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2010年08月22日

【文章術】『【決定版】成川式 文章の書き方 』に学ぶ文章術の7つのポイント




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日のPHPビジネス新書の記事で取り上げた「文章術」の本。

実は本書は何度か改訂がなされており、最初の版が出たのは1996年ですから、14年にも渡って読まれてきた定番本のようです。

アマゾンの情報が少ないので出版社のサイトから。
累計15万部のベストセラーに、メモ・挨拶・Eメールの技術などを加え、ビジネス仕様へ大幅改訂!
句読点とカッコの関係など間違えがちなルールから、間違いなく文意を伝えるコツ、相手の印象に残す工夫まで、文章の書き方を完全網羅。
「文章をつくるのが苦手」「人からわかりづらいと言われたことがある」「書類やメールの文面を気にしていない」……ひとつでも当てはまった人は要チェック! ビジネスマンなら完全保存の文章術です。
文章の書き方が一通り述べられているのですが、特に今回は、「私が知らなかったこと」「直すべきこと」を中心にポイントを7つまとめてみました。


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【目次】

第1章 <成川式>文章上達の心構え

第2章 <成川式>ちょっとした文章作法でみるみる上達

第3章 <成川式>文章上達「べからず」集

第4章 <成川式>注意すべき文章表記法

第5章 <成川式>しっかり覚えよう!文法編

付録


【ポイント】

■1.文書は、断定して書く

◆いきなり思いっきり引っかかってるんですがw
「〜だろうか」「〜なかろうか」「〜かもしれない」(中略)「〜と思う」「〜と考えられる」や「〜といわれている」などは、なるべく使わない。
⇒内容をぼかしたり、責任逃れにしないためである。
⇒文章を強くするためである。
基本は「断定して書く」

一応私も「考えるところあって」このような書き方をしているのですが、皆さんは普通に文章を書かれる際には、「断定して書く」方が良いと思います。

……って、さっそく「〜と思う」なんですがw


■2.カギカッコと句点「。」の使い方

◆原則「カギカッコの中の最後の文章には句点をつけない」というのは、知っていました。

ただ、文章が続いたり、その前に文章がある場合にはどうなるのか?
カギカッコの前に1文があって、カギカッコでくくった文が続くときは、閉じカッコの後にも句点を打つ(よい例3)。

(よい例3) 花子は言った。「今日は雨が降りそうね」。
これは感覚的に分かります。

もう1つ。
カギカッコの後に、新しい1文を続ける場合は、閉じカッコの後に句点を打つ(よい例4)。

(よい例4) 「今日は雨が降りそうね」。花子は言った。
この場合、文章を切らないで、「と」でつなげると当然句点はつきません。

この件については他のケースもありますので、自信のない方は、この部分は要チェックで。


■3.文語調の表現はできるだけ使わない

◆まずは、その「文語」についての解説。
文語とは、平安時代を基礎として発達した文体のことで、話し言葉を基準にした現代の口語文に対するものである。
と言われても良く分からないので、文語調とそれを訂正した具体例を。
×理由のいかんを問わず
○理由がどうあろうと

×意見の一致をみた
○意見が一致した
文語調を使わない方が、「読みやすく、親しみやすい文章になる」とのこと。

他にも「優勝を遂げた」「彼ごときに負けない」なんてところも文語調だそうなので、結構使いまくっていることにちょっと反省。

でも、使ってる方が自然に感じるのは、気のせいでしょうか?←言い訳


■4.「〜という」と「〜と言う」を、区別する

◆私は、本から引用する場合には、そのまま元の文章に従っていますが、自分で書く場合は、「〜と言う」が多いような。

でもキチンと使い分けが必要とのこと。
(1)実際に誰かが言った言葉でない場合は、「〜という」と表現する。

○サッカーというスポーツは、〜

(2)実際に言った言葉の場合は、「〜と言う」と表現する。

○「サッカーが好きだ」と言う人は、〜
ちなみに本書には「『時』と『とき』「『時』と『とき』」といったところの使い分けも紹介されていました。


■5.「ぶり」「目」「足かけ」「周年」を、正しく使う

◆この中から、比較的よく使う「ぶり」「目」についてご紹介。
(2)「ぶり」は、起算の時を含まない。

審議は、突然の中断から20日ぶりに再開した。
……「中断の日」を含めず、その次の日から数えて20日。

(3)「目」は、起算の時を含む。

審議は、突然の中断から20日目に再開した。
……「中断の日」を含めて数えて20日。
まぁ、違ったとしても1日だけなんですが、キチンとした文書では、そこが大事だったりしますから。

