2010年05月06日
【自己啓発】『一生稼げる「自分」をつくる!』一色真司
一生稼げる「自分」をつくる!
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、オルタネイティブスクール代々木高校学校校長である一色真司さんの、自己啓発本。タイトルに「稼げる」とあって、一瞬「情報商材系」かと思いきや、全く違ってガチな「働き方指南」でした。
アマゾンの内容紹介から。
プロローグの「すべてのビジネスパーソンは、中卒である」というタイトルにもあるように、私も「やり直し」が必要なのかも。「当たり前」がガラガラと崩れる時代、一生食いっぱぐれないためには何をすればいいのか?今こそ読んでおきたい仕事と人生のヒント66。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
プロローグ すべてのビジネスパーソンは、中卒である
1 自習―一生稼げる!MYルールのつくり方
自分の足と意思で生きる
「〜するな」というルールを拒絶しろ
最小限のルールには「とりあえず」合わせる ほか
2 1時間目―軸がブレない!稼げる心のつくり方
「現象=心」とは限らない
「人生が変わる感動の瞬問」など期待するな
後悔は貯金しておく ほか
3 2時間目―探せば見つかる!MYポジションの見つけ方
何をやっても「役割分担」
飽きっぽくなってみる.
同じことをして、ほめられる人・責められる人 ほか
4 3時間目―稼ぐ力を蓄える!「自分のコア」の作り方
一生付き合う相手は自分だけ
「なんちやって専門家」になってはいけない
「本質を考えない癖」をストップする ほか
5 放課後―どんな会社でも大丈夫!一生稼げる働き方
「出遅れた人」ほど、トクをする
ボロポロになるまで無駄働きしたヤツこそ使える
「面倒見の良すぎる先輩」を排除しろ ほか
おわりに
【ポイント】
■「今のあなた」は、ぐらぐらの土地にかろうじて立っている立派なビル学歴という鉄筋も、ビジネススキルいう塗装もすばらしいものかもしれませんが、一生稼げる人生を送るためにには、まず、地盤をしっかりと堅牢にするところから、もう一度スタートせねばなりません。
そのためには、いったん「今のあなた」という立派なビルを取り壊す必要があります。中学卒業程度の「素」に戻り、自分の基礎をつくっていただきたい――それが本書の主張であり、狙いです。
■「〜するな」というルールを拒絶しろ
読者のみなさんのような若い世代は、子どものころから「〜するな」というルールに従って生きています。学校という人生の予行演習期間に、自分の意思で何かをし、自分の足で歩く訓練がまるでできていないのです。
「〇〇をしてはいけない」と人に決め付けられ、「成果を出すには、△△というやり方をしなさい」と押し付けられていたら、自発的に何かをする習慣は身につきません。
■「人生が変わる感動の瞬間」など期待するな
人生そのものを変えてしまうような「感動の瞬間」というのはありません。
たった一回の感動で変わるほど、人はシンプルな生き物ではないと私は思います。(中略)
リアルに人生を変えるためには、大きな感動ではなく「小さな感動の積み重ね」で自分を少しずつ変えていくのが一番だと思います。
■苦い挫折をたくさん積み重ねておく
一生稼げる自分になるためには、熱くなれるものを見つけけることよりも、むしろ苦い挫折をたくさん重ねておくことが大切。これがあとからじわじわと効いてくるのです。
生涯にわたって自分を養ってくれる、一番の財産は後悔です。私が接している生徒たちは、若いうちにこの財産をたっぷり蓄えています。
■飽きっぽく試してみる
いろいろなことを片っぱしからやってみて、「あ、違う」と思ったらやめ、また別のことをする。とにかく、「思ったら試して」みます。(中略)
一番のNGパターンは、やってみないで頭の中で○×リストをつくりながら、「あ〜何か夢中になれることないかな?」とつぶやくというもの。これでは何も変わりません。
飽きっぽさのメリットは、経験値があがることです。飽きっぽくあれこれ試すとは、何もしないで頭でシミュレーションしてかしこくなるより、よっぽど「稼ぎ」につながるトレーニングだと思います。
■基礎や土台をみっちり鍛える
私はしばしば生徒や保護者に「スポンジのまずいケーキなんか作っても、どうしようもないでですよ」と言っています。
いかに語学、資格、学歴といったおいしそうななデコレーションで飾り立てても、もともとのスポンジ自体がふくらんでいなかったり、妙に甘すぎたりするケーキは、なにをやってもおいしくはなりません。人もそれと同じだと思うのです。
■自由と責任のバランスをとる
責任を伴わない自由はありません。自由と責任のバランスか取れていなければ、どんな仕事も輝かないと思うのです。(中略)
自由と責任をバランスよく機能させるには、小さくてもいいから決済権を与えられた仕事をする、これが一番の方法だと思います。
会社のなかで、自分で簡単にできる方法を紹介しましょう。それは「自腹を切ること」です。
【感想】
◆一色さんご自身が型破りだったように、本書で主張されていることも「型にはまるな」的なニュアンスのものが多かったです。それは確かに、閉塞感に溢れた今の日本にとっては有益な提言なのですが、小さい頃から培ってきた生き方を、そうそう変えられるものでもなく。
私なんぞ「今はダメでも、何かキッカケがあれば」とか安易に考えていたところ、『「人生が変わる感動の瞬間」など期待するな』と言われて、「(´・ω・`)ショボーン」の巻。
そもそもこういう他力本願的な考え方が甘いのですね、スイマセン。
◆一方、『苦い挫折をたくさん積み重ねておく』というのも、ちょっとベタですが同意。
何もやらないで後悔するより色々挑戦し、それがたとえ実らなかったとしても、経験値を上げる方が、将来的には大きく実るハズです。
もっとも私の場合は、色々な挑戦というのがほとんどブログであり、「作っては放置」の繰り返し。
まぁ、本書でも『飽きっぽくあれこれ試す』ことを推奨しているので、あながち間違いではないのかもしれませんが、いいかげん「稼ぐ」方面にシフトして欲しいものです。←アサマシw
◆また本書では、ポイントには挙げなかったものの、「下働き」や「無駄働き」、さらには「理屈抜きでやる仕事」といった、「スマートでない働き方」を推奨しています。
この辺は、「ライフハック」「ノウハウ」「効率性」といったフレーズがお好きな(多分)、当ブログの読者さんにとっては評価が分かれるところかも。
ただ、やはり「一生稼げる」ような体質になるには、「表面」より「本質」。
個人的にも「スポンジがまずいケーキを作るな」という主張には考えさせられました。
◆ところで本書は大和書房さんのご本であり、装丁を含め、テイスト的には、同じ大和書房さんの本田直之さんのこの2冊に近い感じ。
さらさらっと読めて、中に「ドキッ」とするフレーズがあったりするところなどが、自己啓発書好きにはポイント高いかも。
一色さんご自身まだ1冊目ということで、多少荒削りな点もありますが、今後も注目ですね。
ルールにとらわれない人生を送るために!
一生稼げる「自分」をつくる!
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「千円札は拾うな。」安田佳生(2006年11月29日)
【編集後記】
◆分厚い割に、面白そうだったのがこちらの本。究極のセールスマシン
ジャンル的に当ブログではあまりウケが宜しくなさそうなのですが、アマゾンにもある著名著者陣の推薦の言葉が豪華杉です!
ご声援ありがとうございました!
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