2010年07月07日
【メモ】「大前ノート」@プレジデントの3つのポイント
PRESIDENT (プレジデント) 2010年 7/19号 [雑誌]
【はじめに】
◆先日買った、雑誌プレジデントの特集が「頭を掃除する!」。色々な方のお話があった中、私が「ビビビ」と来たのは、大前研一先生のパートでした。
題して「大前研一 お金の取れる頭脳ノート」。
大変興味深かったので、備忘録代わりにポイントを3つ書き記しておきます。メモ帳、大学ノート、大方眼紙、パワポ……これぞ「知の蓄積」40年の集大成
IBM、マハティール元首相など、常に世界トップへの戦略提言を続ける大前氏。名著『企業参謀』も"大前ノート"から生まれたもの。大前思考術の原点が初めて明らかになった。
【ポイント】
■1.メモに書くのは「他人の話」ではなく、「自分の思考」◆ノートにも色々ありますが、まず大前提として、「大前ノート」とは、「自分の思考を整理するためのもの」であるとのこと。
ちなみに、日本語で話をするときは日本語で、英語で話しをするときは英語で書くのだそう。何か1つのテーマに関して、頭の中にあるデータを取り揃えて1つの考え方の塊にする。
「結論はこう。その理由はこれ、これ、これ、3つある」というピラミッド思考が瞬間的にできるように訓練してきたから、テーマが決まればすぐに書き出すものが湧き出てくる。
大前先生の英語力については、Twitterで@tabatta氏がつぶやいてましたように、リンク先の動画で確認できます。
…探したら、同じ動画がYouTubeにもありましたw
■2.基本的には1テーマ1ページ
◆そのメモも何枚もダラダラ書くのではなく、「1テーマ1ページ」。
それで話す内容を忘れないかというと、「芋の地下茎のように考え方の塊がつながっている」から大丈夫なのだとか。200万円の講演でも500万円の講演でも、30分の講演でも1時間半の講演でもすべて同じだ。1枚のメモで事足りる。それで、話が始まってみればいかにもその場で思いついたように話をする。
ちなみに、特集では実物の写真もあるのですが、他人に見せるものではないからか、とっても「 ラ フ 」で読めませんでした。
ただ、大前先生曰く、「頭の中を整理するためにメモする」のであり、メモを書いた時点で目的は達しているため、後で見返しても「何が書いてあるのかさっぱりわからなかったりする」のだそう。
■3.巨大方眼紙には左下から右上に書く
◆思考を整理するノートとは別に、何か新しいことを考え出すときに大前先生が使われていたのが、方眼紙のような網目の入った大判の特製用紙。
この用紙を大前先生は「左下から右上に書く」のだとか。
この辺に関してはマユツバというか、他にこういう話をあまり聞いたことがないので、何とも。右脳を刺激するためには、左目に刺激を与える必要がある。左目で見て右側の空間に向かって発想が広がるように、左下から右上に向かって書く。
ただ、この件に関して、大前先生はこんなことも言われています。
ただ、そもそも「夜汽車」って、大前先生だったら新幹線くらいしか乗らないでしょうにw夜汽車に乗ったとき、必ず私は進行方向に向かって左側の窓際の席に座ってものを考える。夜汽車だから窓の外の景色はほとんど見えない。電灯の光が時々走馬灯のように過ぎてゆくだけ。しかしその電気信号のような刺激を左目が感知しているときに、ひらめくことが多い。
同じ夜汽車でも右側の席ではさっぱりだし、昼間の電車や飛行機ではまるでひらめかない。何かひねり出さないといけないときは、夜汽車の左側の窓際を陣取るに限る。
でもそこまでこだわっていられるくらいですから、機会があったら、私も試してみたいところです。
【感想】
◆簡単ですがこの辺で。なお、この特集で初めて知ったのですが、大前先生の名著『企業参謀』は、「マッキンゼー時代のメモそのもの」なのだそう。
企業参謀 (講談社文庫)
そう言えばこの本は、先日の水野俊哉さんの「ビジネス本作家の値打ち」でも、すこぶる高評価だった記憶が。あの本は私のつけていたメモそのものなので、ノートの取り方に関しては「実例」なのである。つまり他人の言ったことでなく、自分の考えたことをその瞬間に自分を説得させるために書いている。
他にも「某高額セミナー」ででも、講師の方に激プッシュされました。
◆また、今回の特集では、この「大前ノート」の実物の画像がいくつも収録されています。
冒頭にも出てきたマハティール元首相や、IBMの故ドン・エストリッジにしたアドバイスの「現物ノート」というのは、非常に興味深かったです。
…って、英語で書かれてるんでほとんどわからないんですが。
それにしても、マハティール元首相は、大前先生の提言を「すべて受け入れて」実行した、というのがスゴイな、と。
マルチメディア・スーパーコリドー - Wikipedia
もちろん、それを考え出した大前先生も当然スゴイんですけどネ。
PRESIDENT (プレジデント) 2010年 7/19号 [雑誌]
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