2010年09月09日
【MOLESKINE】『モレスキン 「伝説のノート」活用術』堀 正岳,中牟田 洋子
モレスキン 「伝説のノート」活用術〜記録・発想・個性を刺激する75の使い方
【本の概要】
◆今日お送りするのは、ビジネススキル本よりも、文房具が好きな方が食いつきそうな1冊w根強い人気を誇るノート、「モレスキン」の魅力に、お馴染み「Lifehacking.jp」の堀 正岳さんと、日本一のモレスキンファンサイト「moleskinerie.jp」管理人の中牟田洋子さんが迫っています。
書店での発売は明日10日からなのですが、今般、ワケあって献本頂き、ひと足先にご紹介する次第。
私のように「これからモレスキンを使おう」と考えている方なら、必見です!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
●はじめに――あなたの脳を「拡張」するノート
●第1章 なぜモレスキンノートが選ばれるのか
・モレスキンノートとは何か?
・経験を蓄積する「手帳」としてのモレスキン
・モレスキンの持つ「自由」の精神 ほか
●第2章 モレスキンノートに人生を入れる
・忘れるよりも速く記録する「ユビキタス・キャプチャー」
・吹き出しアイコンであえて制限を加える
・すばやいメモにはロディアを使う ほか
●第3章 モレスキンノート「3ステップ活用法」
・「毎日レビュー」で情報を立ち上がらせる
・ページとページをつなぐ「ハイパーリンク」を作る
・ページの検索性を上げるための「タグづけ」 ほか
●第4章 モレスキンノート「ビジネス活用術」
・ミニシステム手帳に作り変える
・デイリー・ダイアリーで「時間トラッキング」
・「行動メニュー」で無理なく分単位で時間を活用する ほか
●第5章 モレスキンノート「生活活用術」
・絵日記をつける
・万年筆と文字で日記をつける
・読書日記をつける ほか
●第6章 モレスキンノート「DIYカスタマイズ術」
・ペンをどうやって持ち歩く?
・しおり紐を自作する
・表紙をデコレーションする ほか
●第7章 モレスキンノートと相性のいい文房具
●巻末付録 モレスキンノート一覧
【ポイント】
■1.モレスキンを使うべき4つの理由●堅牢さ
モレスキンノートは一冊の本のように頑丈な装丁がされていますので、何年たっても利用できるというメリットがあります。
●ボリューム
堅牢さとともに挙げられるのが、モレスキンノートの持っているボリュームです。ポケットサイズでも192べージという膨大なぺージ数は、一日に数ぺージ書いたとしても数ヵ月持ちます。
●規格化
書き終わったモレスキンノートを本棚に立てると、肩を並べた文庫本やハードカバーの全集などにも負けない存在感があります。同じ大きさのノートが一冊ずつ増えていくとまるで自分のなの年代記が書かれているような気分になれるのです。
●DIY
一見規格化と矛盾するようですが、モレスキンノートのシンプルなスタイルや機能的なフォルムは、利用者の「どのように使おうか」という想像力を刺激します。(中略)
フォーマットがすでに決まっているノートと違い、自分にとって使いやすい仕様にいくらでもカスタマイズできる点もモレスキンノートの大きなメリットです。
■2.日付を必ず入れる
書き込みをする際には、まず日付を書き込むようにします。人問の脳は「2010年7月7日に何があったか」といった正確な日付では覚えにくいものの、「あの出来事の前後」といった記憶については優秀です。
そこで常に日付を入れておくことで、前後の書き込みから「ああ、あの頃か!」とわかるようになります。こうした日付は勉強ノートなどをつける場合でも、いつ書き込んだ内容なのかわかって有益です。
■3.素早いメモにはロディアを使う
電話がかかってきたときの速記のメモや、ちよっとの間しか利用しない走り書きをモレスキンノートに書き込みたくないという人もいるでしよう。
その場合は、あえてモレスキンノートではなく、切り離し可能なロディアメモに走り書きをして、モレスキンノートのメモポケットに入れて管理するのが便利です。
ロディアはモレスキンノート同様、堅い背表紙を持っているために立ったままでも記入しやすく、1ぺージごとに切り離しが可能なっていますので、モレスキンノートよりも機動性にすぐれています。しかし、ちぎったメモをなくしやすいのが難点ですので、モレスキンノートの拡張ポケットはかっこうのパートナーなのです。
■4.大切な記憶は残らずキャプチャーする
とくに家族との思い出は、「絶対これは忘れないはずだ」と思っているようなことでも、記録しておくことをおすすめします。今は覚えていても、忙しい日々のさなか思い出すことが少なくなっていくうちに、大切な記憶を思い出せなくなるからです。
記憶は私たちを自分自身につなぎとめるよすがです。それを忘れないようにするために、モレスキンノートがお手伝いできます。
