2010年07月04日
【性格判断】「一瞬で相手の性格を見抜く技術」で参考になった7つのポイント
一瞬で相手の性格を見抜く技術
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、パーソナリティ研究家・中嶋真澄さんによる、性格判断術のご本。様々なシーンごとに、行動や発言・態度から、相手の性格を見抜く方法を伝授してくれています。
アマゾンのページの情報が乏しいので、出版社のサイトから。
全部で60のクセのチェックがある中、今回は特に参考になった7つをご紹介してみます。レジでお釣りを確かめない人の話は信用するな!?
図解資料を用いる人はシビアに評価せよ!
片付けられない人の意外な長所とは?
「すぐに答えを出さない人」には一目置くべき!?
〜人の性格は、見ればわかる〜
初対面の人、とっつきにくい仕事相手、社内でどうもウマが合わない上司・部下、なかなか振り向いてくれない異性
……人間関係における悩みや謎はつきないもの。でも、60のクセとその意味を理解すれば、上手な付き合い方や対処法、活用法まで丸わかり!
「いるいる、こんな人」の取扱説明書、決定版。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 パーティやイベント会場にて垣間見える性格
目ヂカラの強い人の本性
話している時に目が泳ぐ相手とは必ず名刺交換を
頭の先からつま先まで跳められたら…… ほか
第2章 会議や打ち合わせなどのビジネスシーンで分かる本性
いつも定刻より早く来る人への気をつけ方
メールを送ると電話をかけてくる相手とは
「課長」「部長」と寄ってくる部下には要注意 ほか
第3章 職場で読み取る相手の心情
机の上が整頓されている人は危機管理能力が高い
片付けられない人は意外と集中力がある!
下請け業者と懇意な人物を裏切ると…… ほか
第4章 ふだんの態度や言葉遣いから透けて見えるホンネ
低い声の相手にお世辞は通用しない
声が小さい人への「バカ」は禁句!
電話の声が不機嫌な人は不器用? ほか
第5章 顔形・表情などから見抜く性質と特徴
バランスの取れた顔立ちの人は常識人!?
ライバル視されるとまずい顔相とは……
こんなフェイスラインの人に恋愛相談は禁物! ほか
【ポイント】
■1.いつも定刻より早く来る人にはルールを忠実に守る態度を見せる◆約束の時間よりかなり早めに来るような人というのは、本書によれば「不安感の強い人」なのだそう。
それは別に悪いことではないのですが、相手がこういう人の場合の対処法は?不安感から、先のことは何が起こるか分からないと考え、つねに不測の事態に備えようとします。(中略)
このタイプの人は会社への帰属意識が強く、仕事においては自分の義務や責任をきちんと果たそうとします。上からの命令には忠実で、社内の慣例に従い、規定やルールを守ろうとします。
それって、生意気な部下が「不安」ということなんでしょうかね?もし、あなたの上司がこのタイプなら、目上に対するていねいな言葉遣いや態度を心がけましょう。自分を慕ってくる部下はかわいがりますが、野心の強い生意気な部下を疎ましがります。「出る杭は打つ」人です。
私自身は、いつも時間ギリギリな人なわけですが、一応気をつけておきたいな、と。
■2.プレゼンで分厚い資料を淡々と読み上げる人には教えを乞う
◆たまに会議やプレゼンの場でいるのが、やたらと資料を読み上げるだけの人。
プレゼンスキルの本では、典型的なダメパターンなのですが、実はこういうタイプなのだとか。声は小さく、抑揚がなく、淡々としていて、聞いているほうがだんだん眠くなってくるような話し方をし、聴衆とのアイコンタクトはほどんどない。
なるほど、接触を持ちたい相手がこんなタイプだったら、あえて相手の専門分野について話してもらうと良いワケですね。このタイプの人は、調べる人と呼んでもよいでしょう。プレゼンテーションの準備にはかなりの時間をかけ、手元に配る資料の何倍、何十倍もの資料に当たっているはず。しかし、自分ではまだまだ準備が整っていないと思っているのです。
専門職についていることが多く、自分の持つ専門知識を通じて人と関わろうとする人です。個人的な事柄やプライバシーに触れられることは好みません。このタイプの人とのコミュ二ケーションにおいては、上司であれ、同僚・部下であれ、本人が得意としている分野や専門領域について話題にすることです。あなたが尋ねれぱ、本人の持っている知識や情報を開示してくれるでしょう。教えるのは好きな人です。
■3.整理整頓のできる人のネガティブな噂話に注意する
◆「整理整頓」という、これまた自分とは正反対な傾向のお話なんですがw
そして、それが故に、秩序を乱すトラブルには、人一倍敏感なようです。几帳面な人はなぜ几帳面なのか? それはあるべきものがそこにあることで安心を得られるからです。物事が秩序立っていれば、その秩序に従って行動することができさます。だから、きちんと整理整頓しておこうとするわけです。こういう人は職場も自由な雰囲気のところより、命令系統がはっきりしていて、自分のやるべきことや役割がきちんと決まっているほうが安心して働けます。
職場にそういう人がいらっしゃる方は、今後意識しておいた方が良いかも。整理整頓のできる凡帳面な人は、起こりうるトラブルを察知し、それに備える、危機管理能カに優れていることが多いのです。この人が口にする社内外の噂話は、どことなく不安を駆り立てるようなネガティブなものであるほど、そのまま聞き流さず、心に留めておいたほうがよいでしょう。何かトラブルの予兆かもしれません。
■4.早食いの上司には結論から先に伝える
◆これまた私は違うのですが、やたら「食べるのが速い」という人がいます。
