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2010年08月30日

【一万円】『成功する人だけが知っている「一万円」の使い方 』向谷匡史


成功する人だけが知っている「一万円」の使い方
成功する人だけが知っている「一万円」の使い方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「お金の活用本」

貯蓄や投資に関する本は多いですが、本書のように「使い方」について言及している本は、珍しいかもしれません。

アマゾンの内容紹介から。
ちょっとしたお金の使い方ひとつでビジネスも私生活も劇的に変わる。一万円を上手に使うことができる人は「人間関係の達人」になれるのだ。生きたお金を使って過酷な実社会を勝ち残っていくテクニックを伝授する本音の金銭学!
「ワンランク上」のお金の使い方が学べること必至の1冊です!


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【目次】

第1章 一万円でこれだけのことができる
 使い方しだいで一万円は一〇万円に化ける 
 謝礼は、あえて「後から上乗せ」する 
 成功者が実践している「人脈三カ条」 ほか 

第2章 一万円で「できる人」の外見と自信を手に入れる
 名刺入れ、手帳、筆記用具、カバンにお金をかける 
 バリエーションの異なる服を三着買う 
 大切な商談は一流ホテルのランチがいい ほか

第3章 一万円で相手の「優位」に立つ
 コーヒー一杯で先に頭を下げさせる 
 「便利な人」になったら負け 
 奢る技術、奢られる技術 ほか

第4章 一万円で「評判」を手に入れる 
 「評判」は小銭で買える 
 「ケチのスパイラル」から脱出する技術 
 ダメ元の金策はするな――借金の心理学 ほか

第5章 一万円で「新たな自分」に出会う
 「二十食限定」餃子はなぜ売れるのか 
  一万円は高いのか? 安いのか?
 経済ヤクザが教える「カネがカネを呼ぶ」心理 ほか


【ポイント】

■1.成功者と普通の人の金銭哲学の違い
私の知る成功者たちはすべて、お金に付加価値をつけることで、一万円を五万円にもすれば10万円にもする。いや金銭的な価値だけでなく、相手に感謝や感激を与え、あるいは信用を得て、"人間関係"という一生の財産さえ築く。
 だから成功者となるのだ。
 ところが、多くの人は、そこに気がつかない。一万円でも多く収入を得ようと稼ぐことに汲々とするばかりで、同じ一万円に付加価値をつけ、「いかに高くして使うか」という発想を持つ人は少ない。
 だから成功者になれないのだ。


■2.異業種交流会は主催しないと意味がない
 バクチの胴元は、勝った人間からテラ銭をとる(ピンハネする)ため、誰が勝とうが負けようがおかまいなしに儲かる。一方、異業種交流会では、会員は人脈を得るのが目的だから、うまい具合に人脈を得れば「勝ち」、得ることができなければ「負け」となる。
 ところが胴元たる会の主催者は人脈を得る必要はない。なぜなら、ここに集う人脈のすべてを掌握しているからで、主催者は常に「勝つ」というわけである。


■3.パーティでは絶対にエスケープしてはいけない
「主催してみればわかりますが、ある程度の規模のパーティーであっても、エスケープした人間というのはわかるものです。なぜかというと、主催者は客をもてなそうと会場全体に気を配っているからです。"あれ? さっきまでいたのに"……なんてことになれば、あまり気分のいいものではありません」
 そして反対に、最後まで会場に残ってくれた客には、ありがたくて、つい頬がゆるむのだ。


■4.仕事に関わる持ち物にお金をかける
 私がフリーライターとして駆け出し当時、劇画作家の故梶原一騎先生から、こんなアドバイスを頂戴したことがある。
「キミね、名刺入れ、手帳、筆記用具、そしてカバンにお金をかけなさい。これらは人と会ったときに相手が必ず目にするもので、しかもすべて仕事に関わるもの。仕事にお金をかけるというのは、仕事に対する姿勢のあらわれとして評価されるもんだよ」


■5.一万円分のポストカードと切手を買う
「一万円で、仕事に役立つものを買え」
 と言われたら、あなたは何を選ぶだろうか。
 私ならポストカード(絵ハガキ)と切手を買う。(中略)

 そして折に触れ、お世話になった人、ご無沙汰してる人、しばらくお目にかかっていない人などに近況をメッセージするのだ。(中略)

一年間で百枚を使いきることにすれば、週に二通の計算になる。面倒がってはいけない。わずか十分で、大切な人と良好な人間関係を継続させることができるとすれば、費用対効果からしても、これに勝るものはないのである。


■6.月々一万円の投資で「段位」をとる
 サッカーに限らず、野球でもバスケットでもバレーボールでも同じだが、それらをやっていたことが相手に感心されるためには、誰もが名前を知る強豪校であるか、しかるべき成績を残していなければならない。(中略)

 ところが空手や柔道、剣道、弓道などの武道系、あるいは書道など「段位」が制定されているものは、その段位で評価される。(中略)

 だから、これから趣味を持つのであれば、「段位」など世間が、それ自体を評価するものにすれば、ビジネスにおいても活きてくる。
 月謝は一万円あればおつりがくる。安いものではないか。


■7.濃厚な関係を築こうとする相手との割り勘は避ける
 相手とこれから濃密な関係を築こうとするなら、割り勘は絶対に避けるべきだ。飲食を共にする意味は、奢り奢られ、"貸し借り"をつくって礼を述べ合うことにある。(中略)