■5.Evernoteを利用してモレスキンノートをテジタル化
モレスキンノートのぺージをEvernoteに入れたいと思った場合、スキャナーを利用すると手間がかかりますので、カメラで撮影してEvernoteに追加するのが手軽です。
iPhoneなら「DocScanner」というアプリがこの目的に利用できます。DocScannerは撮影された紙の四隅を自動的に検出して補正を行い、まるでスキャナーで取り込んだように平らな画像に変換してくれます。DocScannerからEvernoteへ直接この画像を送ることも可能ですので、撮影して送信という2ステップでノートがデジタル化できます。
■6.ミニシステム手帳に作り変える
まず、ノートの後ろから、見開き24ぺージをカレンダーに割り当てます。そして、見開きのうち左ぺージに1月から12月のカレンダーを貼りつけます。このカレンダー部分に終日の予定などを書き込んでいきます。(中略)
ノートの後ろからカレンダー、住所録と続きましたが、タスクを書き込む欄もそれに続いて後ろに書き込んでいきます。こうすることでメモ部分である、ユビキタス・キャプチャーは前から時系列順に、タスクは後ろから前に向かって書き込まれるというニつの流れを作れます。ニつが出会ったときがノートを「卒業」させるタイミングになるのです。
■7.フォリオフォルダーを仕事のブリーフケースにする
ところで、モレスキンのラインナップにもノートだけではなく、こうしたときに利用できる「フォリオフオルダー」というアイテムが含まれています。A4用紙が収まるサイズのフォルダーで、オイルクロスの手触りがモレスキンノートそのものです。
しかし、フォリオフォルダーの魅力はそうした見た目だけではありません。例えばミーテイングに出かける際に、たくさんの荷物を持っていくほどでなければ、フォリオフォルダーに重要書類とモレスキンノート、それに筆記用具を入れて、見た目も質感も、まるでブリーフケースであるかのように持ち歩くことができます。
MOLESKINE モレスキン フォリオ フォルダー
■8.万年筆と文字で日記をつける
モレスキンノートに文字で日記をつける際には、万年筆を使ってみてください。最近では万年筆を使うという人は少なくなっているかもしれませんが、モレスキンノートのクリーム色の紙に、万年筆のブルーのインクは美しく映えます。書きたい気持ちが湧いてきて、日記の時間をより楽しくしてくれます。
【感想】
◆本書は、装丁からしてモレスキンをイメージしており、リアル書店では目立つことウケアイ。特に配色が「黒地に緑のアクセント」というのが、「当ブログと同じ」ですから、書影を見た段階で「ぜってー買う!」と決めておりました。
ところが、たまたま以前からのお知り合いだった本書の編集を担当されたダイヤモンド社の市川さんから、「モレスキンノート付けて献本します!」とご提案頂くと、ポリシーをあっさり撤回。
「たまには献本受けたっていいじゃないか、人間だもの」
◆本書は冒頭で触れたように、二人の著者さんによって書かれており、今回の記事では、主に堀さんの担当された「ビジネスシーン」での活用を中心にまとめております。
しかし、書店で手にとって目を奪われるのは、むしろ中牟田さんご担当の「生活面」での実例のカラー画像かも。
これは、「旅」と「グルメ」がテーマなんですが、「モレスキンだからこそ描きたい」、という気持ちになるのも分かります。
この辺のネタがお好きな方は、中牟田さんのサイトをぜひご覧アレ。
◆一方こちらは「整理」と「ラベル」の例。
確かにモレスキンのように良質なノートだからこそ、整理もキチンとしたくなる感じ。
画像を貼ったついでに、巻末付録の「モレスキンノート一覧」も。
カラーなので、パッと見てすぐ分かるのが有難いな、と。
◆また、本来なら私が一番食いつくハズの「文房具ネタ」が、第7章の「モレスキンノートと相性のいい文房具」。
このネタはあまり深堀りすると、どんどん脱線してしまうので、今回は自重しますが、1つだけ。
トラベラーズノート ペンホルダーS【黒】 14296
元々はミドリのトラベラーズノート用なのだと思いますが、ホルダー部分が本革製なので、モレスキンノートの表紙との相性がビジュアル的にバッチリなのだそう。
この手の製品は持ってなかったのですが、モレスキンを使うなら買ってもよさそうな。
◆実は、私は4年ほど前にとある方からモレスキンノートを頂いたものの、もったいなくて使わずにそのまま放置していました。
そのことを編集の市川さんに伝えたところ、市川さんの周りにも「モレスキンを一度買ってそのまま」という人がたくさんいたらしく、それが本書の企画の発端になったのだそう。
「本書を読んだ勢いでノートに書き込んでもらいたい」とのことですので、私もこれを機会に、「モレスキン童貞」を卒業しようかと。
とりあえず、「今日の日付」から、さっそく書きます!
