2010年04月22日
【メール術】「稼げる 超ソーシャルフィルタリング」堀江貴文
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ご存知堀江貴文さんの最新刊。本書は、2004年に堀江さん自身が出された、「100億稼ぐ超メール術」の続編、という位置づけになります。
アマゾンの内容紹介から。
堀江さんのブログやTwitter上では「お馴染みのやり方」がコンパクトにまとまっています!Google・Twitter・iPhone・iPadを駆使せよ!
これが、最も効率的で効果が出せる、一気抜きの仕事術だ!!
IT時代の決定版情報整理術!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
まえがき
第1章 Twitterは最強のソーシャルフィルタリングツール
iPhoneやiPadが「最低限のスキル」になる日も近い
iPhoneが仕事のあり方や会社のあり方を変える
Twitterで有益な情報がどんどん入ってくる ほか
第2章 あなたの仕事を一気に加速するGmail術
iPhoneとGmailで仕事はさらに、何倍も効率化できる
GmailならPCに依存せずどんな場所でも使える
メーラーからGmailへの移行方法 ほか
第3章 従来の会議を不要にし、革命を起こすメーリングリスト術
最強のコミュニケーションツールとして活用できるメーリングリスト
「今月の予定」をメールの予定で流すことで仕事が動き出す
メーリングリストでは上下関係はなく、自由に議論しあう ほか
あとがき
【ポイント】
■iPhoneやiPadが「最低限のスキル」になる日も近い情報強者になるためには、周囲にiPhoneユーザーが多くなってきてから使い始めるのでは、遅すぎる。
そして、この機を逃すと、生まれた時からiPhone・iPadに慣れ親しんだ世代には、すぐに追いつかれ、あっという間に追い越されることになる。
さらに言うと、ノートPCのような複雑な機械ではなく、iPhone・iPadのような直感的に、そして簡単に扱えるツールが広まることで、むしろ「PCを使える人」「PCを使えない人」の情報格差は確実に縮まる。
だから、iPhone・iPadが使えることが「新しいもの好きだけが飛びつく、流行のようなもの」ではなく、「仕事や生活をこなすうえでの最低条件」となる。私は本当にそう考えているのだ。
■Twitterによる「ソーシャルフィルタリング」
たとえば、週刊誌ひとつ取ってみても、いろいろな情報が書かれていて、全部目を通すとなると数十分は必要だ。このように時間を費やしてしまっていては、いくら時間があっても足りない。そこで、フォローした人にいいところだけを抽出してもらうのである。
これを、私は「ソーシャルフィルタリング」と呼んでいる。機械的なフィルタリングとはちよっと違う。人がフィルタリングしてくれるので、キーワード指定のような一定の基準ではなく、「その時その時に応じて有用なもの」というフィルタでピックアップされる。
だから、情報の有益度合いが高いのである。
■Gmailのフィルタリングとラベルについて
基本的なフィルタリング手法としては、プロジェクトや案件ごとにフィルタリングする方法が一番お勧めだ。それ以外に、メールマガジンのような定期的に送られるものも、フィルタとラべルで整理するといいだろう。時問がちよっと空いた時に、たまったメールマガジンをまとめて読むこともできる。
ラべルが多くなって整理しづらくなる前に、ラべル名の付け方のコツを紹介しよう。私の場合、たとえばメーリングリストだったら、MLのメールアドレスの「@」以前の部分を要約して、ラべルの名前にしていることが多い。複数プロジェクトがあるなら、「〇〇」の部分だけといった具合だ。
■Gmailでのメール処理について
メールを読みながら、すぐに返事を書くのは「10秒以内で返事が書けるメール」だけとするようにしている。返事を書く必要がなければそのまま放置。返事を書くのに1分以上時間がかかりそうだったり、すぐに返事をしなくても大丈夫なものにはスターを付けておく。
一通り処理が最後まで済んだら、すべてのメールを選択して「アーカイブ」をクリック。これで受信トレイからはメールが見えなくなり、後で再度確認するべきメールだけが「スター付き」のところに集まる。
■キックオフミーテイングで親密な関係を築くことが成功のカギを握る
メーリングリストを使ったプロジェクトの進行は、実際にはどのようにして行われているのだろうか。
プロジェクトMLのスタートは、まずみんなで顔を合わせることから始まる。
「メールで全部すますとか言って、やっぱり集まるんじゃないか」
と不審がる人もいるかもしれない。だが、MLによる進行を円滑にするためには、まず最初のキックオフミーテイングが非常に大切なのである。顔を合わせることで、まずどのようなメンバーがそのプロジェクトに参加しているのか、お互いに認識することができる。
そしてじっくりと話し合うことで、その後のメーリングリストでのフランクなやりとりを可能にするのである。
