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2010年08月26日

カリスマ税理士が執筆のために100冊会計本を読んだ中からガチでオススメする5冊


27歳知識ゼロからの25分でわかる決算書入門












【はじめに】

◆つい先日のこと。

友人の税理士である吉澤 大さんとメールしていて、吉澤さんが、Twitterでこういうツイートをされていることを知ったワタクシ。

ガチでオススメする会計本5冊













ちなみに、この5冊について、どこがどうオススメなのかは、吉澤さんはTwitterでは明らかにされてませんでした。

そこで、「ブログのネタとして美味しいんで、詳しく教えて下さい」とお願いしてみたところ、今般、その5冊について解説して頂いた次第。

ぶっちゃけ「他力本願」ではございますが、「会計本も読まねば」と思っている方には、必見の内容かと。

なお、後半では、その吉澤さんの「100冊読破の成果」についても説明がありますので、お楽しみに!


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【カリスマ税理士がガチでオススメする5冊】


初心者でも数字ギライでも大丈夫。図形でやさしく解説します。クイズに楽しく答えるだけで、意外とディープな知識も身につきます。登場するのはすべて実在の企業。ニュースを見る目が変わります。読者の右脳を刺激する決算書の図形クイズ40問。

●smooth(以下「S」)
この本、図解だらけで、なかなかユニークですよね?

●吉澤(以下「Y」)
この本を最初に見たときは「やられた!」と思いましたね。
決算数値の大小を図の大きさで示すという当たり前と言えば当たり前のことなのに、これほど比較対象となった会社の特性を一発で理解させる方法はないでしょう。

田中先生の「簿記は会計を理解する上で必要がない」という主張とは私は逆の立場ですが、ライバル企業の比較から会計の全体像を把握するには非常に良い本だと思います。



●S
なつかしーw
この本、私も会社員時代に読んだことありますよ。

●Y
初版が昭和53年という超ロングセラー
その会社のコスト構造からSTRAC図表により「利益を増やすには一体どの部分を改善するのが最も効果的なのか」を分析する戦略会計を提唱した管理会計の古典的名著であり、実務でも使える一冊です。

資金繰りの仕組みの解説も秀逸で古さを感じさせません。
実際に仕事で会計に携わる人には最もおすすめしたい一冊ですね。

●S
そんな前の本なのに、マーケットプレイスでもそれなりのお値段が付いてるのがスゴイですw



経理担当者は日々の仕事のために、ビジネスパーソンは取引先を知るために、経営者は会社の財務状況を把握するために、投資家は有望企業を見逃さないために。「内部統制報告制度」「シェアード・サービス」など、重要な最新トピックスも掲載。

●S
これまた一転して、王道チックなご本がw

●Y
この本はまさに決算書の数値からの財務分析手法を学ぶためのテキスト。
要するに流動比率や自己資本比率といったものが網羅的に並んでいます。

このテーマについては会計の本の中でも特に多くのものが出されており、ぶっちゃけこの本じゃなくてもいいです。(汗)

●S:
先生、ガチで5冊選んでるですから、それぶっちゃけ杉ですw

●Y:
財務分析手法については何冊読んでも同じことが書かれているので、一番読みやすいこの本を一冊買えばよいでしょう。
中小企業診断士の財務管理など資格試験を受ける人に、特におすすめしたい本ですね。

●S
一応申し上げておきますと、吉澤先生は、中小企業診断士の資格もお持ちです。



バブル経済に踊らされ、不良資産の山を築いた経営者は何をしていたのか。儲けとは、値決めとは、お金とは、実は何なのか。身近なたとえ話からキャッシュベース、採算向上、透明な経営など七つの原則を説き明かす。ゼロから経営の原理と会計を学んだ著者の会心作。

●S
この本、会計じゃなくて、てっきり経営本だと思ってましたよ。

●Y
この本は論評するのも恐れ多いですが、経営者サイドから見た「本当に意思決定に役立つ会計とは何か」という視点から書かれた名著です。

稲盛氏の会計に対する素朴な「なぜ」を突き詰めることで、会計制度の矛盾と本質をつく姿は流石の一言。
そこから生み出された「キャッシュベース経営」を始めとする高収益企業京セラを支える独自の会計原則が披露されています。

「経営者が知りたいことに答えられないような会計では意味が無い」という会計に対する思想は、ルールからスタートする職業会計人ほど読むべき一冊だと言えます。

●S
確かに、現在の会計は「株主本位」ですから、経営者向けじゃないですもんね。
これは私も読んどいた方が良さげ。



決算書を勉強しても全然儲からない! 実際の仕事に使えない! それは会計数値の意味しか学んでいないからです。貴方の仕事は決算書のどこにつながるのか? それだけわかれば「使える会計知識」はもう貴方のもの。

●S
スイマセン、この本は見かけたことはあるものの、チェックしてませんでした。

●Y
これは会計の基本構造をシンプルで分かりやすく解説した本です。
この会計の基本構造が理解できれば、「どうすれば会社にお金が残るのか」「節税なんて単なるトリックに過ぎない」ということもすべてわかります。

そのため私がガチで経営者向けに書いた「会社の財務」(日経BP社)にはこの本と同じような説明をしています。

●S
こちらですね。



●Y
ただ、ビジネスパーソン向けに会計の基本構造の話をしても全くと言っていいほど受けない。
それがこの本ではブロックの概念を用いて説明しており、十分最後まで読みきれるはずです。
これを読めば「会計の使い方」を確実に学べるでしょう。
まさに私が言いたかったことをそのまま代弁してくれたかのような一冊です。

●S
吉澤さんがかなりのプッシュされているんで、書店でチェックしてきます!


