2010年05月31日
【文具他】「仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト」から選んだ7つのグッズ
仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト―あなたが逆転するための73のメニュー
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「ノート術」でお馴染みの奥野宣之さんの最新刊。一昨日の齋藤先生に続いて、「知的生産術」系の本ですが、こちらもネタの数では負けていません。
そこで今回は、本書で登場するネタのうち、「気になるグッズ」を7つほどご紹介してみようかと。
類書とはちょっと違って、アナログチックな色合いが濃いのが、奥野さんらしいです!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
はじめに〜なぜ、あらゆるビジネス人に「知的生産力」が必要なのか
第1章 発想からアウトプットをつくる
・インプット----生活の中で知識を補強し頭の基礎体力をつける
・発想とアイデア----情報に対するレスポンスをよくする
・アウトプット----「型」と「道具」で自分を囲い込む
第2章 生きた時間をつくる
・目標と計画----「自分会社」の経営計画を持つ
・時間管理----時間の空費をなくす
・集中----「没頭状態」をつくる仕掛け
第3章 創造的な環境をつくる
・情報整理----生産性を意識しながら低コストに管理
・モノ整理----モノの増殖をコントロールする
・空間の活用----「場の力」を利用して快適に作業する
【気になったグッズ色々】
★本書の中には、グッズ等の画像が収録されているものの、具体的な品番等がほとんど付されていませんでした。それゆえ、型違い等があるかもしれませんが、一応ご留意下さい。
■1.参考書『シグマベスト』の政治経済
理解しやすい政治・経済 改訂版 (シグマベスト)
◆いきなり参考書が出てきて何かと思われたかもしれませんが、要は新聞の経済面や政治面を読んでもピンとこない方に、こういった「大学受験の参考書が良い」とのこと。
佐藤 優さんの著書の中で、この『シグマベスト』の政治経済が勧められており、奥野さんが実際に買ってみたところ、コストパフォーマンスが高かったそうです。
なるほど、下手な本を買うより、お得みたいですね。シグマべスト『政治・経済』は1890円。単行本とほとんど変わらないのに、オールカラーで、図版や写真もたくさん入っている。高校生にはもったいないくらいです。
しかも、この一冊の中に、古代から現在までの政治と経済の概略がすっぽり収まっているわけです。文章にも無駄な装飾がないから、情報密度が高い。
■2.シンプルなICレコーダー(ボイストレックVN-3200)
OLYMPUS ICレコーダー VN3200 ホワイト
◆珍しく型番が記されていたのが、このICレコーダー。
画像で見てもおわかりのように、「恐ろしくシンプル」なのが、この製品の特徴のようなので、他の製品でもシンプルなものであれば、「奥野流」を踏襲できるかと。
奥野さんの使い方はこうです。
思い立ったときにすぐ録音できるのが、ミソのよう。僕は、考えが出せないとき、ごくシンプルなICレコーダー「ボイストレックVN-3200」を持って散歩に出かけます。頭の中でぶつぶつ言いながら二駅分くらい歩いて、その間に考えたことを口述でメモするのです。歩きながらだと、リズムがあるせいか、座っているときより言葉が出やすくなるから不思議です。
ただしキモはもちろん、レコーダーではなくて、「歩きながらブツブツ独り言を言うこと」。
アイデアが煮詰まったり、良いアイデアがでないときに、紙に何でもいいから思ったことを書く、というやり方がありますが、その音声版と言えそうです。
■3.オズエディタ2
◆奥野さん曰く、「「ワードではなく、文章を書くことに特化した『テキストエディタ』を使ってください」とのこと。
具体的な機能等は、上記リンク先をご覧頂くとして、レイアウト等が雑誌のように構成できるようです。
そのため、出来上がりを予想しながら書けるのが利点。
私は以前、雑誌『宝島』で記事を書いていた際には、フリーソフトの「VerticalEditor」を用いていましたが、このオズエディタ2も良さそうです。
■4.バッハ「ゴールドベルク変奏曲」
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)
◆このアルバムは、奥野さんが作業中のBGMとしてよく聞いているものだそう。
確かにピアノ系(特にインスト曲)は、作業には良さげ。これをかける理由は、仕事以外の余計なことを考えなくなるからです。ピアノだけのシンプルな演奏で曲調も淡々としているので、情景が思い浮かんだり、感情が動くことがない。音楽の感じ方には個人差があるものの、この曲をはじめ、バロック音楽やピアノソロは仕事のBGMにピッタリだと思います。
とにかく、自分が「これを聞けぱ集中できる」と信じ込める曲を探すことが肝心でしょう。
というわけで、似たような(?)テイストで私が個人的に好きなのがこちらでございます。
■5.カフェイン錠剤「エスタロンモカ」
◆これは当然、「眠気対策」。
と言っても使うのは、単独で作業する時ではなくて、会議や研修等、「そのタイミングで寝てはいけない」場合です。
実は私は、中学3年時に、高校受験の勉強のためにカフェインの錠剤を常用していました。眠気対策は「その場で」「手軽に」「気づかれずに」できることでないとダメだと思います。