なお、「足かけ」「周年」については、本書にてご確認を。


■6.丸カッコ()の細項目には、<>を使う

◆私は丸カッコの中もさらに丸カッコでくくっていましたが、これは誤りとのこと。
×(ロッキード事件(丸紅ルート)判決)
○(ロッキード事件<丸紅ルート>判決)
また、同様に丸カッコの中を「(())」でくくるのも間違いですので、ご注意を。

ちなみに、カギカッコを使う順番は、「『 』」の順番ですので、こちらもお間違いのないよう。


■7.「〜など」を使う場合は、2つ以上の例を挙げる

◆そもそも、「2つ以上の例」以前に、「〜など」とひらがなで書かずに、「〜等」と漢字で書いている私……。
×うどんなどの、めん類が好きです。
うどんやラーメンなどの、めん類が好きです。

(1)「〜など」を使う場合は、2つ以上の例を挙げる。
⇒読み手が、例で示す全体像を推定できる。
⇒1つの例を挙げただけでは、全体のイメージがつかみにくい。
ちなみに、注書きによると、資格試験や社内試験の論述問題では、「とう」と読ませる場合には漢字で「等」と書いたほうが点数が高くなることがあるそう(採点者に、漢字が好きな高齢者が多いため)w

いや、でも上の文でさえ「資格試験等の〜」と書こうとしてましたし、私はかなり重症のようです。


【感想】

◆まとめていて、かなり片寄った内容になってしまい、ちょっと反省。

ここで挙げたのは、あくまで私が意識しておきたい内容であって、本書の中心部分とは言いがたいです。

たとえば、「同じ意味の言葉を重複して使わない」ですとか、「不要な修飾語を使わない」といった、類書でも見かける内容は丸ごとカット。

同様に、「文末に、変化をつける」のような、自分がこだわっている部分は、あえて載せる必要もないかな、と(個人的に)。


◆ただ、実は他にも「守られていない」項目がちらほら。

『「〜化」「〜性」「〜的」という表現は、なるべく使わない』なんてのは、当ブログのタイトル自体がアウトですよ。

これは「化」「性」「的」というのがあいまいな表現であり、なくても十分意味が通じるから。

ただし、「効果的」「基本的」のように、一般的な言葉として定着している語句は除外するとのこと。

確かに「あいまいな表現」というのは、そうなんですけど、わざと意識して使っていることもあるんですけどね。

……今、「意識的に使っている」と書きかけたのを、直してみましたw


◆あくまで、このブログは趣味の活動なので、ガチガチに堅苦しく考えなくても良いのでは? と思う反面、そのフレーズがそのまま新聞広告に載ってしまうこともある以上、こういった基本ルールも、できる限り守っていきたいと思うわけでして。

とはいえ、「知らない」ものは「守りようがない」ですから、とりあえず「知っておく」のも大事かと。

特に、ビジネスユースでブログを書かれている方なら、こういった本を持っておくと、何かあった時に便利だと思われ。

巻末に索引も付いていますし、辞書代わりに1冊どうぞw


備えあれば憂いなし!

【決定版】成川式 文章の書き方 (PHPビジネス新書)
【決定版】成川式 文章の書き方 (PHPビジネス新書)


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【編集後記】

◆ふと思い立って、大昔によく聴いていたこの曲を、YouTubeで視聴。



いい曲たくさん書いてた人だけに、また活動して欲しいものです。

ゴールデン☆ベスト
ゴールデン☆ベスト



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