2010年05月23日
【ストレスフリー】「ゆるい生き方〜ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣〜」本田直之
ゆるい生き方 〜ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣〜
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、お馴染み本田直之さんの最新刊。本題からして脱力系ですが、今回はサブタイトルにあるように「ストレスフリー」がテーマとなっています。
アマゾンの内容紹介から。
一見、方向性を変えて「レバレッジ」を否定しているようですが、「読めば"ナルホド"」な1冊です!「いつも気忙しくてイライラしている」
「ビジネス書を読んでもしっくりこない」
「効率化するほどストレスになる」
カリカリライフはもうやめたい!
本書はそんな悩みを抱えたあなたにこそ読んでほしい本です。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
PART 1 思考編
楽しいか楽しくないかで判断する
プライべートに論理を持ち込まない
物事に白黒つけない
ドロップオフのリストをつくる
何事も60点主義で考える ほか
PART 2 環境編
島のライフスタイルに触れる
ネット環境のないところに行く
目的もなく海に行く
睡眠時間より寝つきを大切にする
蛍光灯を使わない ほか
PART 3 行動編
ゆっくり歯磨きする
エレべーターの「閉」ボタンを押さない
エスカレーターで歩かない
扉を開けたまま次の人を待つ
人が多い場所には行かない ほか
【ポイント】
■なにを基準に判断するか?わたしの答えははっきりしています。
(1)仕事上の問題は、「正しいか/正しくないか」で判断する。
(2)そしてプライべートの問題は、「楽しいか/楽しくないか」で判断する。
この原則を守っていれば、物事は大抵うまくいくはずです。
■普段からなるべく自分の閾値を下げる意識を持つ
他者に対する期待のハードルを下げ、ある程度のレべルをクリアしてくれたらそれで十分だと思えるようにしておくのです。そうすると、相手が期待以上のサービスを提供してくれたときには、大きく喜んで感謝することができるでしょう。
■「○○しなきゃ」という言葉で自分を縛らない
くり返しになりますが、プライべートにおける判断基準は「楽しいか/楽しくないか」です。自分が楽しいと思うこと、やりたいと思うことを自発的に選択するのが、プライべートの原則になります。
ということは本来、プライべートに「義務」はないのです。(中略)
ところが「○○しなきゃ」という言葉を使った瞬間、それは自分を縛りつける義務になってしまいます。そこまで深く考えていないよ、と思われるかもしれませんが、これは無意識のうちに自分を縛るものなのです。
■「広く浅く」の付き合いはしない
一般に、友達は多ければ多いほどいいと思われています。しかし、たとえば親友を何百人も持つことなど現実的には不可能でしょう。仕事上の人脈は別として、少なくともプライべートでは友達を「数」で考えるのではなく、「質」や「関係の深さ」で考えるべきだ、というのがわたしの意見です。ですから、わたしは仕事は別ですが、プライべートにおいて「合わない人」と無理に付き合うことはしません。
■ネット環境のないところに旅行に行く
いちばんよくないのは、せっかくの旅行なのに暇さえあれば携帯電話でメールをチェックしたり、宿に着くなり持参したパソコンをつなぐことです。これでは日常の延長でしかなく、なんのために休みに来たのかわかりません。
休みのときには思いきってインターネット環境のない場所に行きましょう。できれば、携帯電話がつながらないようなところに行くのです。
■公共の場で怒らない
ホテルや空港、レストランなどで、わたしが残念な気持ちになるのが怒っている人に遭遇してしまうことです。どんなトラブルがあったのかはわかりません。それでも、平謝りしている担当者に大声で怒鳴りつける姿を見ていると、こちらまで悲しくなります。つまり、その人の怒りやマイナスの感情が周囲にいるわれわれに伝染してしまうのです。(中略)
なにがあっても怒らない聖人君子になるべきだとは言いません。しかし、自分が怒るときには相手ではなく、その周囲にいる数多くの人にも影響を与えていることを自覚しましょう。特に公共の場では、なおさらその意識が必要です。
■おいしいものにこだわる
食事のいいところは、「おいしいものを食べたら例外なく気分が盛り上がる」という点です。おいしいものを食べて不機嫌になる人はいません。これは生理的な反応なので、かならず満足感が得られます。
ということは、われわれは1日に3回、年問で1000回以上も上機嫌になるチャンスを与えられているわけです。ここでわざわざおいしくないものを食べて不機嫌になる道を選ぶか、それともおいしいもので上機嫌になる道を選ぶかは、考えるまでもない話でしょう。