手に取ればその魅力が分かる1冊!
モレスキン 「伝説のノート」活用術〜記録・発想・個性を刺激する75の使い方
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【編集後記】
◆最近出た本で気になるのが、本田直之さん御用達のノート、「ニーモシネ」の開発者である石川悟司さんのこの本。手帳は2冊持ちなさい
ノート術を極めたいなら、こちらも要チェックですね。
ご声援ありがとうございました!
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【スマイルシグナル的要約】
本書の編集者市川さまより
献本いただきました
ありがとうございます!!
モレスキンを例えるなら
パナソ??.
レッツ ノート!! 【モレスキン 「伝説のノート」活用術】 堀 正岳 中牟田 洋子【僕の問題は誰かが解決している】at 2010年09月10日 09:01
この記事へのコメント
なんとも楽しい本ですよね。
著者のお二人や編集者の方のこだわりとモレスキン愛がすごく感じられますw
あまりに自分のモレスキンと違うので、この本を読んでまた新たな自分スタイルのモレスキンをつくっていくことができそうです。
著者のお二人や編集者の方のこだわりとモレスキン愛がすごく感じられますw
あまりに自分のモレスキンと違うので、この本を読んでまた新たな自分スタイルのモレスキンをつくっていくことができそうです。
Posted by コウスケ@ライフハックブログKo’s Style at 2010年09月09日 13:02
>コウスケさん
記事書いてから気が着きましたが、コウスケさんの記事の濃さにはヤラレましたw
さすが、モレスキンを愛用されている方は違いますね〜。
ところで、ホントにワタクシ、モレスキンに書きまくることができるんでしょうか(汗)?
高いノートだとビビって筆が進まない(涙)。
記事書いてから気が着きましたが、コウスケさんの記事の濃さにはヤラレましたw
さすが、モレスキンを愛用されている方は違いますね〜。
ところで、ホントにワタクシ、モレスキンに書きまくることができるんでしょうか(汗)?
高いノートだとビビって筆が進まない(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年09月10日 02:24
特にカッコいいとも、使いやすいと思わず使っていたモレスキン、この本を読んでいとおしく感じるようになりました。
また、この本を読んで、一つのことをしっかりと掘り下げられるのってすごい力をうむものだなぁと、個人的にはとても感動しました。堀さんの語り口も柔らかく大人だし、中牟田さんのパートは使っている人の愛着が感じられる(カッコ良すぎだけど)。
ちなみに、私が使ってきたモレスキンたちは、
http://mindmap.jp/moleskine.jpg
です。マインドマップと英語の勉強のための日記です。
私もちかいうちこの本の記事かきますね。
また、この本を読んで、一つのことをしっかりと掘り下げられるのってすごい力をうむものだなぁと、個人的にはとても感動しました。堀さんの語り口も柔らかく大人だし、中牟田さんのパートは使っている人の愛着が感じられる(カッコ良すぎだけど)。
ちなみに、私が使ってきたモレスキンたちは、
http://mindmap.jp/moleskine.jpg
です。マインドマップと英語の勉強のための日記です。
私もちかいうちこの本の記事かきますね。
Posted by ken at 2010年10月10日 22:17
>kenさん
ご無沙汰しております〜。
文房具ヲタの私としてましては、こういう「持っているだけでシアワセになれる」ノートを取り扱った本は大好物であります。
ただ、「持ってるだけでシアワセ」な分、使わないで取っといちゃうんですがw
賢さんのモレスキンも拝見しました!
さすがにキレイなマインドマップですねw←当たり前w
ご無沙汰しております〜。
文房具ヲタの私としてましては、こういう「持っているだけでシアワセになれる」ノートを取り扱った本は大好物であります。
ただ、「持ってるだけでシアワセ」な分、使わないで取っといちゃうんですがw
賢さんのモレスキンも拝見しました!
さすがにキレイなマインドマップですねw←当たり前w
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年10月11日 04:09
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