2010年07月14日
【Amazonキャンペーン有】「口ベタでも人を動かす 魔法のプレゼン」山田進一

口ベタでも人を動かす 魔法のプレゼン
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「2009年マイクロソフトMVPアワードをパワーポイント部門で受賞」された、山田進一さんの「プレゼンスキル本」。つい先日、S・ジョブズのプレゼン本を取り上げたばかりなのですが、そちらとはまた違った意味で濃厚な内容でした。
出版社のサイトから、本書の内容について一部引用。
ジョブズがアップル流なら、こちらは「マイクロソフト流」です!本書は、日本でわずか3人のマイクロソフトMVP(パワーポイント部門)を受賞した著者による、口ベタでも、アガッてしまう人でもうまくいくプレゼンの方法を、準備の段階から終了後まで、すべての過程を網羅してあらゆるシチュエーションに対応し、懇切丁寧に説いた1冊です。
うまく伝えるコツなどにも触れているので、プレゼンをする人はもちろん、人前で話す機会のある人にも役立つ内容になっています。

【目次】
【はじめに ― 3分間で100億円売り上げたプレゼン】
【プロローグ なぜプレゼンがうまくいかないのか?】
第1部 すべてのプレゼンに共通するテクニック
相手の理解と分析、解決策の提示
第2部 状況別のプレゼンテクニック
待ったなしの真剣勝負、顧客向け魔法のプレゼンテクニック
知っている顔だけに余計難しい、社内向けプレゼンの魔法のテクニック
第3部 詳細なプレゼンテクニック
次回のプレゼンを見違えるものにする計画の立て方
聞く人を唸らせるストーリーを短時間でつくり上げる方法
説得力のある、わかりやすいプレゼン資料をあっという間に作成する方法
プレゼンで全力が出せる直前準備
最初の10秒で聞く人の心をつかむ
ちょっとのことでグンと見違えるプレゼンの基本
一つ上を行くプレゼンテクニック
休憩中にボケーと休んでいませんか?
質疑応答でさらに惹きつける!
ホワイトボードの思いがけない罠
せっかくのプレゼンを無駄にしていませんか?
プレゼン最後の5分間の使い方
やりっぱなしにしない、プレゼン終了後にすべきこと
【おわりに これであなたもプレゼンマスター】
【ポイント】
■プレゼンで「人を動かす」ための3つの重要な点1.誰に【聞き手に対する深い理解】
2.どんな行動をしてもらうのか【期待する行動の適切な設定】
3.そのために何を話すのか【話す内容の効果的な設計】
■口べタでも人を動かす「BSBの法則」
●大きな行動を小さく分解して要求する(Breakdown)
●要求する行動を明確にする(Specific)
●行動せざるをえないように圧力をかける(Bias)たとえば「今後お役に立つ情報をご提供するために、現状に関するご意見を聞く」という要求を「そのために連絡先をお手元のアンケート用紙に記入していただき、入口の受付に提出してください」と明確にします。
たとえば「記入したアンケートを受付に提出してください」と明確にしたうえで「アンケートと引き換えに本日の補足資料をお渡しいたします」とすれば、補足資料が必要と考える真剣なお客様は、アンケートを提出せざるをえません。
■聞き手を行動させるために「TAPSフレームワーク」でプレゼンの内容を設計する
「TAPSフレームワーク」の基本は、聞き手の「理想」(To Be)と「現状」(As Is)の間にに存在する「課題」(Problem)に対する「解決策」(Solution)という流れです。(詳細は本書を)
■スピルバーグに学ぶ「ラストシーンから書く」シナリオの書き方
記憶に残る映画の数々はラストシーン、つまり結論から書かれています。
プレゼンも同じです。結論を効果的に提示するために、それまでにどんな話をしておくべきなのか? そのためにはどんなオープニングかいいのか?(中略)
このように結論から考え、それに向けて必要なストーリー展開を逆算して組み立てていくのです。結論から逆算すれば、プレゼンに盛り込むべき話が明確になり、その順番もおのずと決まってきます。
■戦略系コンサルタント流「あらゆる要素に意味づけがなされている」プレゼン資料
たとえば、青文字がメリットで赤字がデメリットというように、文字の色を変えることで意味を分ける。もしくは、文字が大きいほど重要度が高いというように、文字の大きさを変えることで意味を分ける。
あるいは、斜体はお客様からのコメントというように、書体を変えることで意味を分ける。または、アニメーションやスライド画面の切り替え効果を利用して意味を分ける。
■服装はアメリカ大統領の演説をイメージして
具体的にいうと、スーツは紺、シャツは白、ネクタイは赤、べルトや靴は黒、靴下は黒、髪型やヒゲは清潔に整え、ハンカチは白です。
このようなコーディネートは非常にオーソドックスなので、お客様が誰でもハズレはありません。
これと決めておけぱ服装について心配する必要がなくなるのです。
■プレゼンを聞きやすくするたった2つのポイント
ものすごくシンプルですが、ゆっくり話す。これだけです。
ゆっくり話すだけで、あなたのプレゼンはグッと説得力を増すのです。(中略)
「気をつけているのですが、どうしてもプレゼン中に早口になってしまいます。どうしたらいいのでしょうか?」
こんな悩みを抱えている方には、簡単な対処法があります。
それは、一言ずつ、一息置く、ということです。これを意識的に、プレゼンでやってみましょう。
■質疑応答用にFAQ、想定問答集を準備しておく
同じ内容、同じ目的のプレゼンを何回か実施すれば、頻繁に尋ねられる質問や、よくある質問はわかってくるはずです。
そういった、よく質問される内容とそれに対する回答を、事前に準備しておくこと。
もっといいのは、質問されてから回答するのではなく、あらかじめプレゼンの中身に質問されそうなことを組み込んでキチンと説明し、疑問を抱かせないようにすることです。
【感想】
◆S・ジョブズはプレゼンの「天才」ですが、この山田進一さんはプレゼンの「プロ」。何たって、すでに1万3200人以上にプレゼンを指導しており、また、失敗できない企業のプレゼンを受け持ち、成果を挙げてこられた方なのですから。
それだけに本書の内容はかなり実践的。
たとえば、今回はポイントでは挙げませんでしたが、「ブレないレーザーポインターの使い方」なんてのは、私には「目からウロコ」でした(詳細は本書を)。
◆また、冒頭でご紹介した出版社サイトによると、山田さんの「パワーポイントの資料作成が格段に早くなる!プレゼンマスターが明かす77のテクニック」という無料レポートは、「No.1セミナーポータルのセミナーズのダウンロードランキングで第1位を1カ月間独占した」とのこと。
無料レポートのダウンロードならセミナーズ − (パワーポイントの資料作成が格段に早くなる!プレゼンマスターが明かす77のテクニック)
このレポートも「テクニック集」ですが、本書も同様です。
実際、本書の構成も、第1部、第2部あわせても40ページないのに、それに続く第3部の「詳細なプレゼンテクニック」が140ページもあるという。
というか、第1部も第2部も結局は「テクニック」の話であることには変わりないんですがw
これはもう、「ワザ好き」にはたまりませんな。
◆なお、小ネタばかりに目がいくと、「作業」としてのプレゼンの成否に目が行っちゃいそうですが、プレゼンで最も重要なのは、「人を動かす」こと。
その意味では、ポイントの最初の方で挙げた、「BSBの法則」「TAPSフレームワーク」、さらには、今回割愛した「SCマップ」の部分が実は「キモ」だったりします。
それに加えて、プレゼンの「アクションプラン」でダンドリをしっかり立てておけば、より完成度も高くなるハズ。
本書を読んで「事前に準備すべきは、資料だけではない」、ということが改めてよく分かりました。
◆私はジョブズのプレゼン本を読んで感動し、「いつかはあんなプレゼンをやってみたい」と妄想してしまったのですが、よくよく考えたら、私がクリアすべきは、まずこちらの本の内容でないか、と。
何たって、ジョブズが基調講演でやったように「プレゼン会場からスタバにラテ4000杯注文する」のは、まだ早いわけで。←当たり前w
もし、ジョブズのプレゼンが「ゴール」だとしたら、そこに至る道は果てしなく長いのは当然のこと。
そして本書が、そのギャップを埋めてくれることは、間違いないと思います。
地に足の着いたプレゼンスキルが身につく1冊!

