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2010年07月28日

その発想はなかった! 新しい「キラーフレーズ仕事術」




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「ちょっとした言い方で人を動かす」スキルが身につく1冊。

「装丁が軽め」なので、リアル書店で手にとって、ナメて読み始めたのですが、これが意外と効きそうな雰囲気。

思わず買ってしまったものの、アマゾンでは現時点で、詳細情報どころか、画像すらなかったでござるの巻w

そこで今回は、本書収録の「67のフレーズ」の中から、特に当ブログでニーズのありそうな「対上司用フレーズ」を7つピックアップしてみようかと。

タイトルも、先日の本を意識して(?)、ホッテントリメーカー作にしてみました。


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【目次】

はじめに

第1章 上司をらくらく転がすキラーフレーズ

 ○○だからお願いするのですが
 決めるのは○○です
 私がやっておきます ほか

第2章 部下の心にしみるキラーフレーズ

 失敗しても何とかするから
 経験のない人の意見を聞いてみようよ
 こんな失敗をするなんて、キミらしくないね

第3章 自分の身を守るキラーフレーズ

 気が付きませんでした。ありがとうございます
 参考にさせていただきます
 まわりに聞いたところ、賛成が多かったのですが ほか

第4章 言いづらいことを伝えるキラーフレーズ
 
 ○○さんにお願いしたくて
 ○○さんにはそんなに難しいことじゃないと思うけど
 まあ、感覚の違いかもしれないね ほか

第5章 愛され社員になるキラーフレーズ

 ありがとう(男→女)
 ○○さんの話をちゃんと理解したいんです(女→男)
 ○○さんの声はキレイだね(男→女) ほか


【ポイント】

■1.「○○だからお願いするのですが」

◆こちらの他、下のポイント6.でも出てくる「○○」というのは「課長」「部長」といった役職、もしくは相手の名前が入ります。

このフレーズは「困ったことがあったら相談しろよ」とよく言ってくるような上司に依頼する際に使うもの。
 たとえば「課長だからお願いするのですが」「山田さんだからお願いできるんですが」と、前置きしてから依頼するのです。
 ポイントは、「だから」の3文字。この部分で「他の人には頼めない」「あなたの実力を認めている」というニュアンスを上司に伝え、「部下が頼ってきた。それなら、手伝ってやろう」という気持ちにさせるのです。
なるほど、こういうタイプはこういった形で依頼されると、喜んでやってくれそうな気が。

なお、仕事が完成したら「お礼を忘れずに」とのこと。


■2.「ブレないので助かります」

◆タイトルだけ読んで、お礼を言ってるのかと思いきや「あにはからんや」

優柔不断なため、仕事でいったん方針が決まった後に言うことがコロコロ変わる上司に縛りをかけるためのものでした。
方針が決まったときには、「課長は言うことがブレないので助かります」と言って、急な変更が起きないように牽制するのです。
このフレーズが効くのは、人は、自分に対して好意的な評価が下されると、その評価を下げないように努力しようとするから。

ただし、何度もやりすぎると、「嫌味に聞こえてしまう」ので要注意。


■3.「ご注意ありがとうございます」

◆上司から注意された際の正しい答え方がコレ。
 誰だって注意されるのは嫌ですから、反発したり意気消沈したりするのが普通でしょう。ところが、逆に「感謝」することで、その人が上司の言葉を前向きに受け止めていることが伝わります。
 また、上司も、自分の注意を素直に受け入れる部下には、特別に目をかけるようになるものです。
なお、このフレーズは、だらだら説教するのが好きな上司にも、防御の意味で効果があるそう。


■4.「今回は遠慮させていただきます」

◆上司からの「悪気のない提案」を、カドを立てずに断るフレーズがこちら。
 まずは、「ありがとうございます。ちょっと考えさせてください」と、いったん態度を保留してください。
「話は理解した。でも、イエスとは言わない」という姿勢で回答するのです。
 そして、時間を置き、「うれしいお話だったのでいろいろと考えてみたのですが、今回は遠慮させていただきます」と断ります。(中略)
 大事なのは、上司の気持ちを受け止めながら断るということ。
特に「今回は」という部分が、将来への可能性に含みを持たせているのが、ミソですね。


