す人のメモは何が違うのか


【ポイント】

■1.つまらない会議は、「3つの予想」をする
 方法は実に簡単だ。自分のノートの片隅に「いつ」「誰が」「何をする」かの予想を書き込むだけ。しかしこれこそが会議をぐっと面白くするキーワードなのだ。(中略)

 この3つの「問い」があるだけで、会議で決めるべきことが明確になり、新たなアイデアもわいてくる。
「予想」と「結果」が違った場合、どうしてはずれたのかも考えてみよう。もちろん入社したての新人がすべてを的中させることは難しい。しかしここで大切なのは予想を的中させることではなく、仕事の先を読むカをつけることなのだ。


■2.会議での「席次メモ」では発言を色分けする
 確かにそれぞれの発言を色分けしてメモすると、一番多く意見を述べた人は誰なのかすぐにわかる。もちろん発言の内容にもよるが、この人はいわば会議のムードメーカーといったところだろう。反対に発言の数は多くなくても、的を射た意見を言う人もいる。もしそんな人がいたら、部署が違っても知り合いになっておこう。


■3.企画書を一人歩きさせる
 企画書を積極的に提出し、そのたびに上司が人事部や本部に転送すれば、社内に自分の名前が知れわたる。つまり企画書が「自己ブランディング」の役に立つのだ。そのうちに自分と直接関係がない部署でも「ああ、〇〇さんですね。名前は知っていますよ」と話が通じるようになり、しかもある程度の無理も引き受けてもらえる。


■4.電話メモは自分専用のノートに書く
 電話を受けたらまず自分のノートに用件を書き、そのあとメモ用紙に清書して担当者に渡す。すると「部署の〇〇さんに誰が電話をかけてきたか」がノートに残るので、その人の業務内容や社内の連絡体系などを覚えることができるのだ。社外の人からの電話を取り次いだ場合は、どんな取引先があるのかを知る手がかりになる。つまり自分のノートに電話メモを書き込むほど、短期間で職場の状況を把握し、溶け込むことができるのだ。


■5.アイデアは自分以外の人に見てもらえる環境でアウトプットする
 アイデアは「質より量」が前提だが、さらに他者からのフィードバックを得ることが大切なのだという。例えば引き出しのなかにしまって自分一人で読む日記と、インターネット上で公開するプログを比べたら、断然ブログのほうが効果があるということ。実際小飼さんの書評ブログ「404 Blog Not Found」も、訪問者数やコメントはもちろん、アマゾンのアフィリエイトやツイッターなども駆使して、読者からのフィードバックを可視化している。


■6.スピーチに織り込むべき3つの要素
 三橋さんによると、スピーチには「3S(スリエス)」の要素を入れるべきだという。「3S」とは、
「共感(SYMPATHY)」
「ちょっとした知識を与える(SERVICE)」
「笑い(SMILE)」
 の三つだ。


■7.人脈を広げるためのGoogleカレンダーメモ
「名刺交換をしたり仕事やプライべートでお世話になったりした場合には、自宅のパソコンのGoogleカレンダーに記録しています」(小松さん)
 つまり彼女はGoogleカレンダーを自分が出会った人たちを記録するデータべースとして使っているのだ。もちろん肩書きや会社名だけでなく、「いつ・どこで・どんな話をしたか」も忘れずに書き込んでおく。そして定期的に開催される会合に出席するときは、前回の話題やどんな人に会ったかをGoogleカレンダーで復習してから臨む。こうしておけば前と同じ話をして時間を無駄にすることもないし、会合全体の流れを把握することもできるからだ。


【感想】

◆上記ポイントを見て、「メモじゃないのもあるのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

それについて、本書の「はじめに」では、広辞苑の「メモ」に関する定義(「忘れないように簡単に書きとめること。また、その記録」)を明示した上で、「この定義を塗り替えるべきだ」と主張。

単なる「備忘録」ではない、ビジネスパーソンならではの「メモ術」を、計65個列挙しています。

広い意味では「メール術」「ノート術」「メモ術」ということでw


◆そういう点が気にならず、「使えるネタだけ選んで使う」私のようなスタイルの方なら、本書から得られるノウハウは有益です。

本書では「メモの達人」が11人登場し、それぞれの持ちネタを披露。

というか、そのうち7人のご本を当ブログでは紹介しているので、「他人の本のような気がしない」んですが。←他人の本ですw

ただし、それぞれの方ごとに章が分かれているのではなく、目次をご覧頂ければお分かりのように、「テーマごと」にリミックス。

なお、「メモ術」が登場するのは第6章までで、最後の第7章は、編集部での考察になっており、その一番最後には「新しいメモの定義」なるものも披露されています。


◆もっとも、私としては「定義」はさておき、相変わらず「使えるネタ漁り」がメインでして、上記で挙げたポイントは、いずれも実践したいものばかりでした。

初っ端の「3つの予想」を意識していれば、「発言する機会のない会議には出たくありません」などと上司に暴言かますこともなかったでしょうし(ヲイw)、「企画書を一人歩き」させていれば、希望の部署に異動ができたのかもしれません。

また、「自分専用の電話メモ」も、今やってるのは「言った・言わない」にならないようにするためであって、会社員当時には考えもしませんでした(遠い目)。

そういう意味では、これらはいずれも「若いうちに意識しておく」と良いテクニックではないか、と。


◆最後に、本書で登場される11人のお名前と記載されていたサイト(ある方のみ)を列挙しておきます(五十音順)。

上記のポイントでは、一部の方のTIPSしかご紹介できませんでしたので、せめてこのくらいは……。

浅野ヨシオさん
大橋悦男さん
奥野宣之さん
小飼 弾さん
小松麻理さん
午堂登紀雄さん
佐々木直彦さん
原マサヒコさん
美崎栄一郎さん
三橋泰介さん
村井瑞枝さん


達人のエッセンスを凝縮した1冊!

逆算メモ術 〜結果を出している人の実践テクニック〜 (マイコミ新書)
逆算メモ術 〜結果を出している人の実践テクニック〜 (マイコミ新書)


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【編集後記】

◆まさか当ブログの読者さんは、こんな手帳は使われないと思いますが。

ラオウと天を目指す 世紀末覇者手帳2011 わが1年に一片の悔いなし!!
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名作劇画『北斗の拳』で読者から主役級の支持得た、ラオウ。 自らを拳王と称した剛の男の手帳が登場。あなたを覇者へと導く1年になる。

アミバ天才手帳2011 ん!?スケジュールをまちがったかな…
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かつて高田純次の『適当手帳』を買った私としては、一応気になりますw


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この記事へのコメント
               
逆算メモ術。ご紹介ありがとうございます。興味ある分野なので是非読んでみます。私は、思いついた事を常にメモするんですが、面白いのはメモった文字を何日か後で読み返すと発酵してるんです。もちろん備忘の目的もあるのですが、発酵作用という、この脳とのやりとりが一番面白いです。
Posted by 片木 at 2010年11月07日 11:00
               
>片木さん

それはおそらく、頭の中で他の情報と結びついているんでしょうね〜。
私の場合は、何日か後になって読み返そうにも字が汚くて読めない、という話がマジであるんですが(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年11月08日 04:03