 ところが割り勘になれば双方対等で、"貸し借り"はない。礼を述べ合うこともない。したがって「精神的なキャッチボール」はそこになく、人間関係に一線を画することになる。となれば、わざわざ時間とお金を使って飲食を共にする意味はないのだ。


■8.お金は使ってこそ活きるもの
「ところが多くの人はさ、お金は貯めることで活きると思っている。おかしいよね。だって、使わないお金なんてないのと同じだもの。でも、私がそう言うと、『違う。いざというときのために備えている』なんて反論する。これ、発想が逆なんだね。お金を活かして使うという姿勢こそ、"いざ"というときのための備えなんだから」
 自己投資し、他人投資し、成功者になることこそ、"いざ"というときに備える最善の方法であり、チマチマ貯金したところで、そんなものは人生の"いざ"を迎えたとき、支え棒にもならないと瀬尾会長は言うのだ。


【感想】

◆正直な話、私はお金に対して執着心を持てずにおりました……というか、今でもあまり持てずにいます。

普通のサラリーマンの家庭に育ったせいか(?)、「お金の活かし方」どころか、「お金の稼ぎ方」についても、比較的最近まで考えたこともありませんでした。

要は、「真面目に働いていれば、いつか報われる」という、古き良き時代の考え方にずっぽしはまっていたわけでして。

それがビジネス書を読むようになって、徐々に改善されつつあるものの、本書のような「お金の活かし方」については、まだまだ未熟。

そういう意味では、本書に巡りあえて良かったと思っています。


◆まず気をつけたいのが「割り勘」

思い起こせば、お昼に会食等をした際に、何度か割り勘で済ませてしまったような記憶があり、すこぶる反省。

誰かと食事をするにせよ「私の方が年上であることがほとんど」なため、大抵、私が奢るようにしてはいるのですが(取材等を除く)。

もちろん、何が何でも「ここは私が――」とやっていいわけではなく、本書では「割り勘にすべきケース」を3つ収録。

言われてみればもっともなものばかりなので、不安な方は本書にてご確認を。


◆また、「ポストカードを出しまくる」というお話は、ジョー・ジラードのこの本にもありました(当ブログでは未紹介ですが)。

私に売れないモノはない!
私に売れないモノはない!

以前ご紹介した『小さな会社は絵ゴコロはがきで儲けなさい!』の著者である小串広己さんのブログの記事に、その件についての言及が。

世界No.1のセールスマン | 小串広己.com

小さな会社は絵ゴコロはがきで儲けなさい!
小さな会社は絵ゴコロはがきで儲けなさい!

参考記事:「小さな会社は絵ゴコロはがきで儲けなさい!」竹田陽一・小串広己・小野宏美(2006年12月25日)

世界No.1になるような方のテクニックですから、真似すれば絶対効果はあるハズなんですけど、誰もができないからこそ、ジョー・ジラードは世界No.1になれたとも言えるかと。

キモは、商売っ気を出さずに、ちょっとしたメッセージを送ることのようです。


◆そういえば、先日ご紹介した本で、「財布の中で一万円を先頭に持ってくる」というTIPSがありました。

私もセルフイメージを上げるべく、さっそく実践したのですが、コンビニで買い物をして財布を開き、パッと見「千円札がない」と勘違いして、万札を出してしまい、財布の中が千円札だらけになってしまったという。

店員さんも私も「いい事無し」「誰得」状態w

まだまだ「一万円札が似合うセルフイメージ」には程遠いようです。


「人脈本」を読まれる方なら、本書も必読!

成功する人だけが知っている「一万円」の使い方
成功する人だけが知っている「一万円」の使い方


【関連記事】

【実践】『たった1分でできて、一生が変わる!魔法の習慣』から学んだ8つの習慣(2010年08月28日)

【裏ワザ?】『小泉元総理秘書官が明かす 人生「裏ワザ」手帖』飯島 勲(2010年08月12日)

【危機管理術】「もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら」江上 剛(2010年07月29日)

【キャンペーン有】「誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)」水野俊哉(2009年12月25日)

【処世術?】「えこひいきされる技術」島地勝彦(2009年11月23日)


【編集後記】

◆タイトルからして、ちょっと気になる本。

断らない人は、なぜか仕事がうまくいく
断らない人は、なぜか仕事がうまくいく

「断る力」裏狙いなんでしょうか?w


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この記事へのコメント
               
1万円札を先頭にするためには、最後尾に千円札があると把握してないといけませんね。5千円/2千円札は使い辛いので優先的に使って崩す、ATMで戻す、電子マネーにチャージのどれかで滞在時間を短くします。
Posted by Coo at 2010年08月30日 09:30
               
割り勘の話は同感です。私は割り勘にする事が多いですが、ここは私が、という言った方が次にもつながりますしね。
Posted by タカダヨシヒコ at 2010年08月30日 19:12
               
>Cooさん

コメントありがとうございます。
そうなんです、把握してないと絶対ダメ!
既に2回失敗して、さすがに「手前に万冊がある!」と認識するようになりましたがw

それにしても2千円札なんて、随分見てませんよ〜!

>タカダヨシヒコさん

私はよほどのことがない限り割り勘にはしませんが、しなくてはいけないケースを本書で知りました。
よろしかったらご確認を。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年08月31日 04:15