■5.「おっしゃていた通りになりましたね」

◆これは「上司の予測した通りに現実が動いた際」に使うべきフレーズ。
 これは、上司の判断力・分析力が正しかったと認める言葉なので、結果として、上司の自尊心をくすぐる効果があります。
 また、あなたが上司の発言を「きちんと覚えている」ということも、すかさずアピールできます。
なるほど、これはダブルで美味しいというのは、私好み。

ちょっとおべっかクサイのがアレですがw


■6.「○○なら、わかってくださると思って」

◆お客様からのクレームや、他部署からの苦情に振り回され、自分だけで対応できないときに、上司に窮状を訴える際のフレーズがこれ。

部下に頼られるのは、上司としても悪い気はしないので、いいところを見せようと奮起してくれるハズです。
 ポイントは、言外に「他の人はわかってもらえなかったが(わかってもらえないだろうが)……」というニュアンスが隠れていること。
「他の人ならいざ知らず、あなた(上司)なら何とかしてくれますよね」というメッセージが込められているのです。
確かに親分肌の上司には、特に効果がありそうな気が。


■7.「悪くはないと思いますが」

◆私自身に欠けていたのが、このフレーズの考え方。

お客様や上司などの意見が自分のものと異なっていた場合、立場上、それを簡単に否定することはできないワケで。
そういう場合は、「悪くないと思いますが」と、いったん受け止めることが必要です。
 その上で、その意見に従うと変更しなくてはならない部分を指摘し、受け入れられない理由を丁寧に示せば、問題は起きないでしょう。
なぜ、いったん受け止めることが必要なのか?
 相手の企画・提案を簡単に否定すると、企画・提案そのものだけでなく、その人自身を否定したと受け取られてしまうのです。
 否定する場合にも、企画者・提案者の気持ちをできるだけ尊重すべきでしょう。
意見が違うと、いやもう、速攻で「それは違うでしょう!」と断言していたsmooth涙目の巻……。


【感想】

◆今回は「対上司」というくくりで選んでみましたが、目次をご覧頂ければお分かりのように、第2章は逆に「対部下用フレーズ」となっています。

上記目次で抜粋した以外の小見出しの中で、ピンと来たものを挙げると

「キミはいつも一生懸命だからな」
「キミにしかできない仕事を優先しなさい」
「あの仕事は○○もほめていたよ」


といったところが。

なお、最後の「あの仕事は〜」の項目で述べられていたのですが、「第三者の評価が有効なのは、良い評価のとき」なので、逆のパターン(「部長が、がっかりしていたよ」等)はNGなのに要注意!

…私の場合、思いっきり責任転嫁したくて、逆パターンをかましたことあるんですがw←笑えない


◆いずれにせよ、本書を読んで感じたのは、身も蓋もないようですけど「モノは言いよう」ということ。

本質的な部分は変わらなくても、その伝え方如何によっては、上手くいったり台無しになったりするワケです。

この辺は「気配り」と言うか、いかに「言われる側の身に立てるか」なのかな、と。

私自身、言われたことに対して何も考えずに「即レス」する癖があるので、注意したいと思います。


◆そして、私のようにそういった気配りが得意でないモノとしては、本書のようなアンチョコを読んで、パターンを会得するしかないような。

それぞれのフレーズに対して、反論等があった場合の返し方や、各章ごとの「言ってはいけないNGフレーズ集」も、目を通しておきたいところです。

「口は災いのもと」と言いますし、若い方にこそ、一読を勧めたいと思う次第。


見た目よりはかなり使えます!



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【ほめ言葉】「ほめ言葉ハンドブック」本間 正人,祐川京子(2007年10月01日)


【編集後記】

◆今日のご本ともちょっと関係ありそうな(?)1冊。

もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら―ビジネスマン危機管理術 (文春新書)
もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら―ビジネスマン危機管理術 (文春新書)

タイトルは「危機」の1例であって、全部上司ネタではないようですがw


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