2010年04月24日
【ビジネスパーソン必読?】貴方にトライアスロンをお勧めする7つの理由

仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか!?
【はじめに】
◆今日は週末らしく(?)、「トライアスロン」のご本をご紹介。正直私も「トライアスロン?まじ勘弁!」という「運動不足の権化」のような人間なのですが、意外や意外、本書を読んだら「え?トライアスロンちょっといいカモ」と思ってしまいました(単純w)。
そこで今般、上記の白戸太朗さんのご本を基に、やったこともないのに「トライアスロンの魅力」を語ってみようかと。
そもそも、トライアスロンと言えば「マラソンの距離走るのに加えて、泳いだり自転車乗ったりする」と思われている方も多い(私もそうでした)のですが、実は必ずしもそうではないらしいことが本書で判明。
「オリンピック・ディスタンス」ってご存知でしたか?

【目次】
第1章 ビジネスバーソンはなぜトライアスロンに夢中なのか
トライアスロンとは
オリンピック・ディスタンスの誕生
世界中でブームが加速中 ほか
第2章 経営者たちはトライアスロンに挑む
「目指すは世界一。いつの日か白戸太郎に勝ちたい」
井上英明 株式会社パーク・コーポレーシヨン代表取締役
「ライフスタイルに取り込みやすいから、長続きする」
高島郁夫 株式会社バルス代表取締役社長
「仕事の生産性を保つためにも欠かせない運動習慣です」
玉塚元一 株式会社リヴアンブ代表取締役・代表パートナー ほか
第3章 トライアスロンは誰でもできる
[スタート編]
[練習編]
[スイム編] ほか
第4章 トライアスロン初心者のための大会参加の基礎知識
おすすめ大会一覧
大会までの準備
持ち物リスト ほか
【トライアスロンをオススメする理由】
■1.「オリンピック・ディスタンス」の存在◆トライアスロンには、「アイアンマン・ディスタンス」という、発祥時点での距離の規定(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km)があり、世間的にはおそらくこちらがメジャーなのだと思います。
ただ、現在多くの大会(世界の大会の85%以上)で用いられているのが「オリンピック・ディスタンス」という、シドニーオリンピックで採用された規定。
これは「スイム1.5km、バイク40km、ラン10km」というものであり、ある程度の練習を積めば、何とかなる距離です。
さらに、そのオリンピック・ディスタンスのそれぞれ半分の距離である「スプリント・ディスタンス」や1/4の距離である「スーパー・スプリント」という規定での大会もあるので、その気になれば、あなたもトライアスロンに挑戦できるかと。
■2.スイムはウエットスーツのおかげで何とかなる
◆多くの人にとって心理的障害となっているのが「スイム」。
確かに1.5kmは一筋縄ではいきませんが、「基本的に日本で行われる大会では、ほぼ全員がウエットスーツの着用義務」となっているそう。
これなら「何とかなる!」と思われた方も多いのでは?たとえ上手に泳げなくても、ウエットスーツさえ着ていれば浮いていることはできるわけで、溺れることはないのです。(中略)
ウエットスーツで水に浮けて、息継ぎで息が苦しくならないのなら、軽く手のひらで水を掻くだけで、少しずつ前に進みます。速いか遅いかは別として、その繰り返しで1500メートル泳げてしまうのです。
■3.タイムマネジメント、セルフマネジメント力が身につく
◆トライアスロンにハマる方には、バリバリと働くビジネスパーソンが多いのだそう。
アメリカのとある経営コンサルタントによれば、アメリカでは「トライアスロンをやっていると転職で有利に働くケースがある」のだとか。トライアスロンを始めると、練習時間を作るためにスケジュールを管理するタイムマネジメント力が強化されます。さらに、トライアスロンチームのようなコミュニティの一員となり、周りの振る舞いや考え方に触発されると、自分の生活を律するセルフマネジメント力が養われます。
確かに、趣味の欄に「読書」とか「音楽鑑賞」とかあるよりは、「トライアスロン」とあったほうが(たとえ「アイアンマン」でなくともw)インパクトは大きいですよね。
まだ転職する気はなくとも、「まさかの時」に備えて、今から始めるのも良いかも。
■4.戦略的思考が養える
◆トライアスロンの大きな特徴は、「まったく性格の異なる3つのスポーツを組み合わせた」ところにあります。
本書の第2章では、経営者の方々のトライアスロン体験が掲載されているのですが、そこでも何人かの方が「レース中の戦略ミス」で失敗したお話をされていました。レース中も、いまやっている種目に没頭する一方、次の種目に向けて体力を温存したり、レース展開を読んだりする必要があります。
もちろん本書ではハマった方ばかりが登場しているので当然なのですが、経営のトップがここまで没頭しているのは、単純にカラダを動かすだけではなくて、こういう「戦略的な面があるから」だと思われ。ビジネスパーソンがトライアスロンにハマるのは、仕事で培った戦略的な思考が活きるから。逆にトライアスロンがきっかけとなって戦略的な思考が新たに身につくと、仕事に応用してビジネスパーソンとして成長できるのです。
■5.精神的に強くなれる
◆これは「確かにそうかも」と思える理由ですね。
第2章から、高島郁夫さんのお話を。