■会議の役割を少しでもメールに移す
もうすでに始めている企業も多いだろうが、アジェンダや、資料の配付を会議の前日にでも、メールで出席者全員に流しておくだけで、大きく状況は変わってくる。きちんと読んでもらえれば、会議の冒頭にみんなで資料を読み込んだり、担当者が長々と議題を説明したりする必要はなくなる。
そもそも、事前に会議の要点が分かっていれば、出席者全員がその議題に関したリサーチを、前もってやっておくことができる。
■メールでの情報送付には仕事への意識を高める効果がある
さまざまな資料を、メーリングリストを経由してスタッフに配布するというのは、非常に便利かつ強力な使い道である。
たとえば先ほどのようなウェブ制作会社の例で言えば、制作したウェブサイトのぺージビュー(アクセス数)の数字を全員が参加するメーリングリストに流し、誰もが見られるようにすることなどは非常に有効である。
こうすることの一番大きな意味は、社員が常に数字を意識して仕事をするようになるということだ。
■メーリングリストで日程調整を行う
顧客側と受注側が両方入ってもるメーリングリストに、
「定例会議をそろそろ開きたいと思います。出席される方は来週月曜日から水曜の間で、ご都合の悪い時間帯をこのメールでご連絡いただけますでしょうか。またその期間が出張などでご都合が悪い場合は、早めにお知らせください」
と、たった1発のメールを流しておけばいいのである。10人くらいの会議だったら、このやり方で十分だ。担当者はその日の夜にでも、返ってきたメールをチェックして、全員の都合のよい時間帯を調べればいい。
【感想】
◆本書の前作となる「100億稼ぐ超メール術」は、個人的には「堀江さんの本の中でベスト」と常々思っておりました。ブログでも何度か言及したように、この本の中で述べられていた「メールによる日報」を自分なりにアレンジして、エクセルによる日勤表をかれこれ3年近く続けていたこともありましたし……って、あまりに「ブログに投下する時間が長いのが可視化された」ので、イヤになってやめちゃったんですがw
本書のあとがきによれば、この前作は既に絶版になっており、一時はマーケットプレイスで「1円」だったものが、堀江さんが何度かブログで紹介したところ、定価近くまで値段が上昇したのだそう(今現在は300円台から)。
アマゾンで内容紹介が、かなり詳細に書かれているので、ぜひ一度お読み頂きたく。
当時はまだ「ライフハック」という言葉も一般的でなく、Gmail自体も招待制でメールサービスとしてマイナーだったことを思えば、結構先進的な内容だったのではないかと。
◆その後約5年半で、インターネットサービスも大きく変わったわけで、それにあわせた形で、「堀江さんの"今"の仕事術」がまとめられたのが本書です。
iPhoneやTwitterを活用した「情報収集術」「メール術」。
さらには、前作を踏襲した「メーリングリスト活用術」がメインテーマとなっています。
iPhoneアプリ「Tweetie 2」の導入方法や、他メーラーからGmailへの移行方法等も図解で説明されていますが、類書でもあるネタなので、ここでは割愛。
◆逆に、「メーリングリスト」をここまで活用されるやり方というのは、類書ではあまり見かけないかと。
これに関してはは前作でもかなり突っ込んで書かれており、私も読後にいくつかのメーリングリストに登録してみたりしたのですが、当時メインで使っていたAOLメールがフィルター機能や転送機能がない(今もありませんw)ため、とんでもないこととなり、早々に断念したという。
それが今や、Gmailがメインなので、私でも活用できそうなヨカン。
また、上記では挙げなかったのですが、「緊急対応メーリングリスト」を作っておき、そのメールだけは必ず携帯に飛ばす、というやり方は、カスタマーサポート等に関与されている方なら、取り入れてみても良さそうな。
◆堀江さんが前作を出された時は、ライブドアという「大所帯のトップ」として、いかにメールやメーリングリストを活用すべきか、について書かれていたため、「オレは社長じゃないし」「そんなにメール来ないし」と、うがった見方をしている人がいたのも事実です。
それが本書では、「ひとり」で、いかに「情報処理していくか」「働いていくか」という、「ライフハック」「仕事術」の「王道的展開」。
iPhoneを買うだけのお金(通信費含むw)があれば、もはや言い訳はできませぬ。
ページ数も160ページとコンパクトな分、単行本なのにお値段も1050円と控えめなのが嬉しいところw
堀江ファンならずとも、押さえておきたい1冊です!
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【編集後記】
◆Twitterといえば、堀江さんのライバル(?)である津田さんが、こんな本を。30分で達人になるツイッター
「超初心者向け」とのことなので、当ブログの読者さんの中でも、まだTwitterを始められてない方にお伝えしておきます。
ご声援ありがとうございました!
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