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2010年04月14日

【思考法】「たった3つのクセを直せば人生がうまくいく」本田直之


たった3つのクセを直せば人生がうまくいく
たった3つのクセを直せば人生がうまくいく

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、本田直之さんの、今月2冊目のご本。

今回のテーマは、王道の「自己啓発」です。

現時点でアマゾンに情報がないので、出版社のサイトから。

「もうダメだ」「儲からない」といったマイナスの言葉は、自分の思考から生まれています。自分の可能性を狭めている間違った思考のクセである“思考負債”を捨て、新しい自分に出会うための3週間思考改善トレーニング法を紹介。

本田さんの本を読んで、理屈は分かっていても、実践できなかった方には、本書はよいきっかけとなるはずです!


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【目次】

がんばっているみなさんへ
 なぜあなたのがんばりは報われないのか?
 経験から学んだこと

ブロローグ
 わるい思考のクセとは、思考負債がたまるクセ
 よい思考のクセとは、思考責産をためるクセ
 思考のクセは気づいた瞬間に変えられる ほか

第1章 「外部要因思考」を減らして、「内部要因思考」を増やす
 うまくいかないことを周囲のせいにする「外部要因思考」とは
 内部要因思考を増やす方法

第2章 「言い訳思考」を減らして、「工夫行動思考」を増やす
 自分に言い訳をしてしまう「言い訳思考」とは
 工夫行動思考を増やす方法

第3章 「思考停止」を減らして、「思考発展」を増やす
 目分の限界を決める「思考停止」
 思考発展を増やす方法

思考改善トレーニングの前に
 トレーニングの効果を高める方法

巻末付録 21日思考改善トレーニング帳


【ポイント】

■悪い思考のクセ「思考負債」とは?

わるい思考のクセを私は、「思考負債がたまるクセ」と呼んでいます。
人が成長するには、自発的に考えたり、工夫したりすることが必要です。
思考負債は、人の成長を邪魔します。
思考負債がたまるクセを持っていると
「がんばってもうまくいかない」
「なんかつまらない」
などと、悩みやストレスばかりがたまるほうへと導かれてしまうのです。


■3つの思考負債

「思考負債がたまるクセ」は3つあります。

1 外部要因思考
2 言い訳思考
3 思考停止


それぞれの詳しい説明は各章に譲りますが、「負債がたまるクセ」と「資産がたまるクセ」の両方を持っているという人は、まずいません。
なぜなら、考え方には、わるい思考とよい思考しかないからです。


■藤田田(日本マクドナルド創業者)氏の言葉より

景気が悪いということは、自分が儲からない原因ではなく、みんな共通の「条件」なのだ。その条件をいかに克服するかが肝心なのである。


■思考改善するポイントは、「内部要因思考」に変えること

 原因を外部のせいではなく、"内部=自分"のせいだと考えるのです。
 問題を解決するために、自分はなにができるのかを考え、具体策を見つけだすことが内部要因思考です。その具体策が、思考資産となるのです。


■運のせいにする外部要因思考を変える

 また、こんなシーンのとき、あなたはどのように考えますか?
 あなたが、自動車のデイーラーに勤務していたとします。入社5年目の同僚が、たまたまでた電話がきっかけで、大きな契約が決まったという場面です。
 それを見たとき、「あいつ、運がよかったな」と思うかもしれません。しかし契約がとれたのは運ではありません。
 実はその同僚、社内にいるときは、真っ先に電話にでるクセをつけていたのです。電話は新入社員がでるもんだ、という考え方をしなかっただけなんです。


■言い訳思考を改善するポイントは、「工夫行動思考」にすること

自分には、「時間」や「お金」などのリソースが不足していることを受け入れたうえで、「やりたいこと、やらなきゃいけないことは、どうすればできるのか?」と考えて、工夫をするのです。
その工夫が、思考資産となるのです。


■予算がなくともヒットした「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」

 もし、監督以下のスタッフたちが、
「予算が少ないから、ぞんぶんに映画作りができない」と、グチばかりを言っていたら、この映画は世に生まれていなかったでしよう。
 こうした実例は、工夫行動思考のいいヒントになります。
「お金がなくても、どうすれば面白い映画ができるのか?」と、自分の頭の中にある発想から、あらゆる手段と方法を引きだしてください。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版 [DVD]
ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版 [DVD]


