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2010年02月16日

【仕事】「会社では教えてくれない仕事のルール」長井 亮




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、キャリアコンサルタントである長井 亮さんの「キャリア論」

メディアマーカー「シゴタノ!」の大橋さん激賞されているのを見て、昨日雨の中、リアル書店まで買いに行ってきましたw

アマゾンの内容紹介にもあるように、本書は基本的にはキャリアデザインを考えるべき20代〜30代の方が読むべき本ですけど、40代の私でも得るところアリ!

装丁は黒いですが、中身は真っ当な1冊です。


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【目次】

第1章 あなたの市場価値、キャリアについてもう一度見直す

 1あなたの価値は相場で決まる
 2相場を読んで自分を高く売れ
 3「隣の芝生」に一喜一憂するな ほか

第2章 どんな会社でも通用する人の考え方

 11テクニックよりも心を磨け
 12相手の期待を裏切れ
 13計画的にお金を使え ほか

第3章 どんな会社でも通用する人の仕事の習慣

 25社交辞令はもうやめろ
 26「○○師匠!」と呼べ
 27今をマーケティングし、半歩先をイメージしろ ほか

第4章 これだけは徹底して欲しいポータブルスキル

 39意識を張り巡らせろ
 40ゼロベースで考えろ
 41「私の仕事は日本経済に大きな影響を与えております」と言え ほか


【ポイント】

■転職をする際にまず考えなくてはいけないこととは?

それはつまり、自分が職場で得た経験が今後必要とされる経験なのかをしっかりと考える必要があるということです。


■仕事選びをする際には「抽象化」と「強みの抽出」を行う

 それまでやってきたことを抽象化して幅を広げ、強みを抽出する。それぞれの職業で必要な強みと見比べる。すると仕事選びの幅が広がってくるはずです。


■相手の期待をいい意味で裏切る

 期待を裏切るというのは相手が期待しているレベルをさらに上まわるということ。これができると、相手に感動を与えます。
 感動はその人の期待を超えないと生まれません。同じだと「安心」レベルなのです。その差が激しければ激しいほど感動は大きくなります。


■上司をマネジメントする具体例

 自分の企画を通したいとき、その企画以外に2つ企画を加えて上司に相談するのです。自分の通したい企画をしっかりと練りこみ、そうでないものは多少甘さを残しておく。そのうえで意見を求め、どれがいいかを聞くことで、自分が進めたい企画を有利に進めることができます。


■「意思決定力」は普段の生活の中で少しずつ養うことができる

 居酒屋で安易におすすめを頼むのではなく、あらかじめ「今日は○○を食べよう」というような気持ちで持ったうえで行くとか、「○○ありますか?」とこちらから聞くくらいの気持ちでいると、少しずつ「意思決定力」が養えると思います。


■優秀なヘッドハンターが、相手の仕事のスタンスや実力を見抜く方法

 実はメールのやりとりです。
 メールの返信が早かったり、面談時間などの調整をすばやくしてくれる人は仕事が出来る、相手に気遣いながら対応できる人だと判断します。


■現状維持を打破するための習慣

 そこでおすすめしたいのは、「新しいことノート」の作成です。
 日記帳にメモするだけでもかまいません。毎日2個、新しく食べたもの、新しく知ったこと、新しく行動したことなど、新しいものを挙げノートに書くというものです。


■自分の思いや考えを整理するには、人に話して意見をもらう

 たとえば、あなたの思いや考えを周りの人に話してみてください。そして、その話した内容について反応をもらってください。それを続けていくと、自分が話していた内容がどんどん良い内容に変わっていくことを実感することができると思います。話し手いくうちにいろいろな意見が付け加わり、チューンナップされていくのです。


■仕事をするときは「○○のスキルが身に付く」と意識しながら仕事をする

 意識することで仕事の質が変わり、必然的にスキルが身に付きやすくなります。また「自分はこれだけやったのだから、○○というスキルが身に付いているはずだ」というように成長が実感でき、自信にもつながります。


【感想】

◆いつも通りポイントだけ羅列すると、よくある「TIPS列挙の」のビジネス書のようですけど、あにはからんや

まず本書は「51のルール」それぞれについて、冒頭に「ヒント」と題した「問いかけ」があります。

例えばこんな感じ。

あなたが本気で転職を考えたとき、まず考えないといけないことがあります。
 それはいったい何でしょうか?

読み進めれば答えは分かるのですが、先に進まずまず考えてみるのもアリかと。


◆そして、そのルールのすぐ後には「迷いを晴らす仕事の至言」と題した「名言」が。

またそれらが、本文とマッチしていてグサっとくることウケアイ。

大橋さんもメディアマーカーでこの名言に関して「その選び方に著者のビジネスセンスを感じる」と評されていました。

私のお気に入りはコチラ。

仕事は探してやるものだ。自分が創り出すものだ。
与えられた仕事だけをやるのは雑兵だ。 

織田信長
戦国大名

…って、いきなり戦国武将の発言ですねw


◆さらに、この各名言の後には「今日からの課題」という具体的なアクションの指示が。

この課題には、明確な「答え」はないものの、本書のサポートサイトに「ヒント」があるのだそう。

本書には具体的なURLが書いてあるのですが、それは一応ネタバレということで。

課題の中にはこんなものも。

居酒屋で誕生日の方にワンドリンクサービスやケーキを出すのはもはやあたりまえになってきました。良い意味で期待を裏切るようなサービスをするにはどうすればいいでしょうか?考えてみてください。

なかなか良問だと思われ。


キャリアコンサルタントという職業である以上、著者の長井さんは転職の相談にも数多く応じてきたわけですが、「何がなんでも転職」というスタンスではありません。

転職は本来しない方がいいのです。転職には時間もパワーもお金もかかります。ですので、まずは今の仕事の切り口を変えて仕事を捉えてもらいます。

確かに本書を読めば、自分の仕事に対する「新しい見方」ができそうな。

ただし、もし転職するのであれば、どこでも通用するポータブルスキルを保持する必要があります。

本書には、そのスキル習得のヒントが収録されていますので、「いつかするかもしれない転職」に備えるのも良いかと。

もちろん、課題をちゃんとこなすのは当然ですがw


読みやすくてためになる良書です!



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【編集後記】

◆昨日はバレンタインデーということで、ヨメとは別に、初めてムスメからチョコをもらいました。

バレンタインデー








一応、ヨメのお金ではなくて、「ジジババからもらったお年玉」で買ってくれた模様w


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