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2010年07月26日

【77のテクニック】「キャッチコピー力の基本」川上徹也


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キャッチコピー力の基本


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、私たちブロガーには必須の「キャッチコピースキル」を上げてくれる1冊。

先日上京された聖幸さんと、リアル書店を物色中に、二人で見つけました(聖幸さんも後にゲットされたよう)。

アマゾンの内容紹介から一部引用します。
情報があふれる現代社会においては、「タイトル」「見出し」「決めゼリフ」「キャッチコピー」など、受け手の気持ちをとらえて離さない「ワンフレーズ」が、すべてのビジネスシーンで何よりも重要になってきました。
そこで本書は、仕事で一番必要なのに、誰も教えてくれなかった「言葉の選び方、磨き方、使い方」を、普通のビジネスで使えるように、わかりやすく解説します。(中略)
広告、出版などのクリエイティブ業界の人だけでなく、商品開発や店頭でPOPを書く人まで、辞書代わりに1人1冊所持したくなる本です。
これは結構使えそうなヨカン!


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【目次】

はじめに

第1章 「キャッチコピーカの基本」の基本3力条

第2章 「言い切リ力」をつける

第3章 「読み手」に考えさせる

第4章 「語呂のよさ」を考える

第5章 「比喩力」を磨く

第6章 「名言」を貯金する

第7章 「組み合わせ」で化学反応を起こす

第8章 「造語力」を身につける

第9章 「ストーリー」を喚起させる

【ポイント】

■1.みんなが言いたかったことをスバッと言う
 「みんなが言えないのに言いたかったこと」をスパッと言うのは、簡単そうでハードルが高い技です。会議など閉じられた場ではできても、大勢の人がいるところでは、誰しもが言いたくても言えなかったフレーズを見つけ出すのは難しいものです。逆に言うと、それを見つけ出すことができれば、多くの人の気持ちをキャッチすることに成功できるのです。
 ●見本⇒カゼは社会の迷惑です
 ●見本⇒亭主元気で留守がいい


■2.具体的な数字を入れる
 ●普通⇒安くて手軽なドリップコーヒー
       ↓
 ●見本⇒コーヒー1杯19円
 このように具体的な数字を打ち出すことは、企画書、プレゼンテーション、報告書など、仕事のあらゆる場面で有効な手法です。
 あなたが就職や転職するときなどのプロフィールでも、実績をできるだけ具体的な数字であげると、印象に残りやすくなります。もし、書くべき数字が見あたらないのであれば、今後「数字をつくること」を意識してみてください。


■3.得になること、効果を入れる
 ●普通⇒腰に無理な負担がかからないように設計した座椅子
       ↓
 ●見本⇒「長時間座りづめでも腰が疲れにくい」と、腰痛持ちから10年以上も支持され続けている座椅子
商品自体の機能よりも、購入する側のメリットを強調していることがわかるでしょう。こんなふうに、受け手の具体的なメリットが書かれてあると、「あ、これは自分に関係がある!」と思ってもらえる可能性が高くなるのです。


■4.脅して言い切る
 ●見本⇒進化する変態企業 変われない会社は2年で滅ぷ
 ●見本⇒銀行亡国 「再建」放棄が日本をつぶす
 このテクニックは、得意先への提案やプレゼンでも有効です。得意先やその商品・サービスのウイークポイントを探し出し、「このままだと、こんな大変なことになりますよ」というニュアンスを言い切るのです。


■5.命令して言い切る
 人は命令されると、何かしらの反発を覚えます。その一方で、命令されることに喜びを感じる心理もあります。競争が激しく、スルーされる確率が高い商品などの場合は、あえて命令形にして、人の心を刺激するという方法があります。
 ●見本⇒『お金は銀行に預けるな』
 ●見本⇒『スタバではグランデを買え!』


■6.隠愉(メタファー)でたとえる
 小説家の村上春樹さんが2009年にエルサレム賞を受賞したときのスピーチは、「壁」と「卵」というメタファーを使って大きな話題になりました。(中略)

 メタファーを使わなければ、それほどまでに大きな話題にはならなかったかもしれません。メタファーを使ったことで、鮮明にイメージが喚起され、聞き手の心に残ったのです(逆の効果として、壁の解釈を巡って、さまざまな意見がありました)。