口ベタでも人を動かす 魔法のプレゼン
【アマゾンキャンペーンのお知らせ】
◆本書の発売を記念して、豪華特典付きのアマゾンキャンペーンが行われます。実施期間が変則的なので、ご注意を。
魔法のプレゼン:口ベタでも人を動かす魔法のプレゼン出版キャンペーン
■期間
7月14日(水)11時45分〜23時45分
★通常のキャンペーンと異なり12時間しかありませんので要注意!
■特典
★これまた数が多いこと!
特典その1:「すべてのプレゼンに共通するテクニック」まとめスライド
特典その2:プレゼン用ヒアリングシート
特典その3:プレゼンチームスケジュールシート
特典その4:プレゼンストーリープランニングシート
特典その5:プレゼンマスター特製パワーポイントテンプレート
特典その6:プレゼン資料最終確認用チェックリスト
特典その7:プレゼン本番直前チェックリスト
特典その8:プレゼン本番のお守り
特典その9:プレゼン改善フォローアップシート
特典その10:「キーボードの効果的な使い方まとめ」スライド
特典その11:「魔法のプレゼン」および特典を120%活用するための音声解説ファイル
特典その12:プレゼンマスター公式メルマガへの登録
詳細、並びに申し込みフォームは、キャンペーンサイトにてご確認下さい!
魔法のプレゼン:口ベタでも人を動かす魔法のプレゼン出版キャンペーン
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【編集後記】
◆アマゾンで、プレゼン本を漁っていて見つけた1冊。
論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意 (サイエンス・アイ新書)
このシリーズは、分かりやすいのが魅力ですね。

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