私の父がこういう人間で、確かに「結論から言え」タイプでした。一緒にランチを食べに行くと、あっという間に食べ終わってしまう人がいます。早食いの人は気が短く、アグレッシブ。上司なら「能書きはいいから、早くやれ」とか「ぐだぐだ言うな」「だから、何なんだ。結論は?」などと言いそうなタイプです。早食いの上司に仕事の報告をする時には結論から先に伝えたほうがよいでしょう。
ただ同時に、「スグに激高する」タイプでもあったので、結論から言っちゃうと、理由や経緯を全然聞いてくれなかったんですがw
■5.腹から出る低い声の人には、お世辞は通用しない
◆ここでのポイントは、ただ声域的に低いということではなくて、「腹から出る太くて低い、でもよく通る大きな声」ということ。
そもそも、私の場合は、常日頃からお世辞以前に、他人を褒めるのが下手なので、あまり関係ない(?)のですが、褒め上手な人であれば、相手の声にも注意した方が良さそうです。地声が低く、大きい声で話す人は、「腹を割った付き合い」を望みます。お世辞やおべっか、心にもないほめ言葉などは受けつけません。また、理屈で納得ささせることももできないでしょう。「頭では分かっていても納得がいかない。腑に落ちない」と言われるのが関の山です。
■6.電話で声色が変わる人の褒め言葉は半分くらいに割り引いて聞く
◆電話で声色が変わる、というのは男性よりも女性に多いパターンかと。
そう言えば、隣の事務所にもこういうタイプの女性の方がいます。声色が変わる人は、他人の顔色を見る人です。よく人に気を遣い、相手の何気ない表情から、その時の気持ちを読み取ることのできるタイプです。しかも、相手の気持ちに合わて、愛想よく振る舞おうとします。
ですから、人当たりがよく、客あしらいがうまいところがあります。取引先担当者がこういう人の場合は、ほめ言葉は半分くらいに聞いておいたほうがよいでしよう。
ただ、その方の場合、電話を切った後、「ホンネを言いまくり」なので、傍から見ている分には、「単なるお世辞」であることが非常に分かりやすいのですが、電話の相手は騙されているのかもw
■7.人を説得するのに、早口はダメ!
◆この部分の事例に出てくるのが「人気経済評論家のKさん」、って、ご本人も早口を気にされてるみたいですし、誰だか丸分かりなんですがw
個人的に気になったのが、「理屈」では納得できても、「感情」では納得できない、というパターン。頭の回転の速い人に早口で話されると、聞いている側は頭が痛くなるように感じることがありまます。人を説得するには、早口はあまりいい方法ではありません。早口は頭脳を刺激しますが、人の感情や意思に訴えることができません。早口で説得されると、その時は理屈が通っているような気がして、ついうなずいてしまったけれど、後で考えてみたらどうしても納得がいかない、屁理屈のように思えると感じる人が少なくないのです。たとえその場で相手に「なるほど」と思わせたとしても、本当に納得させられたかどうかは分かりません。
せっかく双方が理論的には合意に至っているのに、単なる感情面だけでしこりを作ってしまうのは得策ではありません。
自分が主張したいことがあるときにこそ、あえてゆっくり目に喋るのが宜しいかと。
【感想】
◆著者の中嶋さんは、エニアグラム(性格論)の専門家であり、心理テスト関係で、多くのテレビ出演&作成協力をされているよう。それだけに、ちょっと読んだだけでは「え?」と思うようなことでも、それなりの経験なりデータの裏づけはあると思われ。
ただ、帯に書かれている「レジでお釣りを確かめない人の話は信用するな!?」というのは、「単なる無頓着」なのか、それとも「無頓着を装っているだけ」なのかで、結論も随分変わってくるような(詳細は本書を)。
むしろ、同じ小見出しにあった「お札の上下裏表を揃えなおす人は勤勉実直」という方が、腑に落ち易い気もします。
…私の場合は、「そうするとお金がたまる」、という話を聞いて、実践しているだけなんですがw
◆基本的に、こういう性格判断は、相手の性格を決め付けたり「レッテル貼り」に使うよりは、「そういう可能性がある」という風に、頭の片隅に置いておくのが良さそうな。
特に今回ポイントで挙げた項目は、いずれもその可能性を認識しているのとそうでないのとでは、大きな違いが出てくると思います。
私は「褒め下手&褒められ下手」なので、元々他人の褒め言葉は鵜呑みにしない方なのですが、電話の声色の件などは、相手の言葉を鵜呑みにしていると、仕事の受注やセールスの契約等のシーンで、「大どんでん返し」の危険性も。
他にも、今回挙げなかった部分まで読めば、相手とのコミュニケーションが上手くいって、受注に結びつく等の結果も期待できるかと。
◆実際、自分自身が「相手の言動をあまり気にしない」(←ヲイ!)タイプなもので、本書のような指南書は参考になりました。
ただ、本書のようなコンテンツは、私のような個人事業者より、むしろ会社勤めのビジネスパーソンの方のほうが、有益ではないでしょうか。
今現在、読者の皆さんが抱える人間関係の悩みや疑問が、本書で少しでも解決できるなら、紹介した甲斐があるというもの。
本自体も薄くて読みやすいので、気軽に手を出せますしw
人間関係を少しでも良くしたい方へ!
一瞬で相手の性格を見抜く技術
【関連記事】
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【4つのタイプ】『「心の合い鍵」の見つけ方』は結構キテます!(2008年09月04日)
【編集後記】
◆ちょっと気になる本。公認会計士が教える 年収の4割を貯蓄する方法
テーマ的には、当ブログでご紹介するのは難しいのですが、なかなか面白そうなw
ご声援ありがとうございました!
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