2010年10月17日
【勉強法】『最小の努力で結果を出す超合格法』で確認する7つのポイント
超合格法―最小の努力で結果を出す
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、当ブログでは大人気の『最短で結果が出る超勉強法』の著者である、荘司雅彦さんの最新作。最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)
参考記事:【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日)
この本が出た後も、荘司さんご自身は様々な本を出されているのですが、純粋な「勉強本」としては、本書がやっと続編になります。
そこで今回は、本書の中から「押さえておきたい7つのポイント」をご紹介。
『超勉強法』ファンの方なら、必見です!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
◆アマゾンに情報がないので、出版社サイトから引用。まえがき 「結果重視」時代に生きるあなたへ
第1章 単なる 「受験勉強」と「合格勉強」の違い
[レッスン1] 必要なのは「合格最低点以上の答案」を「適切に」提出すること
[レッスン2] 迷ったらまず「過去問」と「基礎力」強化
第2章 あなたが今やるべき「合格法」とは?〜環境整備編〜
[レッスン3] 勉強を効率的にこなす環境作り
第3章 あなたが今やるべき「合格法」とは?〜学習実践編〜
[レッスン4] 試験当日までジタバタと悪あがきするのが勝ち
[レッスン5] やみくもにはじめる勉強ほど失敗に終わる
第4章 効率的に「合格」するための最強テクニック集
[レッスン6] 効果的な勉強法を習得し、効率的に合格をめざす
第5章 試験当日に失敗しないためにやっておくべきこと
[レッスン7] 実力以外の失敗は日々の訓練で回避できる
第6章 合格をより確実にするためのアイテム選び
[レッスン8] 効率的かつ有効なアイテムを使って合格力アップ
あとがき 「合格」という結果を出して次なる活躍のステージへ
【ポイント】
■1.「基礎力」は超大事!現に、試験の種類を問わず、本試験の数ヵ月前になってグーンと成績が伸びる受験生がたくさんいます。彼ら、彼女らは特殊な才能があるわけでも、死ぬほど努力したわけでもありません。単に、伸びるまでは、修得していた「基礎力」をうまく応用するカが不足していただけなのです。
直前になってガンガン問題を解いて解き方のコツを会得したり、「基礎力」の組み合わせ方を会得すれば、飛躍的に点数が上がることは決して珍しいことではないのです。
■2.単純暗記は風景とリンクさせよ!
英単語や条文、はたまた憶えなければならない定義などは、電車の中で憶えたほうが効果的な場合があります。
というのは、人間というものは単純暗記をする際、何らかの風景や出来事をリンクさせたほうがはるかに記憶の定着が良くなるからです。
自室の同じ風景を見ながらどんどん単純暗記をしていくより、電車の窓外の風景とリンクさせながら暗記したほうがうんと定着します。
■3.試験当日まで悪あがきせよ!(合格効果逓増の法則)
全ての試験では、直前に勉強したことが最も効果を発揮するものです。ですから、試験当日が近づけば近づくほど、勉強に熱を入れていくべきなのです(合格効果が試験日に合わせて徐々に上昇していくという意味で「逓増」と表現しています)。(中略)
かつて、早稲田アカデミーで故須野田社長と3人で会談した際、東大理3に現役合格した女性もこんな言葉を言っておりました。
「試験開始の合図が鳴るまでカは伸びる」と。
■4.まず最初に過去問を解け!
ある程度予備知識がある場合、第一にすべきことは過去の本試験問題を時間を計って解いてみることです。
全然できなくてもかまいませんから3年分ぐらいはやってみましょう。
そこで自己採点した点数と合格最低点の差を、残された時間で埋めていくのです。これがあなたかやるべき受験勉強の全てです。そして、その差は本試験当日に埋まっていなければなりません。
■5.合格体験記は必読!
受験のトリセツを知ってから勉強をはじめるのと、やみくもに勉強をはじめるのとでは後々の効果に大きな差が生じてきます。ですから、受験の初心者は、合格体験記を買って読み、予備校などの初心者用ガイダンスに足を運び、先人がいれば先人の教えを受けることが、後々の学習効果を高めるために絶対に必要なことなのです。
■6.初心者はまず全体像をつかめ!
初心者の場合、もしくははじめての科目を勉強する場合、その科目の全体像をできるだけ早い時期に把握してしまうことが大切です。例えて言えば、まず木の幹を先に作ってしまってから、大きな枝を作り、小枝、葉、というふうに細部を作るイメージです。(中略)
私は常々、1年や2年で時代の最初から最後まで順次教科書どおりに教える日本の学校での歴史教育のやり方に疑問を持っています。最も効果的な方法は、最初の1ヵ月か2ヵ月を使って歴史の幹を徹底的にたたき込んでおいて、その後の時間で枝葉をつけていく方法です。このような方法を用いますと、各時代の枝葉に入ったとき、その時代の後で起きた事件などとの類似点や相違点、各時代の人物の考え方の異同などがよくわかるからです。
■7.学習成果をひとつのテキストに集中せよ!
