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2010年08月05日

【名言】「スティーブ・ジョブズ名語録」桑原晃弥


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スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉 (PHP文庫)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先月のランキングでも1位になったスティーブ・ジョブズの「名言」を集めた1冊。

文庫本なので、単行本の焼き直しかと思いきや「書き下ろし」とのことなので、即ゲットしました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
アップル社のカリスマCEOが語る“危機をチャンスに変える”珠玉の名言集。iPod、iPhone、iPad……。 数々の革新的な商品で世界を魅了しつづけるアップル社の天才CEOスティーブ・ジョブズ。彼がここまで成功できた要因は一体どこにあるのだろうか? 本書は、彼が無名だった20代前半から、アップル追放の挫折をへて、現在の成功に至るまでの発言を厳選し、解説を加えた。 「我慢さえできれば、うまくいったも同然なんだ」など、時代の寵児から人生のヒントを学ぶ! 文庫書き下ろし。
既に広く知られたフレーズもありますが、まとめて読むとジョブズのスゴさが分かります!


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【目次】

第1章 ジョブズ「発想のセオリー」を語る

第2章 ジョブズ「負けない生き方」を語る

第3章 ジョブズ「すごい口説き文句」を語る

第4章 ジョブズ「心の幸福論」を語る

第5章 ジョブズ「バカと賢者の差」を語る

第6章 ジョブズ「どん底からの脱出」を語る

第7章 ジョブズ「人が動く一言」を語る


【ポイント】

■1.アップルがやらないと、どこもやらないだろう
「世界が少しましなのは、アップルがあるからだ。だから僕はここにいるんだ。誰かがいいコンピュータをつくらないとね。アップルがやらないと、おそらくどこもやらないだろう」
 (アップル復帰直後の言葉)


■2.次にどんな夢を描けるか、それがいつも重要だ
「僕たちは自分たちが描いたビジョンに賭けている。よそと同じようなものをつくるぐらいなら、自分たちのビジョンに賭け続けていたい。誰もがつくれるようなしろものは、ほかの会社につくらせておけばいい。次にどんな夢を描けるか、僕たちにとってはそれがいつも重要なのだ」

 
■3.必要なのは、世界に自分のアイデアを広めたいという思い
「時々、会社を起こしたいという人が相談にくる。理由を尋ねると、『金儲けがしたい』と答える。こういう人には、やめたほうがいいとアドバイスする。お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない。まず必要なのは、世界に自分のアイデアを広めたいという思いなのだ。それを実現するために会社を立ち上げるのだ」


■4.僕らはもっと大胆にチャレンジし続けなきゃいけない
「普通の人なら実に最高じゃないか、ここで失敗したら失うものも大きいのだから、あとは安全にやろう、と思うかもしれない。だが、これは僕らにとっていちばん危険な落とし穴なんだ。僕らはもっと大胆にチャレンジし続けなきゃいけない。現状に甘えているわけにはいかないんだ」
 (当時iPod一番の売れ筋だったminiの生産を打ち切り、nanoを開発するに当たって)


■5.Aプレーヤーしかいらない
「いっしょに働く人材のクオリティ水準を高く保つこと、それが自分の仕事の一つだといつも考えてきた。それは私が個人として貢献できる数少ないことの一つだろう。Aプレーヤーしか要らないという目標を組織にしっかり植えつけようとするのだ。何につけ、世界のトップ人材に目をつけることはあとあと役に立つ」


■6.IBMはパソコンをデータ処理の機械として売っている
「IBMはまったく間違ったとらえ方をしている。彼らは人間への配慮をしていない。パソコンを知性のための道具としてではなく、デー夕処理の機械として売っているのだ」
 (IBMが1984年に新発売したIBM PCを評して)


■7.川を渡ってどこか別のところへ行く必要はない
「この二十年間アップルが注力してきたまさにその場所に、コンピュータ技術と家電市場が集約されようとしている。だから、我々は川を渡ってどこか別のところへ行く必要はない。向こう岸がこちらへ来てくれるのだから」


■8.自分の居場所を自分でつくるんだ
「もし、僕が何かをつくる場所がアップルにないのなら、過去二度やったことをもう一度するだけだ。自分の居場所を自分でつくるんだ。アップル創業のときにガレージでしたこともそうだったし、マッキントッシュを始めたときも、いわばガレージでしたことと同じことをしたようなものだった」
 (アップル追放直前の言葉)