■7.擬物法を使う
「擬物法の名人」といえば、アナウンサーの古舘伊知郎さんでしょう。今ではニュースキャスターのイメージのほうが強くなっていますが、アナウンサー時代、スボーツ中継や歌番組で印象深い擬物法のフレーズを数多く残しました。
 たとえば、F1レーサーのミハエル・シューマッハのことを、「顔面三浦半島」「顔面ケルン大聖堂」「F1ティラノザウルス」などと擬物法で表現しました。水泳選手のイアン・ソープのことは、「水中四輪駆動」「沈まないタイタニック」などと表現しました。


【感想】

◆この記事の冒頭で、「私たちブロガーには必須」と申し上げたように、ブログタイトルと、その反応(アクセスやブックマーク、Twitterでの言及等)には、かなり密接な関係があります。

例えば、私のブログ記事の場合、以前は、普通に「書名&著者名」をブログタイトルにしていました(冒頭のキーワードは別として)。

全くもって凡庸というか、自分自身で注目を集めようとは思っていなかったワケですね。

ところが過去何度か、たまたま書名の方に、元からフックがかかっていたため、はてなブックマークが集まってしまったことがあったという。


◆典型的なのがこの記事の本のタイトル。

【起業&仕事術】「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」ティモシー・フェリス:マインドマップ的読書感想文 【起業&仕事術】「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」ティモシー・フェリス:マインドマップ的読書感想文

これは、本書の分類によるところの「hint18 問いかけてみる」「hint09 かかる時間を示す」の合わせワザ。

さらに、本のテーマとして手堅い「お金」「恋愛」「健康」のうちの1つである「お金」ですから、それはブックマークも集まります罠。

また、現在最多被ブクマ数のこの記事の本のタイトルの場合は、「hint08 具体的な数字を入れる」「hint09 かかる時間を示す」の2つが使われています。

【話し方】「たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック」アラン・ガーナー:マインドマップ的読書感想文 【話し方】「たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック」アラン・ガーナー:マインドマップ的読書感想文


◆最近では、ホッテントリの味をしめて(?)、書名が大人しいと、よくある「〜で学ぶ●つのキモ」といった、「アサマシイ」タイトル付けが常習化。

さらには、禁断のワザ(?)である「ホッテントリメーカー」に頼ることも多くなってしまいました。

ただ、他のブログのアクセス解析は存じませんが、ライブドアブログだと、「どのリンク元からどの個別記事にアクセスがあったか」が上位30位まで分かります。

それを見てしみじみ思うのは、「タイトルの付け方いかんで、アクセスが全然変わるんだな」、ということ。

記事を読んだ上で、ブックマークされたり、TwitterでRTされたり、本をお買い上げ頂いたり、ということとダイレクトにつながっているかまでは見えませんが、とにかく「アクセス」だけは、ほぼ「タイトル勝負」といって良いと思います(記事のテーマはもちろんですが)。


◆本書は、豊富な事例を用いて、過去の「ヒットコピー」を分析するとともに、それらの参考文献や出典を巻末に5ページに渡って収録している(計208点)ところも、すごいな、と。

紹介された「77のテクニック」のうちには、ちょっと似ていたり、利用がむずかしそうなものもありますが、煮詰まった時等にパラパラめくるだけでも、アイデアが湧いてきそうな感じ。

また、世間で話題のフレーズ等を分析しても面白そうです。

「リア充爆発しろ!」というのは、「hint15 命令して言い切る」「hint61 合わない名詞と動詞を組み合わせる」の合わせワザだな』みたいなw


「アテンション」が必要な方なら必読!

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キャッチコピー力の基本


【関連記事】

【フツウにスゴ本】「ザ・コピーライティング」ジョン・ケープルズ (著), 神田昌典 (監修)(2008年10月20日)

【スゴ本】「費用対効果が見える広告 レスポンス広告のすべて」後藤 一喜(2009年07月30日)

【スゴ本!】「広告コピーってこう書くんだ!読本」谷山雅計(2008年01月15日)

「10倍売る人の文章術」ジョセフ・シュガーマン(著)金森重樹(監訳)(2006年05月08日)

【マインドマップ書評】「なぜ通販で買うのですか」 斎藤 駿 (著)(2005年06月28日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

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「働きがい」なんて求めるな。

アソシエの連載の書籍化とのことなので、要チェックかな、と。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは&お久しぶりです。
記事読まずにアマゾンアタックしてしまいました(汗)今日届くのが楽しみです。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2010年07月29日 06:00
               
>LuckyUSさん

ご無沙汰しております(汗)!
といか、早朝にコメントいただいたせいか、レスし損ねておりました。
申し訳ございません。

そしてアマゾンアタックありがとうございました(涙)!!!
この本、私たちのブログタイトルにも応用できそうですよw
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年08月02日 02:36