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2010年02月28日

【手帳勉強法】「一冊の手帳で試験に合格する勉強法」伊藤 真


カリスマ塾長が教える 一冊の手帳で試験に合格する勉強法
カリスマ塾長が教える 一冊の手帳で試験に合格する勉強法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「東大卒&司法試験合格」という、勉強法を語るには十分すぎる実績をお持ちの伊藤 真先生の最新作。

今回は、先生の勉強法の中でも、特に「手帳」の活用法にフォーカスした内容となっています。

アマゾンの内容紹介から一部引用。

各種資格試験、大学受験者必見!
司法試験界の人気・実力NO.1講師が、東大受験時代からあたためてきた、「1冊の手帳」を使って各種試験に合格する勉強法のノウハウを詳しく解説します。

私の受験生活が長期化したのは、手帳を使わなかったからなのかも!?


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【目次】

▼<巻頭カラー特集>

・カリスマ塾長が解説!「合格手帳の秘訣」」

▼第1章手帳が最強のお守りとなる8つの理由

・常識を逆転させる2つのコンセプト
・「勉強が苦手」という人の共通点
・「客観視」ができるかどうかが合格のカギを握る ほか

▼第2章 夢と目標とスケジュールが詰まった一冊の手帳

・ゴールをはっきりさせる3つのワザ
・12ヵ月を見渡せるスケジュール表で受験の全体像をとらえる
・時間は小さく分けて、勉強は種類分けして考える ほか

▼第3章 書くほどに財産になる伊藤メソッド的勉強術・読書術

・「ゆっくり急ぐ」のが伊藤メソッド
・「伊藤メソッド」の極意は「バランス学習法」
・手帳は情報を運ぶツール。何でもはさんで持ち歩け ほか

▼第4章ほんの3分が得点アップにつながる振り返り術

・手帳で勉強プロジェクトを振り返る
・振り返りは2面的に行うこと
・原因を突き詰めておかないと、同じ間違いを繰り返す ほか

▼第5章手帳と共に合格し、さらに「幸せ」になる方法

・幸福を捕まえるための生き方と勉強
・人生に迷ったらとにかく書き出せ
・社会の荒波をバランス感覚で生き抜く ほか

▼<巻末カラー特集>

・東大合格者の受験手帳を紹介(1)(2)
・試験にうかるテキストの読み方&暗記カードの使い方
・合格できる手帳選び


【ポイント】

■「勉強」と「学問」の違い

 学問には「ここまでたどり着けば完了」というゴールはない。考え続け、探求し続けるのである。これはむずかしい。
 これに対して勉強には明確なゴールがある。(中略)
 ゴールがあるということは、たとえわずかずつでも歩き続けさえすればゴールにたどり着けることを意味する。


■勉強にはスケジュールが大事

 「勉強が苦手」とこぼす塾生には一様に共通点があった。それは、スケジュールを立てることが苦手だということだ。(中略)
 スケジュールを立てて勉強を積み重ねていくというスキルがないことは、受験生にとって大きなハンデとなる。


■合格に必要なのは「高いレベルのモチベーションを維持するスキル」

 受験は誰も助けてくれない孤独な戦いだ。だが、本当に味方はいないのだろうか。
 手帳には受験に挑んできた自分の歴史が詰まっている。いわば、小さな1冊の手帳に自分の過去がいる。だから手帳はもうひとりの自分であり、自分を支えてくれる最も身近な味方になる。


■ゴールをはっきりさせる3つのワザ

・手帳に「合格日」を書き込む

・1年前に未来の合格体験記を書く

・未来の合格記念写真を撮る


■細切れ時間をうまく使うための道具の工夫

私がかつて実践していたのは、英単語をはじめ、暗記したいことがらを記入した小さなメモを作って手帳にはさみ込んでおく方法だ。このミニ教材を準備しておくことによって、移動中、外出先でのデッドタイムをしっかり使いこなせるようになる。


■ゴール発想に役立つ手帳の要件(抜粋)

●見開きに1ヵ月のスケジュール表が掲載されていること

●スケジュール表は大きなブロックタイプであること(タイムスケジュールは別に用意して、マンスリースケジュール欄には日々の主な予定を書き込む)

●スケジュール表以外にも日誌を書けるスペースが用意されていること


■手帳は何でもはさんで持ち歩ける

 モチベーションを維持するのに役立つものは、写真だけではない。うまく書けた答案や成績表、自分の名前や順位が載った時の優秀者リストなどを縮小コピーして手帳にはさみ、お守り代わりに持ち歩くのもいいだろう。自分に自信を持たせる意味で、成功した時のものをいれておく。