【100冊読んだ上で書いた本】

●S
んで、吉澤さん、そもそも会計本100冊読んだのは、決算書本を書かれるためだったとか。

●Y
そうです、100冊読んでこの本を書きました!



●Y
今回は「一般的なビジネスパーソンは一体いつ決算書を見ることになるのだろう」という質問が出発点です。
実は、経理や財務担当者以外の人は、おそらく99%の確率で一生決算書の分析をすることはないと思います。

●S
確かにそうですね。
後は、起業でもしない限りは、決算書自体見ることもそんなになさそうな。

●Y
それなのに多くの人は「決算書ぐらい読めないとマズい」という思いから「これが一番やさしい」と書かれた会計本を次々に購入しては挫折をする。
そんなビジネスパーソンにとって一番役に立つ会計とはなんだろう。

●S
なんですか?


それって実は「周りから『ちゃんと会計について勉強してますよ』と評価されること」なんじゃないでしょうか。

それじゃ、私が教えてあげますよ。

「こうやって答えれば、周りがあなたを『会計通』だと思うようなフレーズを」

ということで、良く話題に上がりがちな会計に関するトピックについて「ああ、あれね。あれってこうなんだよね」と即座に答えられるために知っておくべき会計知識をまとめてみました。

会計についての話題にコメントするときを試験に例えれば、そのための模範解答や学習のポイントだけを書いた「教科書ガイド」みたいなものです。
ほとんどの会計本が「仕事で使える」「生活で役に立つ」ことを売り物にしている中では、まさに今までにはない思いっきり「変化球」といえる会計本です。

●S
つまり目指すゴールから逆算するのは同じであっても、普通の本とは「ゴール自体が違う」ということですね。

●Y
そうです。
ですから、真面目に会計を勉強している人からは怒られるかも知れません。

でも、実際にはすぐに使うわけでもないのに、周りからの評価を気にして何冊も会計本を買うくらいなら、その時間で目の前の仕事で成果を上げるための勉強をしたほうがよい。
その上で、一日も早く本物の会計思考を仕事に役立てるステージに駆け上がって欲しいという思いで、この本を書いてみました。

まあ、会計知識のエッセンスをサクっと学びたい方は、ちょっと立ち読みでもしてみてください。

●S
確かに拝見していて興味深かったのが、「後輩にはこう説明しよう」「上司にはこうコメントしよう」という部分でした。

また、吉澤さんらしく図解も豊富で分かりやすかったです。
今回の図も吉澤さんが自分で描かれたんですか?

●Y
ハイ、ガツガツ描いてますw

●S
というワケで、ビジネス書の著者なのに図解職人の吉澤さんの新刊は、本日発売ですので、経理・財務以外の人は要チェックでお願いします!


第1章
「決算書って何?」と聞かれて詰まってしまう人のための会計入門知識
1 貸借対照表(B/S)
2 損益計算書(P/L)
3 キャッシュフロー計算書(C/F)

第2章 ここだけ押さえれば誰にもバカにされずにすむ会計基礎知識
1 内部留保
2 債務超過
3 粗利益率
4 労働分配率
5 減価償却
6 連結決算

第3章 即効性あり! かなりの「会計通」と思われるための会計周辺知識
1 ROI
2 自己資本比率
3 流動比率
4 損益分岐点売上高
5 黒字倒産
6 粉飾決算
7 フリーキャッシュフロー
8 IFRS

第4章 「会計通」と思われるための新聞・雑誌記事への正しいコメントの方法
1 業績報告記事へのコメント
2 倒産・破綻記事へのコメント

第5章 決算書でないもので、あたかも決算書分析できる方法
1 1分でわかる会社四季報の読み方
2 これを使えば自動で分析・診断! 経営自己診断システム
3 もう少し財務分析をしてみたいと思ったあなたへ


【編集後記】

◆これも「会計本」ということで、この機会にご紹介。

決算書は必ず裏を読め!

学習研究社
売り上げランキング: 484141

勝間さんの会計本としては『決算書の暗号を解け! 』以来ですし、これまた要チェックかと。


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「27歳知識ゼロからの25分で分る決算書入門」【貸し倉庫 埼玉 瀧田倉庫産業 社長のブログ!】at 2010年09月06日 17:57
                               
この記事へのコメント
               
カリスマではありませんが、ご紹介ありがとうございます。

ご紹介した5冊は読む人の目的別に
それぞれ選んでみました。

お読みになる方の目的に合わせて
選んでみてください。


Posted by ヨシザワ at 2010年08月26日 09:22
               
>ヨシザワさん

今回は、ご協力ありがとうございました。
新旧色々と取り揃えられていて、さすがだと思いました。
新刊はこれからじっくり拝読させて頂きますね。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年08月27日 01:41