私も経営者の端くれとして、トライアスロンに挑戦すべきなのかも…。「トライアスロンをやっている体力的な自信は、精神的な自信にもつながる。だから"これくらいなんとかなる"と資金繰りの辛さにも耐えられたのだと思う。(中略)
会社経営には崖っぷちの強さが必要です。土俵際でギュッと耐えられる力があれば、会社はなかなか潰れません。大事なのは平時ではなくて絶対絶命の緊急時。トライアスロンで辛さを耐えてきた経験があったからこそ、苦しい時期も乗り切れたのだと思います」
■6.ゴール後の喜びは格別
◆第2章で多くの経営者の方が口を揃えて言われているのが、レース中は辛くとも、ゴールをすれば全て消え去り「また出たい!」と思ってしまうほど達成感を味わえるのだそう。
横井啓之さんは、ロタ島のレースの後に食べたリンゴ(ゴールした選手たちが水分と糖分を素早く補給できるようにフルーツが用意されている)の味が忘れられないのだとか。
ABCクッキングスタジオの経営者である横井さんは、職業柄「これまで食べたものでいちばん美味しかったものは?」とよく質問されるのですが、そのとき迷わず「ロタ島で食べたリンゴ」と答えるのだそう。「そのリングが美味しくてね。これまでの人生で食べたモノの中で、最高に美味しかった。日本の赤い大きなリンゴではなく、小さな青い地元産のリンゴですけれど、5,6個、一気にむさぼるように食べました。」
それだけ素晴らしい、「トライアスロン体験」だったんでしょうね。
■7.やったらモテそう(?)
◆スイマセン、これは本書には全く書かれていないことなんですけど、第2章に登場される経営者の方々が皆、カッコいいんですよ、マジで。
オフィシャルのサイトではなく、画像が分かりやすいものを選んでみると…。
株式会社パーク・コーポレーション代表取締役 井上英明さん
株式会社バルス 代表取締役社長 高島郁夫さん
株式会社リヴァンプ代表取締役・代表パートナー 玉塚元一さん
株式会社ゼットン代表取締役社長 稲本健一さん
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO 本田直之さん
スペシャルオリンピックス日本 副理事長 新宅正明さん
株式会社ワークスアプリケーションズ 代表取締役CEO 牧野正幸さん
株式会社サニーサイドアップ取締役兼株式会社ワイズインテグレーション取締役会長 小林正晴さん
株式会社ABC Cooking Studio 横井啓之さん
経営者であるにもかかわらず(であるからこそ?)、皆さん「イケメソ!」(本書に収録されている写真はモノクロでもっとかっこいいです)。
やはり、「カラダを鍛える=人前に出る=見られているという意識アリ」みたいな感じで、「正のスパイラル」が働いてるんですかね???
【感想】
◆私は今まで「トライアスロン」とは、よほどの体力自慢か、運動オタクのモノかと思っておりました。ところが本書を読んで、「ひょっとしたら意外と身近なモノなのかも」、と思い始めたわけでして。
さらに経営者の方々のお話を読むにつけ、「機会があれば挑戦してみたい!」とまで考え始めてしまいました。
…まぁ、本を読んだ直後は、結構こういう高揚感はあるもんですがw
◆もちろん、短い距離のトライアスロンであっても、練習不足で臨めば、痛い目にあうのは必至。
上記で挙げた稲本さんは、一度、ロタ島のレースで脱水症状を起こし意識不明に陥ったこともあるそう。←笑えない
それでも皆、しっかりトライアスロンに取り付かれているようで、アツくその魅力を語ってらっしゃるのが印象的でした。
実は本書を手に取った時は、この章はあまり気が進まなかったのですが、「読み始めたら一番面白かった」というw
◆一方、3章と4章は、これからトライアスロンを始める方へのアドバイスが満載。
ランニングはさておき、スイムやバイクについては知らないことが多かったので、非常に参考になりました。
4章には「おすすめ大会一覧」があり、日本国内から海外まで「初心者向け」と「中級者以上」に分かれて大量に掲載されています。
とりあえず、初心者向けとして本書で勧められているのが、スイムが足が着くプールで行われる「国営昭和記念公園トライアスロン大会」。
今年の開催は7月4日ですが、締め切りが6月4日なので、「その気」になられた方は、お早めに(ズブの初心者にはちょっと無謀かもしれませんがw)。
◆本書は、括りとしては、タイトルにもあるように「ビジネス書」に近いものです。
確かに2章の経営者の方々のお話を読んでも、トライアスロンが、いかに仕事に良い影響を与えているかは分かるハズ。
ただ、そういう「メリット/デメリット」以前の部分で、トライアスロンというもの自体の魅力が感じられるという点で、本書は掘り出し物の1冊でした。
後は、自転車を買うのに、ヨメを説得できるかどうか……w
私が言っても信じてもらえないかもしれませんが、オススメ!

仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか!?
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【編集後記】
◆相変わらずこの本がリアル書店で見つからず…。
BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
あんまり評判がいいので、もうノーチェックでアマゾンで買ってしまおうかと。

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