■手書きメモを記憶を呼び出すアンカーにする

 女性なら、メモを取る際に、その時の気分を表すマークやイラストを添えたり、感情によってピンクやブルーのペンでカラフルに書き分けているかもしれない。(中略)

きれいに書くことも悪くはないが、書いたときの気持ちを押し隠さず、素直な気持ちで文字を書いていく。そうすることで、記憶の引き出しを開ける有効なアンカーになるのだ。


■伊藤真式・読書マーカー加工法

 全体像を俯瞰するためのマーキング(ピンク)、内容の項目分けを意識するためのマーキング(ブルー)、重要な部分を強調するためのマーキング(イエロー)と、3種類のマーキングを使って、本1冊を、まるで自分流のノートのようにしてしまおう。


【感想】

◆伊藤先生といえば、かつて著作である「夢をかなえる勉強法」で、「ビジネス書読者も読める勉強本」市場を開拓された方として有名です。

実際にこの本は勉強本としては大ヒットしましたし、私も拝読させて頂きました。

ただ、大ヒットするということは、逆に狭義の勉強本としては深くない、というか、技術論としては掘り下げたくても掘り下げられないわけでして。

もっとも、「司法試験の問題の解き方」とか解説されても、必要ない方が大部分なので、しょうがないと言えばしょうがないのですが。


◆それに対し、本書は「技術論」として「手帳の活用」を提案。

これは良い着眼点ではないかと(偉そうw)。

本書では勉強する上での手帳の効用が数多く挙げられており、中でも、個人的に「キモ」だと思うものは次の3つ。

 1.スケジューリング機能
 2.レコーディング機能
 3.モチベーションアップ機能


本書ではこのような呼び方はしてないのですが、いずれも手帳の活用本等では触れられている定番の内容。

ただ、これらを特に「勉強」とリンクさせているのが本書の特徴であり、効果があることも想像できます。


◆もちろん、手帳の使い方だけが本書の内容ではなく、一部「技術論」「1つの問題を5分ほど考えてもわからなければ次問へ行く。どうせ間違えるなら、5分考えた末に間違えるより、5秒で間違えるべき」等)もアリ。

とはいえ、私が個人的に一番「効く」と思ったのは、手帳の「お守り機能」です。

と言うのも、結局、試験で大事なのは「いかに本番で実力を出し切るか」ということだから。

「年に1度の資格試験」等を受験する場合、メンタルコンディションを整えることは物凄く重要になってきます(マジで)。

私は特にメンタルが弱かったので、試験前に知り合いの方から「大丈夫だ石」なんて贈られちゃいましたしw


◆また、丁度私が合格した年に愛読していたマンガ(「はじめの一歩」)でこのようなフレーズがありました。

「努力した者が 全て報われるとは限らん しかし! 成功した者は 皆すべからく 努力しておる!!
ここにおる者 全てがキサマの努力を目撃し確認しておる。
自信を持ってリングに上がれ。
最後は…キサマが 積み上げたモノが拳に宿る!!」

いや、まさに「積み上げたモノ」の集大成が「手帳」と言えるのではないか、と。


◆ぶっちゃけ、私自身は「スケジューリングは苦手」なタイプなので、現役時代に本書を読んでも、おそらく活用しきれなかったと思います(←ヲイw)。

ただし、普通の受験生の方は、しっかり予定を立てて勉強すべきでしょうし、そういうことがキチンとできる方なら、本書の内容も実践可能だと思われ。

また、巻末には「東大合格者」「司法試験合格者」の手帳がカラーで掲載されているのも、見所の1つ。

「手帳が3ヶ月続いたことのない」私がオススメしても全然説得力ないとは思いますが、伊藤先生個人の体験というより、伊藤塾の皆さんを指導した上でのコンテンツなので、効果はあると思います。


「手帳を制する者は受験をも制す!」

カリスマ塾長が教える 一冊の手帳で試験に合格する勉強法
カリスマ塾長が教える 一冊の手帳で試験に合格する勉強法


【関連記事】

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【編集後記】

◆さて、今日ご紹介した本に超絶的に優秀な人として、Iさんという方が登場されるのですが、プロフィール等から考えて、この方にほぼ間違いないと思われ。


伊藤先生のところの塾生さんだったとは知りませんでした。


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