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2010年05月18日

【Ust教本】「USTREAM 世界を変えるネット生中継」川井拓也


USTREAM 世界を変えるネット生中継 (ソフトバンク新書 135)
USTREAM 世界を変えるネット生中継 (ソフトバンク新書 135)

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、最近話題のWebサービス、「Ustream」初の解説本。

著者の川井拓也さんは、株式会社ヒマナイヌ代表にして、デジタルハリウッド大学院では、ユーストリーマー養成講座まで担当されたお方。

と言うよりも、ソフトバンクの決算報告中継中に、孫社長に「表参道にUstreamのスタジオ作って!」と呼びかけた張本人だったりします。

そんな川井さんだけに、ユーストリームの全容から使い方まで詳しく解説。

読めば自らも配信してみたくなること必至の1冊デス!


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【目次】

第一章:ユーストリームとは何か

第二章:ユーストリームを視聴する

第三章:ユーストリームでブロードキャストする

第四章:ストリームメディア論

第五章:ユーストリームのキーパーソンに聞く

第六章:ユーストリーム10の法則


【ポイント】

■ジャンルごとの中継を探してみる

 ユーストリームのロゴの下にあるメニューには「一覧から探す」のほかに「モバイル」「スポーツ」「エンタメ」「ゲーム」「音楽」「動物・ペット」「24時間」があります。世界中の人たちがパソコンとウェブカメラでいろいろな中継をしていますから、クリックしながら旅行気分で見てみるのもおもしろいでしよう


■カメラをズームしたかったらアップグレードしてみる

 私のおすすめビデオカメメラはDVカメラです。これは少し前に売られていたミニDVテープを使うビデオカメラののことです。ほとんどのDVカメラにはi.LINK(ファイヤーワイヤー)と呼ばれる端子がついています。ソニーのVAIOやアップルのMac Bookなどにはこのi.LINK端子がついています。この端子からビデオカメラのカメラスルー映像をパソコンに渡すことで、ズームしたり露出を調整しながらユーストリームの中継ができます。


■カメラはつながずに音声だけを使うことも可

 ユーストリームで中継と聞くと、必ずカメラを使わなければいけないような印象がありますが、実は映像なしでも音声だけを中継することができるのです。つまりラジオと同じです。(中略)

自分の顔を出したくない、カメラをつないでもその場所を映像として出せない。でもしゃべってみたいことはたくさんある、そんな場合は、カメラをつながずに音声だけ中継してみましょう。


■Off-air設定にも工夫する

 中継をしていない時に動画ウィンドウの部分に何を表示するか、Off-air(オフエアー)で設定できます。ツイッターで広がるユーストリームは中継していない時にあまり見に来るメディアではありませんが、このオフエアーを適切にチユーニングしておくことで、中継していない時に来てくれた人に「今は中継していないけど、おもしろそうな番組だからまた今度来てみよう。とりあえずフォローしておくかな?」という気持ちにさせることができます。(中略)

ユーストリームのいろいろな番組を見ていてこのオフエアークリップがデフォルトではない状態に設定されているのは、かなりベテランのユーザーと思ってもいいでしょう。


■料理はユーストリームに向いている

毎日作る料理のプロセスキャステイングをすることはレシピの共有にもなりますし、何より美味しそうなものが画面に映っていると人は見たくなるものです。(中略)

すでに毎日の料理をユーストリームで配信している主婦の人もいますし、飲食店がプロモーションの一環として厨房を中継している例もあります。ネット生中継のために何かを企画するのは大変ですが、毎日やっている何かを中継するのは簡単です。


■今を不特定多数の人と共有する楽しさ

 ユーストリームはネット生中継サービスなので動画がメインだと思われまますが、実は重要なのは動画ではありません。動画を介してコミュニケーションが行われるソーシャルストリームが重要なのです。例えば、ユーストリームで話題になった中継をアーカイプ動画として見てください。ほとんどはおもしろく感じません。それは動画だけでソーシャルストリームがついていないからなのです。


■ソーシャルストリームが字幕になる

例えば、英語のイベントを中継し、通訳の人がリアルタイムでテキストに翻訳していくことで、ソーシャルストリームを字幕のように使うこともできます。中継は英語だけれども、ソーシャルストリームの議論は日本語で行われている。そんなことも可能です。また、1つの中継をマルチリンガルで複数ストリームに同時に中継することもできます。


