2010年08月02日
【サイン】『さりげなく「人の心をつかむ」技術!』に学ぶ8つのポイント

さりげなく「人の心をつかむ」技術!
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、タイトルからは分かりにくいのですが、「ボディ・ランゲージ」に関するご本。相手のしぐさから内面を読み取ったり、相手に与える印象をコントロールするためのテクニックが多数解説されております。
アマゾンの内容紹介から。
人の心を動かすのは"一瞬のボディ・ランゲージ"だった。話の説得力をグッとアップさせる「アイコンタクト」、どんな小さなウソも見破ってしまうこの「質問法」、人を魅了する声が手に入る「1分間トレーニング」、好感度を相手の心の中に埋め込む「アンカリング」法、初対面の人をとりこにする「信頼メソッド」。"さりげない技術"が、思いもよらない効果を生む―。コミュニケーションスキルを上げるために、実践してみる価値はありそうですよ!?

【目次】
1章 この"瞬間"が決め手! あなたはこう見られている!
2章 この「表情ひとつ」で、相手の心をグッと引きつける
3章 あなたのイメージを一瞬で変えてしまう「10のサイン」
4章 会話がラクにはずむのは、「距離のとり方」がカギ!
5章 「話し方」や「声」で、損をしていないか
6章 これで「第一印象」は自在にコントロールできる!
7章 「見せたい自分」「見せたくない自分」の操り方
8章 交渉・会議・対人関係……これが「30秒で相手に好かれる」テクニック
9章 「ラポール(信頼)メソッド」のすごい効果!"すごく好感のもてる人"は仕事も人生もうまくいく!
【ポイント】
■1.相手が唇をすぼめたときは深刻に受け止める話しているときに相手が口をすぼめたら、こちらの話に納得していないというサイン。そのまま流してしまわず、すぐに「何か聞きたいことはありますか?」などと尋ねてみること。たとえば、仕事でお客に商品を売り込んでいる最中にそのような顔をされたら、すぐにアプローチのやり方を切り替えたほうがいいでしょう。
■2.唇を丸めるしぐさは、隠し事をしているように見える
上唇と下唇を内側に丸めるしぐさをすると、何か隠し事をしているように見えます。言葉が口から漏れそうになるのを抑えようとするとき、無意識に唇を丸め込む人が多いのです。
■3.自信がないときは意識的にうなずいてみる
うなずく動作は、相手に「自分もあなたと同じ意見です」と意思表示する基本的なテクニックでもあるのです。
これは、自分自身に対しても効果的に働きます。何かを考えているとき、うなずくことで、その考えに対する信念や自信が強まるのです。
■4.頭を右に傾けると、相手からの信頼度を高めることができる
たとえば男性が女性の電話番号を聞き出したいなら、左より右に傾けたほうが成功率が上がるのです。また、事務職や法律、医療関係など、厳しい倫理感覚が求められる職業の面接接試験では、頭を右に傾けると好印象を残せます。
■5.腕組みを解かせて、相手の態度を変える
私はセミナーで、聴衆の中に腕組みをしている人を見つけたら「握手のお手本を見せていただけませんか」などといって実験台になってもらいます。腕組みをやめざるを得なくした上で、「選ばれた」という優越感や驚きをもってもらい、気持ちをオープンにしてもらいます。
一対一の場合は、資料を渡したりメモをとってもらったりするなど、腕組みのしぐさを崩してもらう工夫をすると、相手の態度も変わってきます。
■6.小さな声の人は、声を「投げる」練習をする
頼りない人だと思われないためには、ちよっと大きな声を心がけてみてください。ほとんどの人は声が出ないのではなく、どのくらいの大きさを出せば相手に届くのか知らないだけのこと。そのためのエクササイズを続ければ、誰でも声が大きく響くようになります。
声をボールに見立て、50センチメートル先、1.5メートル先、3メートル先、5メートル先にあるものに目を向け、それに向かって声を投げてみましょう。この練習をくり返せば、どんな状況で、どのくらい声を出せばちょうどいい大きさに聞こえるのか、わかるようになります。
■7.「いっていること」と「しぐさ」は必ず一致させる
信頼できる人間だということをアピールしたいなら、言葉と動きを一致させるのが一番です。屈託のない笑顔を浮かべ、手のひらを広げて、つま先を相手に向けます。背筋はまっすぐに伸ばし、相手の言葉とボディ・ランゲージを真似ることで、ラポールを形成しましょう。
また、もし相手から「嘘をついている」と疑われたときは、上着のボタンを外したり、やや顔を近づけたり、リラックスしたポーズをとったり、目をまっすぐ見たりといったオープンなボディ・ランゲージで、嘘をついていないことをアピールしましょう。
■8.「姿勢のバランス」を完璧にする
体が対称になっていると、魅力的、健康的、冷静で自信に満ちている印象を与えることができます。
背骨のデコボコ一つひとつをサイコロに見立て、縦にきれいに積み上がっている状態をイメージしましよう。首をまっすぐに伸ばし、肩のカを抜いて、お腹を引っ込めます。顔はしっかり上げて、正面を見てください。このとき、目線を上げすぎて相手を見下ろす角度にならないように、注意が必要です。アゴがまっすぐ前を向いていれば、落ち着いて自信があるように見えます。
【感想】
◆本書は原題を『The Power of Body Language』と言い、冒頭で触れたように、まさに「ボディ・ランゲージてんこ盛り」な1冊でした。今まで、「相手の仕草からウソを見抜く」、ですとか、「こういう態度でプレゼンに臨め」といった内容の本は何冊か読んできましたが、ここまでボディ・ランゲージばかり掘り下げた本は、あまりなかったような。
相手のボディ・ランゲージへの対処の仕方や、自分のボディ・ランゲージの活用の仕方の両方に言及しており、ビジネスシーンでの活用も可能。
特に、第8章の『これが「30秒で相手に好かれる」テクニック』は、シーンごとに行うべきボディ・ランゲージが箇条書きにされており、正直、ここだけまとめても記事が書けた(ry
◆例えば、「営業マンに乗せられずに「うまい買い物」をする法」のところで推奨される仕草としては、こんなものが。
・無関心を装う日頃、店員さんに自分の意見をハッキリ言えない方は、こういうボディ・ランゲージを併用すれば、相手が折れてくれる可能性も高まりそうな。
・腕を組む
・唇を閉じる
・かすかに首を振る
・体を正対させない
もちろん、こういう値切りの仕方をされる方もいらっしゃるわけですがw
金融日記:資本主義の罪と罰 −ビックカメラ有楽町店での薄型テレビをめぐる攻防−
◆なお、上記6.にもあるように、ボディ・ランゲージだけでなく、「話し方」についての言及が第5章にあります。
よくプレゼンの本では「ゆっくり目に話す」ことを推奨していますが、本書によると「同じ時間内に、より多くの言葉を話す人のほうが、好印象を得やすい」とのこと(目安は1分間に330字から500字くらい)。
ちなみにジャパネットたかたの高田社長が540字くらいだそうで、ある程度畳み掛ける話し方というのも使いようなのかも。
確かにあまりおっとり解説されるよりは「立て板に水」の方が慣れている印象はもたれますしね。
◆本書の場合、「リアルでの対人状況」がある方の方が、より価値があると思います。
例えば、人前に立ったりする仕事や、セールス、サービス等職務に携わる方等々。
話す内容や、説明のための資料等が相手の「顕在意識」に働きかけるのならば、ボディ・ランゲージが働きかけるのは、相手の「潜在意識」。
何かを成し遂げるためには、両面からアプローチした方が、きっと成功の確率も高くなるハズ。
文字通り"人の心をつかみたい"なら、読んでおきたい1冊!