勉強したことを最大限本試験の答案に反映させるためには、その成果を直前に見返すことができるようにしておかなければいけません。勉強成果(例えば模擬試験で新たに気づいたことなど)がバラバラになっていると、試験直前に見直すことは不可能、もしくは多大な時問がかかってしまいます。そういう意味で、学習成果をひとつのテキストに集中しておくことが極めて重要なポイントなのです。
【感想】
◆それにしても、荘司さんの前作は当ブログではよくお買い上げ頂きました。ご紹介したのは3年以上前になりますが、その年、2007年は6位、翌2008年は11位、そして昨年2009年は7位と、年間ランキングの完全な常連。
なお、一旦落ちたものの昨年盛り返してきたのは、以前ご紹介したように、新司法試験を全国2位で通過されたというsunさんの、このエントリーのおかげだと思われます。
参考記事:勉強方法を考える上で役立った本: 新・単なる勉強記録
やはり司法試験合格者の方にとっても、荘司さんの「東大現役合格」「司法試験2年で合格」という実績は、説得力があるな、と。
◆さて、本書について。
実は前作で挙げられていたいくつかの「戦術」(「マトリクス計画表」「二段階マーキング法」等)については、必要に応じて再度解説されているものの、本書では細かい戦術より、より本質的な部分を強調されている印象を受けました。
それが上記の「7つのポイント」であり、確かに類書では目にするものの、改めて「合格するため」には押さえておきたいものばかりです。
特に「過去問重視」や「勉強成果を1つに集中」等は、キモの中のキモ。
一方で、「基礎力」に関しては、改めて言われると、ついおろそかにしがちな気がします。
◆ちなみに、本書で興味深かったのが、「アマゾンキンドル」を英語学習に用いられている点。
前作でも荘司さんは、「エアチャージャー」や、「エナジーライト」といった「勉強環境」のためのガジェットは活用されていたのですが、勉強法自体は「アナログ寄り」だと思ったので、これは意外でした。
なお第6章はまるごと「アイテム列挙」なので、前作と見比べてみても面白いかもしれません。
個人的に気になったのが、BGMとして挙げられていたこちら。
Focus CD (フォーカス CD)
リラックスモードと集中モードがあり、いずれも単調な音ですので、学習を妨げません。とは荘司さんの弁。
◆前作で荘司さんはご自身が「勉強本マニア」であることを自認(?)されていましたが、ブログで勉強本ばかり取り上げている私も同様です。
そしてそんな「マニア」としては、「細かい戦術」が鬼のように収録されていた前作の方が好みだったりするわけでして(サーセン)。
ただ、そういう「戦術」が好きな人は、「戦術」を極めたり、「勉強すること自体が目的」となりがちなので要注意。
勉強しても、その知識を本試験で発揮できなければしょうがありません。
本書では「勉強」という「インプット」だけでなく、試験会場での「アウトプット」にまで踏み込んでいる点で、まさにタイトル通り「合格法」なのかな、と(第5章ご参照のこと)。
結局「マニア」の方なら買っちゃいそうなんですよねぇw
超合格法―最小の努力で結果を出す
【関連記事】
【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日)【再びオススメ】「試験勉強の技術―東大・司法試験に一発合格」柴田孝之(2010年03月18日)
【ガチ系勉強本】「資格試験の合格技術」多田健次(2009年04月23日)
【勉強本】「いつも目標達成している人の勉強術」福田 稔(2008年10月10日)
【実直!】「もっと効率的に勉強する技術!」高島徹治(2007年08月13日)
【編集後記】
◆勉強本つながりで、こんな本を発見!?星座別勉強法 (YELL books)
受験を成功させるカギは性格に合った勉強スタイルを身につけること!星座別に性格を徹底分析。その子に合わせた学習スタイルを提案するという、今までにない画期的な勉強指導で大人気の著者が、そのノウハウを大公開。うーん、どうなんでしょw?
ご声援ありがとうございました!
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昨年久々に出た、荘司雅彦さんの新作勉強本、『最小の努力で結果を出す超合格法』は、もうご覧になりましたでしょうか?
荘司さんの前作である『最短で結果が出る超勉強法』は、 ...
◆荘司雅彦さん御用達の集中用CD『Focus CD』とは?【税理士試験突破!理論暗記中心の税理士試験勉強法】at 2011年01月27日 15:00
この記事へのコメント
私も勉強本マニアです〜!!ただ読んで満足してしまうのでなんとも・・・(汗)
BGM私も気になります!!これは買いですねヽ(^。^)ノ
BGM私も気になります!!これは買いですねヽ(^。^)ノ
Posted by mishia at 2010年10月18日 00:33
>mishiaさん
荘司先生のファンならば「買い」でしょう。
ただ個人的には前作のマニアックな戦術が好みだったので、前作をお持ちでない方ならば、すでに3年経ったとはいえ、まず前作をオススメしておきます!
荘司先生のファンならば「買い」でしょう。
ただ個人的には前作のマニアックな戦術が好みだったので、前作をお持ちでない方ならば、すでに3年経ったとはいえ、まず前作をオススメしておきます!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年10月18日 04:52
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