■ユーストリーム10のポイント(抜粋):

 ●視聴者の数は中継主催者のネットワークスケールに比例する

 ●視聴者にとっては映像より音声のクオリティが大切

 ●番組ではなく動画コミュニティーと考えよう

 ●タイトルは中継者から視聴者への思いやり

  (詳細は本書を)


【感想】

◆最近は、各所で盛んにユーストリーム中継が行われていることもあり、「ユーストリームとは?」レベルのお話はカットしてしまいましたので、一応Wikipedeiaから。

Ustream - Wikipedia

Ustream(ユーストリーム[2])とは2007年の3月に設立された[3]アメリカの動画共有サービスである。ライフキャスティングやライブビデオストリーミングなどのプラットフォームを提供する、さまざまチャンネルネットワークで構成されている[4]。動画視聴者とのチャット機能や、視聴者から投票を受け付ける機能などがある。

単なる動画の生配信と違うところは、「ソーシャルストリーム」と呼ばれる、視聴している人からの発言の投稿ができること。

これはTwitterのTLのようなもの、というか、ソーシャルストリームでTwitterを選択すると、そこでの発言はそのまま自分のTwitterのTLにハッシュタグ付きで表示されます。

そしてそのことにより、フォロワーが多い人が、視聴してツイートしたユーストリームの番組には、そのフォロワーもが「何だろう」と引き寄せられる効果も持つことに。

私もつい先日、聖幸さんいしたにまさきさんが登場した番組「tripod-studio Ustream 003」を昼休みに見入ってしまいましたよw


◆また、前々から個人的な趣味でお世話になっているのが音楽系の番組。

本書でも紹介されているが「DOMMUNE」

DOMMUNE on USTREAM: ◆DOMMUNE ◆http://www.dommune.com ◆We Broadcast Sunday - Thursday ◆19:00 - 24:00 (Japan Time)!!! ◆http://twitter.com/DOMMUNE ◆DOMM...

同様に、「THE ROOM」は、先日話題になった沖野修也さんの「著作権管理団体登録前楽曲限定プレイ」を何度聴いたことか…。





本書では、他にもチェックすべき番組や「視聴のコツ」が解説されているので、これからユーストリームを楽しみたい方なら、ぜひ参考にして欲しいところです。


◆そしてもちろん本書の「キモ」となるのが、第3章の「ユーストリームでのライブ配信」のパート。

新書でありながらも、詳しく解説されているので、ちょっと試してみたい、という方は要チェック

我が家では子どもたちのイベントがない限りは電源すら入れない「DVカメラ」が、ひょっとしたら大活躍のヨカンw?

と言うか、私自身は「顔出し不可」なのに、それでもアリなのが有難いです。

ただ、どちらかと言うと上記ポイントで挙げた「ネット生中継のために何かを企画するのは大変ですが、毎日やっている何かを中継するのは簡単です」というところに、ビジネスチャンスがあるような…?


◆なお、最後の「10のポイント」(第6章)を除き、2,3,4の3つの章からだけで一杯になってしまいましたが、第5章では「ユーストリームのキーパーソンに聞く」と題して、ソフトバンクの中の人や、「ダダ漏れの女王」ことそらのさんやソラノートの中の人へのインタビュー行われています。

今までの部分がユーストリームの表面だとしたら、これぞまさに「インサイド」

ユーストリームスタジオ設立の裏話や、そらのさんが何を考えてらっしゃるのか等々、興味深いお話が満載でした。

著者の川井さんの言われるように、確かに今年2010年が「ユーストリーム元年」となるかもしれないと思った次第。


見たい人もやりたい人も要チェックな1冊!

USTREAM 世界を変えるネット生中継 (ソフトバンク新書 135)
USTREAM 世界を変えるネット生中継 (ソフトバンク新書 135)


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【ヤバ本】『クリック!「指先」が引き寄せるメガ・チャンス』ビル・タンサー(著),泉 浩人(監修)(2009年11月11日)

【スゴ本】『「ツイッター」でビジネスが変わる』ジョエル・コム(著),小林啓倫(訳)(2009年11月07日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

一瞬で相手の心をツカむ!笑いのスキルで仕事は必ずうまくいく
一瞬で相手の心をツカむ!笑いのスキルで仕事は必ずうまくいく

「笑い」は、自分自身のキャラとの兼ね合いもあるのですが、活用できたら素晴らしいな、と。


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