さりげなく「人の心をつかむ」技術!
【関連記事】
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【ウソ看破?】「相手の隠しごとを丸ハダカにする方法」デビッド・J・リーバーマン(2010年04月02日)
【編集後記】
昨日、はあちゅうさんにご紹介頂き、当ブログにアクセスが殺到致しました。というワケで、はあちゅうさんもオススメなのが、こちらの本。

彼と彼女の科学的「恋の法則」―“幸せな結果”を知りたいっ! (王様文庫)
参考記事:【モテ】『彼と彼女の科学的「恋の法則」』はオススメ!(2008年10月07日)
個人的には「ベストパートナーになるために」と同じくらいスゴ本だと思っております。

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smooth様
はじめまして、速読おやじです。
記事を見て、この本買いたくなりました。人を動かすためには、どうしたらいいかという本はよくありますが、ボディランゲージに的を絞った本ってそういえば少ないですね。
今回、初めてお邪魔しましたが、興味を引く記事が多く、とても勉強になりました。
私もつい最近ビジネス書Blogをスタートさせたのですが、また寄らせて頂きます。
今後とも宜しくお願い致します。
はじめまして、速読おやじです。
記事を見て、この本買いたくなりました。人を動かすためには、どうしたらいいかという本はよくありますが、ボディランゲージに的を絞った本ってそういえば少ないですね。
今回、初めてお邪魔しましたが、興味を引く記事が多く、とても勉強になりました。
私もつい最近ビジネス書Blogをスタートさせたのですが、また寄らせて頂きます。
今後とも宜しくお願い致します。
Posted by 速読おやじ at 2010年08月02日 15:16
>速読おやじさん
はじめまして、コメントありがとうございます!
ブログ開設おめでとうございます!
私もダラダラと(笑)5年半続けてきましたが、自分でもよく続くなー、と思ってます(笑)。
くじけそうになってもあきらめないで頑張ってみて下さいネ。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
はじめまして、コメントありがとうございます!
ブログ開設おめでとうございます!
私もダラダラと(笑)5年半続けてきましたが、自分でもよく続くなー、と思ってます(笑)。
くじけそうになってもあきらめないで頑張ってみて下さいネ。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年08月03日 01:58
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