【感想】

◆最近、あちこちで「名言集」みたいな本を見かけていたので、「ジョブズ語録」が今まで出ていなかったことが、まず意外でした。

そもそも、ジョブズほどドラマチックな生き方をしている経営者もそういないワケで、その人生の節々で有名なフレーズが飛び出してきます。

上記ポイント以外で広く知られたものでも、こんなものが。

■「一生砂糖水を売って過ごすのか」

(当時ペプシコーラ社長のジョン・スカリーの引き抜きに際して)

■「ハングリーであれ。バカであれ」

(スタンフォード大学卒業式の祝辞で)

■「海賊になろう」

(マッキントッシュ開発チームに対して)

いやホント、企業のトップの言葉とは思えないフックの効いたものばかりですね。


◆本書では、そんなジョブズの言葉を見開き2ページで、96も収録。

それぞれのフレーズの背景等も付されているので、どういう状況で、何を意図して発言されたものかは、すぐに分かるようになっています。

ちなみに「名語録」と銘打っているだけあって(?)、比較的アコギなシーンでのフレーズは少なめですw

この辺は、ジョブズの言葉のセンスを取り入れたい方には、ありがたいところかも。

…センスじゃなくて「〜とジョブズも言ってたけど」と、そのまま使っちゃうのも手ですがw


◆なお、「語録」は初めてでも、今までに出た多くの本で、それぞれのエピソードや名言は紹介されています。

そんなジョブズ本のうち、私が読んだことのあるものからオススメを。

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iPodは何を変えたのか?

その後、iPhoneやiPadが出たため、陰が薄くなった(?)iPodですが、著者がジョブズと親しいだけあって、かなり濃い内容となっています。

今読んでも得るところのあるスゴ本かと。

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スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡

アマゾンではとうとうプレミアが付いてしまった、豪華な1冊。

エピソードが写真付きで紹介されており、ファンにはたまらない内容ですね。


◆個人的には、本書のような「語録」は、ネタとして使いやすいので大好物な私。

小飼さんあたりだと、「それぞれ英語のフレーズでなきゃ」とおっしゃりそうですが、私はこれで充分です。

ただ、ひたすらテキストが続く本書より、ジョブズファンなら写真満載の上記のビジュアル本の方を選んでしまいそう。

もっとも、文庫本ですから値段以上の価値はあると思われw


ファンじゃなくとも読んでおきたい1冊!

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スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉 (PHP文庫)


【関連記事】

【スゴ本】『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』カーマイン・ガロ(2010年07月11日)

【Apple】「スティーブ・ジョブズ神の交渉力」竹内一正(2008年05月28日)

【枯れた技術の水平思考】「任天堂 “驚き”を生む方程式」井上 理(2009年05月15日)

【豪華!】「心に書きとめておきたい名経営者の至言」日経ベンチャー編(2008年08月16日)

ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」(2007年05月11日)


【編集後記】

◆小宮一慶さんの新作が出ていました。

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ぶれない人 (幻冬舎新書)
「ぶれない」とは、信念を貫くことである。仕事で言えば、私利私欲を求めるのではなく、まずは「お客さま第一」で、良い商品やサービスを提供し続けることだ。だが、多くの人は、目先の利益にとらわれ、その信念が簡単に揺らいでしまう。著者の長いコンサルタント経験からみても、信念を貫く人ほど長期的に成功を収める、と言える。では、どうすれば、「ぶれない人」になれるのか?歴史的名著や偉人の生き方から、人間力を深めるエッセンスを引き出し、判断力を鍛える方法を指南する。人気コンサルタントが本音で語る成功論。
これは面白そうな予感。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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この記事へのコメント
               
私の本をいつもご紹介いただき有難うございます。
『ぶれない人』は今の世の中を見ていて、是非とも書きたいと思っていたテーマです。

今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 小宮一慶 at 2010年08月07日 14:52
               
>小宮先生

コメントありがとうございます(汗)。
実はまだ読んでおりませんが、必ずや読ませて頂きたく思っております。

こちらこそ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年08月09日 02:02