■プライべートで名刺交換しない
わたしの主催するセミナーでは、参加者の方々に名刺を使わずに自己紹介するようお願いしています。ビジネスの現場で名刺交換しないのはマナー違反になるでしょうが、少なくともプライべートでは名刺を使わずに自分を語れるようになっておきたいものです。(中略)
まずはプライべートで名刺を持ち歩かないことです。そして相手から名刺を渡されても、言葉で自分を語ることです。最初は難しく感じるかもしれませんが、自分がどんな人間なのかを再確認することにもつながるし、なんの先入観もない、本当の友人関係ができていくことでしょう。
【感想】
◆スキルアップブームの反動としての「行き過ぎた効率化の問題」については、書籍やネットでも色々な意見が出てきたように思います。勝間さんと香山さんのように真っ向から対立する例もあるのですが、本田さんが提案されているのが、ビジネスとプライベートの使い分け。
要は「仕事は効率的に」「プライベートはゆるく」ということ。
実は本書のまえがき部分で、「ワークスタイル」と「ライフスタイル」の違いについて述べられており、それが分かり易く4象限の表になっていました。
ビジネス
│
堕落型の │ レバレッジ
ゆ なまけもの │ 仕事術
│ 効
る ←―――――――――+―――――――――→
│ 率
さ ゆるい生き方 │ カリカリした
│ 生活
│
プライベート
このうち、水色の右上と左下が目指すべきところですね。
◆そして本書は、その左下の「ゆるい生き方」の手ほどき。
日本とハワイでデュアルライフをおくられている本田さんらしい「生活の知恵」が60も提案されています。
そもそも、本田さんの外見があまり知られてない頃は、セミナー等で初めて本田さんを目にした方が、その「ギャップ」にビックリしていたものですが、むしろ本書なら全く違和感ありませんw
というか、本田さんは昔からこういうライフスタイルだったわけで、本書のために、わざわざネタをひねり出したのではないからこその、このクオリティなんでしょう。
本書は、オアゾのカリスマ店員さんもお気に入りのようですし。
◆なお、ポイントでは挙げていませんが、「五感をゆるくする」ための音楽やアイテムも紹介されています。
まず音楽は、「ジャワイアン」というレゲエとハワイアンが融合したものが。
Nothing to Hide
Strictly the Best, Vol. 36
一方、こちらのリードディフューザーは、以前出されたハワイ本でも登場してましたね。
また、下記の高山 求さんのようなハワイを感じさせる絵や写真を日本の家にも飾って、ゆるい雰囲気を出されているのだそう。
LINO MAKANI(リノマカニ) 高山求写真集―Bright Breeze in Hawaii―ハワイの輝く風
すぐ「形から入る」私としては、このあたりから攻めてみるべきか…?
◆大和書房さんから出ている、本田さんの過去2作(「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」、「なまけもののあなたがうまくいく57の法則」)は、いずれもよく出来た作品でしたが、本書はそれに「負けず劣らず」の高クオリティでした。
マーケット的にも、かなり幅広い層に訴求しそうなヨカン。
…なんだか、「レバレッジシリーズ」を知らない女性の方とかが、気に入っちゃいそうですがw
ただ、中身もさることながら、今回は須山奈津希さんのイラストが、見事にツボにはまっていると思います。
本のテーマにマッチしたテイストのイラストが、こんなにも心地よいとは。
「ストレスフリー」になりたい方にオススメ!
ゆるい生き方 ?ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣〜
【関連記事】
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【工夫志向】「なまけもののあなたがうまくいく57の法則」本田直之(2009年07月16日)
【レバレッジ成功法】「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」本田直之(2009年01月15日)
【編集後記】
◆上記で高山さんのハワイの写真集をご紹介しましたが、ハワイに限らず、世界の美しい島の写真が収録されているのがコチラ。世界の島々―かけがえのない風景99島 (世界名景紀行)
私の場合、プライベートで眺めるのではなくて、事務所に置いといて、仕事で疲れた時に癒されるんですがw
なお、下記参考記事で動画を載せているGary Glennの曲は、ハワイにぴったりでございます。
参考記事:【快感!】「世界の島々」は見ているだけで癒されます!(2009年08月22日)
ご声援ありがとうございました!
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遅くなりましたがコメントありがとうございます。
この本、面白いですので、ぜひ本モノもw