■忙しいからできないという思考停止を変える

 なにか新しい仕事を頼まれても、
「忙しくて無理です」
そう答えてばかりいる人は、ウエートトレーニングで、いつまでたっても自分がラクに持ち上げられるバーべルで練習していることと同じ状態なのです。
 負荷をかけていくための比較対象としては、自分よりかなり忙しい人が適当です。その人と自分を比べることをクセにしていくことがボイントです。上司より、社長より、総理大臣より、大統領よりも忙しいのか、と。


【感想】

◆今回のポイントからは丸ごと割愛したものの、本書の1〜3章において、その章の最後に10前後の「ケーススタディ」が収録されています。

たとえば第1章では「内部要因思考の増やし方」と題した中から1例を。

「取引先がむちゃを言う」

   ↓思考改善

自分ができることを考えてみる

取引先のせいにしていては、仕事はなにも進みません。一見、むちゃなことを言われたとしても、その中で、相手の要望にどこまで応えられるのかを考えることが重要です。また、取引先が、なぜむちゃを言ったのかを考えることも重要です。

こんな感じで、今までだったらできない理由として「アリ」だったものが、片っ端から否定されているというw

正直、読み始めは「ムムム」と思ったのですが、だんだんと「そう言われてみればそうだよな」と納得した次第w


◆一方、これまたごっそり割愛しちゃっているのが、巻末の「21日間思考改善トレーニング帳」

3つの「思考負債」を減らして、逆に「思考資産」を増やすためのトレーニングが、1日につき見開き2ページで、こんな感じで掲載されています。

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なお、トレーニングは連日同じものをやる場合でも、リストとしてはしっかり別ページとなっていました。

本来であれば、ある程度(ホントは全部)こなした上で記事を書くべきなんでしょうが、時間がないのでそちらも割愛で(スイマセン)。


◆さて、このトレーニング帳の前にあるのが、「思考改善トレーニングの前に」と題された、9ページほどの章。

ここでは、トレーニングの効果を高める「脳にやる気を起こさせるための工夫」の説明がなされています。

それが、本田さん言うところの「しょぼい習慣」

「洋服をかたづける」
「靴をそろえる」
「だしたものをしまう」
 私はこれらを、「しょぼい習慣」と呼んでいます。

 いずれも、数十秒で終わる作業ばかり。
 そんな小さいことを、毎日意識してやるだけで、脳の"ダラダラモード"が薄れて、意識の中で"ちゃんとした感"がでてくるのです。

以前、どこかの記事にも書いたのですが、まさに私が3年ほど前に初めてお会いした際にも、本田さんはまさにこのことを強調されていました。

それだけ本田さんの中では、こういった習慣が大きなウエイトを占めてらっしゃるのだな、と改めて思った次第。


◆なお、巻末のトレーニングが「21日間」なのは、人間の細胞が、ほぼ21日で入れ替わるから。

21日の間、意識して脳の細胞によい思考のクセを植えつけていけば、確実に、よい思考のクセは定着していきます。

私もこのブログを書くのに3時間もかかっていて「忙しい忙しい」と口癖のようになっていたのを変えなくては。

まずは内容や書き方を見直して、少しずつでも時間短縮していくツモリです(今年こそは!)。

さっそく、この記事を書く際に、ちょっとした手順の工夫をしてみたので、効果があるようでしたら、いずれご報告してみようかと。


読むだけではダメで、実践してナンボです!

たった3つのクセを直せば人生がうまくいく
たった3つのクセを直せば人生がうまくいく


【関連記事】

【工夫志向】「なまけもののあなたがうまくいく57の法則」本田直之(2009年07月16日)

【本田式】『「デキる人」の脳』ノア・セント・ジョン (著), 本田 直之 (翻訳)(2009年07月15日)

【レバレッジ成功法】「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」本田直之(2009年01月15日)

【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

「脳が冴える15の習慣」築山 節(2006年11月18日)


【編集後記】

◆アマゾンにまだ書影がないのですが、これまた気になる本が。

「箇条書き」を使ってまとまった量をラクラク書ける文章術
「箇条書き」を使ってまとまった量をラクラク書ける文章術

一応、出版社のサイトには、ある程度情報があるとはいえ、この時点でアマゾンにこれだけ情報がなくて大丈夫なんでしょうか…?


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