眠くなってきたときに、カフェイン錠剤をこっそり飲むという方法は、覚えておくと便利です。ドリンクタイプより、カバンやポケットに常備しておくことができる錠剤タイプの方がいいでしよう。
ただし、薬ですから副作用がありますし、そもそも連用してはいけないようですね。←気づくの遅すぎw
覚醒作用のある薬剤
■6.伝票刺し
◆ラーメン屋等で見かけるのが、伝票を千枚通しのようなもので刺して綴じている器具。
これは正式名称は「状差し」というらしいです。
伝票等、穴があいてしまっても構わない書類なら、確かにこれは使えそう。実はあれは、使いようによっては、ファイルや書類ボックスに匹敵するような便利な整理ツールになるのです。
最大の利点は、必ず時系列に並ぶこと。
メモ用紙のほかに雑誌や新聞の切り抜き、領収書など、どんな紙でもとにかく伝票差しに刺していけば、順番が狂うことはありません。
下手にカテゴリ分けするより、時系列で並べておいたほうが探しやすいものです。
私もさっそく1つ、アマゾンアタックしました。
■7.キーボードを片付ける「立てかけ台」
SANWA SUPPLY MR-KB1 キーボードスタンド
◆こちらは、机の上で、パソコンのキーボードに占領されているスペースを確保する器具。
正式名称は「キーボードスタンド」と言います。
奥野さんは、100円ショップで買ったスチール製の「ブックチェア」に、キーボードを、使わないときに立てかけているのだそう。
領収書の整理や雑誌のスクラップ、大型本を読むときなど、机のスペースを使うときは、これにキーボードを立てかけて作業するわけです。単純なことですが、作業スペースが広くなるのはありがたい。
◆あれ?ブックチェアって、要は「書見台」ですよね。
なら、これでいいじゃん、というw
ELECOM EDH-004 ブックスタンド
というワケで、私はノートPCなので、開いたままで載せてみましたw
ひょっとしてこれなら、「外付けキーボード」も使えるのではないでしょうか?
もちろん、ブックスタンド自体はプラスチック製で軽いですし、デスクトップのキーボードが倒れるのと違って、ノートPCが倒れてきたらお釈迦なんで、やるにしても、奥野さんと同じく、ノートPCを使わない時に閉じた状態でやりますが。
【感想】
◆グッズ関係ばかり取り上げてしまったので、勘違いされると困るのですが、本書のテーマは、あくまでも「知的生産」です。アマゾンの内容紹介もこのようになっていますし。
もちろん、グッズ以外にも、ハック的なお話も多々。情報収集&整理、発想術、読書術、文章力、集中力、時間管理、環境改善、ストレスコントロールまで、いつでも・どこでも、ローコストですぐに実施でき、効果の高い73の知的生産法を大公開。
とはいえ、冒頭で触れたように、「アナログ」的なお話も多く、それが故に上記にあるように「ローコスト」というフレーズにつながっているのかと。
他にも、仕事場の壁に発泡スチロールの板を貼って、巨大な「コルクボード」を作る、なんてお話もありました。
さすが「100円ノート術」の著者さんだけのことはありますw
◆その100円ノートで言うなら、「メモのモジュール化」と言うテーマで、A版とB版の使い分けについて触れられていました。
これは、例えば「B5の紙ならA6サイズに、A4の紙ならB6サイズに、切らないで貼れる」ということ。
そもそも、A4サイズの紙を四つ折りにしても、100円ノートの大きさであるA6サイズだとギチギチで、ある程度切らないと貼り付けられなかったんですよね。
自分で用意するメモならB5サイズで統一することもできますが、通常使うサイズがA4である以上、紙を貼るつもりなら、やはりノートはB6サイズの方が良いと思われ(胸ポケットには入らないですが)。
◆考えてみたら本書には、いわゆるソーシャル的なお話やクラウド的なサービスはほとんど出てきませんでした。
と言うか、登場するグッズやサービスを考えたら、3年前(5年前?)でも実現できていたようなものばかりです。
逆に、プリミティブな分、今後数年陳腐化しないであろうことが本書の強み。
かといって、決して非効率なわけではないので、アナログ的なスタイルが性に合っている方や、デジタルがメインでも、良ければアナログでも取り入れたい方は、参考にしてみてください。
奥野さん流の「Google本」とも言える力作です!
仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト―あなたが逆転するための73のメニュー
【関連記事】
【100円ノート式】「情報は1冊のノートにまとめなさい」奥野宣之(2008年03月18日)【Amazonキャンペーン他】注目本2冊が、今日からキャンペーンです!(2009年09月11日)
【整理術】「ダンドリ・整理術 モノグサ私の方法」から学んだ7つのポイント(2010年02月13日)
【整理術】「整理HACKS!」小山龍介(2009年06月29日)
【今年最後の衝撃!?】「効率が10倍アップする新・知的生産術」勝間和代(2007年12月15日)
【編集後記】
◆一昨年、某パーティでお会いしたお二人が、共著を出されました。不動産投資×証券投資 最強のハイブリッド投資術
マイホームより不動産投資 新刊「ハイブリッド投資術」本日発売です! - SHINOBY'S WORLD
当ブログでは扱いにくいテーマなのですが、内容が一部閲覧できるようなので、興味のある方は是非。
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
この記事へのトラックバックURL
●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。